arbre flamboyant, Saint-Leu, île de la Réunion

断捨離メルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をあなたにシェアします。
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【Q】嫉妬心はどうしたらいいですか?

いつも人を羨んでしまいます。

毎週拝読しており、前向きにいきたい
と思っております。

私は転勤族の夫と数年ごとに
転居を繰り返して生活しています。

実家は首都圏ですが、
田舎に赴任することが多いです。

社内結婚で友人も社内結婚した人が多いの
ですが、他の人は本社や都市勤務が多いです。

家を買って夫が単身赴任になり、
友人は都会で生活している人もいます。
田舎を転々としているのは私くらいです。

なかなか会う機会もないのですが、
たまに会うと田舎の方が住みやすい
などと言われます。

1,2年しか住んだこともないのに、
そのようなことを言われると腹が立ちます。

子供がいないので地域の付き合いもなく
知り合いも友人もいません。

煩わしい付き合いがなくていいと
思うかもしれませんが、孤独です。

夫も東京出身なので慣れない土地で
仕事を頑張っているので感謝しています。

でも友人の夫がどんどん出世して、
私が住みたい東京に住んでいるのを見ると
とても羨ましくて悔しい気持ちになってしまいます。

東京は人が多くて大変だよなどと言われますが、
上から目線で言われているようでイラつきます。

趣味の手芸などで前向きに過ごそうと
思っていますが、子供もいない
(年齢的にもう無理)

夫は昇進しない、持ち家もない、
友人もいない・・・と
負のスパイラルに落ちて昼寝ばかりしています。

断捨離で変わりたいとやってみても
引っ越したらまた使うかも
(雪かきの道具や靴など)と思うと進みません。

人には誰でも嫉妬の気持ちはあると思いますが、
どうしたら乗り越えていけるでしょうか。

【むっく様 40代後半 主婦】

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【A】 FROM 川畑のぶこ

転勤族で数年ごとに転勤、
慣れない土地でよく孤独に耐えながら
がんばっていらっしゃいますね。

心の底から分かり合える人間がいない…
孤独感ほど辛い感情はないのではないでしょうか。

周囲の友人・同僚たちへの嫉妬心が
孤独感を助長させてしまっているようですが、
ここでむっくさんにひとつ質問させてください。

友人とは分かり合えなくても、
ご主人とは分かり合えていますか?

YESであれば、まず自分は孤独ではなく、
ご主人という家族に恵まれていることを
意識してみてください。

もしNOであれば、まず見つめ直すべきは、
友人関係ではなく夫婦関係かもしれません。

自分の心に素直に正直に、
ご主人に思いを伝えてみてはいかがでしょうか。

その際に、注意していただきたいのは
相手を責める姿勢から伝えるのではなく、
分かつ姿勢から伝えるということです。

あくまでも「私は」この状況にこう感じている
と、相手ではなく「私」を主語に
気持ちをシェアしてみることをおすすめします。

そして、現状で対応可能なことに関して、
「私は」どうしたいのかを伝えてみてください。

たとえば、
「(あなたに)昇進して欲しい」とか
「(あなたが)転勤しないでほしい」

という、相手を主語にしたり
相手以外の組織の意思決定に依存するような結果
に対して何かを要請するのではなく、

「私は都会の生活をしたいと思っている」とか、
「私は一定の場所に落ち着きたいと思っている」

などといったアプローチで
気持ちをシェアしてみることです。

そのうえで、何かできることはあるか
と考えてみてはいかがでしょうか。

単身赴任もオプションとなるのかもしれませんね。

あるいは、
それまでは問題意識の無かったご主人が改めて
仕事のありかたを考え直すかもしれませんし、
人事への働きかけの可能性もあるかもしれません。

私たちは本来伝えるべき大切な言葉を
飲み込み続けると、消化不良を起こして、
心身が病んだり人間関係が病んできたりします。

「言ったって変わらない」と思うかもしれませんが、
「言わなきゃ伝わらない」こともあると
意識を切り替えてみてください。

コミュニケーションのポイントは、
相手を思い通りに変えることにあるのではなく、
伝えることで「思いを共有する」ことにあります。

結果はゆだねるしかありませんし、
相手は思い通りに動かないかもしれませんが、
妻の大切なニーズを知っているのと
いないのとでは大きな差があります。

友人への嫉妬心に関しては、
それをなくそうとするのではなく、
地元で良好な人間関係をつくる努力をしてみてください。

「田舎で子どももいないのに
 分かり合える人間など出会えるわけがない」
という思い込みを捨てて、

「やってみないことにはわからない」
「自分の望むタイミングでなくとも、
 その努力をしつづければ、いずれ素敵な人(たち)
 と出会う可能性だってある」
と切り替えてみてはいかがでしょうか?

「可能性は無い」と決めつけてしまうと、
実際にそのような環境が与えられていたとしても、
目に入ってこないことも多いものです。

さて、「まだ見ぬ未来の可能性はどこにあるかな?」
と好奇心をもって
人生に関わってみることをおすすめします。

嫉妬する相手と同じ条件を手に入れることに
幸せと定義するのではなく、
今この瞬間を、与えられている条件下でイキイキと
生きることに幸せを見つけることが出来るのであれば、

嫉妬心は自ずと消えてくるでしょうし、
いたずらに友人との関係を悪化させる必要も
無くなるかと思います。

また、友人の意味した田舎への羨望が
上から目線ではなく、真の憧れであったと理解できる
ときがくるかもしれませんね。

田舎生活で不幸に暮らしている人もいれば、
幸せに暮らしている人もいます。

都会生活で幸せに暮らしている人もいれば、
不幸に暮らしている人もいます。

条件が整っていることで幸せを感じられる人と、
どんな条件下に置かれても、
与えられた環境を存分に楽しめる人、

どちらが羨ましいでしょうか?

私たちは皆、望む条件を全て満たすことは
出来ないかもしれませんが、
与えられた条件の中で豊かに暮らすことは可能です。

ぜひその可能性を探求されてみてください。

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