断捨離メルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をあなたにシェアします。
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【Q】反抗期の息子に困っています
中1の息子をもつ母親です。
最近、息子がカードゲームやパズドラにはまり、
勉強をしないことにいつもイライラしてしまいます。
やることをやってるのなら、ゲームも息抜きにいいとは
思いますが、やってると言いながら全く行動が伴わず、
言い訳ばかりです。
反抗期突入で、そっと見守る位がいいことは
充分頭ではわかっているのですが、
どうしても息子のやることなすことが気になり、
ついつい口出ししてしまい、いい合いになってしまいます。
どうすれば、息子と良い関係が築けるでしょうか?
【40代 サービス業 はぴはぴ様】
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【A】FROM 川畑のぶこ
勉強もせずにゲームばかりしている息子にイライラする。
はぴはぴさんのお悩みは
ティーンエイジャーの子を持つ母ならではですし、
多くの人々の共感を呼ぶのではないでしょうか。
まず、それがゲームであれスポーツであれ、
遊びに関しては、息抜きには良いという考え方がある一方で、
遊びで充電されたからこそ勉強や仕事など取り組むべきことに
集中できるという考え方もあります。
パーソナリティーによっては、やることをやってからでないと
遊ぶのが気持ち悪い人もいれば、遊んでからやるべきことに
取り組むことで効率よくなる人もいるのです。
過去に私がカウンセリングした10代の子どもと親のケースには、
「塾や家庭教師をつけてびっちり勉強の時間をとっているのに
なぜなのか」と、学年で最下位に近い子どもの学業成績を嘆く
親のものがありました。
一向に成績は上がらないどころか、集中力がなく、
じっとしていられないと言います。
確かに、カウンセリングの最中も、その子は
診察室をあちこち見まわし、手に届くものを片っぱしから
触りながら、ソワソワしています。
母親抜きでカウンセリングをすると、
「週末くらいは思いっきり遊びたい」と吐露しました。
聞くと、1週間のうち6日間、塾やら家庭教師やらが
入っているそうです。
母親に勉強の時間を減らすようにすすめると、青ざめて抵抗
しました。そんなことをしたらもっと学力が低下すると。
ところが、これまでの状況が機能していないのも、
これ以上勉強の時間を増やせないのも承知です。
泣く泣く、週に2回の家庭教師以外は、特に勉強を強要せず、
好きに遊ばせるようにしました。
するとどうでしょう、子どもはあれよあれよという間に、
学年でトップ10に入る成績になったのです。
勉強と遊びのバランスに関しては、まず子どもの
パーソナリティーを見極めて関わり合うということを
大切にされてみてはいかがでしょうか。
また、十代に反抗期が訪れるのは至極健全なことで、
彼が大人になるために必要なプロセスです。
良い関係とは決して波風の立たない関係のことではないのです。
たとえ波風が立つことがあったとしても、深いところで
信頼関係があり繋がっているからこそ、起こっているものも
あります。それは良い関係です。
十代で親に従順な息子という方がよほど不健全で、
将来が心配です。
よって、起こる必要のあることが起こっていると
抵抗せず受け容れてみる姿勢は肝要でしょう。
ガミガミ言うことが機能するなら良いですが、
恐らくNOではないでしょうか。
親が「ガミガミ言わなければやらない」という姿勢を貫くのなら、
子どもは「ガミガミ言われるまでやる」という姿勢を貫くでしょう。
「見守るしかないと分かっているとのことですが、
どうか、見守るのではなく「子離れする」ことを意識されて
みてください。
子どもの健全な巣立ちを促すのに、親があえて子どもから
離れるのです。
言いたい気持ちはあっても、あえて口を出さない。
そのためには、執着を捨てる心構えが必要となるかと思います。
息子さんは、はぴはぴさんの思い通りの人生を送らないかも
しれません。それでも、子どもなりに人生を切り開いていく
ということを信じてみてください。
失敗をするかもしれませんが、そこから身をもって何かを学ぶ
かもしれません。
親は子どもから失敗する権利を奪ってはいけないのです。
勉強をしなかった結末をきちんと自分で体験させ、
責任をとらせるのです。
取り返しがつかないことになる訳ではないでしょう。
思春期以降の子どもの親に出来ることは、子どもが今後
どんなに失敗をしても、どんなに人生の苦難に直面しようとも、
それを深い愛情で受け容れ包み込む存在でいるということ
ではないでしょうか。
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