心が軽くなる心理スキル

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FROM:川畑のぶこ

「執着ほど人間を苦しめるものはない。」

ブッダの言葉です。

そして、私達人間がもっとも執着するのは、
「命」でも「健康」でも「お金」でもなく…
「考え方」だと説いています。

すなわち、
人生において私たちをもっとも悩ませるのは
私たちの「考え方」にほかならないのですね。

命、健康、お金への執着も、もとをたどれば、
私達固有のそれらへの受け止め方や
考え方によるものということになります。

その考え方や信念が
私達の人生を豊かにしてくれることもあれば
逆に苦しみになることもあります。

イライラしたり、クヨクヨしたりするのは、
凡(およ)そ、「かくあるべき」という考え方に、
自分や相手が当てはまらなかったときではないでしょうか。

妻として、夫として、子として、親として仕事人として、
友人として、コミュニティーの一員として…

「かくあるべき」という理想を抱くことは
大いに結構なことですが、
それが歪んでいて、無自覚でいると
不調和を生み出してしまいます。

たとえば、周囲に気を配るのは良いですが、
相手の気持ちを深読みしすぎて、
(=相手がそこまで望んでいないレベルで)

はたらきかけているなら、
たとえ良かれと思っての行為であっても
相手には負担になり疎ましく思われるかもしれません。

相手も「してくれている」のをわかっているので
拒否するのもなんとなく
大人げない気がして憚られる。

そしてなんとなく居心地が悪くなって
精神的な距離を取ってしまう
なんてことは多々あります。

相手に合わせすぎることを
心理学用語では過剰適応というのですが、
なぜ、そこまで自分を殺して
相手に合わせてしまうのでしょうか。

それは、「相手に優しくするべき」という信念は
あくまでも表層的なものであって、実はその裏には
「私は愛される努力をしなければいけない」という信念が…

引いては「だって、放っておいたらなら…
私は愛される存在ではないのだから」
といった信念が根底にあったりします。

これは実に無意識です。

相手のためと思ってしていたはずのことが、
実はそんな自分の満たされない心のぽっかりを
埋めるための補償としての行為だったりするのです。

もちろん、私達は社会的動物で
互いを満たし合うことでバランスがとれますし、
自分も相手も不可分な部分はあります。

それでも、その行為が自分に向きすぎている、
あるいは相手に向きすぎていると、
そのアンバランスさが
人間関係に歪みをもたらしてしまいます。

相手も、実は自分自身を満たすために、
人の気持ちを無視しているのでは?
とうっすら感じ取ったり、

また、そこまでしないと
私に嫌われるとでも思っているのか?

と、どことなく信頼されていない感じに
受け止めてしまったりして、
なんとなく疎ましさを感じてしまったりするのです。

無論、表面的に波風立てず、
その場をやり過ごすためには
安全な関わり方かもしれませんが、

真に充足した人生や豊かな関係性を構築したい場合は
自分に合わせすぎるばかりでなく、
相手に合わせすぎることも逆効果となることがあります。

まず、根本的に、なぜそこまでの努力をしないと、
自分は愛に値しないと思ってしまったのかを探求してみると、
幼少期の親や大切な相手との関わりに行き着くでしょう。

寂しさや孤独を逃れるための愛情争奪戦で、
自分の振る舞いのパターンを獲得してきたことに
気づくと思います。

それは兄弟姉妹との競争だったり
学校やコミュニティーでいい子になる努力だったり、
実に不器用で健気でいじらしい
過去の自分が見えてきます。

その自分を認め、受け入れ、
そして「もう大丈夫だよ」と言ってあげることができたなら、
私たちは心の過剰さを取り除くことができるかもしれません。

ときおりそんな心の棚卸しをして、
自分軸・相手軸のバランスを取り戻すことができたなら、
私達の人生はより軽やかになってくることでしょう。

 

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FROM:川畑のぶこ
        
新年度から2ヶ月がたちました。
この時期は、メンタルに不調をきたす人が多いです。
 
俗に言う5月病はみなさん耳にするかと思いますが、
近年6月病にかかる人が増えてきています。
 
4月から新しい職場や部署で環境が変わり、
ゴールデンウィーク明けくらいに息切れしてしまうのが
5月病であるのに対して、

6月病はある程度頑張りが効く人、
ストレスを無視してさらに気合で頑張ってしまった人に
起こりやすいと言われています。
  
いずれも専門的には適応障害と呼ばれるものです。
 
メンタル面では
 
□ 憂うつ
□ イライラ
□ 不安
□ 焦り
□ めんどうくさい
□ 集中力の低下
□ 物忘れが増えた
□ 涙もろくなった
 
身体面では、
 
□ 疲労
□ 頭痛
□ めまい
□ 吐き気
□ 不眠
□ 食欲不振
 
などのような症状が出ているなら危険信号かもしれません。
 
もしかしたら、新年度の環境の変化に関係なく、
上記リストの多くにチェックが入る人もいるかもしれませんね。
 
そんなあなたもがんばり屋さんなのはまちがいないでしょう。
 
このように心身が消耗してしまったときは、
こころの断捨離が必要です。
 
不要・不適・不快な状況や人間関係を
即手放すことができるのであれば万々歳ですが、
社会システム上、そうも言っていられないことも
多々あるかと思います。
 
そのようなときは、可能な限り、
ストレッサー(ストレス要因)から離れつつも、
ものごとの受け止め方を変えてみることによって
人生を軽やかに歩むことが可能になります。
 
すなわち、新しい視点の獲得ですね。
 
頑張りがきく人の思考パターンには
「ねばならない」思考が多くみられます。
 
たとえば、「すべて自分でやらねば」というような
完璧主義の思考パターンが
自分を苦しめてしまっている場合があります。
 
そのようなときには、
必ずしもすべてを自分でこなす必要はなく、
助けを求めて良いと考え直すことによって
楽に前進できるでしょう。
 
このように古い考え方を手放して、
より健全な考え方を獲得していくこと、
すなわち、居住空間と同様にアタマの中も
要・適・快な思考を取り入れ代謝させることによって、
心身のエネルギーを回復できるようになります。
 
自分に優しくなることは決して弱さではありません。
 
これまで人に配ってきた心をご自身へ向けてあげてください。
 
5月、6月はストレスも溜まりやすい時期ですが、
緑が美しく過ごしやすい季節でもあります。
 
いったんすべてを手放して、スマホも横において、
美しく代謝する自然と向き合い、深呼吸してみるのも
心を清々しくさせてくれるでしょう。
   
 
ーーー
 
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FROM 川畑のぶこ
  
神田沙也加さんの急逝のニュースに
多くの人がショックを受けていることと思います。
 
私も大きなショックを受けた1人です。
 
今年は息子がミュージカルキャストを務めたこともあり、
勉強も兼ねて親子で多くのミュージカル鑑賞に行きました。
 
神田さんは類稀な才能を持つミュージカルスターで、
ディズニーの名作「アナと雪の女王」のアナの声優や
歌唱も務めていましたから、
多くの子どもたちの憧れでもあったことと思います。
 
私と息子も、冬休みに
「アナと雪の女王」のミュージカルを観劇する予定で、
いずれ彼女の主演作を観劇したいと思っていました。
   
息子のミュージカルキャスト仲間には
彼女の作品を観劇したばかりの人もいましたので、
周辺は深い悲しみに包まれています。
 

人の内面的な悩みは、
周りの人からは理解できないものです。
  
職業柄、役者であればなおさら、社会的な顔も
徹底して演じることができるかもしれませんし、
内面の苦しみに周囲が気づかないままになることも
あるのかもしれません。
 
 
心理学者のユングは、
人間の心理的な闇の部分をシャドウという概念で説明し、
光が強いほどに影が濃くなるように、
無理に明るさを保とうとすればするほど、
抑え込む闇も深くなると説いています。
  
彼女の抱えていたものの大きさは
ご本人にしか分かりませんが、
そんなシャドウの概念について
あらためて振り返っています。
  
今はただ神田沙也加さんのご冥福を祈るばかりです。
  
 
人生で困難に直面したときにどのような姿勢で
前進したら良いのかということについて、
これまでにも「レジリエンス」について記事を書いたり
お話しさせていただいていますが、
今回、改めて少しまとめてみます。
   
レジリエンスとは、
精神的な弾力性や回復力という意味で、
困難や逆境、トラブル、強いストレスなどに直面した際に、
うまく適応する能力やプロセスのことをいいます。
 
レジリエンスの反対はリジッド(rigid)
または、リジディティ(rigidity)となり、
頑なさや硬さのことを言います。
 
すなわち、心理的な頑なさや思考の柔軟性や
融通性がないことを指します。
   
レジリエンスを高めるには、
我慢強かったりタフでいることではなく、
心のしなやかさを身につけることであり、
それは不確かな状況とうまくつきあうことにつながります。
 
数々の成功者を取材してきたジャーナリストのD.L.Coutuは、
ハーバード・ビジネス・レビューに
レジリエンスの高い人物は
次の3つの特徴があると記しています。
 
1.現実をあるがままに受け入れている
 
2.起きていることに意味を見出す力を持ちそなえている
 
3.創意工夫が習慣化されている
 
 
私が人生で困難に直面したときに手に取る本のひとつに、
ヴィクトール・フランクルの「夜と霧」があります。
 
ナチス支配下の強制収容所という、
自分一人の力ではどうにもならない極限的な状況の中でもなお、
しなやかに生きていた人が存在することが記されています。
  
次の文章は夜と霧の中に出てくる一節です:
 
「収容所では人間が最も原始的な状態にあったにもかかわらず、
優しい言葉をかけたりパンのひとかけらを他人に与える人、
夕日の美しさにうっとりする人たちが
少なからず存在していたのだ。
  
精神的に高い生活をしていた人間には、
恐ろしい周囲の世界からの精神の自由と
内的な豊かさへ逃れる道が開かれていたのだ。
  
そのため繊細な性質の人間がしばしば頑丈な体の人々よりも、
収容所生活をよりよく耐えたと言うパラドックスが生じた。」

  
彼は、人の主要な関心事は、
快楽を探すことでも苦痛を軽減することでもなく、
『人生の意味を見出すこと』であると説きます。
  
人生の意味を見出している人間は、
苦しみにも耐えることができると。
 
これは彼の提唱するロゴセラピー(=意味療法)
の治療観にも現れています。
  
 
このように、その好ましさに関わらず、
起きていることから何かを学び取る姿勢を
私たちが育むことができたなら、
そして、本質的にそのような力を持ち備えていること
を信頼できたなら、荒んだ私たちの心の中に、
希望の芽が息吹くのでしょう。
  
希望とは、可能性にかかわらず、
望ましい結果が得られうるという信念なのですから。
 
  
  
ーーー
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FROM 川畑のぶこ

みなさんは、「習気」という概念をご存知でしょうか?

「じっけ」と読むのですが、仏教の概念で、
煩悩を起こすことによって心の中に印象づけられた
慣習的な気分や習性とされています。

これによって私たちの思想や行為などが生じることから、
種子(しゅうじ)とも呼ばれるそうです。(コトバンクより)

習気とは、分かっちゃいるけどやめられない、
心のクセのようなものですね。

これに似た心理学用語に「ドライバー」というものがあります。

心理学の中でも交流分析という分野があるのですが、
その大家で、私もアメリカでトレーニングを受けた
臨床心理学者ケーラーによって提唱された概念です。

ドライバーとは、私たちの心を無意識に「駆り立てるもの」
という意味があります。

幼少期に親から受けるメッセージによって、
このドライバーが確立され
私たちの行動に影響を与えていきます。

ドライバーは、ものごとを効果的に前進させるのに役立つ
ことがある一方で、過度に発動するとストレス化に陥らせ、
人生の質を損なってしまう、諸刃の剣です。

さて、どんなメッセージによりドライバーを身につけるのか、
今朝の我が家のシーン、私と息子とのやりとりから
紐解いてみたいと思います。

●息子「ママ、はい、昨日のテスト」

私「おっ!おしい!あと2点で100点じゃん!」

 →『完璧であれ』ドライバー発動中

●(制服に着替える息子をみながら)

私「はい、ダラダラしないで、テレビ消して着替えに集中する!」

息子:セカセカ着替え始める

 →『急げ』ドライバー発動中

●息子「はい、これキオスクでハイチュー買ったレシート」

私「お友達にも分けてあげたの?」

 →『喜ばせよ』ドライバー発動中

●息子「あぁ~、クッキー(犬)に引っかかれたー」

私「そんなことでいちいちグズらない」

 →『強くあれ』ドライバー発動中

●息子「あー、学校の宿題やだ。やりたくない。意味不明。」

私「他の子たちも頑張っているからね。」

 →『努力せよ』ドライバー発動中

この背景には、私自身、
朝の業を、とっとと(=急いで)全て(=完璧に)終えて
職場の同僚に迷惑をかけない(=喜ばせ)よう、
早起きもして(=努力)文句言わずに(=強く)進める
という、心理的に駆り立てられた背景があります。

代々脈々と受け継ぎ、
しっかりバトンタッチしているわけですね(^_^;)

くり返し、適度であれば問題ないものの、
常に駆り立てられていると心は疲弊してしまいます。

この自分を駆り立てているものの正体を
把握することができると、

たとえ、突っ走ってしまっても、
「やっちゃっている」自分をどこかでもうひとりの自分が
冷静に観察できるようになります。

また、その状態から降りるオプションがあると知ることで、
楽になれます。

自分を俯瞰できる、いわゆるメタ認知の状態です。

駆り立てられ、その状態に乗っかっては降り、
また駆り立てられて乗っかっては降りる。

これが上手にできるようになると、
人生にしなやかさが増してきます。

私もとりわけ執着が出やすい息子とのやりとりでは、
このメタ認知が試されてるばかりで、日々精進です。

ムクムクっと種子から芽が出てきたら…

そこへは水やりをせず、
呼吸に帰り=我に帰ることから始めることにしています。

ぜひみなさんもドライバー発動時には
ぜひ一呼吸おくことから始めてみてください。

 

ーーー
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FROM 川畑のぶこ
 
現在、カウンセリング現場で
多くの方々の“こころ”と向き合うかたわら、

東北大学で博士号を取るために
東京と仙台を行き来する毎日を過ごしています。

今月は特に大きな学会があるため、
スケジュールが過密になっているのですが、

振り返ってみると、若い頃より今のほうが
健やかに過ごせている気がします。

私は19歳の時に渡米し、アメリカの大学を卒業後、
経営コンサルティング会社や貿易会社に勤めていました。

当時は、いい結果を出して目標をクリアするたび、
達成感がありました。

ですが、その達成感は長続きしません。
「もっといい仕事をしなくては」と頑張り続けていました。

また、自分の居場所を確保するかのように、
上司や職場の雰囲気に合わせ「いい人」を演じていました。

その時は自覚がありませんでしたが、
肉体的にも精神的にも無理をしていたのでしょう。
当時はよく体を壊していました。

ホルモンバランスも崩れていたのか、
生理痛がひどく、アトピー性皮膚炎も悪化、
会社を休むこともよくありました。

今年の5月に開催した
“こころ”の断捨離セミナーでも、

「疲れているけど頑張らなきゃいけない」
「ちゃんとしなきゃならない」

と思ってしまうという話が出たのですが、
人間の感情は、神経系やホルモン系を介して
免疫機能を高めたり、低めたりします。

感情が安定していれば免疫力は上がり、
否定的な感情を持っていると免疫力が下がるのです。

私の専門であるサイモントン療法は
「感情の力」を最大限に利用してがんの治療にあたるのですが、

多くの患者さんは、はじめ、
「治療は辛くても我慢しなければならない」
「楽しいことなんて、してはいけない」
「もっと頑張らなくてはいけない」
という観念に縛られています。

しかし、こうした
「〇〇せねばならない」という観念を断ち、
「自分の心を満たす」ことに許可を与えると
表情が明るくなっていきます。

そして、身体の痛みが消えたり、
治療の副作用がおさまることもあるのです。

人は、良い意味でも悪い意味でも環境に慣れるもの。

同じ環境が続くと、ある種の安心感を抱くようになり、
我慢や無理も当たり前になって、「我慢上手」になってしまいます。

そして、いつの間にか「自分軸」ではなく
「他人軸」で生きるようになっていくのです。

もしかすると、あなたも「いい人」でいるために
我慢や無理をしていませんか?
「耐える自分」に慣れ切ってはいませんか?

「いい人」をやめても、「耐える自分」をやめても、
あなたにはたくさんの価値があります。

もし、心当たりがあるなら、
これまで頑張ってきた自分を褒めてあげてください。

そしてこれからは、
「自分の心」を満たすことを最優先に考えてください。

心が求めるニーズが満たされていくと、
「秘められた力」がどんどん湧き上がってくるようになりますから。

– 川畑のぶこ

PS
5月に開催したセミナーが
オンラインプログラムになった講座が
先行予約で申込み受付をしているそうです。
詳細はこちら

ここでは、自分の心を満たす方法や許可を出すワーク、
私が実践している身体と心の休めかた、
耐えたり、頑張りすぎてしまう自分をやめる方法
などについてお伝えしていますから
参考にしていただければ幸いです。
 
 
 
ーーー
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20210719

FROM 川畑のぶこ

今日は、モスグリーンさん(60代・主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】
昨年6月に18才の雌犬が亡くなり、
そして今年1月に16才の雄犬が、
4月に18才の雌猫が亡くなりました。

短い期間なのに3匹も亡くなり、
立ち直れないでいます。

ペット達は老齢で、病気を抱えていました。
犬達は眠るように亡くなりましたが、
猫は、私の対応が悪く、
思いがけない状況で亡くなってしまいました。

3日ごとに病院通いをしていたなか、
亡くなった日はとても嫌がり
抵抗したのにもかかわらず、
私が無理に車に乗せてしまいました。

家を出てまもまく、
車の中で亡くなってしまいました。

自分の前からいなくなってしまった寂しさと、
かわいそうなことをしてしまったという
後悔の思いがなかなか消えません。

ペットロスの記事を何度も見ていますが、
自分の中で納得できる答えを出せず、苦しいです。

気持ちが楽になれるアドバイスを頂きたく、
どうぞよろしくお願いいたします。

 
【A】
長年、生活を共にした動物家族。
いつもごきげんで、
駆け寄ったりすり寄ったりしてきてくれた
アニマルコンパニオンが亡くなるというのは、
本当に辛いことですね。

しかも、モスグリーンさんの場合は、
1年足らずの間に立て続けに
3匹の犬猫ちゃんが亡くなってしまったということで、
とても落ち込んでいらっしゃることと思います。

仏教用語で「生老病死」という言葉があります。
生まれることに起因する苦しみ、
老いていくことに起因する苦しみ、
病気の苦しみ、そして死ぬ苦しみ。

決して計画どおりにはいかない、
この4つの苦しみにどのように向き合うのか。
そのことは、私たちのメンタルヘルスや人生の質に
大きく影響を及ぼします。

また、「死」というものををどう捉えるのか。
死生観についても、その持ちようが
私たちに苦しみをもたらすことがあります。

続きは、ビデオでお話しします……

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200413

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、コスモスさん(50代・介護士)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
コロナ感染の影響で、今までの生活で当たり前にできていたことが
できなくなり、また、その当たり前にできていたことが
とても大切なことなのだと痛感します。

たくさんの人が仕事を失う中、私はそのようなこともなく働いていますが、
心が折れそうです。

コロナ感染の状況の前に風邪を引き、やっと治ったと思ったら
コロナ感染が近くの老人施設で起こり、そこで働いているスタッフが
自分の老人施設でも仕事をしていたりとか、感染していても症状が出ない人
がいるとか聞くと、もし自分が感染していて、症状がなく、老人施設で
働いていたらと考えるだけで、体調が悪くなります。

自分のコアブリーフが何であるかは分かります、簡単にコントロール
できないことも。変われる自分も。でも、いつになったらコントロール
できるのだろう、強くありたいと思います。

先がまだまだ見えない今の状況下で、どのような心持ちで仕事にあたり、
また自らの生活を保ってゆけばよいのでしょうか。
ぜひ、川畑さんのお考えを参考にさせてください。
~~~~~~~~~~~

介護士さんばかりでなく、仕事をしているお父さん、お母さんも
家庭に持ち込んでしまったらどうしよう、自分の子供に移ったら、
おじいちゃん、おばあちゃんに移ったらどうしよう、
近所の高齢者に移ってしまったらどうしよう……と
みんな同じような不安を抱えていることと思います。

不要不急というのは、一体どこまでが不要で、不急なんだろうか、
これ必要なんじゃないか、急なんじゃないかと悩んでいる方も
たくさんいらっしゃることでしょう。

コスモスさんは介護士さんなので、いつでも急だし、必要なことに毎日
対応されていらっしゃる、そして、そのような中だからこそ、感染リスク
も高くなる、そういったジレンマに陥ってしまっているのですね。

私たちの感情、例えば不安や恐怖という感情は、実際に起きている出来事
そのものよりも、それをどう捉えるかということによって、大きくもなり
小さくもなるという理論があります。

もちろん、人間はできる限り生きるという本能がありますから、
自分の命、健康を害するものが身に迫ってきた時は、恐怖や不安を持って
当たり前です。不安や恐怖がないと、命を落としてしまうこともあります。

ですから、こういったウイルス感染が拡大しているようなときに
私たちが一定の不安や恐怖を持つというのは適切なのです。

ところが、その不安と恐怖が過度になってしまうと、私たちの免疫を
下げてしまったり、神経バランスを不安定にしてしまったり、ホルモン
バランスを崩してしまったりして、私たちの健康を害してしまうのです。

そんな中で、何をコアビリーフ、信念として持ったらよいのか。
私の師匠、サイモントン博士の言葉をご紹介しながらお伝えしますね。

続きは、ビデオでお話しします……

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shutterstock_160134842

Q:私は私にとって常識外れの人と我慢して付き合っていると、
突然その人に対して潔癖症になるようです。
(私にとって常識外れといっても、一般的にも常識外れだと思うのですが)

以前は私はいい人になろう、嫌いや苦手な人をなくそうと頑張っていました。
それも今思えば悪かったと思います。

嫌なことをされても断ってはいけない、受け入れなきゃと思っていたし、
我慢強いのは、いいことだと思っていました。

ですが、急にアレルギーのように我慢ができなくなり、
嫌な人をバイ菌のように思ってしまうのです。
その人に関するものすべて嫌です。
触ったものさえ汚くて触れません。
掃除したくても汚なくて掃除も出来ないのです。

そのせいでひきこもりです。
助けてください。辛いです。

これからは嫌なものは嫌と言えるようにしようと思っていますが、
汚いものに触れなくて、生活ができません。

家族にも迷惑をかけていて申し訳ないし、
かといって、嫌な人が悪いのに、
なんで私が苦しまなきゃいけないのと辛いし、
我慢した私が悪かったと過去の自分が憎いし、
これからはちゃんとしようと思っているけれど、
汚いものが触れなく近づけもしないし、
一旦綺麗にしたいのにと辛いです。

文章がまとまっていませんが、
何とか変われるアドバイスを頂きたいです。
よろしくお願いします。

【千枝・40代・無職】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

きっと、千枝さんは今回の相談をするのに
エネルギーを要したのではないかなと思います。

勇気を出して、このようにご相談してくださってありがとうございます。

千枝さんのご相談を読ませていただきながら、
その悩みの答えのほとんどは、
すでに千枝さんの質問の中に散りばめられていると思いました。

たとえば、千枝さんが「我慢をしすぎる」と潔癖性が出てくるということですが、
これは、我慢しすぎることをやめることが解決策であることを教えてくれています。

もちろん、ときとして私たちは我慢が必要ですが、
「我慢しすぎ」は歪んだ無意識の信念からもたらされるものだと思います。

千枝さんが我慢しなければならないと思う理由のひとつは、

「我慢強い、いいこ」であることの証明でしょう。

我慢しすぎの人の多くは、千枝さんとおなじように、
嫌いな人や苦手な人がいてはいけない、
みんなを好きにならなくちゃいけない、という思い込みや、

みんなから好かれなければならない(さもなければ自分は価値がない人間だ)、
自分よりも相手を優先せねばならないなどという思い込みがあると思います。

千枝さんもお気付きのとおり、
そのような理由は事実に基づいておらず、合理的な考え方ではありません。

このような思いを持ち続けていると、
中には千枝さんのように心身が蝕まれてしまう人も出てきます。

人間には好き嫌いがあるものです。

この事実を受け止め、
苦手な人や嫌いな人がいてもよいと心の底から許してあげてください。

もちろん、かといって千枝さんの苦手な相手が
価値のない存在だということではありません。

常識というのは、その人、時間、場所、などによって大きく変わります。

あくまでも「私」の好みや価値に合わないというだけであり、
他の人や場ではその人らしさが役立っていることもあるということも、
きちんと念頭に置いておきます。

早め早めにそのような考えや姿勢を修正して、
リラックスして過ごすことができれば良いのですが、
千枝さんの場合、かなり進行してしまった場合は
簡単にはいかないこともあるでしょう。

もし受診されていないのであれば、
強迫性障害、汚染恐怖症のような治療が可能な障害の可能性がありますので、
受診して専門家の力を借りることも大切です。
他者に助けを求め、力を借りてください。

病気は(診断の有無にかかわらず)無意識的な問題解決者でもあります。

千枝さんにとって大切なニーズが、肯定的、意識的に満たせない時に、
否定的に、無意識的に病気がそのニーズを満たそうとすることがあります。

たとえば、仕事が忙しく、睡眠不足の人が病気になることによって
一日中寝ていなければいけないようなことになれば、
睡眠をとれるようになったということは病気の恩恵といえます。

千枝さんが、病んでしまった結果、ひきこもるようになってしまったというのは、
裏を返すと、もっと一人の時間を日頃から積極的にとりなさいという
病気からのメッセージかもしれません。

無理に人に合わせず、人に煩わされることなく、
一人でゆっくりのんびりする時間を肯定的に、意識的にもちなさいという
メッセージである可能性があります。

千枝さんが、どこかでまだ
「そうはいっても一人では生きていけない、
 誰とでも仲良く接することができるようにならなければ」
という気持ちを持っているのであれば、

「ときとして一人の時間は大事だ」と
「一人きり」を100%肯定してみてください。

「今は、正々堂々と一人でいることの豊かさを味わうときだ。」
と捉え直してみます。

人に合わせられないことを否定せず、受け入れる努力をするように、
一人でいる今の自分を否定せずに、一旦受け入れてみるのです。

ああ、私は不器用に自分にとって大切な空間や時間をまもっているのだなと。

嫌なものを排除することに意識を向けるよりも、
自分を慈しむことにエネルギーを向けてみてください。

同時に、荒れた部屋も、
(千枝さんが過剰反応しなくてよい)他者の力を借りて
綺麗にしてもらうのも良いでしょう。

家族でも、友人でも、業者でも、
今回このメルマガに助けを求めたように、助けを求めてみてください。
そんな自分を許してあげてください。
すべてを自己完結する必要はありません。

千枝さんが素直に助けを求めることで
誰かが千枝さんを助け感謝されるという尊い仕事が生まれます。

             
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毎週月曜の「ココロの学校」メルマガで、
川畑のぶこがお答えします。

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191125

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、コテツさん(20代・サービス業)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
私はかれこれ10年ほど、顔じゅうのニキビ・吹き出物で悩まされています。

初めは病院で、ストレスによる多嚢胞性卵巣症候群と言われ、
治療を続けていたのですが、どうしても体に合わずやめてしまいました。

そこから、ストレスの根源がなくなってマシにはなっていたのですが、
完治することはなく、常にあご、ほっぺた、最近はおでこにまでも、
小さいものから赤く腫れ上がるものまでたくさんできています。

化粧もままならないし、病院に行ってドクターズコスメを使い続けている
のですが、何をしてもきれいにはならないので困っています。
何を使うのも、食べるのも、これを食べたら、これを使うから……と
考えてしまいます。

この呪縛から解放され、きれいなお肌になって自分のことを大好きに
なりたいです。こんな私はどうしたらよいのでしょうか。
アドバイスをよろしくお願いいたします。  
~~~~~~~~~~~

20代ということで、外見の美、自分の見た目がとても気になる時期かも
しれませんね。

受診されていたけれどやめてしまったということで、これはお薬が合わな
かったのでしょうか、治療法がコテツさんには合わなくて、辛くなって、
それがさらにストレスになってしまったということですが、

もしかしたら、セカンドオピニオン、サードオピニオンなどを受けて、
ちょっと違った治療法を選択したり、薬を変えたり、などということも
可能かもしれません。

クリニックによって治療方針が違うこともあります。
ドクターショッピングと言うと聞こえが悪いかもしれませんが、
セカンド、サードオピニオンを聞いていくのもよいと思います。

以前、やはりニキビが多くてもう死んでしまいたいというくらい悩んでいる
20代女性のカウンセリングもしたことがありますが、

その方の傾向として、きちんとしていないといけない、
人に不快感を与えてはいけない、みんなからよく評価されなきゃいけない、
好かれなきゃいけないというような、強迫観念のようなものをお持ちで、
苦しんでいらっしゃったように感じます。

コテツさんはいかがでしょう?

また、化粧品に関してもなかなか合うものに出会えずご苦労をされている
ようですが、根気よくいろいろと試していくうちに、他の誰かには合わな
かったけれど、コテツさんには合うものにも出会えるかもしれません。
そういった希望も持ちながら、ぜひ諦めずに前進してください。
 
ご自身のメンタルケアについても、お伝えしますね。

続きは、ビデオでお話しします……

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190722

こんにちは! 川畑のぶこです。

7月12日から14日まで、「沖永良部島心のケアフォーラム ~空と海の瞑想の旅 3-dayワークショップ~ 2019」というイベントがありまして、私の故郷・沖永良部島に行っていました。

先週と今週のビデオメルマガは、そのイベントでご一緒させていただいた、スペシャルな方々とわたくし川畑との対談をお届けしています。

さて、今回は、断捨離のやましたひでこさんにお付き合いいただきます。

「今」「ここ」「私」を軸にして進める断捨離は「片づけ」という行為を通して行う認知行動療法だと、やましたさんはおっしゃいます。たかが片づけ、されど片づけ。目の前のモノと向き合い、自分との関係性を問い直すことで、心の中に潜む執着心を手放し、自らをケアし、私らしく生きることにつながっていきます。

「心のケア」と断捨離の関係、奥が深そうです。
どうぞ、じっくりご覧くださいね!

続きは、ビデオでお話しします……

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