心が軽くなる心理スキル

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こんにちは! 川畑のぶこです。
今日は、いつもとだいぶ違う景色とメンバーでお届けします。

7月12日から昨日(14日)まで、
「沖永良部島心のケアフォーラム ~空と海の瞑想の旅
3-dayワークショップ~ 2019」というイベントがありまして、
私の故郷・沖永良部島に来ています。

今週と来週のビデオメルマガは、そのイベントでご一緒させていただいた、
スペシャルな方々とわたくし川畑との対談をお届けします。

さて、今回は、精神科医の保坂隆さんにお付き合いいただきます。
保坂先生は、サイコオンコロジー(がん患者さんと家族の心のケア)
の専門医でいらっしゃいます。

がん患者さんやご家族が、がんに関する不安や葛藤を乗り越えて、
生き生きと自分らしい生活を取り戻し、新たな人生を送れるように
一緒に考えていく診療を、ご自身のクリニックで提供されています。

そんな保坂先生に、「心のケア」についてお話を伺いますよ。
どうぞ、じっくりご覧くださいね!

続きは、ビデオでお話しします……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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FROM 川畑のぶこ

みなさんは「リトリート」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

英語で”Retreat”は直訳すると
「避難所」とか「隠れ家」、という意味になるのですか、
 
日常の困難から離れて、静かで安全な場所に身をおくことをこう呼びます。
 
現代では、日々の喧騒から離れて、心や体を休ませ滋養したり、
穏やかさの中で自分自身と深く向き合い、
心身の健康を増進させたりするための転地療養の場に
このリトリートの概念が用いられています。
 
リトリートはRe-Treat、すなわち
「再び」+「もてなす」という意味でもありますから、

日頃ないがしろに扱っている自分自身を
丁寧にケアするという意味でもあるわけです。
 
私は今、伊豆高原のリトリートにいます。
 
サイモントン療法の6日間の滞在型研修で、
がん患者さんやご家族の、また、
同メソッドを学んで、仕事やより豊かな人生に役立てたい
インターンのみなさんとのリトリートですが、
  
オーガナイザーである私自身にとっても、この場はリトリートです。
 
海と緑に囲まれ、鳥の声で目覚める毎日。
 
滞在先の施設は個々のリクエストに応じてくれて、
私は3食マクロビで上げ膳据え膳、
コンコンと湧く温泉に身を浸しながらの6日間は夢のようで、
 
疲れを癒し、自分自身を取り戻すのに絶好のロケーションです。
 
ところが、それより何より素晴らしいのは、
調和をつくりだそう、穏やかさを取り戻そうと、
そこに集まり互いに学び合う人々のエネルギーです。 
この集団力動は、言葉では言い表せない癒しのエネルギーを放ちます。
 
ケンブリッジ辞典ではリトリートを、
「何かをすることをやめたり、問題を作り出す考えを持つことをやめること」
と定義しています。
 
集団で何かをすることはパワフルですが、
集団で何もせず静けさの中に身をおき、すなわち、
瞑想的な時間を過ごすことのパワーが素晴らしいのです。
 
まさに、心の断捨離です。
 
今回のサイモントンのリトリートでも、
参加者のみなさんとともに、過剰な活動を控え、
こころ、からだ、スピリットの調和をテーマに学びを深め、
 
グループワークでは相手の話にじっくりと耳を傾け、気づきを得ています。
 
私たちは日頃、話すことにも急ぎ、聴くことにも急ぎすぎています。
 
この、じっくり聞いて、またじっくり話して、
受け止めてもらえることの豊かさ。
 
安全・安心な場のあることのありがたさは、
なかなか手軽に得られるものではありません。
 
最近、自分を見失ってしまいそうとか、
なかなか疲れがとれない、などと思ったら、
 
思い切って、自分をもてなすリトリートを思い出してみてください。
  
   
   
  
★南の島でリトリート
〜空と海の瞑想の旅in沖永良部島
  
キャンセル発生につき若干名空席あり

詳細はこちら
    
★サイモントン療法各種プログラムはこちら

   

ーーー

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★★年末企画「捨てたい私」大募集!!★★

ビデオ内、川畑からのコメントおよびメール最後の
募集記事をご覧いただき、ぜひぜひお寄せください!
=======================

今日は、リンゴ酢さん(20代・無職)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
「ココロの学校」、いつもポッドキャストで拝聴しております。

15歳で高機能自閉症ということがわかり、
20代になった今でも生きづらいです。
幼稚園の時から周りに馴染めず、授業にも追い付けないでいました。

学生の頃は教師に授業を受けさせてもらえず、ずっと
「アインシュタインだから、授業は受けないで私の仕事をしなさい」と、
教師の仕事を手伝うことしかできず、
教師と同級生からは刃物で脅かされてPTSDに近いところとなり、
現在になってもそのことを思い出してしまってパニックになります。

高校は卒業できましたが、現在も無職のまま。
無職、パニック、生きづらい、私の状態を捨てたいです。
どうしたら生きやすく、就職しやすくなりますか?
~~~~~~~~~~~

学生の頃、授業を受けさせてもらえなかった、そして教師と同級生から
刃物で脅かされたとのこと。これはおそらく高校時代の話だと思います
が、このような出来事があってPTSDにならない人は、なかなかいらっ
しゃないと思います。

本当に辛い状況を耐えていらっしゃいましたね。リンゴ酢さんは、
おそらく周りに「助けて」と助けを求めることもあまりなく、
全部自分で抱え込んで、我慢しなきゃいけない、忍耐すればいいんだ、
強くあらねば、とやり過ごしてこられたのではないでしょうか。

でも、結局やり過ごすことはできず、PTSDの状態となって、今それが
パニック障害として現れていらっしゃるのではないかと推察いたします。

まず、この授業を受けさせてもらえないというのは、ハラスメントです。
パワハラですし、また教師もいる場で刃物で脅かされてと、もうこれは、
いじめのレベルを超えて、犯罪です。刑事事件になりますので、本来で
あればもう警察に届けていい内容なのです。

リンゴ酢さんが一人で抱え込む類のものではないということを
知っておいてください。

このような、いわば「事件」の取り扱い方、リンゴ酢さんのメンタル面の
ケア、そして今後の就職活動のポイントについて、
私なりのアドバイスをさせていただきます。

続きは、ビデオでお話しします……

====================
★★年末企画「捨てたい私」大募集!!★★
====================

ビデオの中で川畑のぶこからもお願いさせていただきましたが、
「捨てたい私」についてのエピソード、ご相談を募集します!

あなたは、今年、どんなものを得て、どんな自分になりましたか?
そして、何を、どんな自分を「捨てたい」ですか?

「捨てたい私」「私のこんなところを捨てたい!」について、
ぜひ川畑のぶこに教えてください!

いただいたご相談の中からいくつかを、後日配信の
ビデオメルマガでご紹介し、川畑のぶこがお答えします。

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ご相談の冒頭に「捨てたい私」とご記入くださいね!

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Q:お酒をやめたいと思いつつ、なかなかやめることができません。

いわゆる『キッチンドリンカー』状態が10年以上続いています。
やめることができたときもあるのですが、結局飲んでしまいます。。

また、お酒を飲むのは、夫から逃げるためでもあります。
夫とは、10年ほど家庭内別居に近い状態にあります。

夫はまじめに働き、タバコもお酒もやりませんが、性的欲求が強く、
3人目を産んだ後、そんな夫についていけないと感じました。

それでも夫は自分に必要な事だからというので、
嫌々応じてきましたがやはり辛く、また私の辛さを理解してくれず、
本人はそう思っていないと思いますが
セックス中に傷つくことを言われたりされたりしたことが許せず、
今は挨拶や対話もしなくなりました。

このままではいけないと思い、少し夫に歩み寄ったところ
セックスに誘われました。

無理やりされる事はありませんでしたが、
自分が『嫌だ』と言えなかったことが
なんとも悔しいというか空しいというか・・。

また夫を避ける生活をしています。
正直、土日は夫が家にいるので、とても辛いです。

今の状況は、自分自身を追い詰めていて辛く、
なんとかしなくては・・とも思うのですが、
正直どこにも相談に行く気にもなれません。

以前(かなり昔ですが)、カウンセリングや病院に行きましたが、
『セックスは神聖な事だからしなさい』的な事を言われたり、
私の悩みは大したことないといった感じの対応をされ、
誰を信用していいかわからなくなりました。

小さい頃、両親はフルタイムで働いて、私の話を聞いてくれることはなく、
父に関しては『口答えするな!』と言われて育ったので、
夫に意見するのがとても怖いです。

以前、意見を言ったら、普段は怒鳴ったりしない人ですが、
怒鳴られたことがあります。

何を言ってるのかわからない文章になりましたが、
こんな私にアドバイスを頂ければと思います。

【lumi・40代・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM:川畑のぶこ

夫との夫婦生活が辛くなり、そのことを夫はじめ、周囲もそして専門家も
理解してくれない、孤立無援の状態なのですね。

まず、カウンセリングに関しては色々なカウンセラーがおり、
カウンセリングスタイルもさまざまです。
ですので、マッチングがうまくいくこともあれば、いかないこともあります。

ですので、いちど試してみて効果がなかったからといって、
すべてのカウンセリングや精神治療が無効だと捉えるのは誤っています。
何件か別なカウンセラーを尋ねてみることをお勧めします。

専門家や医療期間によっては、
アルコール依存の方たちのための患者会なども提供しています。

アルコール依存にはグループ療法が効果的なことはわかっていますので、
そのようなことも念頭にアンテナを立ててみてください。

また、コミュニケーションに関しては、
相手や周囲の空気を読みすぎて、状況に合わせやすい人には、
本人にとって状況が深刻であるにもかかわらず、
伝え方が妙に落ち着いていたり、ごまかしの笑顔があったりして、
相手に辛さが伝わらないこともあります。

本人も無意識では
『べつにたいしたことではなく、私が考えすぎなのだ。』
とか、

『私が問題なのだ』
と、問題を過小評価していることがあります。

カウンセラーや治療者だけでなく、ご主人との関係も然りで、
相手を傷つけたく無い気持ちや面倒をおこしたく無い気持ちがあいまって、
重要なことなのにオブラートに包んだものの言い方になってしまったり、
これまでのパターンから、どこかで諦めてしまっている可能性があります。

lumiさんの辛さが相手が考えているよりも深刻であることは
ひとつの課題かもしれません。

伝えるときは、lumiさんが相手に合わせたり配慮しすぎたりしてしまう傾向から、
真に伝えたいことがきちんと伝わらないことを恐れているということも
伝えると良いでしょう。

また、大切なことを伝えようとすると相手に怒鳴られたり、
ねじ伏せらてしまうのを恐れていることも伝えてみてはいかがでしょうか。

もし、面と向かうとなかなか言葉が出てこないのなら、
手紙を書くのも良いと思います。

手紙は相手が冷静なときに読むことができますし、
lumiさんにとって重要な課題であることも伝わりやすいでしょう。
ぜひ、恐れずに率直にご自身の気持ちを伝えてみてください。

ーーー
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Q:いつも適切で的確な先生のお答えを
参考にさせていただいております。

今日は私の悩み事にアドバイスを頂ければと思い
お便りさせていただきました。

私には知り合って長いお友達がいます。
彼女は明るく朗らかで、とても良い人です。
色々な面で長けていて周りにいつも刺激を与える人です。

彼女のそう言った才能は自他共に認めるところで、
彼女自身とても自信家です。

それはもう分かりきっていることで、
自信があるのは良いのですが、それがとても鼻につくことがあります。

付き合いの長い私と二人だけで話している時は良いのですが、
そこに新しく知り合った人や普段いつも会わない人が会話に加わると、
話している内容は彼女がすべて自分の事に持って行ってしまいます。

彼女自身の仕事の素晴らしさ、あるいは、
彼女の友達は「凄い人」「偉い人」だと言うことを
常に会話に持ち出して、自慢話になってしまいます。

また、そういった話がしたくてたまらない、という感じで、
人が話しているのを遮ったり、人が話しているのに、
自分の話を始めて会話をそちらに持っていったりすることが多々あります。

こんな時、私は自分の話をするきっかけが掴めないほどになってしまい、
会っていても楽しくなく、かえって疲れて帰ってくることが最近よくあります。

彼女は話足りないと、またすぐ会おうといって連絡をしてきますが、
私はしばらく時間をおかないとその気になれません。

彼女はとても良い人で尊敬されているにも関わらず、
友達が少ないのはそのせいだろうと私は睨んでいます。

そんな所をうまく彼女に伝えて、
これからより良い友情を築ければと思うのですが、
どうもその伝え方が分かりません。

何か良い言い方、方法がありましたら、ご教授ください。

よろしくお願いします。

【ぷっちん・40代・事務員】

―――――――――――――――――
A:FROM:川畑のぶこ

長年の友との関係が煩わしくなってきているのですね。

ぷっちんさんは今後そんな彼女と
うまくやっていきたいと思っているでしょうか?
それとも正直しばらく距離を置きたいと思っているでしょうか。

心の声に耳を傾けてみてください。

相手を変えるのは難しいかもしれませんが、
相手との関係性を変えることは比較的容易で、
ぷっちんさんの意思次第です。

もし、ぷっちんさんがご友人と
しばらくは距離を置きたいと思っているのであれば、
誘いに乗るのをやめたり、頻度や時間をミニマムにしたり
するのが効果的かと思います。

要するに、やんわりとNOというということです。
ご友人からすると、これまでいつでも付き合ってくれたぷっちんさんなのに、
最近付き合いが悪いなと思うかもしれません。

おそらく、ご友人のオプションは、
それでも大切な友人だから会えるときに会えれば良いと受容するか、
話を聞いてくれないのならぷっちんさんとは距離をとるようになるかの、
どちらかではないでしょうか。

前者であれば、その友情は長く続くでしょうし、
もともとぷっちんさんが無理に相手に合わせたり、
過剰に喜ばせようと努力しなくても続く関係であったということです。

万々歳ですね。

ところが、相手が常に我慢してくれて自分に合わせてくれるからこそ
付き合っている関係であれば、
もともと健全な関係ではありませんし、長続きしないでしょう。

ゆえに、ご友人が離れていくことはやはり万々歳ですね。

ん?そうでもないでしょうか? そうですね。微妙ですよね。

これまでのウン年間はいったいなんだったのかと。
ここがぷっちんさんの試されるところです。

「友人が離れていくこと=私に友人としての価値がないことの証明」
と受け止めると、辛くなってしまうでしょう。
自分の存在価値を証明するのに、無理をして
友人との関係を維持する無意識がはたらくかもしれません。

確かに「常に私の話を聞いて欲しい」というご友人のニーズを
ぷっちんさんは満たせないかもしれませんが、それはイコール
ぷっちんさんが友人としての価値がないということではありません。

私たちはみんな、それぞれの人生の課題を持っています。

ご友人には、それが単なるエキサイティングな近況のシェアではなく、
常に自分の話ばかりになり、相手の話を聞けないのであれば、
彼女の求めているものは友情や絆ではなく
自分の価値の確認かもしれません。

「自分はすごいことを成し遂げて、
  “凄い人”や“偉い人”とつながっているのだから、
  私だってすごいと認めて欲しい
  (なぜなら私自身がそうだと信じきれていないから…)」

と、どこかに優越コンプレックスを抱えていて、
それをクリアする課題があるのかもしれません。

すごいことをしなくても、すごい人が周りにいなくても、
私は私なりに価値のある存在で、他の人も同様である
ということに気づけたなら、
みんなの話をことごとく奪い、自分の話に持っていく必要が
無くなるかもしれませんね。

そのようなご友人の複雑な部分を
深い理解と慈愛の眼ざしで見てあげることができれば、
ぷっちんさんの痛みも薄れるのではないでしょうか。

逆に、そのような「優れた」友人に必要とされることで、
自分は価値のある人間だと確認したいという劣等コンプレックスが
ぷっちんさんの中にあるのなら、
彼女に必要とされようがされまいが、私は私なりに価値がある存在で、
他の人も同様であると、そのようなコンプレックスを克服することは
ぷっちんさんの課題となるでしょう。

「私の話なんて彼女の話に比べたら、
 取るに足らないもので語る価値などない」と思っていませんか?

友情を育むのに、話す価値の有無で話しをする必要はありませんし、
くだらないことでも笑いあえるのが友情でしょう。

ですので、やんわりNOを言う以外にも
「こんどは私の話も聞いてもらっていい?」と
率直に伝えることもひとつの対策です。

彼女から再度お誘いがきたなら間髪入れずに、
「こんどは私の話も聞いてね〜(^0^)/♪
 本当は私も話したいこといっぱいあったんだけど、
 時間切れで10分の1も話せなかったからー(笑)」
などと軽やかに伝えてみてはいかがでしょうか。

言いたいことが率直に伝えられたことで、
わだかまりが無くなることだってあります。

相手も「私ばかり話しちゃってごめん!
 今度はぷっちんの話を聞かせてね!」
とちょっと反省モードで返ってくるかもしれませんね。

今まで周りの人も何も言わないし、
話さないからそれで良いと思っている可能性もあります。

周囲が合わせすぎることで、
ご友人が気づき反省するきっかけを奪っていたとも考えられます。

もちろん、率直なコミュニケーションで関係がくずれるなら、
やはりそれは最初から長続きする人間関係ではなかったのでしょう。

そうであれば、しがみつく必要もないのではないでしょうか。

彼女以外にぷっちんにふさわしい友人関係を
大切にしてくださいというサインかもしれません。

ーーー
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Q:川畑のぶこ先生こんにちは。

いつも、先生の悩み相談参考にさせて頂いています。
他の方の質問に心が落ち着いたこともありました。

私は、大家族の長男の嫁を20年やってきました。
同居です。しかも自営業の二代目を引き継ぎ、
家族との関係がとても深く社会との繋がりは少ない方です。

義理両親は、会社では上司でもあるので、
家では嫁として、会社では部下として
顔色ばかりを伺い生きてきました。

子供の成長を心の支えに頑張ってきたのですが、
子供が大学進学で家を出ていった時に、
支えもなくなり、先が暗く見えてきて、
うつになりかけました。

ここで、断捨離メルマガから川畑先生のお話に触れ、
自分にかなり制限をかけて来たことに気がつき、
もっと自分を大切にと思うようになりました。

しかし、長年自分に制限をかけてきたくせや
環境からはなかなかぬけられません。

先日は、両親から
私の実家に連れて行ってほしいと頼まれましたが、
実家にコンプレックスがあるため、
嫌そうな顔がでてしまったのでしょう。
義理両親は怒り、いい嫁でいたかったら、
自分の感情は殺して我慢するべきだ。

いつか、自分も姑になるときがくるのだから。
私もそうやって生きてきた。
同じようにするべきだと言われました。

今までは、そうかなと思っていました。
社会より家族の繋がりが深い私にとって、
両親の言葉は絶対的でした。

でも今は、義母の考えはおかしいと思います。
これでは両親が他界するのを楽しみに待たなければなりません。

嫌だと思っていても、離婚したり、別居することは、
(今まで以上の生活ができそうにないので)考えていません。

私に制限をかける両親もいるこの家庭ですが、
自分も今を楽しみながら同居をしたいと考えています。

それには、私の心の持ちようだと思うのですが、
子供の成長を支えにではなく、
今度はどのように心を持っていれば、
同居しながら今を楽しく生きられるでしょうか?

【あずき・40代・会社員】

―――――――――――――――――

A:

FROM:川畑のぶこ

あずきさんがこれまで献身的に
嫁ぎ先の家のために尽くしてきたことが伺われます。

また、お子さんも大学進学とのことで、
ここまでの道のりを立派に乗り越えてこられたことでしょう。

子育ては心の張り合いになり、
多くの豊かさをもたらしてくれたことと思います。

また、姑さんにとっても、孫のケアは利害が一致するので、
どんなに時間を割いても文句を言われることがないどころか、
むしろ率先して行うことを良しとされていたことでしょう。

もしかしたら、お姑さんからみたら、いわゆる
「良い嫁」の必要条件だったかもしれませんね。

なかなか素の自分になることが許されず、
周囲に合わせてばかりの人生で、
そんな心の支えでもあったお子さんが家を出られたのは
大きな喪失感であったことと思います。

あずきさんにとって、これから先、
いったい何を心の支えにしていけば良いのかわからないということは、
一見絶望的にもみえますが、実は大きな可能性
があるということでもあります。

白紙ということは、何を描いても良いということです。
虚無感や空虚感は新たな風が吹き入れる前兆でもあります。

今までの価値観を捨てて、新たに前進する…
今あずきさんはそんな未来のほんの一歩手前に
立っていらっしゃるのですね。

そのようなときに、不安やちょっとした恐れを感じるのは適切な反応です。

人間は誰でも新しいことにチャレンジするとき
というのは、不安や恐れを感じるものです。

それでも、あずきさんの心の声が
「義理の親の言いなりになるのは違う。自分の人生を生きるのだ。」
と叫んでいるのであれば、その声に忠実に、
不安を乗り越えて新たな一歩を歩んでみてください。

そのために必ずしも別居や離婚は必要ありません。

むしろ、家族がどのように反応しようが
それに動じなくなることのほうが大切です。

これは相手の理不尽な言動に耐えるということではありません。
相手の言動は相手自身の問題から生じていることがほとんどです。

「私は彼らの言動の単なるトリガーでしかなく、
問題の種なわけではない」ということを知るということです。

たとえば、実家にコンプレックスがあるから
義父母を連れて行きたくないという姿勢を、
姑さんは「自分たちに敬意がない」と受け止めたのでしょうが、
そのような受け止め方は相手の問題です。

もちろん、あずきさんがその誤解を解くための
率直なコミュニケーションをすることも可能ですね。

たとえば、「お連れしたいのですが、
 実家がお義母さんたちをお招きできるような家ではなく、
恥ずかしく思っています」など。

このことで、問題は義父母ではなく自分のことということも伝わるでしょうし、
むしろ相手に敬意を払っていることが伝わるでしょう。

あずきさんが家族ともうまくやりながら、
自分の人生もより豊かに楽しみたいとお望みなら、
スモールステップを踏んでいけば良いと思います。

誰にも迷惑をかけずに、
あずきさんが喜びを感じられることはありますか?

例えば、気の置けない仲間とのお茶やお食事の時間だったり、
芸術鑑賞だったり、読書だったり、土いじりだったり、
まずはそれらをイメージし、リストアップしてみることをお勧めします。

今現在、ご自身が喜びを感じられるものが思いつかないのであれば、
あずきさんが嫁ぐ前に持っていた喜びでも結構です。

そして、実際に取り組めることから着手し始めてみてください。

実行のためには、あずきさんがご自身に
「喜びを得て良い」という許可を与えることが肝心です。

「私は幸せを体験するために生きている。
 人生の大切な仕事に取り組むのだ。」
と、心に決めて取り組んでみてください。

このリストは常に更新する意図で念頭に置いておくと良いです。

また、あずきさんの喜びをサポートしてくれる人との
コミュニケーションも大切にされてみてください。

何が悪いかではなく、何が良いかに注意を注げるようになると、
自然と心のエネルギーは充電してきます。

すると、今まで気になっていたことが小さく思えてきたりもします。

お姑さんは残念ながらそのような生き方を学ぶチャンスが無かったので、
自分が教わり努力してきた通りにしか
お嫁さんに生き方を提示できなかったのだということも、
慈悲心を持って理解できるようになるかもしれません。

犠牲者になることなく、
相手を理解することができるようになったたときに、
はじめて真の癒しが訪れるのかもしれませんね。

ーーー
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180514

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、aikoさん(60代・自営業)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
川畑先生、毎回視聴し、ご助言を指針にしております。

4月16日のひまちゃんさんのご相談は、
私にとってタイムリーです。
私も乳がんで約2週間後に手術の予定です。

ただひまちゃんと違うのは、
信頼できる先生にめぐりあえたかどうかという点です。

近所の大学附属総合病院の乳腺外科にかかっていますが、
じっくり考えてその病院を選んだわけではなく、
病院を選ぶ時点で夫がそこに入院していたため、
私もなかば自動的にその病院にかかることにしました。

外来を担当するのは3~4人の医師で、毎回診察する医師が違います。
ある時、誰を主治医をと思ったらいいのでしょうかと尋ねたら、
みんな主治医と思ってくれていいと言われました。

そう言われても、毎回違う医師に会うので
信頼関係がなかなか深まらないように感じます。
エコーも技師任せで実際に診察していただいたのは生検のときだけです。
このような中で手術に臨むのが不安です。

ただ、今の病院は家から近いというメリットがあり、
将来を考えると転院せずにかかり続けるのがいいのかなと思うのです。
このような中、どのように医師とコミュニケーションを図り、
信頼感を養っていけばいいのでしょうか。

どうぞよろしくお願いします。
~~~~~~~~~~~

aikoさんのようなお悩みを抱えているがん患者さんは
たくさんいらっしゃると思います。

医師と自分との相性が合わないなとか、ちょっと方針が不明確で
不安だなという場合は、もちろん、セカンドオピニオンや
サードオピニオンをどんどん聴いていくことが好ましいと思いますし、
その中で、「この先生なら、私、信頼できるな」と、
主治医となるような先生に巡り合えたのであれば、
それはそれでよいことだと思います。

ただ、もう方針が定まっていて、治療の方針に特に問題があるという
わけではなく、ちょっとした細かなことをコミュニケーションするのに、
一回一回その先生に伝えなくてはいけないとか、あるいは
毎回先生が違うから、言いたいことやちょっと確認したいことを伝えづらい
というような場合は、先生ではなく他の人に相談してみるという手もあります。

大学病院の付属の病院ということですから、おそらく、
がん相談支援センターというのがあると思います。厚生労働大臣が認めた、
高い質の伴ったがん治療を提供する病院に指定されている全国の施設には
必ず設置されているセンターです。おそらくaikoさんが通院されている病院
にもあると思われますので、そこに立ち寄って相談したらいいと思います。

また、厚労省に指定されているがん拠点病院ですと、患者会もやっています。
患者さんの心理面のケアもきちんとするように条件があるのです。
なので、がん診療連携拠点病院に行って、患者会はありますかと訊いて、
あったら、そういった所に参加するのもよいでしょう。

 
続きは、ビデオでお話しします……

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180507

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、サカナさん(50代・会社員)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
お恥ずかしい話ですが、私は身体的に性行為がなかなかうまくいかず、
いわゆるEDという状態です。
医者にも行きましたが、ほとんど改善しませんでした。

私は、女性は好きなのでお付き合いはしたいのですが、
女性と仲良くなっても、どうしてもその先のことを考えてしまって
積極的になれません。過去に何人か付き合ったことはありますが、
やはりこういう状態なので何となく別れてしまいました。

この先の女性との接し方についてアドバイスをお願い致します。
~~~~~~~~~~~

男性ならではの、異性とのお付き合いに関するお悩みです。

私たちは、身体面でも性的なことで何となく自分が劣っていると感じると、
緊張感や不安が生じてしまって、人間関係がぎこちなくなったり、
結果的にそれが別れにつながってしまうということもあるかもしれませんね。

まず、EDに関しては、サカナさんは受診もされているとのことですが、
もし一箇所しか受診していない場合は、セカンドオピニオンやサードオピニオン
も聴いていったほうがよいと思います。メンタルケアをできるようなクリニック
があれば、そういった所も受診してみるとよいでしょう。

そもそも器質的な問題があって、もう改善はできないと診断されている場合は
別ですが、EDの原因としては、身体的な原因のほか、心理的な原因も考えられ
ますし、薬の副作用という可能性もあります。

器質的な問題の場合は、ご自身できちんと割り切って、それでも大丈夫だという
女性を対象にお付き合いしていくしかないのですが、もしそうでなく、
心理的なことや薬剤的な問題であれば、そこをケアし、コントロールすることに
よって、改善することはじゅうぶんあり得ます。

治療については、心理的なケアも含めて、諦めないで続けられるのがよいのでは
ないかと思います。

 
続きは、ビデオでお話しします……

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、タカさん(60代・主婦)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
60代の主婦で、少し体の不自由な夫と二人暮らしです。
夫は優しい人です。

穏やかな生活をしているのに、今までに複数の人から言われた
きつい言葉や態度がずっと心の底にあり、苦しめられています。

相手の誤解や明らかに理不尽な対応にも、私はなぜか反論が全くできず、
すぐ謝ってしまったり、沈黙してしまったりしたのです。

今頃になってから、なぜきちんと自分のことを説明できなかったのだろう、
ああ言えばよかったのに、などと考えてしまいます。

そして反対に、以前、人に対してとった私の態度も、あのとき人を
傷つけてしまっただろうと、とてもつらく思い出してしまいます。

今までの自分にマイナスイメージしか湧きません。
これからの人生、心の負担をなくして生きていきたいです。
~~~~~~~~~~~

自分の過去のことを振り返ったり、また自分が傷つけられたことだけではなく、
もしかしたら自分自身も人を傷つけてしまったのではないかと内省する力、
素晴らしい振り返る力というものをタカさんはお持ちなのですね。

そして、そこにタカさんの優しさや思いやりも感じられるご相談内容です。

まず、私たちの日常生活には様々な出来事がありますが、
それらを歪んで捉えてしまうことによって、
苦しみが湧いてしまうことが多々あります。

その歪み方にはある程度パターンがあるのですが、
おそらくタカさんの場合は、いいこともたくさん起きているのに、
なぜかネガティブなこと、悪いことばかり拾い上げてしまうという、
偏った選択の仕方をしているのではないかと思われます。

例えば、部屋を見回してみると、白があったり、黒があったり、青も赤も緑も、
いろいろな色があるのに、例えば、黒が気になると思うと、
これも黒だ、あそこも黒だ、ほら、こっちも黒、こんなに私の人生、黒ばっかり、
私の部屋は黒ばっかり、と思います。

が、ちょっと視点を変えると、白ばっかり見えてきます。白を意識し始めると
白ばっかりで、今度は黒があまり目に入ってこなくなるのです。

こういった、ものの見方のパターンというものがありますから、
タカさんにはぜひ、過去を振り返っていただく、あるいは、
今、身の回りに起きていることで好ましいことを意識していただきたい
と思います。

そうすることで、まず、何が悪いかではなく、何が良いかということに
注意や意識を向けてみることをお勧めします。

続きは、ビデオでお話しします……

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、クロッカスさん(46歳・一般事務)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
毎回、心に響く回答を拝聴しています。ありがとうございます。
私の中でどうにもスッキリと理解に至らない、
「投影」の心理について教えていただければと思います。

私自身、人から相談される事が多く、そのほとんどは人間関係について
なのですが、相手に感じる負の感情は自分の心の投影であるという見地
が、分かるようで、でも腑に落ちない部分もあります。

例えば、友人の夫が長年に渡り何度も不倫をしていた事が最近わかり、
彼女はとても苦しんでいます。加えて娘さんも、優しくて自慢だった
父親がそのような事を長年、平気でしていた事を知り、人を信頼でき
なくなり、友人とはまた別の苦しみを抱えています。

友人からは「自分は夫を裏切りたいとか不倫をしてみたいと思った事
などないし、事がバレてさっさと家を出て行った夫に、自分のどんな
気持ちが映し出されているの?」と聞かれ、私も返事に困ってしまいました。

友人、娘さんとも、夫、父親に対し激しい嫌悪感と怒り、悲しみの感情
を持っているのですが、この2人が、自分の心にも裏切りや、遊びたい
という願望があり、それを絶対にしてはいけないと禁止しているために、
相手に対し強い怒りが湧いている、という解釈なのでしょうか。

2人に、その禁止を緩めたらいい、と言ってあげても、心が救われる
わけではないように思います。

全ての問題が「投影」という事で解釈できるものではないと思いますが、
友人の例以外にも、裏切られた、騙された、馬鹿にされた、無視された
、、、という思いで苦しんでいる人は多く、その場合、投影の解釈で
どのように心の解決へと導けるのか、教えて頂けたら幸いです。
~~~~~~~~~~~

「投影」というのは、フロイトが始めた精神分析学で提唱された
「防衛機制」の一つで、自分の中の不安や欲求を、 相手などに映し出し
てしまう心の働きを言います。

精神分析学は、人間の深層心理、表層的には分からない無意識の分野を
扱う学問で、とても複雑であると同時に、その信頼性や妥当性については、
いまだに分からないような部分もあるのも事実です。

精神分析をするには長年のトレーニングが必要ですし、トレーニングを
積んだ人でも、解釈や活用の難易度は高く、非常にセンスが問われます。

私自身も、このような専門的分野の内容についての質問を受けることは
ありますが、そのたびに忠告したり、私自身も日頃から気をつけている
ことは、何か一つの概念を持ってきてそれを全てに当てはめようとしない、
ということです。

今回のケースで言うと、精神分析学の「防衛機制」における「投影」という
概念だけを取り出して、それで全てを解釈しようとすると、往々にして
壁にぶつかってしまいます。どの学問でもそうですが、概念というものは
広くいろいろ見ながら活用していくものだと考えるのが妥当と思います。

「投影」という概念の正しい捉え方、そして、今回のご相談にあるご友人
夫婦のケースについて、どのような見方ができるか、また、クロッカスさん
はどのような位置取りでご友人と接したらよいのか、私なりのアドバイスを
させていただきます。

続きは、ビデオでお話しします……

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