断捨離メルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をあなたにシェアします。
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【Q】長時間労働の職場が辛い。辞めたい。
中学校の教師をしています。
充実感と共にストレスも多く、拘束時間も長く、
キツイので、毎日、やめたいと思います。
しかし、それを抑え、出勤してしまうと、
一生懸命してしまい、仕事面は、はたから見れば、
好調だと思います。キャリアアップの話もあり、
それがまたキツイのですが。
うちに帰るとぐったりで、もう辞めたいと思うのです。
この時は本気なのです。
でも、いざ働き始めると、楽しかったりもします。
人間関係は好調です。
生徒と接するのは楽しいです。
37で独身で、それも悩みです。
お付き合いしている人はいます。
主婦になりたいなあとか、思います。
お給料は半分でいいから、労働時間を半分にしたいとも思います。
自分の本当の気持ちがわからず、感情の行ったり来たりがキツイです。
夜と、出勤前は、本当に辛いのです。
理解されがたいかもしれませんが…
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FROM 川畑のぶこ
【A】責任感・使命感が必要とされる職場での長時間労働は
大変なエネルギーを要することと思います。
本当にここまでよくがんばってきている
ご自身を、まずは称えてください。
そして、それと同時に、
自然界の法則=「無理は続かない」ということを理解して、
ご自身にやさしく接する姿勢を持ってみてください。
教師の方には信念が強く、辛いことがあっても
忍耐強く乗り越えようとする姿勢が多く見られます。
これは立派で尊敬に値することなのですが、
なんとか根性(=精神力)でがんばっても、
辞めたいほどストレスの強い仕事である場合は、
無理に続けていると、ある日突然心身に
破綻をきたすこともありますので、くれぐれも無理は禁物です。
己を鼓舞して、職場では100%(またはそれ以上)の
エネルギーを使う、ところがひとたび職場を離れると、
「キツイ、辛い」という感情が湧いてくる。
もう仕事以外のためのエネルギーは枯れてしまっているのですね。
これはすでに日常生活に支障をきたすレベルで心のバランスが
崩れてしまっている状態と言えます。
このようなときは、二つの面から仕事と自分との関わりを
問い直してみることをおすすめします。
まずひとつは、その仕事の本質そのものが
自分にあっているかどうかということ。
すなわち、適職がどうかの問題です。
もし本質的にその仕事が自分に合っていない場合は、
自分に合った仕事を見つけることが賢明かもしれません。
今の仕事はどこかのタイミングで辞めることを
視野に入れてみてはどうでしょうか。
たとえば、教員よりは研究職に向いていて、
そこに喜びが見出せるような場合などです。
研究職に就いたとたん、気分が楽になり、喜びがある。
多少ストレスがあってもバランスがとれる、
あるいは長時間働いても、好きなことなので
さほど疲れを感じないということもあります。
ふたつめは、仕事への関わり方が適切かどうか
ということです。これは、時間や人間関係に対して
使うエネルギーが適量かどうかの問題です。
「人間関係は好調で生徒と接するのも好き」
ということですので、おそらく仕事の内容自体は
本質的に合っている、すなわち適職であるかと思われますので、
主な問題は、長時間拘束されていることではないでしょうか。
そうであれば、次なるオプションは、
今の職場で時短の交渉をする、あるいは労働時間が短い職場を
探して転職するということが問題解決法として現実的でしょう。
もしすでに何度か交渉をしているけれども
状況は変わらない場合は労働時間が短い職場への転職を
考えてみることもひとつです。
交渉をしたことがないのであれば、してみることです。
恐らく、このときに足かせとなるのは、
「みんな頑張っているのに、私だけそんな交渉をしたら
迷惑をかける。どんな目で見られるか!」という思考と、
それにともなう罪悪感ではないでしょうか。
罪悪感を打ち消すためには、「私は迷惑をかけようと
しているのではなく、健全な労働形態で人間的な生活を
送るという、極めて基本的な権利を主張している」と
捉えてみてはいかがでしょうか。
恐らくそのような職場では、ご自身だけでなく、
ほかの教職員も同じような悩みを抱えているかもしれません。
もしそうであれば、「勇気ある代表者としての声を出して
職場環境に違いをつくることに貢献する」とも考えられます。
職員がどんどん病んでしまったのであれば、
健全な教育現場を構築することはできません。
その悲痛な声が上がらず、現場のシステムが
改善されないままでいるほうが、教育者にとっても、
そしてなによりそのような現場で教育を受ける
生徒たちに悪影響が出るとことになりかねません。
弱い人間としてではなく、勇者としての意識を持って
ぜひ声をあげてみてください。
転職の場合は、フルタイムでなくてもOKという姿勢も
楽にしてくれるでしょう。人に何かを教えるという要素に
喜びを感じるのであれば、そこに焦点をあてて職場の
オプションを拡大することも良いかもしれません。
たとえば、いままでは学校で大人数に教えていたけれども、
小さな塾で少人数に教えるというのも、自分のニーズを
満たす要素は含まれているわけです。
ひとつ注意をしていただきたいのは、
「仕事がストレスだから辞めて主婦にでもなりたい」
という動機で結婚しようとする姿勢です。
辛い状態から逃げ出したい気持ちはよくわかります。
ただし、逃げ場として結婚が使われると、
夫婦関係は依存関係に陥って、長期的に健全な
夫婦関係の構築が難しくならないとも限りません。
まずは、自主性・自律性を大切にして、
目の前のストレス状態から脱却を目標に、
「今の自分が好き」という状態になってから、
一緒になる方がより健全なパートナーシップを築けるはずです。
もちろん、仕事のことを抜きにしても、
愛しているから一緒になりたいという場合は
この限りではありません。
もういちど、しずかに心の声に耳を傾けて、
何が正しいのかを尋ねてみてください。
そしてそれに即した行動をとってみてください。
変化を起こすことは勇気が要ります。
当然ストレスもあることでしょう。
ところが、それは一過性のストレスです。
変化を起こさないこともやはりストレスがあります。
そしてそれは継続的なストレスです。
どのみちストレスがかかるのであれば、
建設的なことに意識を向け、行動をしてみては
いかがでしょうか。
人間がストレスを我慢する意味があるときは唯一、
その先に自分にとってより大きな喜びや
望ましい結果が待ち受けているときです。
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