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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、いつものお悩み相談への回ではなく、私の近況をお伝えします。
あるメッセージを載せてお話ししますので、明日からのご自身のケアに
役立てていただけたら幸いです。

みなさんは「ソマティック心理学」というものをご存知でしょうか。

「ソマティック(somatic)」の「ソマ:ソーマ(soma)」はギリシャ語で
身体・肉体を表しますので、直訳すると「身体の心理学」となりますね。
心をケアするのに、まず身体からアプローチしていき、そして身体と心を
統合していくという概念です。

先日、日本ソマティック心理学協会というところの大会があり、私も演者と
して、また、パネルディスカッションのパネリストとして参加してきたので
すが、これが非常におもしろく、これまでにない空気感だったので、今日は、
そこでの学びをみなさんにシェアしたいと思います。

私たちは、病気になって身体の調子が悪ければ、内科など、肉体的・物理的
な面を診てもらう所へ、また、心が病んだときは精神科医や心療内科に足を
運ぶことが多いですよね。

私自身も心理系の場で活動していますので、ともすると、なんでも心の働き
で解決しよう、認知で解決しようとしてしまいます。

が、ソマティック心理学は、そうではなく、身体の叡智、身体の声に耳を傾
けて、そしてそれを心と統合していく。まずは身体が喜ぶことを実践し、
そこから心にアプローチしていくことで、心が癒され、全身が癒されていく
という、非常におもしろいメソッドなのです。

そして、これは私がこのメルマガの中でも何度かご紹介している「マインド
フルネス」という考え方(「今この瞬間」の呼吸に意識を向ける)とも
共通点があることにも気づきました。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q:他人が不機嫌だと自分も不機嫌になります。

誰かが怒られていると、自分が怒られているような気持ちになり
汗が出てきます。他人が自分と違う意見を述べているのを聞くと
自分が否定されたような気持ちになります。

頭では、私のことを言っているのではない。
この人はこういう考え方なんだ、と思うようにしていますが、
実際にはなかなかできません。

この思考パターンになっている時には
「あ、またいつもの癖が出ているな」と認めたりもしていますが、
もう一歩踏み込んで何かできることがあれば
教えていただけますでしょうか。

【サリー・40歳・会社員】

―――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

サリーさん

相手が不機嫌であったり、相手が怒られていたりするのを見聞きするのは
誰にとっても気分の良いものではありませんね。

そのこと自体は自然なことです。

ただし、もちろんそれも程度問題で、
そのことで直接的に関係のないサリーさんが、全てを自分のことと
受け止めてしまい、心身に異常をきたしてしまうのであれば、
これはやはり不健全な状態であって、対処が必要となると思います。

人生には時として濁流が流れることがあるものです。

目の前に濁流が流れている時に、その濁流に巻き込まれずに、
傍観者でいるという姿勢が大事になってくると思います。

私たちは皆、周りに起きているものごとを受け止める時に、
それらを歪んで受け止めてしまうことがあります。

相手の不機嫌は私のせいだとか、相手が異なる意見を言うのは、
私に問題があって、その人格を否定しているのだとか、
自分もあのように怒られて当然だとか、
そういった思いがあると、気分はどんどん悪くなっていくでしょう。

その思いばかりに目を向けていくと深みにはまっていってしまいます。

まず、周囲に同時に起きていることで好ましいこともあるでしょうから、
そのことに注意を向ける努力をすることをお勧めします。
深みにはまりそうな対象から気をそらすのですね。

空を見上げてその透明さを意識するのも良いかもしれません。
道端の草花に注意を注ぎ、心の水やりをするのも良いかもしれません。
機嫌が良い人に注意を向けて、話しかけるのも良いかもしれません。

あなたが相手の不機嫌に責任を取る必要はありませんし、
責任を取ることもできません。

そのことを知って、相手を操作することなく
自分が機嫌よくなる努力をしてみてください。

誰かが怒られている時も、それぞれに必要なプロセスがおきていることを、
困難はあっても乗り越える力が相手にも自分にも備わっていることを
信頼してみてください。

そして、そんな状況の中でも穏やかにその場を切り抜けている人々に
意識を向けてみたり、窓の外の笑顔や元気な声に注意を向けてみたり
してみてください。

部屋を見回してみると様々な色があります。

黒が嫌だなぁと思っていると、たちまち部屋は黒だらけに見えてくるでしょう。
ところが、白を意識するとたちまち部屋は白だらけになります。

どこに注意を向けるかで、見える世界は変わってくるものです。

サリーさんの身の回りに起こっていることで、
好ましいことに注意を向ける練習を今から是非始めてみてください。

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