170426_FB_kawabata

Q:21歳になる長男のことで悩んでいます。

親の見栄で入学した大学を中退し、
今は大工になりたいとのことで専門学校に行っています。

私の劣等感を息子に投影し、
いつもネガティヴな言葉を浴びせてきました。

親として言うべきでないことを沢山言ってしまい、
息子はその事で苦しめられている、と言います。

自分には価値がない。
幸せになりたいとも思わない。
苦しくてたまらない。
寂しさから逃れられない。
いつも愛されたいと思っていたのに愛を貰えなかった。
そして死にたいと…

電話で息子から責められる毎日です。
お母さんがこんな風にしたんだからどうにかしろといわれます。

私は、以前、自分が息子から責められると
苦しくてたまらなかったのですが、カウンセリングを受けて、
主人に対する怒りから解放され、主人を許せた時に、
息子のことで自分を責めていたことからも解放されたので、
息子から責められても、動じることは無くなりました。

ああ今息子は苦しいんだな。
私を責めれば責めるほど、自分を責めているんだ。
と、ある意味冷静に、感情に振り回されないで捉えています。

ただ、息子の話を電話で聞くのみで、何も答えられない自分がいて、
何と言ってあげればいいのかわかりません。

息子は私に「何か言ってほしい」と言います。
その一方で「何も言えないよね」とも言います。

「生きて欲しい」と言っても、
お母さんが自責の念に苦しみたくないから自分の為に言ってるんだ、
と言われました。

それに対しては、もしあなたが死んだとしても、
お母さんはその事を背負って生きていくつもりだ。
生きて欲しいのは、私が苦しみたくないからではなく、
生きていれば、「生きてて良かった」「生まれてきてよかった」
と思えるから、と答えました。

息子にどのような態度で接し、言葉をかければ良いのでしょうか。

【空さん・54歳・自営業】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

空さんの苦しみと、息子さんへの愛が伝わるお悩みですね。

子の望むように親は愛さず、
子は望むように親が愛さない以上愛は無いと訴える…

でも、空さんは息子さんを心から愛していらっしゃる。

大学への進学を望んだのも、そうすれば、息子さんが
幸せに楽に生きることができると信じたからでしょう。

息子さんに生きていて欲しいのも、愛しているからなのですよね。

そこをストレートに息子さんに伝えてみてはいかがでしょうか。
言い訳ではなく、どう捉えようがそれが真実なのだと。

良い母として世間に評価されるか否かではなく、
あなたにとって良い母になれるか否かが
真の問題であり恐れだったのだと。

あなたの望むように愛せなかったことは申し訳なかった。
けれど、残念ながらそれが、不器用で弱い自分なりの、
その時点での必死な愛し方だったのだと。

そしてその不器用さや弱さは今も変わらないかもしれないが
あなたへの愛も変わらないのだと。

あなたに生きていて欲しいのは、
生きていれば、「生きてて良かった」「生まれてきてよかった」
と思えるから、ではなく、あなたが私にとって大切な存在で
それは言葉にできないくらいで
あなたのことを心から愛しているからなのだと。

あなたがこの世に生まれてきた以上の幸せは私の人生に無いと。
あなたを腕の中に抱いた時の幸福感は誰にもわかりようが無いのだと。

愛しい人だから、ぜったいに幸せにさせなきゃいけないと、
必死だったのだと。

それをどのように伝えたら良いか私にはわからなかったと。

あなたがこのようにしてくれたらより愛を感じられるという方法が
もしあるのなら、それを教えて欲しいと、
依頼してみてはいかがでしょうか。

もし、電話や対面だと埒があかなくなってしまうのであれば、
手紙を書いて渡すのも良いと思います。
手紙はその後も大切に持っていることができます。

もし今日が空さんの人生最後の日だったら、
空さんは息子さんにどんな言葉をかけたいでしょうか。

そんな言葉をかけてみると良いかもしれません。

ーーー
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今日は、このメルマガが、なんと、めでたく100本目になります。
一昨年、2015年5月から第1回目が始まりまして、
2017年4月でいよいよ100本目になりました。

今日は、これまでの100本を振り返りながら、
私から皆さんへのメッセージをお送りします。

「ココロのホメオスタシス」、自然界の叡智を信頼する
ということについてです。
どうぞ、最後までおつきあいくださいね。

こちらからどうぞ……

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170419_FB_kawabata

Q:次男19歳、無職引きこもり傾向です。
一人で外出はしません。

アトピー性皮膚炎が悪化しているにも拘わらず、
治療せず診療を拒みます。

気持ちが篭りがちに見え会話さえ嫌そうです。

そっとしてあげていますが、悩んでいるように見え、とても心配です。
コミュニケーションが苦手なのか、人目が大変気になるようで
目を合わせて話せないようです。

母親の私は何も出来ないですが、今のままで良いのでしょうか。

【かこ・56歳・契約社員】

――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

息子さんのアトピーに引きこもり、
母親として見守ることしかできないのはさぞもどかしいことと思います。

とりわけティーンエイジャーは見た目をとても気にする時期でもありますから、
アトピーの悪化で人前に出たくない気持ちが増すのでしょう。

実は私自身、生まれた時からアトピーを患っており、
ティーンエイジはステロイドに依存していたので、
その辛さや人目を気にする気持ちはよくわかります。

現在私が定期的に仕事をしているクリニックに、
アトピーの統合医療を行っているクリニックがあります。

高山にあるナチュラルクリニック21というクリニックですが、
ここにはステロイド依存でどんどん悪循環に陥っている、
重症のアトピー患者さんが多く入院されています。

私は隔月で患者さんに対して講義や個人カウンセリングを行っているの
ですが、最初に会った患者さんが退院されるときは、別人のように
綺麗な肌になって帰っていくので、いつもびっくりしています。

入院する人の中には、アトピーがひどくて休学したり退学したりする
ティーネイジャーの学生や、就職したけど病気がひどくて
休職したり退職したりして養生している人も多く、
同じ痛みを持つ入院患者どうしの共感力はとても高いです。

西洋医学のみに依存せず、自己治癒力を取り戻すことに重きをおいており、
患者さんはアトピーに効果があるとされるバチルス菌の入ったバチルススパ
に毎日入ったり、野菜中心の食事療法を行ったり、瞑想や散歩、
また病院全体でのレクリエーションや勉強会を行ったりもしています。

大自然に囲まれているので、自然と心もほぐれ、
気分もリフレッシュできます。

ここでの入院は、ライフスタイルそのものを再構築する訓練の場に
なっており、同じ志を持つ患者さんたちの中に、徐々に共同体感覚が
芽生えていきます。

最初は一人で病室に引きこもっていた人見知りの患者さんも、
だんだんスタッフの暖かさや仲間たちの思いやりに、心が開いてくる
ようになり、自然と笑顔で交流するようになっています。

この絆や共同体感覚が芽生える集団力動やライフスタイルの再構築は、
通常の皮膚科外来にはないものですが、息子さんのような場合、
このような全人的なアプローチが行われる場の力を借りることは
一つの賢いオプションではないかと思います。

多くの患者さんが、アトピーを通して自分のことや人生を振り返ったり、
仲間と分かちあったりする良い機会だったと報告されています。

親の言うことだと聞かないかもしれませんが、
同じ痛みを持つ仲間たちの言うことなら聞けるかもしれません。

病気には必ず恩恵があります。
病気や治療を通じて、新たな人々との出会いがあったり、
これまでの価値観や関係性を見直したりすることで
新たな気づきが訪れることもあるのです。

ぜひそのような場に関わることをお勧めいたします。

ーーー
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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、どんぐりさん(42歳・主婦)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
義母(85才)が孫を強要します。
結婚6年目。夫はもう60才、私は42才。
夫は子育てするお金がなく、私は育てる体力がない統合失調症。
初めから作らない同士の結婚で、夫側の避妊手術もしています。

義母はそれを知らなくて、会うたびに、卵子を若返らせると書いて
あるルイボスティーをくれたり、子孫繁栄の数の子を出してきたり、
夫婦での旅行を勧めてきたりします。

以前は、義母の友達(60代)と3人でいた際
「うちは孫がいないからー」と言って私をにらみつけるので、
お友達が焦って、私の方を一切見ずに頷き続けていました。

法事の席でも親戚一同の前で「うちは孫がいないからー!」と叫んだり、
「日本舞踊を習わせるから長男を!」「孫のことを人に訊かれたから
『今作っているところ!』と答えておいた」などと言ったりします。

「どんぐりちゃん(私のこと)はそんな人生でいいの~?」と言ったり、
「こればかりはしょうがない」と引いてみたり。「息子が年だけど、
どんぐりちゃんは子供ほしかったでしょ?」と言うので、
「私もわがままなので、年上の人としか合わないんです」と返したら、
苦虫を噛み潰したような顔をしていました。

年代的なこともあるのでしょうが、姑というのは、息子を持つと、
嫁にはこんな感じになるものなのでしょうか? 
もう義母は施設に入っているので、会うことも少なくなりましたが、
いろいろ思うことをハガキで言ってしまいたい思いにも駆られます。
~~~~~~~~~~~

姑さんに会うたび「子どもを」と言われるのは、とても辛いですね。
似たような状況の方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

どんぐりさんが、義理のお母様との関係性を「どうしたいか」、
ご自身の素直な気持ちを訊いてみるのはいいことだと思います。

実は子どもはできないのだということを、今まで伝えることができな
かった何らかの理由やお気持ちが、どんぐりさんにあることでしょう。

今後については、もし、お母様様のご生存中に本当のことを伝えたい
という気持ちが強かったり、またお母様のどんぐりさんへの責めが、
頻度は減ったにせよ、依然あるのであれば、やんわりと事実を伝える
のもよいかもしれませんね。

が、同時に、もう85歳で施設にも入っていらっしゃるとのこと。
会う頻度も少なくなったら、これはこれでいいかなと思えるのであれば、
それも一つではないかと思います。

お母様は、どんぐりさんとはジェネレーションが全然違いますし、価値観
も違います。当時は、子どもを持つことが幸せ、特に女性としての幸せの
象徴のように思われていたような時代でもありますから、お母様はあくまでも、
どんぐりさんに幸せになってほしい、自分も幸せになりたい、あるいは、
自分のお友達に孫がいることがうらやましい、劣等感を感じたくないという
ような思いから、孫を持ちたいと思っているのかもしれません。

それはお母様の価値観として尊重したらよいですが、だからと言って、
どんぐりさんがそれに応える必要はないわけです。お母様の意図は、
どんぐりさんに幸せになってほしい、その形として子どもを、ということで
あって、嫌がらせをしようと思っているわけではないということを、
どんぐりさんの中で区別されていくと、少し楽になるかもしれません。

続きは、ビデオでお話しします……

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170412_FB_kawabata

Q:バツイチでシングルです。
1人娘も結婚して独立しました。
両親はすでに他界しております。

友人のほとんどは、介護に携わっており、
最近は会うこともままなりません。

社会人サークル等に入ることも考えましたが、
人見知りなうえ、どのような人がいるかもわからない会に
参加することに不安に感じ、参加できません。

しかしながら、仕事以外に会話することもなく、
世間話さえ出来ない現状に、
寂しさと、不安を感じ、耐えられなくなってきました。

こんな時は、いったいどうすればいいのでしょうか。。。

何か良いアドバイスをお願いいたします。

【ぼっち・56歳・会社員】

―――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

寂しさや孤独感ほど、私たちを蝕むものはないと思います。

マザー・テレサは
  「最もひどい貧困とは、孤独のことであり
  愛されていないと感じることである。」
という言葉を残しています。

ぼっちさんは、シングルマザーで
娘さんは独立され、ご両親も他界されているとのこと。

たしかに、物理的に一人でいることが多いと、
寂しさや孤独というのは感じやすいかと思います。

ただし、家族がいても寂しさを感じている人は世の中にたくさんいます。
隣に夫や彼氏が寝ていても、孤独を感じる人もいます。

ソーシャルメディアで繋がっている、いわゆる「友達」が何百や何千いても、
実際に絆を感じられず、孤独が深まっている人もいます。

現代は、表面的なつながりはお手軽に作れるかもしれませんが、
絆をお手軽に深められるかといえばそうではないでしょう。

絆を感じられる人々と出会うために、
趣味を共にする人々との社会人サークルという方法もあるかもしれませんが、
もしぼっちさんに外に出て行くゆとりがあるのなら、なんらかのかたちで
他者に「与える」機会を作ってみるのも良いかもしれません。

自分の内ばかりに向いているであろうエネルギーを、
外に向けてみることをお勧めします。

世の中には、助けを必要としている人や状況が多く存在します。

そのような人や状況の力になることで、決して相手とおしゃべりをしなくても、
ぼっちさんが役立っているとか、必要とされているという感覚を伴って、
世の中や人々とのつながりを確認出来るのではないでしょうか。

また、同じような志で、そのような取り組みをしている人たちとの
新たな出会いや絆が芽生える可能性もあるのではないでしょうか。

強制力のないボランティア活動などであれば一度取り組んでみて、
もしも自分に合わなければ、また別な場を試みることも可能でしょう。

ぜひ、ぼっちさんが誰かのためにできる何かにチャレンジしてみてください。

ーーー
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170411

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、ケイコさん(仮名・40代・主婦)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
姉が精神疾患です。
どこまでが性格でどこからが病気なのか分かりませんが、
もう何十年も振り回されています。

独身の頃は、お金がない、育児でヘトヘトだと電話がかかってきて、
月に何回も何万もかけて、育児を手伝い、お金をあげてきました。
それも本人は覚えていません。

私は晩婚で子供が小さいです。自分の生活がやっとという状態ですが、
いまだに、ことあるごとに暴言メールが届き参ってしまいます。
姉の息子が20歳近く離れた人と付き合い出し、それも何も手助けして
くれなかったから(=別れさせたり、など)、死ぬまで恨むとメールが
きます。でも、姉は自分で息子を家から追い出したため、相手の女性
の方に行ったのです。

本人が病院に行く気になったらいいのですが、誰の言うことも聞かない
状態です。家族皆が暴言を吐かれ、周りがうつになりそうです。
姉がいて良かったと思えることが一つもありませんし、
姉の事は恥ずかしくて誰にも相談できません。
これから先、どうしたらよいのでしょう?
~~~~~~~~~~~

ケイコさんの、姉妹に対する愛情、優しい思いが伝わってきます。
家族だから何とかしてあげたい。困っているお姉さんを助けてあげたい。
けれど、自分もすごく辛いんだ、家族も辛いんだという心の叫びだと思います。

誰にも相談ができないということですが、少なくとも家族同士で
(お姉さんはいなくても)、家族同士で時々集まって、思いを分かち合う、
シェアする場を、まず設けられるとよいですね。

第三者には言えなくても、家族間で思いを吐露するだけでも少し楽になりますし、
そのような過程でいいアイデアが出てきたりすることもあります。
考えが同じ方向にまとまって、一人ではなく家族みんなでお姉さんに働きかける
こともできるようになるかもしれません。

また、お姉さんがケイコさんやご家族に依存してしまっている現況については、
お姉さんに精神疾患があるという状況下で、ある程度は仕方がないことと思いますが、
もし病院に行っていない場合、病識がないというのは、やはり困難な状況を招きます。

受診できればお姉さんにも家族にもいちばんよいですが、家族にできることとして、
お姉さんからリクエストがあったとき、今までならそれにできるだけ応えようとして
いたところを、ちょっと距離をとる、NOと言ってみるということも、ときには大事
ですし、有効です。

そのようなコミュニケーションは、非難や批判ではなく、思いやりや優しさを持って
正直に行うことが重要になってきます。また、NOと言う、距離をとる際、「私は姉を
裏切るんだ」というようなケイコさんの罪悪感が刺激される可能性がありますが、
それも、考え方のシフトで乗り切ることができます。

続きは、ビデオでお話しします……

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170405_FB_kawabata

Q:昨年、母が突然大腸癌の宣告を受けました。

これまでは弱気な人を叱りつける母でしたが、
いざ自分が癌とわかると泣き言ばかりで側にいるのが辛い程です。

抗ガン剤治療に副作用はつきものですが、
副作用の辛さばかりを毎回医師に訴え、
しかも抗ガン剤の副作用ではない体の不調まで全て副作用だという為、
医師もうんざりされ、こんな調子では治療はできないといわれました。

私も医師も繰返し説明しますが理解しようとせず、
終いには泣き出します。

そしてとかく人の同情をかいたがり、毎日を癌のことばかり考えて
自分を不幸だといい、口が痺れて美味しくないから食べたくない等
自分から病気になろうとしているかのような姿に苛立ちを感じてしまいます。

病気と治療の事をきちんと受け入れていないからだとは思いますが、
どう説明しても理解しようとしません。

副作用は嫌、治らないのも嫌…自分が治すという意識はなさそうです。
もういっそ治療など辞めれば?と言いそうになる自分がいて
自己嫌悪に陥ってしまいます。

癌でも日々の幸せの方に目を向けて過ごしてほしいのです。

どう接していけばいいのでしょうか?

【S・51歳・看護師】

――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

これまで強かった人が、病気で一気に弱るというのはよくあることです。

それまでの強さが、人生の波風を乗り越えた、安定的なパワーから
来ているものであればそうでもありませんが、
虚勢からであった場合は崩れることが多いです。

お母様は強かったというよりは、
強くあらねばと、自他を鼓舞していたのかもしれませんね。

本当なら、人間は強い時も弱い時もあって当然で、
両方の感情を持って良いし、味わって良いわけです。

その許可を与えてこれたのなら、
適度にバランスが取れていたのかもしれません。
自分が抱いている真の感情を認めずに、抑圧し続けていると、
その感情はどこかに捌け口を求めることになります。

病気というのは格好の捌け口なのです。

心理学では感情の浄化のことをカタルシスと呼びます。
本人が無意識に抑圧してきた感情を解放することで、
内的なバランスを取り戻し、癒しが促進されることがあります。

お母様も、もしかしたらそのようなカタルシスを体験されて
いらっしゃるのかもしれません。

ですので、昔の強かったお母様を期待すると、
必要なプロセスが阻まれ、抵抗に遭うのかもしれません。

今は、身体の病気をきっかけに、
これまで向き合ってこなかった課題=心のバランスを取り戻す
ということを、無意識に、不器用に取り組んでいるのかもしれません。

そうであれば、今のお母様に必要なのは、説得ではなくて、
泣き叫ぶ気持ちを受け止めてくれたり、
共感したりしてくれることなのかもしれません。

ご家族がお母様に、そのように向き合えるならベストですが、
精神的なゆとりがない場合は、
受容や共感の専門家である、心理士やカウンセラーなどを
活用するのも良いと思います。

ぜひ、日々新たなりの精神で、
今までのお母様ではなく、今のお母様に向き合ってみてください。

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