主人に○と×だけではなく△の部分を持って欲しいと思うのですが、
どう対処したらいいのかわかりません。
というのも、PTAや子供に関係する資料など
主人にも知っていて欲しい事を読むよう渡しても
「わからない」と返されます。
解る、解らないではなく読んで欲しいと言っても
難しくて解らない、と怒ってしまいます。
他にも息子はちょっと特殊で手のかかる子で、
何をするにも時間がかかります。
でも主人は気が短く待てません。
「やれ」と怒るのはいいのですが、
なかなか始めない息子に「もういい、やるな!」となり、
息子は「どうしてそんな事言う」と大泣きになってしまうんです。
頭ごなしに怒鳴るので、
息子の話も聞いてあげてとか、もう少し違ういい方を考えて欲しい
と言うと「俺には出来ない」とか「無理」と言われ、
何も言えなくなってしまうんです。
だからといって子供のことを何もしないわけではありません。
ちゃんと考えてくれているところもあります。
私も息子の事等、解らない事だらけ試行錯誤の日々です。
でも、夫がこんな感じでは相談にもなりません。
私の接し方、話し方を変えれば、夫も変わるのでしょうか?
【としみ・40代・パート事務】
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A:
FROM 川畑のぶこ
育児は試行錯誤ですね。育児に限らず、
夫婦関係や人生そのものも試行錯誤。
育児に正解はありませんし、としみさんと息子さんには、
としみさんと息子さんだけの特別な関係があるのだということを
まずは信頼してください。
外に正解を求めず、自分(たち)の中に正解を求める姿勢を
育んでみてください。
ここは母親の直感を存分に発揮することも大事かもしれません。
母が育児で困難や困惑があるとき、父にとってのそれは、
母の何倍もの困難になることと思います。
おそらくとしみさんの意図は
夫にももっと積極的に育児に参加してほしいということだと思います。
そして、子どものことを考えているのなら、
PTAや子ども関連の資料にも目を通すはずという思いが
あるのではないでしょうか。
ご主人にとって「内容が難しい」というのは、
文字通り、彼にとっては難しいのだと思います。
すると、ご主人は子どもに関心が無いのではと思うかもしれませんが、
必ずしもそうではなく、おそらくとしみさんが示してほしいやり方で
関心を示していないだけかもしれません。
ご主人が柔軟な対処の仕方を身につけてくれたに越したことはありませんが、
本人がそれを望んでいない限り、相手に何かを「させる」というのは至難の技です。
ですので、ここはひとつ、としみさんの方が少しゆとりと柔軟な姿勢をもって、
夫は必ずしも私の望むかたちではないけれども、
夫なりに息子に関心を持っているし、関わっている、ということに目を向けて
それを受け入れてみることが得策と思います。
としみさんご家族のケースは、
夫への「率先して育児資料に目を通すべき」という執着を手放し、
必要事項を要約して、分かりやすいように口頭で伝えるというのも
夫婦や家族の賢い連携プレーかもしれません。
それぞれの家族にふさわしい対応の仕方がありますので、
としみさんとご主人らしさを大切に
工夫をしながら取り組まれてみてください。
ある家庭では、父親は働く姿を見せることや、経済的な支援をしたりして、
子育てに参画していることもあります。
ある家庭はその逆もあります。
それぞれの得意不得意を認め、
得意は伸ばし、不得意は補完する姿勢があると、スムースではないでしょうか。
苦手を克服させようという相手の意図が読んで取れると、
関係性に緊張感が生じてきます。
すると、イライラする場面もおのずと増えるでしょう。
息子さんが物事を成し遂げるのに、時間がかかるのは個性と、
としみさんは受け入れていらっしゃること思います。
両親揃ってそのように受け止められたに越したことはありませんが、
ここはまず母親だけでも息子さんを無条件で受け入れてあげることができれば、
父親の不健全な対応は、反面教師として学び、役立てることもできる
と切り替えてみるのも良いでしょう。
また、ご主人と大切なことを話すときは、イライラしている最中ではなく、
改めてお互いに冷静で機嫌の良い時を見計らって話すよう心がけてみてください。
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