Q:川畑先生のメルマガを読ませて頂いて
難しい問題を抱えているかたは多いのだと驚いています。
娘の登校拒否について教えて下さい。
娘のこれまでをざっくりお話しますと、
小さな頃から優等生タイプで、あまり努力しなくても成績がよく、
賞状もたくさんもらってきました。
習い事は、今思えば多かったかもしれませんが、
どれも得意で楽しそうでした。
ですが、中学生になり、
反抗期と、起立性調節障害が出て来て、
朝起きられなくなり、塾も行きたくないと
布団をかぶり泣き出して辞めることになり、
部活も行けなくなりました。
今まで簡単に人よりできていたことが、
体調不良で人並みに出来なくなって
心が折れてしまったのかもしれません。
原因は、私が過保護にし過ぎたか、
指示を出しすぎたのでしょうか?
夏休みの宿題もほとんど手付かず。
真面目なので、やらずには行きたくないといい、
登校拒否になることは目に見えています。
学校には、理解ある先生、友人もいて、問題ないと思っています。
今まで、失敗なく育ってきたので、
どうしたらよいのかわからず悩んでいる様子ですが、
反抗期なので、アドバイスは本当に難しく
なんとかしてあげたいのですが、できずに困っています。
どうしたらこの娘は、自信を取り戻せるでしょうか?
登校拒否したら、無理に行かせない方がよいのでしょうか?
【ひまわり・40代・会社員】
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A:FROM 川畑のぶこ
ひまわりさんの親心溢れる苦悩が
ひしひしと伝わってくるご相談です。
今まで、なんら問題なく、優等生でやってきた娘さんが
中学生になって不登校になってしまったのなら、
「なぜ我が子が?!」と混乱も大きいことと思います。
結論から申し上げると、
ここは鷹揚に構えて、温かく見守るが吉です。
今の娘さんは、親のアドバイスや解決法ではなく、
そのままの私=優等生でなくてよい私、を
ただただ受け入れて欲しいのかもしれません。
もちろん、学校との連携は保ちつつ、
教育支援センターや教育相談室などの資源も活用して、
タイミングを見計らって、本人に無理のない支援を
していくことを意識してみてください。
ひまわりさんは(そして娘さんご本人も)
今まで優等生だったのに何故?と思うかもしれませんが、
失敗したことが無いからこそ、失敗や不調への耐性も少なく、
打ちのめされたような状態に陥ってしまっていることも考えられます。
くれぐれも「登校=正解」「不登校=不正解」という価値が
強化されないように気をつけてください。
本人に心の準備ができていないのに、
周囲が登校することばかりにこだわると、
娘さんの無意識には、「正解しか許されない」という
強迫的な刷り込みがされてしまうおそれもあります。
ここはぜひ、「不登校=個性的なプロセス」ということを知り、
娘さんの唯一無二の人生の大切なプロセスに
温かく寄り添ってあげてください。
学力が低下することなども心配かもしれませんが、
娘さんは本気になれば遅れを取り戻す知性は備えているでしょう。
今は勉学以外の大切な価値観を育む時期と受け止めてみてください。
このような苦しみの時期に、
母親や友人がいつもあるがままの自分を
無条件に受け入れて、見守ってくれた、という経験は、
彼女の人生の宝になることと思います。
真剣に取り組むことは大いに結構ですが、
度が過ぎて深刻になり過ぎないことです。
このような苦難を乗り越えるプロセスは辛いこともありますが、
同時に思わぬ豊かさももたらしてくれます。
ある程度の気楽さも持ち備えることを心がけてみてください。
「そんなこともあるのが人生。ここから何が学べるかな?」と、
一呼吸おいて優しい微笑みとともに娘さんと一緒に前進されますように。
応援しています!
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