Q:川畑先生のメルマガでたくさんの気づきをありがとうございます。
親の老化を受け入れることができず、辛くなってきました。
母はうつ症状があり通院・服薬しています。
ここ数ヶ月で料理を作れない、買い物ができない状態になり、
娘である私が日々の食事の用意をサポートしています。
かかりつけの心療内科のDr.に日々の母の様子を話したところ、
長谷川式検査で軽度認知症とも言われ服薬も始めました。
母よりも年齢がずっと上で、腰が曲がったご老人が
買い物をしていたりする姿を見ると、
そのご老人よりずっと若くてしっかりと歩ける母が
家に閉じこもっていることが受け入れられません。
父は健康ですが、食事のことはずっとしたことがないので、
買い物に行っても決まったものしか買えず、
日々の食事を賄うことはできません。
親の老化は自然なことと思っていても、
毎日の食事を考え、買い出しに行き、作ることで
自分の時間が拘束されることが苦痛です。
私にも家族がいますし、仕事もしていて、
毎日精神的に辛くなってきました。
親の老化を受け入れるためにはどうしたらいいでしょうか。
【りえ・50代・パート】
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A:FROM 川畑のぶこ
今まで自立して生活していた親が、
身の回りのことができなくなるのを見るのはとても辛いことですね。
ただし、老化は避けることができず、
それをしなやかに受け止めるためにどうしたら良いかということは、
りえさんだけでなく、私たち皆にとって大きな課題です。
りえさんの課題は、心理的な寂しさもさながら、
ご自身の生活が犠牲になることの不安が強いのではとお見受けします。
そうであれば、課題は積極的に周囲に助けを求めることになるかもしれません。
ご両親のケアを娘の私が背負わなければいけないと思っていれば、
そして、りえさんに、これからまだ取り組むべき仕事や人生の課題がある場合、
プレッシャーや憂うつな気分をもたらすことでしょう。
ここはサポートの輪を広げて負担を分散することが大切です。
軽度認知障害(MCI)は健常と認知症の中間=グレーゾーンとなりますが、
ある程度生活水準が保たれているため、
本人も自身の認知機能の低下に対するショックが大きく、
やる気がでなかったり、元気がなくなったりと、
うつ症状が確認されることも多いです。
また、そのような状態に接する時間が多い家族の心理的負担も
大きくなりがちです。
ただ、軽度認知障害の場合は、
運動や食事や認知トレーニングなど、
生活習慣の改善で進行を遅らせることも可能です。
もちろん、りえさんがその役割のすべてを担わずとも、
デイケアなど、周囲のサポートを積極的に活用してください。
また、デイケアでは家族会なども多く開催されており、
参加することで知識や知恵を獲得することも可能ですし、
共感できる人々との絆はりえさんに
勇気や前向きさをもたらしてくれると思います。
お父様の食事も、栄養バランスのとれたリーズナブルな
デリバリーサービスなども複数ありますので、
調べてみて活用するのも一つです。
そのように、サポートネットワークの中にいることで、
「大丈夫。私一人が頑張らなくても、なんとかなる。」という信頼感
が育まれたなら、不安も低減しますし、りえさんが罪悪感なく
ご自身のために時間を使えるようにもなるでしょう。
質を伴ったサポートをしようと思うときに、
サポーターのエネルギーが充電されていることは何より大切です。
お母様やお父様のためにも、ご自身の時間、
リラックスしたり、楽しんだりする時間を持つことを大切にされてください。
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