200727

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、ネネさん(60代・主婦)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
こんにちは。3年前に脳腫瘍手術をして、命を助けてもらいました。

今は普通の生活ができている事に感謝しています。
しかし、術後すぐに始まった顔面麻痺の1年に及ぶリハビリの甲斐もなく、
3年間ずっと左半分は麻痺しています。

痛みや気持ち悪さもあるので、治った!とはいいがたく、
一人頑張ればいいのかなと思う毎日です。

執刀医は「気にしないで生活して」と言ってくれます。
命を救って下さった先生だから、それ以上は何も言えません。

家族は主人と独立している一人息子です。二人ともとても優しいから、
なおさら、私はいない方がいいのではと死ぬことを考えたり、
夫には離婚しようと言いましたが、離婚できません。毎日が辛いです。

今はコロナの自粛もあり友人にも会えませんが、顔面麻痺を話しても、
家族と同じく「大丈夫よ」と言ってはくれますが、本当のところは
なかなか理解してもらえません。

ポジティブに頑張ろうという心が折れそうです。
何を信じていいかわかりません。

どのような心で余生を過ごしたらいいでしょうか? 教えて下さい。

喋らないで黙っていると、顔面麻痺はないように見えるらしいです。
~~~~~~~~~~~

ネネさん、大変ですね。顔というのは自分のアイデンティティだと
私たちは信じています。きっと毎日、鏡でご自身の顔を見ながら、
苦しい思いをなさっているのだろうとお察しいたします。

病気になると、今まで普通だったこと、当たり前だったことが、
ある日突然、失われてしまいますね。

特にがんというのは、ネネさんのように脳腫瘍で手術をしなければ
いけなかったというような状態であればなおさらのこと、ある日突然、
白から黒に転ずるような生活の変化をもたらすと思います。

それが、毎日自分が向き合わなければいけない顔というところに
このような苦しみがあるというのは、人生の質が低下したと感じて
しまうのも当然のことですね。

ネネさんが余生をどのような心持ちで生きていったらいいのかということ
に関して、これは、私がネネさんに人生の何たるやを、おこがましく
語れる立場にはないのですが、がん患者さんたちから私が学んだことを
シェアさせていただければと思います。
 

続きは、ビデオでお話しします……

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Q:川畑さん、様々な相談に対する温かな返答に
毎回勇気づけられています。
いつの間にかとても身近に感じています。

結婚して約10年、専業主婦であり子供は3人います。
2年前からパートに出ました。
 
久しぶりに社会に出てやっと、
自分は自己肯定感が低いのではないか、
自分をさらけ出すことが苦手なこと、
人と距離をとってしまうことなど、
様々な課題を自覚しました。
 
それから様々な本を読んだり、断捨離に出会い、
少しずつ自分が変ってゆくのを感じています。
 
小学3年生の次男が不登校気味になり、
夫の両親も心配をしてくれています。
 
そんな両親が、私が真面目過ぎるから、
もっとおおらかになったらいいと助言をしてくれました。
 
真面目であることは、自分にとって大切な部分だと思っていたので、
そこを変えるように言われたので、反応してしまいました。
 
横で聞いていた夫曰く、
かなり冷静さを欠いたやり取りを両親としていたようです。
 
真面目さは自分の一部で、それを変えることは難しいように思います。
けれど、真面目過ぎることは変えていきたいです。
  
どのような心持ちでいたらよいか助言をいただけたらありがたいです。
  
【のびのびのび・40代・パート保育士】
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
いつもメルマガをご活用いただきありがとうございます。
身近に感じていただけているとは、嬉しい限りです(^-^)
 
のびのびさんは、久しぶりに社会に出られたとのこと。
 
誰でもしばらくは緊張するでしょうし、
適応するのに時間がかかることと思います。
   
ただ、2年立っても自分をさらけ出せず、
距離をとってしまうのであれば、
人の目(=人の評価)を気にしすぎてしまっているのかもしれませんね。
  
もちろん、人に合わせることは悪いことではありませんし、
社会人としてむしろこの要素がないとやっていけないでしょう。
 
ただし、それも程度問題で、
過ぎると人はバランスを崩して病んでしまいます。
  
真面目さはのびのびさんの長所であるというのは間違いないでしょう。
それは今後も大切にし続けたら良いと思います。
 
同時に、何事もコインの裏表です。
 
優しさが甘やかしになることもあれば、
誠実さが頑固さになることもあります。
 
真面目さが裏目にでると、
「波風を立ててはいけない=問題を起こしてはいけない」、
「失敗してはいけない=完璧にしなければ」
というような囚われが生じて、
自分にも周囲に緊張感をもたらす可能性があります。
  
波風を立てたり失敗したりすることが許されないのなら、
人間は皆許されない存在になってしまいます。
 
それこそ自己肯定感が低くなり、窮屈な人生ですね。
 
まず、ご自身に、
「ときとして失敗しても良いし波風を立ててもよい」
と許可を与えてあげてください。
 
それでも、人生はそれなりに機能すると、信頼してください。 
   
このような姿勢は自由をもたらしてくれます。
   
  
息子さんの不登校もしかりです。
  
おそらくのびのびさんが思い描いていいた「普通」、
すなわち、「毎日いきいきと通学する息子」とは違うので、
その差を修正しなければと
プレッシャーが働いているのではないでしょうか。
  
でも、何があっても毎日元気に通学することは、
「普通」とは呼ばず、「無理」と呼びます。
  
辛かったり、苦しかったり、落ち込んだりすることがあったら、
休む、というのが普通です。
  
そしてその休み方は人それぞれです。
  
ですので、理想の「普通」の型に自分や家族をはめこもうとせずに、
唯一無二の個性をそなえた息子さんに合った型をみつける作業を
大切にされてください。
  
それぞれにバランスの取り方があります。
  
また、問題を解決する過程でも、
「誰が悪い」とか「悪くない」とかといった、
犯人探しモードで行わないことです。
  
このような姿勢は、
さらに窮屈で窒息しそうな日々をもたらすでしょうし、
誰も犯人にはなりたくないので防衛的になり、
周囲との調和どころかどんどん距離が深まります。
  
さまざまな状況(個人のパーソナリティー以外にも、
家庭内のシステムや社会システム)が絡み合って、
今起こるべきことが起こっています。
  
悪いのが何か(誰か)ではなく、
いいことは何かに意識を向けてみてください。
  
息子さんが登校することばかりにエネルギーを注ぐのではなく、
まずはいかに息子さんが安らいで充電できるかを考え
取り組んでください。
  
また、非の打ちどころのない母になろうとせず、
まずはご自身が安らいで充電できることに意識を向けてください。
 
一呼吸おいたら、今与えられている目の前の課題から、
いったい私や息子は何を学べるのか、
愛ある好奇心をもって観察してみてください。
  
そして、この学びがのびのびさんにとっても息子さんにとっても、
人生の肥やしになることをぜひ信頼してください。
   
かならずしも失敗しないことが成功とは限らず、
失敗から学びとることが成功というのも事実なのです。
  
恐れずに前進されますように!
        
     
       
          
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200720

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、マツコさん(40代・会社員)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
川畑先生 こんにちは。

離婚と親権のことで、悩んでいます。 結婚して22年になりますが、
主人は単身赴任でほとんど家におらず、義母に助けてもらいながら、
三人の子どもを育てました。ですが、気の強い義母と上手くいかず、
限界がきました。

もちろん、私が至らない部分があったのもわかっています。
主人は常に義母の味方でした。お前が謝るべきだ、といつも言われて
きました。子育ての事など、いつも責められ、また、モラハラではないか
と思われる言動もたくさんあり、精神的に参って身体も不調が続き、
他にもいろいろあって、 離婚を決意しました。

上の娘は成人していますが、下の息子は小学4年で、
離婚するにあたってどちらが引き取るか、揉めています。 

主人はこれまで育児に協力的ではなく、すべて私がやってきました。
息子は、私が引き取る以外に考えられなかったのですが、コロナで休校
になり、義母と息子が主人の所へ泊まりに行く日が多くなりました。

主人も仕事が少し減って時間ができ、息子と一緒に勉強したり、
ご飯を作ったり、よく面倒を見ていたようです。

今まで、わりと穏やかな息子でしたが、最近は反抗期らしく、私への
反発が強い中、主人の言うことは素直に聞き、急になつき始めました。

そんな様子を見て、もう幼い頃とは違うので、やはり父親の方が良いの
だろうか…と考え始め、正直なところ、自信もなくなってきました。 

先日、息子が主人の前で私への否定的な言葉を言っていた時はショック
でした。息子と離れることを考えると、胸が張り裂けそうですが、
主人の方が経済的に苦労はないことなどを考えると、私が身を引くべき
なのかとも思います。

主人は、ちゃんと教育してあげたいから自分が引き取りたいと言っています。
私が今のまま耐えればいちばん良いのでしょうが、もう身体も精神も
持ちそうにありません。私はダメな母親でしょうか。辛いです。
~~~~~~~~~~~

マツコさん、本当にお辛いですね。

育児はものすごく大変ですし、正解がありません。
誰かにとっての正解がマツコさんにとっての正解とは限らないですし、
その逆も然りですよね。

だからそんな中で、その時のできる精一杯を尽くしてこられたと思いますし、
お姑さんの助けも借りながら、頑張ってこられたと思います。

ご主人の単身赴任が長かったというのは、とても大きな溝を夫婦の中に
作ってしまったのかもしれませんね。

まず、何が正解かというのは本当にないので、あまりご自身を責めすぎない
ようにしてください。

ご主人はマツコさんのことを責めるようなことを言うということですが、
今まで外野にいて深く関わってこなかった人は、言いたいことが言えると
思うんですね。

でも、ずっと現場で一緒にいると大きな苦労がある。もしご主人が今後
息子さんとずっと一緒に住むとなれば、それを今後感じるのではないで
しょうか。

そして、マツコさんがいちばん心を痛めていらっしゃる親権については、
今この時期の状況だけで判断するのではなく、少し時間をかけて
息子さんの気持ちの方向性を見ていくのがいいのではないかと思います。
 

続きは、ビデオでお話しします……

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Q:私には、47歳の長男、44歳の次男、40歳の長女がおります。
次男と長女は各々家庭を持ち孫もおります。
 
長男は独身で、早くから同じ市内でアパートを借り、
現在は整体の資格を得て
バイクで訪問を主にした仕事をしている様ですが、
幼少時より訳あって私には心を閉ざしております。
 
父である主人には辛うじて必要な連絡程度には交信が取れるものの、
日頃の様子が分からない私には『元気にしてる』とだけで、
母として唯々陰ながら無事幸縁な未来を希うばかりです。
 
古希を超えた今も、自育をと自らの心に言い聞かせつつ
日々過ごしてはおりますが、人の与命を思えば
親として果たしてこのままで良いものか、と
悩んでしまいご相談させて頂きます。
 
短略ですがどうかよろしくお願い致します。

【子を思う母・70代・施設清掃員】
  
―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ
 
ご長男が幼少期から母親に対して心を閉ざしていて、
今もほぼ音信不通とのこと。
 
親として、子との繋がりが絶たれることほど
辛いことはないと思います。
 
そのような中、ご主人を通してお仕事も頑張り、
元気にしていることがわかるのは、
せめてもの安堵なのでしょうね。
 
ご長男が心を閉ざした理由はわかりかねますが、
文脈から、子を思う母さんご自身にも、
当時を振り返ってみて、その態度は当然と
思える部分があることと察します。
  
過去に、そのことに関して息子さんと面と向かって
コミュニケーションをされたことはあるでしょうか。
 
あるいは、たとえ息子さんが拒否しても、
そのことを繰り返し試みているでしょうか。
 
もし、悪かったと思う部分が、
子を思う母さんご自身にあるのであれば、
そのことを誠実な姿勢で詫びたことはあるでしょうか?
 
手紙を書いたことはあるでしょうか?
 
そのコミュニケーションの内容は、
言い訳や自分を正当化することではなく、
息子さんの辛さを理解し、共感するものであったでしょうか?
 
彼の立場になって、辛さを拭おうとする努力が
感じられるものだったでしょうか。
 
それとも、「私」の辛さをわかって欲しい、
受け入れてほしい、あなたの態度を改めて
私の辛さを拭って欲しいと訴える内容だったでしょうか。
  
このあたりをもういちど振り返り、
真に息子さんの立場になって向き合ってみると、
もしかしたら変化が出てくるかもしれません。
 
おそらく、お母さまはお母さまなりに、
さまざまな制約がある中で、
または、まったくゆとりの無い中で、
その時点でのできる限りをご長男に対して
尽くしてきていると思います。
  
日本の伝統的な家庭であれば、
「長男」に対する期待やプレッシャーは、
次男や娘に対するそれとまったく異なることもあるかと思います。
 
それはご長男本人のみならず、
長男を立派に育てなければという母の使命感にも
強くのしかかってくるものでしょう。
 
そのような意味で、二人とも犠牲者なのでしょう。
 
育児は正解がありませんから、迷いがあって当然です。
 
ご自身を責めることなく、かつ、過剰に防衛しようとすることなく、
このような濁流に巻き込まれてしまった自分たちを
俯瞰視したうえで、改めて関わりを試みてください。
 
実際にコンタクトがとれなくても、誰を責めるわけでなく、
息子さんに対してあたたかい念を送り続けることは、
 
息子さんにとっても、子を思う母さんにとっても、
寂しさの中にも平穏をもたらしてくれることと思います。
 
手放すレッスンが新しい何かをもたらすことがある
ことを信じてください。
        
     
       
          
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200713

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、あざみさん(40代・介護職)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
職場で人に誉めてもらいたい。そんな思いになります。
同僚が上司から頼られている姿を目にして、
「私も頑張っているのに…頑張りが足りないのか」そんな思いになります。
そして同僚への嫉妬心、うらやましさを感じます。

一目置かれる存在の同僚を見ていると、自分は頼りにされる存在ではない
のだ、どうしたら認めてもらえるのだろうか。
どこまで頑張れば、誉めてもらえたり、認めてもらえるのか…
そんな思いになり、自分が辛くなります。

その同僚のような才能はないし、
頼りにされる存在ではない自分であることは分かっています。

気づいた事やできることを頑張ってすればいいんだ、と思える時は
よいのですが、いつも心穏やかではいられません。
何もかも嫌になってしまうのです。

「頑張ってるね、いつもありがとう」と上司に言われても、
認めてもらえた実感を感じることができません。

認めてもらえなくても、ただひたすら目の前のことに一生懸命
取り組むためには、どうしたらよいでしょうか?
~~~~~~~~~~~

介護職や医療の現場には、人の役に立ちたいという動機の強い人が
多いですね。

あずみさんは基本的に、認められたいという承認欲求が強いということを
ご自身で気づいていらっしゃるようですから、その課題にどうやって取り
組んだらよいか、どうやって向かい合ったらよいかというご相談ですね。

これは、結論から言うと、あざみさん自身があざみさんをどう思っているか、
ということです。相手がどうであれ、自分が自分をどう思ってるかという
部分が、いちばんのネックです。

あざみさんに最も近いのはあざみさん自身ですから、あざみさんが、
自分の事を、私どうせ大した人間じゃないのよ、と思っていたとしたら、
たとえ上司が、あざみさん、すばらしいですね。ありがとうございました、
今日の仕事は本当に助かりました、と言ってくれたとしても、
どうせ私は大したことなくて、同僚の誰々さんの方がよっぽどできて、、、
と自己評価しているわけなので、他人の評価や承認を素直に受け取ることが
できなくなってしまうのです。

現に、頑張ってるね、いつもありがとうって言われても、認められた実感が
ないとおっしゃっていますよね。

あざみさん、おそらく同僚からも、過去にねぎらいの言葉や感謝の言葉を
得たことはあると思うんですね。でも、あざみさん自身に、自分なんて大した
ことないのよという気持ちがあると、そういった賞賛・承認も拒否してしまっ
ていて、受け入れることができていないのではないかと思います。
 

続きは、ビデオでお話しします……

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Q:結婚して13年目になります。
小3の息子と年長の娘を育てながらフルタイムで働いています。
 
出産後から私の夫に対する不満がたくさんあり、
さまざまな形で伝えてきたのですが、
いつしか何か私が言うと、そのことで子どもに暴力をふるい、
私のせいにするようになりました。
 
3年前に、家族で出かける前に私が気が乗らない発言をしたら
「死ね!」と子供の前で言われ、その日以来
「うるせーだまれ、バカアホ」など暴言が増えました。
 
しかし、夫はそのことを覚えていない、むしろ私が悪い、
という認識なので夫婦関係は修復不能です。
 
また、上の子が勉強したがらないことを心配し、
無理矢理暴力を行使して勉強させようとしたり
叱責したりして毎日見ているのが辛いです。
 
夫は家族が大事、別れるなんてとんでもない、
子どもにも悪影響と考えていて、離婚する気がありません。
 
私は夫と分かれるのは躊躇ありませんが、
夫が離婚の危機に直面して暴言がエスカレート
するかもしれないという恐れがあり、
仕事をしながら乗り切れる自信がありません。
 
また、子どもたちが慣れ親しんだ学校や保育園などの
人間関係が変わることへの影響も
自分自身が受け止められるか不安です。
 
もし、私が子どもを育てるとしても、
夜の会議出席や仕事の成果を十分に出せないことで
新卒以来続けてきた私の仕事をやめなければ
いけなくなるかもしれない、
安定した収入を失う可能性などが頭をよぎります。
  
地域での人間関係も含め、今まで築き上げてきた
色んなことを手放さないといけないと思うと、
足がすくんでしまいます。

【朝のミルクティー・40代・団体職員】
 
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
  
ご主人の暴力に悩んでいるとのことで、
これまでのミルクティーさんの大変な苦労がうかがわれます。
 
日本では、7人に1人の女性が配偶者から度重なる暴力
を受け、またそのうちの7人に1人が命の危険を感じた
と言うデータがあります。
 
暴力とは、殴る蹴るなどの身体的な暴力のみならず、
人格を否定されたり、罵声を浴びさせられたり、
脅されたり、といった心理的なものもあれば、
生活費を渡さないなど経済的な暴力もあります。
 
このことからも、暴力は身近で起こり得ることがわかると思います。
  
今回、ミルクティーさんの言葉で気になるのは、
離婚の話を切り出すと、ご主人の暴力がひどくなる
のではと恐れて切り出せないということです。
 
これでは暴力に屈することになってしまいます。
 
そのような脅し以外にも、
「私にも非があった」とか、「私さえ我慢すれば」とか、
「子どものために」とかと考えるかもしれません。
 
しかし、暴力はいかなる理由であれ、
許されるものではありません。
 
また、ミルクティーさんが我慢さえすれば
問題が解決するものでもありません。
  
暴力は、長引くほどに心の傷を深めていきます。
  
ミルクティーさんだけでなく、
暴力を見たり受けたりしているお子さんも、
成長過程の発達に問題が出たり、
PTSD (心的外傷後ストレス障害)などを引き起こす
可能性もあります。
 
これは経済的ストレスよりも深刻な問題になり得ます。
  
暴力をやりすごしたり我慢したりせず、
暴力は許さないと言う毅然とした態度を育むことは、
ミルクティーさんがご自身やお子さんたちを
大切にするという誓いを立てることです。
 
ぜひ、勇気を持ってその誓いを立ててください。
 

とはいえ、このような問題に取り組む事は、
とても大きなエネルギーを使うことですね。
 
とりわけ、ひとりでこの問題に対処しようとしている
のであればエネルギーの消耗も激しいことと思います。
 
ひとりで問題に取り組もうとせずに、
有効なリソースをどんどん活用することです。
 
ここに相談してくれたことは大きな一歩だったと思います。
 
同時に、このことをぜひ身近な相談窓口にも相談してください。
  
配偶者暴力防止支援センター
http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/soudankikan/pdf/center.pdf
は、そのひとつです。
 
同じような問題を抱えている人には、
カウンセリングや自立支援、また保護などの支援を行なっています。
 
また、同じケースを扱う法律家に相談するのもひとつです。
 
このように、第三者へ相談するとなると、
大事(おおごと)にしたくないという気持ちが働く
かもしれませんが、冷静にならなくてはいけないのは、
事はすでに大きいということです。
 
多くのDV被害者が、起こっていることを過小評価してしまうことで、
問題に適切な対処がされず、苦しみ続けています。
  
相談所や専門家はプライバシーを守ってくれますし、
現場で多くのケースの解決に取り組んでいるので、
情報や知恵も豊富です。
  
また、ミルクティーさんのような人の力になりたいと待っています。
 
このようなリソース、差し伸べられている助けの手を取り、
どんどん役立ててください。
  
最後に、離婚というと、敗北のイメージが付き纏うかもしれませんが、
暴力による離婚は敗北ではありません。それは善処です。
  
よりよいミルクティーさんとお子さんの人生のためにも、
ぜひ勇気ある一歩を前進されますように。
     
       
          
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200706

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、幸さん(40代・会社員)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
初めて相談させて頂きます。
2児を抱えるシングルマザー、48歳です。

今は子供達に反対されるので婚活していませんが、あと5年辛抱すれば、
次女が高校を卒業します。子供が自立した後、残りの人生、
再婚できるならしたいのですが、もう二度と失敗したくもありません。

夫の不倫が原因で離婚して10年、別れた夫は、時々、子供に会いにきます。
離婚する前から、夫は不倫相手と同棲していましたが、二人は10年経った
今でも、結婚こそしていませんが、幸せに暮らしているようです。

二人には随分ひどいことをされました。裁判には、時間もお金もたくさん
費やしましたし、心も病みました。

今でこそ、母娘3人、どうにか落ち着いて暮らしていますが、先のことを
考えると不安しかありません。不倫した人達が幸せに暮らしているのに、
捨てられた私だけがいつまでも不幸なままでいるのが、悔しいです。

再婚イコール幸せ、ではないかもしれませんが、見返してやるためにも
再婚したいです。

相手が見つからないことにはどうにもなりませんが、再婚よりもまずは、
私の心の中にあり続けるこの悔しさ、怒り、といったようなものと、
どう決着、折り合いをつければいいのか、アドバイス頂けないでしょうか。
 
よろしくお願い致します。
~~~~~~~~~~~
 
幸さん、一生懸命、娘さん二人を育ててこられたんですね。

女手一つで頑張ってきたのに、その苦労が、前夫には全然伝わらず、
なんで私ばっかりこんな思いをしなきゃいけないのかという悔しさや怒りが
とてもよく伝わってくるご相談内容です。

幸さんには本当に幸せになっていただきたいですし、
私なりのアドバイスをさせていただきたいのですが、
まず大事なのは、その不倫相手と自分とを比較して優劣や勝ち負けに
意識を向けたり、夫を見返してやりたいと思うする気持ちに焦点を当てて
しまうと、自分軸ではなく他人軸の人生になってしまうということ。

とても難しいのですけれどね。

心理学用語でアンカリングと言いますが、そこを中心に物事の良し悪しや
勝ち負けを決めてしまうと、真の癒し、心の平穏はやってこないということ
なんです。

幸さんが本当に得たいのは、一時的な優越感や達成感、爽快感などではなく、
いからなる状況からでも人生を切り開いていける自信や自己効力感、
そしてそれらのベースになる心の中の穏やかさではありませんか?
 

続きは、ビデオでお話しします……

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Q:シフト勤務のある職場で働いていました。

ベテランスタッフの退職者数が異常に多いのに、
トップが直属の上司をかばうので、退職者が後を経ちません。

努力が評価されるのでなく、
トップや上司のお気に入りが昇格するあからさまな人事に、
このままいても未来は無いと判断し、私も退職することにしました。

無視や過重業務のパワハラもありましたが、トップに訴えても、
無視については「おしとやかだから声が小さいのよ」、
過重業務については「あなたしかできないのよ」、
と結局上司を庇うので、何の改善にもなりませんでした。
 
辞めたらすっきりするかと思っていたのに、
退職者の人数だけすぐに中途採用で欠員補充するので、
 
私(たち)が辞めても、痛くも痒くもないように見えて、
結局何のお咎めも反省もない上司に腹が立っています。
 
もうあの職場で、いいように使われてパワハラ受ける日々
から解放された!と嬉しかったのは1日だけで、
厚顔無恥でのうのうとのさばっている上司への
恨みの消化の仕方がわかりません。
 
時間ができたので、断捨離だ!と昼間は張り切っても、
ベッドに入ると思い出して、
あの人も苦しんでほしい!と憎しみが湧いてしまいます。
  
愚痴を言い合っていた元スタッフは、
気持ちの消化をがんばったのか、最近は感謝、感謝と言うので、
私だけ文句や愚痴が言いづらくなってしまいました。
 
せっかく解放されたのだから、
違う事にもっと集中すれば憎しみは消えるものなのでしょうか?
 
憎んだところで、苦しいのは私なので、
あんな人の為にもう苦しみたくないので、
次のステップに進む方法を教えていただきたいです。
   
【はなはな・40代・専門職】
 
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A:FROM 川畑のぶこ

職場にパワハラや過労、不公平な人事があり、
それを伝えたにも関わらず改善されなかったのですね。
 
どのような場や状況で伝えたかにもよりますが、
 
もし、はなはなさんが、フォーマルに書面や面談などで、
すなわち、相手が正式なクレームとして受け取れるような
場や状況において報告がされたにもかかわらず、
トップや上司がなんの対策も講じないのであれば、
残念ながらそういう組織文化の会社ということでしょうから、
 
無駄にエネルギーを消耗せずに、退職するのは
賢明な判断であったと思います。
  
はなはなさんがその組織に忠誠心を持っており、
なんとしてでも良い組織にしたいという強いコミットメントがあるのなら、
 
あるいは、権利が著しく侵害され、ダメージが大きく
訴訟のエネルギーを費やすくらいの価値があるというのなら、
訴訟もひとつの選択肢となることと思いますが、
 
文面からも、そこまでエネルギーを費やしたい組織の対象には
なっていないことと思います。
  
確かに、退職者の人数だけ中途採用で補充すれば
痛くも痒くもないと思っているかもしれませんが、
そうであればなおさらそのような職場には、
はなはなさんはいない方が良いでしょう。
  
苦しみには、向き合って乗り越えるべきものもあれば、
ただただ離れた方が良いものもあります。
  
今回の状況は、すくなくともはなはなさんにとっては後者でしょう。
 
厚顔無恥でのうのうとのさばっている上司への恨みに関しては、
お咎めはないかもしれませんが、十分に罰は受けているように見えます。
  
はなはなさんはじめ、先に辞めていった人々、またもしかしたら、
現在働いているひとたちの中にも同じように思っている人がいるかもしれませんが、
  
そのような軽蔑の眼差しで見られるような存在になっていること自体が
もうダメージなのです。
 
はなはなさんからみて、
表面的にはダメージがないように見えるかもしれませんが、
見えないエネルギーレベルでは、
人々からの負のエネルギーをたくさん集めていることでしょう。
  
より高い職位で働くことができたら幸せかもしれませんが、
どのような人間関係の中に自身が存在するか、
他者からどのように受け止められているかは、
さらにその人の幸せを決定づけるのに重要な要素ではないでしょうか。
 
ハラスメントや不正を働く人は、
安心して深いところで繋がり合える人間関係を形成するのは難しいでしょう。
 
これは人生における大きなロスです。
 
もう、彼ら彼女らは十分損をしているのです。
 
そのような人たちがギャフンというところを見たら
少しは清々するのかもしれませんが、
そのようなことに執着することもまた損です。
 
はなはなさんは、尊敬できない人々の経過を見守り続けることよりも、 
尊敬できる人々と関わり合うことに
時間とエネルギーを注いだ方が賢明です。
   
自分の大切にしている価値に関心のない相手の土俵で戦おうとしたり、
ましてや自分の土俵にそんな相手を引っ張り込もうとしたりしないことです。
 
はなはなさんの課題は、どちらが正しいか白黒決着をつけることではなく、
よりご自身にふさわしい場を見つけ、どんどん前進することなのかもしれません。
     
    
          
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