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Q.自信を持って!自分の思うようにしたらいいのに~
と親しくしている人たちからよく言われます。

自信ってなんだろう…
自分を信じるってどういことだろう…と
ますますわからなくなってしまいます。

でも心の奥底では自信を持てたら
どんなに良いかと沸々考えています。

どうしたら自信が持てますか?

【上田 真弓・50代・女性・無職】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

とてもシンプルな質問で、
正直、どのような切り口で回答するべきか、
とても悩ましいです。

ただ、周囲からのコメントだけでなく、
まゆみさんご自身、自信がなくて、
自信を持てるようになりたいという思いがあるようですので、
基本的な3つの態度についてお伝えしたいと思います。

自信の無い人というのは、
自己肯定感や自尊心が低いことが多く、
周りの価値に合わせて生きてしまうことが多いです。

まゆみさんの周囲が
「もっと自分の思うようにしたらいいのに」
とコメントされるということは、
まゆみさんが、自分のことは横に置いておいて、
周りに合わせてしまうことが多いということかと思います。

その理由は何でしょうか?

自分の思いや考え、価値観は取るに足らないものと
思っているのではないでしょうか?

そうであれば、まず第一に、
私は私なりの考えや価値観を持って良いと
自身へ許可を出すことです。

私は考えたいことを考え、思いたいことを思い、
感じたいことを感じて生きて良いと。

これはニーズ(欲求)を持って良いという許可です。

そして次に、自分は何を満たしたいのか、
そのニーズの内容を明確にして、
満たす努力をしてみてください。

いったい自分はどのようなときに、
喜びや充足感を感じるのか、
を振り返ってみるとヒントになると思います。

まゆみさんの場合、
相手がいると相手に遠慮してしまうクセが
あるかもしれませんから、
相手無しに満たせるものから
始めると良いかもしれません。

たとえば、美しい自然の中に身を置くとか、
芸術に触れるとか、体を動かすことなど。

そのときに、漫然と行わず、
今から自分をもてなすこと、
私は大切にされるに値する人間であることを意識して
取り組まれてください。

自分を大切にするレッスンです。

そして第三ステップとして、
自分の思ったことや感じたことを
相手に伝えたり、主張するように努めてみます。

率直に、どうしたいのか、どう思うのか、
どう感じるのかを相手に伝えます。

まゆみさんが相手を尊重してきたように、
相手にもまゆみさんを尊重したい気持ちが
あることを忘れないでください。

人は違って良いのです。
また、違うからこそ学びあえるのですから。

まゆみさんが相手と異なる考えや感じ方をして、
それを伝えることは、
相手に新たな視点を提供する機会を与えていると
受け止めてみてください。

このように、
1)ニーズを持って良いと許可する、
2)ニーズを確認して満たす、
3)ニーズを相手に伝える、努力をしてみてください。

応援しています!
 
 
 
ーーー
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FROM 川畑のぶこ

今日は、eコさん(40代・女性・アルバイト)
のご相談にお答えします。

【Q】
私は40歳です。40歳なのですが、子どもです。
普通なら、40歳とは、社会経験もして
落ち着いているのが普通だと思いますが…。

私は仕事をアルバイトで過ごしていました。
それは実家暮らしだったからなのですが、
正社員での経験は少しで、直ぐに辞めてしまいました。

母は私が9歳のときに亡くなり、
それから私は心を閉ざし、
父親とも会話もせずに過ごしてきました。

いい子でいないとと思い、
子どもながらに判断して生きてきました。

社会人になって、
自分で今までやってきたことが否定されました。

それまでは人に嫌われないように自分を抑えてきたのに、
注意されることで自分が全否定された気分になり、
それがだんだんと感情に表れて、
仕事を最低な辞め方で辞めてしまいました。
それからはアルバイトで過ごしています。

父は、私が34歳のときに亡くなりました。
その後、私も39歳でなんとか結婚できましたが、
すごく虚しく思います。

40歳なのに社会経験もなく、子どもっぽい。
本当は前に進みたいのに、
自分をさらけ出すのが怖いです。

どうしたら自分を認め、恥ずかしくなく、
自分の殻を破ることができるでしょうか?。

【A】

9歳の時にお母様を亡くされて、その後、
お父様とも精神的な距離ができてしまったとのこと。
まだまだお母様からの愛情をたくさん受け取りたかった
であろう年齢で、とてもお辛い経験だったと思います。

心にポッカリ空いてしまった穴を
お母さんでもお父さんでもない他の誰かに埋めてもらうべく、
おそらくeコさんは、お名前のとおり「いい子」になって、
周りから愛されるように努力をなさってきたのでしょう。

でも、お母さんが子どもに注いでくれるような愛情と
周りからの愛情というのは、しょせん質が違いますよね。

永遠に埋まらない大きな穴を抱えたような気持ちになって
しまって、その後もずっと虚しさや生きづらさを感じて
いらっしゃるのかもしれませんね。

まず、ご自分は社会人になりきれていないというような
自責感がeコさんの中におありのようですが、
きちんとアルバイトを続けていらっしゃいますよね。
これはすごいことです。

正規雇用、非正規雇用など、働き方の違いこそあれ、
立派に社会参画されているわけですから、
まずはそんなご自分を認めてあげましょう。

そのためには、ご自分の中にご自分に対する偏見がないか
どうかを見てみることが必要です。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q.今年37歳になる独身です。
今まで恋愛をしてきませんでした。

紹介やお見合いの話をいただいても
先へ進む気持ちになれず、
しばらくお会いしてはお断りすることを
繰り返してきました。

なぜ自分は周りと違って、
普通に恋愛や結婚をしないのだろうと
不思議に思っていました。

思春期の頃、両親の仲が悪く、
それをずっと見てきたことがあり、
それが原因で結婚に抵抗がある、
したいと思えない、自覚はあります。

家族の仲が良かった頃もあり、
認めたくない、周りに知られたくない、
恥じだと思っていて、周りに相談もせず、
私は何も感じていない、と隠していました。

自分の気持ちに蓋をするのが
一番良くなかったんだなと、
今では思っています。

小さい頃は、
好きな人のお嫁さんになるのが夢でした。
あとで、子供を産みたかったと
後悔したくないです。

結婚や出産という
女性としての幸せを得たいです。

そう思えるようになるでしょうか?

【いろは・30代・女性・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

恋愛、結婚、子ども、女性としての幸せが
課題のいろはさんなのですね。

私たちは「明日もまた今日と同じ日が続く」
と思っているので、
変化のための行動をおこさず、
漫然と日々を過ごしてしまいがちです。

でも、時間というのは刻一刻と進み、
ある日突然、それは
病気になったり、死を意識したり、
事件や事故に巻き込まれたり、
大切な誰かを失ったりすることなど、
限界を感じることで、ハッと目覚め、
昨日と今日は異なり、
今日と明日もまた異なるのだ、
今日というこのときを大切に過ごさねば
いけないのだと気づくのですね。

おそらく、いろはさんも、
出産にともなう生物学的な年齢の限界を
意識されるようになり、
それまで先延ばしにしていた、
子どもを持つという課題、
恋愛や結婚という課題を改めて
意識されはじめたのではないでしょうか。

これはまちがいなく、
起こしたいと思っていた変化を起こすための
良い動機であり、チャンスだと思います。

いろはさんは、ご自身の分析が
よくできていらっしゃるので、
あとは過去の両親と自分の人生との区別を
きちんと明確にして、
失敗を過度に恐れないことです。

「失敗も含めて人生である」
ということを受け入れるということが、
いろはさんの新たな課題ではないでしょうか。

人生は失敗の積み重ねと言っても
過言ではありません。

この世に失敗しない人などいません。

ですので、「成功」への過度のこだわりは、
私たちに苦しみをもたらします。

もちろん、意図的に失敗する必要はありませんが、
失敗から多くを学べるとおおらかに構えれば、
失敗を恐れる必要はなくなるでしょう。

ご両親の関係は、教師にしても、
反面教師にしても良いのです。

反面教師にできたなら、相手の失敗を通して
上手に学んだということでしょう。

両親と同じような関係を築いてしまったのなら、
それもまた、不器用ながら、自分の体験を通して、
失敗から学ぶ機会を得たということでしょう。

そして、いつでも修正は可能です。

これから、いろはさんがお付き合いしたいと
思う相手が現れた時に、
「どうせすべてを受け入れてはもらえないから」
とか「ボロが出てうまくいかないから」
と考えるかもしれませんが、
全てを受け入れてもらおうという考えを
手放すことです。

いろはさんご自身ですら、自分のすべてを
受け入れていないのではないでしょうか?

自分のいいところもあれば、
改善したほうが良いところもあると、
知っているのではないでしょうか?

そうであれば、相手にすべてを受け入れて
もらえると信頼することは至難の業です。

私にも相手にもいろいろな面がある。

人間、ポジティブな面も、ネガティブな面もある。

なので、「概ね受け入れられれば良い」のです。

相手は私のどこを受け入れられ、
どこが受け入れられないのか、
私は相手のどこを受け入れられ、
どこが受け入れられないのか、
相手と自分とはどうちがうのか、
愛ある好奇心をもって接してみてください。

裁かずに、違いを楽しむ努力をしてみてください。

夫婦や男女間の齟齬というのは、
互いの違いを受け入れず、
どちらが正しいかにこだわってしまった結果
起こることが多いものです(これは
夫婦や男女に限ったことではありませんが)。

正しさにこだわるから、
相手に言いたいことも言えなくなってしまいます。

でも、正しさではなく、どのように異なるのか、
異文化コミュニケーションを試みたのなら、
この関係性において、いったい何が効果的なのか?
とゆとりをもって接することができるように
なるでしょうし、裁きの姿勢を離れ、
愛ある好奇心から自他をやさしい眼差しで
見つめられるようになるのではないでしょうか。

完璧を手放し、失敗に微笑み、
ご自身に寛容になってあげてください。

その寛容さは相手への寛容さへ繋がり、
良好な関係に役立つものです。

すると、ぶつかりあわない相手にこだわる
必要がなくなり、ぶつかり合っても大丈夫、
そこから変化や調整をできる自分たち、
というご縁が訪れることでしょう。
 
  
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FROM 川畑のぶこ

今日は、コ二さん(40代・女性・保育士)
のご相談にお答えします。

【Q】
いつも心に響くメッセージをありがとうございます。

県外にいる義理の姉について相談です。

先日、義理姉の中学2年生の息子が
自宅マンションから飛び降り、自ら命を断ちました。

義理姉夫婦は揃って教育熱心で、
一人息子でもあることから
本当に熱心に愛情を注いでいました。

しかし、有名私立学校に小学部から通い出してから
周囲が心配するほど厳しくなり、学習姿勢に対して
いつも怒鳴り声が飛び交うような状況だと、
義理の兄から相談されていた矢先のことでした。

彼はマイペースな性格でしたが、
両親を愛して、期待に応えようと頑張っていて、
成績も問題なかったのですが、
なかなか認めてもらえないことに
苦しんでいたのだと想像します。

両親ともに優秀なタイプなので、
周囲もあまり口を挟みませんでした。
もっとできることがあったのではと、
無念でなりません。

現在、私は義理の父母と、主人と、
小3の子どもと暮らしているのですが、
義理の姉は13階という高い所に住んでいること
もあり目が離せず、ご主人の希望もあり、
お葬式後、連れて帰って同居する予定です。

どんな生活になるのかと不安ですが、
身内としては受け入れなければならないと思います。

精神状態はかなり不安定な状態です。
専門家のお力も借りたいのですが、
どのような手立てがあるのでしょうか?

本人が頑なに医療機関の受診拒否を続けているのも、
どうすべきかと悩みます。

どのようなことを、
一緒にいる私達はするべきなのでしょうか。

【A】
辛いですね。本当に、子どもが命を絶ってしまう
ことほど、辛いことはありません。

親としては、胸が張り裂ける思いでしょうし、
自分自身の存在が否定されたような気持ちにもなって、
自分なんて生きるに値しないと思うような
苦しみがあるかもしれません。

今、教育虐待という概念も出てきていますね。
子どもの気持ちや、そのキャパをよそに
親がたくさん詰め込んでしまって、
子どもが苦しくなってしまって。

幸せになってほしいから、いい教育を受けてほしい、
いい教育を受ければ明るい未来が待っているから
という、親なりの愛情なのですが、
それが過剰になると歪んだ形になって、
子どもからすると愛ではなく、
虐待のように感じられてしまう。

そして、親の愛に、期待に応えることができない
と言って、自分には価値がないと思ってしまう。
義理のお姉さんの息子さんも、
そうだったかもしれませんね。

お姉さんの精神状態が落ち着くまでには
時間がかかると思いますので、
周りが優しく、責めることなく、
温かいエネルギーで包み込んでいくというケアが
大事になってきます。

続きは、ビデオでお話しします……

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Q.いつも気づきをいただくメルマガで
楽しみにしています。
 
職場での悩みです。
 
今の職場は、私は5年目になります。
周りの方とも適度な距離感がありながらも
お互いフォローしあい
雰囲気のとてもいい、大好きな職場です。
 
去年4月に新しい方がいらっしゃいました。
私よりもはるかに若く、控えめな感じの方です。
シフト上一緒に働く機会が多かったので
(彼女に特別に指導者はいません)
たくさん経験を積んでいただきたいと思い、
懇切丁寧に接してきたつもりでした。
 
ある時から急に避けられているような気がして
上司に相談、
私から「まだ(仕事を)覚えていないの?」と
きつく言われたとの言い分でした。
 
そんなことを全く思っていないし、
言った覚えもなく、正直腹がたちました。
ただ、私の方が歳も上だし、ここは謝り
丸く収めた方がいいかと考えました。
 
ところが、仕事に行こうとすると
動悸がしたり、行きたくない気持ちが
強くなってきていて驚いています。

彼女は私とすれちがうのさえ嫌らしく
用もないのに控室に入って
私が通り過ぎるのを中で待つような状態です。
 
謝ることができない自分は
人間として小さいのか?と気付くと
そのことばかり考えています。
 
周りの方も不自然さに気付く時が
くると思います。
 
今まで そんなトラブルもなく
平和な職場だったのにこんなことになり、
迷惑をかけていると思ったり、
自分は悪くないと思ったり
落ち着かない毎日です。
 
どう自分の気持ちを収めていけばいいのか
教えていただけたら幸いです。

【元気になりたい・50代・女性・大学図書館パート】
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ

後輩への丁寧な指導の結果、
図らずも相手を傷つけてしまい、
そのことを詫びようと思っている
元気になりたいさんの誠実さと、
真摯に仕事やものごとに
取り組まれている姿勢が伝わってきます。
 
謝ることができないまま、
職場への足が重くなり、
動機もするようになってきたとのことで、
心身症の可能性がありそうですね。
 
病気は変化を促すメッセンジャーの役割
を果たしてくれますが、
このようなストレスフルな状況に
直面したときの対処法として、
問題を遠ざける(=回避)人もいれば、
問題に正面から向き合うことで
解決しようと試みる人もいるかと思います。
 
元気になりたいさんは、
自身が謝罪することで丸くおさめようと
思われたわけですが、だんだん気持ちが
重くなってしまったわけですね。
 
さて、元気になりたいさんは、心の底から、
自分が悪かったと思っているでしょうか?

もしかしたら、元気になりたいさんは
悪意なく、純粋に確認の意図で、
「もう覚えた?」とか
「まだ覚えられていない?」と
相手の置かれている段階を尋ねたかもしれません。
 
それを相手が己の劣等感から歪曲し、
厳しく批判されたと受け取った可能性はあります。
 
元気になりたいさんにとっては、
単なる確認で他意はないので、
その言葉すら覚えていない可能性も
あるかもしれません。
 
もし、相手がそのように誤解して受け止めて
しまうような物言いをした可能性があり、
そのことは申し訳なかったと思っているのであれば、
配慮不足を詫びるのは良いかもしれませんが、
 
本当は、後輩の受け止め方の問題で、
懇切丁寧な私の善意を踏みにじられたと
思っているのであれば、
自分の気持ちを飲み込んで謝ることで
とりあえずその場を丸く収めるのは
得策ではありません。
 
このような自分の真の気持ちと、
とろうとしている行動との乖離が、
心身の不調としてあらわれている可能性
があります。

ここは、無理をせずに、きちんと
ご自身も大事にしてあげてください。
 
そのためにも、率直に思っていることを伝え、
相手と確認をすることです。
 
互いの齟齬を丁寧に確認し、
そのような言動があったとすれば、
それは悪意ではなく「丁寧な確認」という
善意からの言動であった旨を伝え、
また相手のどのような心理メカニズムが
歪んだ受け止め方をしてしまっているのか、
理解を深める努力をされてください。
 
謝罪により表面的な波風を抑えることは
できても、互いの理解なしに、
真の調和が訪れることはありません。

もちろん、今後さほど会うことのない
薄い人間関係であれば、
放っておくとか適当に謝って
その場を凌ぐというのも良いですが、
 
毎日顔を合わせる職場の人間関係であれば、
そのしこりはいつまでも引きずってしまう
可能性があります。

ここはひとつ、これまでにないパターンの
後輩や部下を管理するスキルを上げる、
新たな成長機会が訪れたと
受け止めてみてください。
 
そして、真剣に向き合いつつも、
深刻になりすぎず、さわやかに、
率直に対応することを心がけてください。

「お話したいことがあるので
10分ほどお時間いただけますか?」などと
にこやかに、対話の時間を取られてみてください。

必要であれば、第三者(部下が報告した上司など)
を交えて対話するのも良いでしょう。

これは、元気になりたいさんのみならず、
部下や組織全体を大切にする行動です。

このような変化を起こすことには
ストレスはかかりますが、その後
心がスッキリして調和がもたらされるなら
価値のあるチャレンジです。
 
ぜひ勇気を持ってチャレンジしてみてください。

 
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20210315

FROM 川畑のぶこ

今日は、コ二さん(40代・女性・保育士)
のご相談にお答えします。

【Q】
私は昨年、離婚しました。
そして、次男が不登校。
這いつくばるような日々を過ごしてしました。

いろいろな方と話したり講演会を聞いたりする中で、
私自身は、ずいぶん楽になり、そして断捨離に出会い、
次男もいろいろと気持ちを話してくれるようになり、
最近はほとんど悩まなくなりました。

ただ、幸せに話をされる方がいると、
ちょっとイライラしてしまう自分がいます。

それは、ご主人の話だからとか、
子どもが学校で頑張っている話だからではありません。
むしろそれは平気です。

落ち着いて、優しくて、幸せオーラに包まれたその様子や雰囲気に、
イライラしている感じです。

なので、そんな人と意見が違った時、妙に反発する自分がいるのです。

違う意見は違う意見で受け止めて、
自分の意見を言うのですが、なんでしょう、
意見がまた理想的なことを言われるからか、
マイペースだからか、なんだか腹が立ってきます。

その方には何も悪いところはない、それは分かっているのですが…。

確かにその方々は、ご主人もいて、祖父母の協力も厚く、恵まれている方。
子どもさんもいい子達で、だけどやっぱりマイペース。

マイペースなことって、幸せの鍵なのかもしれませんね。

マイペースにいられて幸せで、
でも私は苦労してぐちゃぐちゃで、なんだか悔しくて。

もちろん、その方にも苦労もあるのかもしれません。
私も、以前より少しは持ち直してきましたし、
あまり考えないようにしてはいるのですが、
やっぱり吐き出したい自分がいます。

その方は家に帰り、私と意見が違うことを
きっとご主人に話すでしょう。

私は話す人がいなくて、しかも夜だったりすると
少し惨めな気持ちになります。
なので、こうやってここに書かせていただきました。

こんなふうに感じることなく、その方を素直に、
いい人、優しい人だと受け止めるにはどうしたらいいのでしょうか。
自分がすごく性格悪いみたいに感じてしまいます。

【A】
コ二さん、素敵ですね。
これを率直に出せてしまうところが、とっても素敵だなと思います。

人間は誰でも、自分ができるようになりたいと思うことを
簡単にできる人がいると、本当に悔しくなったり、
それこそイラッときたりします。嫉妬ですよね。

羨望が嫉妬心に変わって、とっても複雑な気持ちになる。

そして、それを讃えることができない、
相手を素直に褒めてあげられない、喜べない、
そんな自分がなんだかまた小さい人間に思えて
イライラしたりなんていうことは、もう本当によくあることです。

コ二さん一人が悩んでいるわけではありませんから、
そんな自分はダメだと否定せずに、
「ああ、嫉妬している自分がいるんだな」と受け止めてしまいましょう。

それも人間。それもひっくるめて私なんだと。

そして、自分だってマイペースに生きてよい、と
許可を与えることも大切です。

続きは、ビデオでお話しします……

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今日は皆さまからのご相談にお答えするQ&Aはお休みにし、
川畑のぶこからのメッセージをお届けします。
 
* * * 
 
FROM 川畑のぶこ 
 
先週に引き続き、親子にまつわる話をさせていただきます。

先週、都内のとある幼稚園の保護者向けに、
育児の講座を依頼され講義をしてきました。

とはいえ、コロナ対策でライブ配信となったため、
私がもっとも楽しみとしている、会場での
保護者のみなさんとの触れ合いややりとりはできませんでした。

幼少期の親子関係や愛着関係は、
その後の子どもに大きく影響を与えます。

今回は一方通行の情報発信になってしまったのですが、
通常は、子どもとのよい関係性を構築するのに
どのような心持ちが大切かということを、
みなさんと一緒にディスカッションしたり質疑応答したりと
闊達(かったつ)にやりとりします。

育児とはままならないもの。

幼児の保護者からは、
イライラして子どもを怒鳴ってしまったり、
疲れや余裕のなさから、投げやりな態度をとってしまったり、
そして、そんなダメな自分にクヨクヨしてしまったり
といった悩みが多いです。

「良い親になるにはどうしたらよいか?」

このような質問をするとき、多くの親は、
自分自身を律する覚悟で問いかけていると思います。

でも、私からお答えすることは
「よい親であらねば」という執着を手放すこと、というものです。

律するという、ストイックな姿勢をすこし緩めて、
優しさを大切にということをお伝えしています。

その優しさとはとりもなおさず、ご自身への優しさです。

万人にとって唯一の完璧な親の定義など存在しないからです。

そのような、「ザ・完璧親」を目指すと、心は疲弊します。

親の心のゆとりのなさや、ギスギスしたエネルギーは
自ずと子に伝播するものです。

自分自身に優しさをもって接することは、結果的に
子どもを含む周りの人々にも優しさ溢れるエネルギーで
接することにつながります。

以前、講座をもった幼稚園は教育熱心な土地柄でもあり、
多くの保護者が参加されました。

その際、ご参加者に対して、日常で、どのようなときに
喜びを感じるかというシェアをしてもらったところ、
発表者10人中10人(すべての母親)が、
一人のゆっくりした時間やママ友らとのランチ会などをあげたのです。

驚くことなかれ、子どもとの時間をあげた人がゼロでした。

子どもが生まれる前は、
あれほど子どもとの時間を切望していたのに、
今は、子どものいない時間が喜びのリストのトップに君臨しています。

では、彼女らが子どもへの愛情がないかといえば
そんなことはありません。

あまりにも密着しすぎて息苦しくなっていたのです。

我が子が愛する対象であるということを意識しないくらい
同心円状態でした。

自分が思い通りにならないことほどイライラすることはないでしょう。

自分に優しくあるということは、たとえば、
自分の心のニーズを知って、それを適度に満たしてあげること。

まずは、満たして良いと許可を与えることから始まるでしょう。

1日子どもを預けて、リフレッシュしたなら、帰宅時には
子どもに会いたくて仕方なくなるという体験をした方は多いはず。

親子にも適度な距離感というものがあり、
親が健全に我が子と接するのには、
適度に自分自身でニーズを満たしている必要があります。

さもなければ、相手が自分の思い通りになることによって、
自分の心の欲求を満たそうとしてしまいます。

これはイライラの原因、そしてクヨクヨの原因になりかねません。

もちろん、育児には「ここいちばん」という場面、
すなわち、自己犠牲を払ってでも
子を優先するべきシチュエーションも多々発生します。

育児とは、そんなままならなさへの試練でもあるでしょう。

でも、常に自己犠牲をはらっていては、やがて疲弊し、
悪循環に陥ります。

ここいちばんのときに、力を十全に発揮できるためにも、
日頃からのセルフケア(自己充電)は大切です。

相手を思いやるのに、決して
自分自身に常に厳しくある必要はありません。

自他ともに思いやる親子関係こそ
互いに豊かさをもたらすはずです。

なお、私自身、9歳の子育て中の母親であり、
上記がすべて「完璧に」こなせているわけではありません。

ところが、そうあろうと自分に言い聞かせながら、
日々努力している一母親です(笑)

そして、4月から、親子関係ワークショップを開催します。

さまざまなジェネレーション(成人した親子同士も)の親子関係
について、みなさんと一緒に取り組みたいと思います。

興味のある方は、ぜひ一緒に学びを深めましょう。
    

  
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FROM 川畑のぶこ

今日は、マミさん(40代・女性・自営業)
のご相談にお答えします。

【Q】
主人が開業してから、病院の受付および雑用の
手伝いを合間にしてきて、15年がたちました。

その間にいろいろな看護師さんが入れ替わり、
常に募集はしているのですが、
なかなか難しい状況です。

経営者としては、はじめにマニュアルを渡して
仕事の流れなどを説明しているのですが、
人によって様々であり、

何か言っても、何か不都合を指摘をしても、
現場を押さえない限り言い逃れをしてくるので、
一向に改善されず、でも辞められると困るので、
こちらが我慢するしかない状態がずっと続いています。

看護師の人間性?と諦めて、
このまま目をつぶるしかないのかと思うと、
毎日顔を合わせることが苦痛でなりません。

これが原因かは分かりませんが、
8年前には胃がんになり、
今年は腸重積で手術しました。

体力的に自信もなくなり、
医療以外のことについては無頓着な主人なので、
私が確認しない限り、
好き放題な状態になってしまうと思っています。

私は医療従事者の経験はないので、
今後、私は病院でどのように関わることが
患者さんはじめ病院のためになるのか分からず、
考えが行き詰まったまま流されている状態です。

こんなに人に振り回される人生はもうウンザリです。
心が元気になって、前向きな自分に戻りたいです!

【A】
マミさんのご苦労、切実な思いが伝わってきます。

看護師さんは、もう長いこと人手不足ですね。
人数そのものは増えてきてはいるようですが、
高齢化社会においては
需給バランスが合わない状態です。

また、看護師さんは離職率が高いことも
問題になっていますね。
売り手市場の世界ですので、
過酷な労働条件下では好条件の所に
どんどん流れてしまうのは仕方のないことです。

そのような状況を
マミさんがどうにかできるのかというと、
どうしようもないですよね。
これはもう社会全体の問題です。

また、今、マミさんがそこに積極的に取り組んで、
経営改革をしていきたい思いがあるのかというと、
それもまた違うのではないでしょうか。

職場のストレスが直接の原因かはわかりませんが、
病気になってしまった経緯もおありとのこと。

病気はメッセンジャーであると、私の師匠、
カール・サイモントン博士は言っています。

ここは一旦、今のお仕事が
本当に自分に合っているのかどうかを
一歩引いて見てみることをおすすめします。

職場の看護師さんやご主人との
コミュニケーションの取り方も
とても大切なポイントになってきますので、
同時に意識されるとよいでしょう。

続きは、ビデオでお話しします……

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Middle-aged,Mother,And,Her,Daughter,Hugging,In,Blooming,Spring,Garden.

今日は皆さまからのご相談にお答えするQ&Aはお休みにし、
川畑のぶこからのメッセージをお届けします。
 
* * * 
 
FROM 川畑のぶこ 
 
心理臨床の現場は
さまざまな心理的課題をもったクライエントが訪れます。

症状はそれぞれに違っていても、
心の深い部分を探っていくと、
多くは人間関係の課題にたどりつきます。

そして、人間関係の中でもとりわけ重要な人間関係で
私たちの人生に大きく影響を及ぼすのが親子関係です。

私たちは、言語的にも非言語的にも
親から多くのメッセージを受け取っており、
それぞれの状況に照らし合わせながら、
いかに愛を獲得していくか(あるいは愛を実現するか)
の人生ゲームを始めます。

器用に前進する人もいれば、
不器用に転んでは起きながら前進する人もいるでしょう。

あるがん患者さんは、当初、
病気に対する不安や恐怖の相談でしたが、
やがて一人娘との親子関係に悩んでいること、
それが人生のいちばんのしこりであり、
命があと僅かであるとすれば、
それが心残りであることを打ち明けられました。

反抗期の娘さんは、
最初は頑なにカウンセリングを拒んでいたものの、
まずは1対1で面談を、そして最終的に
親子カウンセリングを3人で行うようになりました。

母親から厳しく育てられた彼女は、
名門の女子中・高校を卒業し、大学に進学しますが、
途中から不登校になります。

心配する母親は、なんとか復学させたいと娘に対して
頑張って大学へ行くよう伝え続けますが、
そうするほどに娘は貝のように心を閉ざしてしまいます。

カウンセリング中の娘さんの口からは、
自分を受け入れない母親へ対する恨みが
堰を切ったようにドロドロと溢れ出ました。

三者面談では、娘の訴えを鬼の形相で見つめる母親の姿があり、
しばらくはそんな緊張感ある平行線のカウンセリングが続きました。

ただし、娘の恨みは、彼女自身が自分に完璧を求めるがゆえに、
そしてそれが出来ず、母親の期待に答えられないがゆえに、
自分を認められず、苦しくて溢れ出ているものだというのが
伝わってきます。

彼女は、本当はお母さんが大好きで、
期待に応え、認められ、愛されたかったのです。

恨みの大きさは愛の大きさの裏返しでした。

母は母で、娘に幸せになってほしいが故に、
良い教育を受けさせ、良い仕事について、
良い結婚をしてほしいと願っていました。

完璧な母になることを自身に厳しく課していました。
「娘のため」と信じて…

そんな過剰な厳しさもまた愛の裏がえしであり、
それは、娘が望んではいないかたちで表現されていました。

お互い、素直に愛を表現できれば楽になれるのですが、
なかなか素直になれません。

それが親子ってものかもしれませんね。

いかにも、わたしたちはいびつで、不器用で、愛すべき存在です。

月日が経って、
母親がいよいよ余命いくばくもないという宣告を受けます。

命に限りがあることを知ったとき、
母と娘の関係は一気に前進しました。

母は「もう、あなたは何者にもならなくていい。
ただ、あなたがあなたであればいい。
私はそんなあなたが大切で心から愛している。
いままでごめんね。」と。

娘は「お母さん、ごめんなさい。私もお母さんが大好き。
いままでも、一生懸命育ててくれてありがとう。
死なないで。どうか生きていて。」と。

心の底の言葉を柔和な表情で交わすようになりました。

二人の関係性は、「私を理解してほしい!」
と自分ばかり向けられていたものから、
真に相手を思いやるものに変化していきました。

やがて、娘は社会に飛び立つ心の準備ができ、
就職活動をするようになりました。

このように、親子の課題をクリアして、
母親は穏やかに旅立って行きました。

残された娘さんは、もっと自分が早く変わっていれば
お母さんを幸せにできたのにと後悔することもありました。

でも、すべては完璧なタイミングで計らわれています。

母親はそんな娘の思いをきっと、
天から優しい微笑みで見守っていることでしょう。

私たちは、「明日は今日の続き」と漫然と生きているので、
ときとしてこの親子のように病気や死を意識しなければ、
緊急性をもって必要な変化を起こせないこともあります。

その瞬間、瞬間が、二度と訪れることない
万華鏡のような時間だと知ったなら、
そして、今日この日が人生の卒業式と知ったなら、
関係性もまた変わってくるのかもしれませんね。

それが病気であれ親子関係であれ、
こんなことが私の身に降りかかるなんて、と、
一寸先は闇だと嘆くこともあるでしょうが、
おなじように、一寸先が光のこともあります。

その光を信じて前進することができたのなら、
人生は希望に満ちたものになるのかもしれません。
    

  
ーーー
★あなたが今抱えている『悩み』をお聞かせください。
 ご質問はこちらから

20210301

FROM 川畑のぶこ

今日は、ふうらいえきさん(40代・主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】
私の父は現在83歳。
昨年10月、前立腺がんが発覚して、治療中です。
 
悪性の中の悪性と言われ、主治医の先生には
もう治らない、手術もできない、
飲み薬で抑えながら、効かなくなったら
薬を変えながらやっていくしかないといわれました。
 
そして、今、血液検査の数値が良いので、
次から放射線治療を60日くらい毎日やっていくといわれ、
父はそのようにすると、言っています。
  
父は、骨に転移して痛みがでて辛くなるのは嫌だと、
不安な気持ちでいます。
 
私は、他に方法はあるはずだと思っています。
もちろん、父の穏やかに過ごせる気持ちが最優先だと
思ってはいます。良い方法があれば、教えて下さい。
 

【A】
お父様が83歳で前立腺がんがわかって治療中とのこと。
お歳のこともあって、ふうらいえきさんが
とても心配されていらっしゃるご様子が伝わってきます。
  
実は、私自身も、父が80を過ぎて胃がんがわかって、
肝転移もわかって…なんていうことがありましたので、
ご家族のお辛い気持ちは、とてもよくわかります。
 
まず、治療をどうしたらいいかということに
ついてですが、これは本当に正解がありません。
 
がんに関しては、
一人一人、治癒の道というのが全く違います。
 
お父さんにとって正解の道が
他の人にとっては不正解だったり、また逆も然り。
副作用がある人もいればない人もいます。
 
もし、お父様が放射線治療をするとしても、
副作用がなければ、それはそれでいいわけですよね。
 
効く部分だけ効いて、
副作用がなければいいのだと思うのですが、
 
おそらく、ふうらいえきさんは、
放射線治療なんかすると、
きっと体力が低下してしまって、
QOL(人生の質)が低くなってしまって、
 
お父さんも家族も辛い思いをするんじゃないだろうか……
こんな不安があるのではないかと思うのです。

ただ、放射線治療も、
痛みに関しては効いたりしますから、
痛みを取ることでお父様のQOLが上がる
ということもあり得るわけです。

ですから、治療に対して、もし不安があるのであれば、
ふうらいえきさんご自身も、放射線治療医と、
いったいどういう効果があって、どういう副作用があって……
という話を、納得のいくまでされたらよいと思います。

そして、最終的に何をするかを決めるのは、お父さんです。
お父さんが決めた結果がベストです。

ですが、場合によっては、周囲の者、特に家族にとって、
お父さんの選択が不都合なこともあるわけです。

そして、家族の想いを伝えれば伝えるほど、
時として、それが混乱を呼び起こしてしまい、
心の苦痛にもなってしまって、
サポーターと患者さんとの関係性が泥沼化してしまう……
などというのも、よくあることです。

真のサポートとは、
「相手が望む結果」をサポートするということ。
「私が出して欲しい結果」をサポートすることではありません。

続きは、ビデオでお話しします……

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