Female,Making,Symbol,For,Loving,The,Season

Q.私の家族は、姉が幼い頃から精神疾患で、
父は単身赴任でギャンブル依存症、
母は姉の介護をしています。

父は助けてくれず、父と母は別居中で、
経済的なことからなかなか離婚に踏み込めない状況です。

姉は昼夜逆転で夜しか活動せず、
母を夜中に起こしたり、叫んだり、暴れたりもします。

私はそれが耐え切れず、今祖父母の家にいるのですが、
どんどん痩せ細って、足も悪くなる母を見ていると、
私が見殺しにしているのかという気持ちになり、
なんとかして母を助けてあげたいのですが、

母に「自分を大事にして」というと
「自分を大事にできる環境じゃないのにどうやってするの」
と怒られます。

せめて母の健康面も気になるので、
物で溢れる家の断捨離を手伝ってあげたいのですが、
心配だから手伝うと言っても、
「精神的に疲れてこれ以上できない、一人でやる…」
と言っており、

私自身も毎日苦しそうな母を見ているのが辛く、
家に行くと物の圧迫感でイライラするのもあって
喧嘩腰になってしまい、
どうしてあげるのがベストなのかわかりません。

私も母の悩みを抱えすぎなのかなとも思うのですが…。

私が経済的にもっと稼げる状況にあればいいのですが、
私も心療内科に通い治療をしつつなので
出来ない自分を責めそうになります。

【ひまわり・20代・女性・学生】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

ひまわりさんの、お母様への思いやりが感じられます。

そして、ひまわりさんご自身も、大変寂しい思いをされながら、
ここまで一生懸命やってこられているのではないかと拝察します。

患者さんのご家族は第二の患者とも言われます。

お姉さんやお父さんの問題から派生した、
お母さんやひまわりさんの苦悩を思うと、
お二人もまた少なからず
ケアが必要とされる立場にいらっしゃることと思います。

ひまわりさんがお母さんに思いやりをかけるように、
ぜひご自身にも思いやりをかけることを常に忘れないでください。

お母さんのケアに関しては、
物理的に部屋の断捨離を手伝うこともさながら、
まずは大変な状況をそのまま受け止めてあげることから
始めてみることをおすすめします。

部屋が散らかったり汚れたりしていれば、
手を出したくなるし、片づけないことを
批判したくなる気持ちは理解できます。

それらはすべて愛から来ている振る舞いなのですよね。

ただ、お母さんには、家族が断捨離を促す働きかけを
愛ではなく否定として受け止められているのかもしれません。

お姉さんやお父さんのことで、すでに消耗していて、
ダメな自分(母や妻として)という思いがあるならばなおのこと、
お母さんに必要なものは、「正しさ」ではなく
「共感や理解」かもしれません。

お母さんは、片づけるべきなのにできないダメな人なのではなく、
能力はあっても、そのエネルギーが枯渇していて
キャパオーバーなのだということを受け入れてあげてください。

『こんな状況であれば、片づけるエネルギーが枯渇して当然だよね。
お母さん、本当によくやっているね。
(片づけを含めて)無理しなくていいよ。』
というサポーティブな姿勢から、

『何かできることがあったら、いつでも何でも私に言ってね。』
と寄り添う姿勢は、否定から自分を防衛しようと
頑なに閉ざしているお母さんの心に光を注ぎ、
枯渇したエネルギーを充電してくれることでしょう。

そして、徐々に心を開いてくれるかもしれません。

私と母との断捨離について、参考になるかもしれないので、
ここでひまわりさんにシェアさせていただきますね。

私の母も、私と同じで、もともと溜め込み性でした。

生まれながらのダンシャリアンである父や妹が、
不要だから捨てようと庭に出しておいた家具やモノは、
翌日にはすべて母の手によって家の中に戻されるという家でした。

ところが、溜め込み共同体の長女の私が断捨離を始めると、
母も興味は示すものの、警戒もしはじめました。

そのうちダンシャリアンに寝帰った娘が、
「お母さん、あなたもやりなさい」と強要してくるのではと、
身構えていたのだと思います。

私はそんな母の姿勢を感じていましたし、
自分も母の立場だったので気持ちもわかります。

母が捨てられない理由(モノが無くて苦労したことや、
そもそも親からモノを捨ててはいけないと繰り返し教育されて
いるなど)も理解しているつもりだったので、

母自身が断捨離に取り組むことを期待していませんでしたし、
母が旅立ってから私が捨てればよいだろうと、
手放していた部分もあります。

私が努めていたのは、断捨離をするように促すことではなく、
いかに断捨離が私の人生を楽に豊かにしてくれたか、
というシェアすることのみでした。

最後に「なので、お母さんもやったらいいよ」はNGワード、
意図的に言わないように気をつけていました。

かつての私がそうであったように、
母の心理的な防衛機制が働くのを熟知していたからです。

私のシェアのあとには母からは必ず
「でも、〇〇で捨てられないのよね」と
捨てられない理由がいっぱい私に告げられました。

私はひたすらそれを受け取り、
「当然だよね。」
「無理に捨てなくていいよ。」
「それでも生きていけるから、大丈夫お母さん。」
と、捨てないことをむしろ全肯定していました。

ただし、「私は、大変だけど楽になるから捨てるけど、
 私はわたし、お母さんはお母さんだからね。」
という姿勢を貫きました。

母を懐柔する意図ではなく、
真にそれが正しい姿勢だと信じていましたので。

このようなやりとりを重ねていくうちに、
きっと母は『娘は理解してくれた。
私はわたしでOK』と受け止めたのだと思います。

私が主催するやましたひでこさんの
「断捨離セミナーに出る」と自ら申し出たのです。

これにはおったまげました。

そこからは、行きつ戻りつしながらも
母なりのペースで断捨離が始まりました。

そして、「私も手伝おうか?」のオファーに快く応じるようになり、
一気に断捨離が加速しました。

今も実家はすっきりしています。

こんなケースもあるので、
ひまわりさんもぜひ参考にしていただければと思います。

そして、最後に、お母さんはひまわりさんに対しても、
もっと愛をもって接したいのに、
そのゆとりがなくて苦しんでいるかもしれません。

そのこともどうぞ理解してあげてください。

愛がないのではなく、それを健全に表現するゆとりがないだけです。

ひまわりさんは十分愛に値するということを思い出してください。

何かをしてあげなければ価値がないわけではなく、
困難の中、祖父母のところでご自身のケアをきちんとされ、
人生をひまわりさんなりに懸命に切り開いている、
そのことだけでもすばらしい親孝行なのです。

そのことをご自身で認めてあげてください。

そして、ひまわりさんの充電されたエネルギーで、
ご家族をあたたかく包み込んでください。

ーーー

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20210726

FROM 川畑のぶこ

今日は、くまさん(60代・専業主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】
主人も私も63才です。
人生100年の時代、2人とも病弱で、
あと何年一緒にいられることでしょうか。

主人が退職して2カ月。
楽しく笑って暮らせたらいい、と主人は言いますが、
自分の好きなことや興味のあるもの、衣服、整体、
ゴルフ、趣味の通販の勉強、美容…などなど、
自分のことにはたくさんお金をかける人です。

しまいには、私に相談なく不動産に手を出す始末。
私の考える金額とは、桁が違います。

私は不安の毎日、
離婚を切り出しても相手にされません。
生きる気力がなくなってきました。

どうしたら離婚できるでしょうか。
 

【A】
ご主人が退職して、
一緒に過ごす時間が増えたのですね。

今までは互いのパーソナルスペースが
きちんと確保されていて、くまさんも
ご自身のベースで過ごせていたかと思いますが、

そこにご主人が入ってくると
ひとつ屋根の下の空間を共有する時間が増えて、
くまさんもリズムが変わってしまって、
ちょっと調子狂うことが出てきた
ということではないでしょうか。

おそらく今までもご主人は
ゴルフもやっていたでしょうし、
ファッションにも興味があったと思います。

それなりに勉強などもされていたのでは
ないかなと思いますが、在宅時間が増えて、
きっとそれが目につくようになってきている
のではないでしょうか。

離婚は、本気でしようと思えば
いつでも弁護士を立てて、
そこから交渉していけばいいわけですが、

おそらく、その前に、今のこの状況を
どうにか打破できないかというようなお悩みが、
くまさんの中にあるのではないかとお察しします。

離婚するのは、できることを
すべてしてからでも遅くはありません。
今、何ができるかというところを
少しアドバイスさせていただきますね。

続きは、ビデオでお話しします……

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Restful,Young,Man,Wearing,A,Straw,Hat,Laying,Down,On

Q.去年の6月に息子は10年勤めた会社を退職しました。
理由は残業が多くて身体的に無理だと言う事です。

9月に再就職をしたのですが
重労働で心身ともにまいってしまい
1ヵ月でその会社もやめました。

それから仕事に対して恐怖があるみたいで、
現在に至って家に引きこもっています。

毎日、息子の暗い顔を見るのが辛いです。 
どうしたら立ち直ってくれるのでしょうか?
 
親は子供より早く寿命が終わります。
こんな子供を置いていかなければ
いけないと思うといたたまれないです。

毎日、息子のことで頭がいっぱいです。 
息子が仕事に行ってくれるようになるには
どうしたらいいでしょうか? 

息子に対しては明るい母でいますが、限界です。

【四つ葉のクローバー・60代・女性・事務】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

息子さんが過労で退職されたのですね。

母親として、我が子が苦しむのを見るのは
この上なく辛いことですね。

息子さんが仕事に行ってくれるようになるには
どうしたらよいかとのご相談ですが、
そのためにまずは仕事に行かないようにすることが大事です。

すなわち、ゆっくり休むことです。

クローバーさんとしては、
「早く復職してほしい」と思うかもしれませんが、
どうか、「適切なタイミングで復職する」
ということを信じてください。

適切なタイミングというのは人それぞれ異なります。
そのタイミングを誤るとつらい状況が続いてしまいかねません。

クローバーさんも、息子さんご本人も、
現状に焦りがあることと思いますが、焦りは禁物です。

息子さんなりに、試行錯誤をして、
自分自身に合っている仕事や働き方を学んでいることと思います。

これまでの働き方では、同じことが繰り返されてしまうので、
そのことをじっくり振り返り、充電されますように。

その際、「疲れたときは、休むことも仕事のうち」と
お互いに言い聞かせるようにしてください。

「10年よく頑張ってきたね。今はゆっくり休もう」と。

オーバーヒートしたときは、
さらにがんばってアクセルを踏み込むのではなく、
止まってクールダウンです。

周囲が急いで復職を迫る態度は、
『あなたはそのままでは受け入れられない=辛くても我慢して働け』
というメッセージとして伝わってしまいます。

これはさらなるプレッシャーとなり、悪循環です。

世間がどうであれ、母親であるクローバーさんだけでも、
働いていようが、休んでいようが、健康でいようが、病気であろうが、
あなたはあなたでOKよと、我が子を受け入れる態度で接することは、
癒やしを促進させます。

パラドックスですね。

そのためには、もしクローバーさんご自身が、
自分を責める態度があるなら、
それを改めることが大切になってきます。

「なにか自分の育て方が間違っていたのではないか?」
などとよぎったのなら、人生にはそれぞれの課題があって、
それを乗り越えながら大きく成長していくことを信頼してください。

もちろん、そのことでクローバーさんも大きく成長するわけです。

また、息子さんが大変な状況だと、
ずっとそばで付き添ってあげないといけないような気持ちに
なるかもしれませんが、
クローバーさんご自身の時間やスペースも大切にされてください。

サポーターが自己犠牲を払っているのが伝わると、
サポートされる側にもプレッシャーになります。

どんな状況であれ、
サポーターが充電されていて穏やかでいることは、
サポートされる側にも安心感をもたらします。

クローバーさんが息子さんをケアしつつも、
ご自身のケアができていることで、
息子さんも「自分のままでOKなんだ」という安心感が
肌感覚で得られるはずです。

これは彼の充電をも加速させます。

クローバーさんのセルフケアは
息子さんのケアにも役立つことを忘れずに。

自分と相手のケアをしつつ、
人生の未踏の地を開拓する気持ちで前進されますように。

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20210719

FROM 川畑のぶこ

今日は、モスグリーンさん(60代・主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】
昨年6月に18才の雌犬が亡くなり、
そして今年1月に16才の雄犬が、
4月に18才の雌猫が亡くなりました。

短い期間なのに3匹も亡くなり、
立ち直れないでいます。

ペット達は老齢で、病気を抱えていました。
犬達は眠るように亡くなりましたが、
猫は、私の対応が悪く、
思いがけない状況で亡くなってしまいました。

3日ごとに病院通いをしていたなか、
亡くなった日はとても嫌がり
抵抗したのにもかかわらず、
私が無理に車に乗せてしまいました。

家を出てまもまく、
車の中で亡くなってしまいました。

自分の前からいなくなってしまった寂しさと、
かわいそうなことをしてしまったという
後悔の思いがなかなか消えません。

ペットロスの記事を何度も見ていますが、
自分の中で納得できる答えを出せず、苦しいです。

気持ちが楽になれるアドバイスを頂きたく、
どうぞよろしくお願いいたします。

 
【A】
長年、生活を共にした動物家族。
いつもごきげんで、
駆け寄ったりすり寄ったりしてきてくれた
アニマルコンパニオンが亡くなるというのは、
本当に辛いことですね。

しかも、モスグリーンさんの場合は、
1年足らずの間に立て続けに
3匹の犬猫ちゃんが亡くなってしまったということで、
とても落ち込んでいらっしゃることと思います。

仏教用語で「生老病死」という言葉があります。
生まれることに起因する苦しみ、
老いていくことに起因する苦しみ、
病気の苦しみ、そして死ぬ苦しみ。

決して計画どおりにはいかない、
この4つの苦しみにどのように向き合うのか。
そのことは、私たちのメンタルヘルスや人生の質に
大きく影響を及ぼします。

また、「死」というものををどう捉えるのか。
死生観についても、その持ちようが
私たちに苦しみをもたらすことがあります。

続きは、ビデオでお話しします……

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Mother,And,Daughter,Drink,Tea,At,Home

Q.川畑先生はじめまして。
先生の心温まるメッセージ
いつも勉強させていただいております。

私の主人は教師をしており
自分のルールに基づいて家族の監視もします。
私にはママ友と関わるな、実家に行くことや、
スマホのアプリを入れる事でさえ全て報告が必要です。

私は専業主婦なので養ってもらっている以上、
逆らう事ができません。

娘に対しての教育も厳しく雁字搦め。
遂に娘は鬱になり電車に飛び込み自殺を図った事もあり
児童相談所に一時的に送られることに。
精神科にも通っていますがなんの効果もありません。

「お父さんとは今後一緒に生活できない」と娘が錯乱したので、
現在、祖父母の家に一時的に預かってはもらってますが、
高齢の祖父母も預かるのは一年が限界だと。

「もう、何をするのも面倒くさくて何も手がつかない。
このまま死んで楽になりたい。」と部屋で引きこもり、
不登校になり留年もしました。

勉強をとても嫌がり、
仕方なく住み込みで仕事をするとは言いますが、
この就職困難なコロナ禍で
中卒で住み込みで仕事に就けるとは思えませんし、
もし働けたとしても、
また面倒くさいと辞めてしまうのではと思います。

主人は、自身の言葉の虐待の為に
娘が悩んでいるとは全く思っておらず
思春期だからだと絶対に自分の否を認めません。

主人は本当はとても心が脆く、
大声をあげて威嚇する事により弱い自分を隠して
バランスを取っているのだと思います。
主人も疲れやすく休みの日は寝てばかりいます。

かといって、主人にも精神科に行って欲しいとは
恐ろしくて口が裂けても言えません。

私自身も義母の介護と家族の板挟みで
心身ともに疲弊しており我慢の限界に来ています。

どうか少しでも気持ちが切り替えれるよう
アドバイスをお願いします。

【ラクレット・40代・女性・専業主婦】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

ご主人のマイルールに
家族が翻弄されてしまっているのですね。

教師としての任務を全うするのには、
揺るがぬ信念が必要なことと思いますが、
その信念も頑なさも度が過ぎると
周囲を窒息させてしまいます。

学ぶことの楽しさよりも、
厳しさで教育を受けた娘さんも、
親の期待に応えるのに精一杯頑張ったけれど、
ついにエネルギーが枯渇してしまったのでしょうね。

もし、これまで娘さんに、
駄目なところを指摘し克服するスタイルで
教育をしてこられたのであれば、
これはすぐにやめなければいけません。

彼女の持ち備えている良いところに目を向け、
そこを伸ばすアプローチが大切です。

問題に焦点を当てるのをやめて、
安らぎや喜びに焦点を当てる癖をつけることが大事です。

この価値観はご主人も育めていないことと思いますし、
そのことは娘さんもラクレットさんも認識されていることでしょう。

おそらく、ご主人も厳しく育てられたのではないでしょうか。

ラクレットさんにできることは、
父親がどうであれ、母親であるラクレットさんと
娘さんとの関係を良好なものにすることです。

お父さんがどう振る舞おうが、
「私はありのままのあなたを愛していて大切な存在」
であるということが彼女に伝わることが大事です。

もし、彼女が真剣に中学卒業後、住み込みで働く
という心の準備が出来ているのであれば、
それもまた彼女の人生と応援してあげてください。

実際に働くか働かないかは、さほど問題ではありません。

娘さんが、「私は信頼されている。受け入れられている。」
という感覚を抱けることが大事です。

「私は私でよい」という感覚です。
これまで「私のままでは受け入れられない」というメッセージを
受け続けてきている彼女ですから、
このメッセージは書き換えられなければいけません。

そのためには、ラクレットさん自身が
自分に同じように接していられていることが大事です。
「私は私のままで価値がある」と思えていますか。

専業主婦で養ってもらっている以上逆らえないと仰いますが、
専業主婦は奴隷ではありません。
主婦業を賃金に換算すると
年収400-600万円になるというデータもあります。

ラクレットさんはきちんと働いているのです。しかも無報酬で。
「価値のない専業主婦」という自己レッテルが、
自己評価を下げ、暴力を許してしまっているのなら、
この意識を変えなければいけません。
養う側は養っている相手に何でもしていいわけではないのです。

ラクレットさんご自身が、「私も夫と同様、家族のために
価値ある仕事をしている。夫もその恩恵を受けている。
私と夫は対等である。」という姿勢を構築されてください。

そして、言いたいことはきちんと伝える勇気を持ってください。
面と向かって伝えることが難しければ、
手紙にして気持ちを伝えても良いでしょう。
彼が冷静なときに読むことができます。

受診に関して、娘と私のために家族として
一緒に受診してほしいと伝えてみてはいかがでしょうか。

「あなたが悪いので治療しろ」と受け止められてしまっていると、
相手は防衛的になってしまいます。

そうではなく、「娘と私のために協力してほしい。」という姿勢で
受診を依頼をしてみてください。

ご自身のためにも、娘さんのためにも、
そしてご主人のためにも、毅然とした態度を育んでください。

これは自他への優しさです。

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20210712

FROM 川畑のぶこ

今日は、こまどりさん(60代・女性・団体職員)のご相談にお答えします。

【Q】
実の妹のことです。

若い時から躁うつを繰り返しておりましたが、
最近は比較的落ち着いていました。
精神科へは定期的に通院し、薬は継続して飲んでいます。

ところが最近、
一人暮らしのマンションで倒れてしまいました。

たまたま居合わせたデイサービスの方が
救急車を呼んでくださり、入院しましたが、
本人もこのまま一人暮らしだと心配だというので、
その後、食事付きの見守りがある集合住宅に転居しました。

その頃から躁状態、ハイになり、
タクシーで出かけて洋服をたくさん買い込んだり、
外食に出かけたりするようになりました。

そして、不正出血が続いているというので検査をしたら、
子宮体癌と併せて乳がんも発見されたのです。

手術のため入院すると、早朝であろうが、
私が仕事中であろうが、夜中であろうが、
1日に何度でも電話をかけてきます。

癌の手術自体は、内視鏡で行われ、
初期のものだったので安心したのですが、
ハイ状態の妹の行動に困っています。

「病気だから…」と思い、なるべく電話に出て
話を聞くようにはしていますが、
私の方がノイローゼになりそうです。

病気のことを思うと、かわいそうだとは思いますが、
寄り添い方がわかりません。
アドバイスをお願いいたします。

 
【A】
躁うつ病、今は双極性障害と呼ばれていますね。

ハイになったりローになったり、
躁転しているときはとても元気でエネルギーが溢れ、
何でもできるような万能感を抱いたり
高揚した気分になったりします。

ところが、ひとたびドーンと落ちてしまうと、
何もしたくなくてふさぎ込んこんでしまったり
もう死にたいと思ったり、辛い状況になってしまう。

このアップダウンをジェットコースターのように繰り返す、
ご本人も周りもとても辛い病気です。

治療に関しては精神科医にかかっているということなので、
薬をやめずに、治療を継続することが大事になってきますが、
同時に、どう関わっていくのがよいのか、関係性について
こまどりさんは悩んでいらっしゃるのですよね。

実の妹さんですし、愛する家族ですし、当然のことながら
思いやりをもって寄り添っていらっしゃることと思いますが、
寄り添い方、思いやりのかけ方に関して、
一体どこまでが健全でどこからが不健全なのか。
これは、とても難しく、悩ましい問題ですね。

続きは、ビデオでお話しします……

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Two,Faces,Over,Red,And,Green,Background

Q.40代独身です。

私は昔から、仕事が出来そうにみえる外見のようで
仕事の面接も全て苦労せずに通ってきました。

ですが、私自身とてもマイペースで要領が悪く、
人の三倍時間をかけないと仕事をこなせず、
いつも社長や上司に幻滅されてきました。

それならフリーランスになろうと初めて会社員を辞め、
フリーで仕事を始めましたが、
そこでも取り引き先さんとの関係は、今までのように
「期待されて→私が思うように出来ず裏切ってしまう」
ことの繰り返しになってしまいました。

一時期は、学習障害があったり、精神疾患があるのではないか、
脳に問題があるのではないかと、クリニックに相談しましたが、
正常で問題ないそうです。

本当は、期待されているように、仕事をしっかりこなしたい。
人の役に立てる自分でありたいと願っていますが、
表面と内面のギャップ(人からの)に悩まされて、
今ひとつ自分の能力が何なのか、
何をすればうまくいくのかを見つけられないでいます。

もし良ければ、アドバイスをいただけたら嬉しいです。

【ユジュ・40代・女性・スポーツインストラクター】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

相手の期待とセルフイメージ、そして実際の自分との
ギャップに悩まされているのですね。

私たちは皆、なりたい理想の自分というものがあると思います。

「より良くなりたい、成長したい」という動機は
私たちが本質的に備えているもので、健全なものでしょう。

ですので、それに向けて努力すること自体は素晴らしいことでしょう。

ただし、なりたい自分と本来の自分が乖離しているならば、
それは私たちに苦しみを生じさせます。

果たして、なりたい自分は、
自分の本来の良さをより良く生かした像なのか、
それとも本来の自分を否定して、他の誰かになる像なのか。

ぜひユジュさんも、もういちど振り返ってみてください。

ユジュさんはものごとに取り組むのに、
人の数倍時間がかかるとのこと。

これは、スピード的な効率が求められる場面では
たしかにマイナスに働くかもしれません。

ですが、熟考し精査することが求められる過程では、
プラスにはたらきます。

ユジュさんは、人一倍ものごとに時間をかけて
取り組むご自身の特性を、
長所としても受け止めているでしょうか?

また、そのことを周囲にも主張できているでしょうか?

「私は時間がかかりますが、ものごとに丁寧に、
じっくりと、誠実に取組む人間です。」
と堂々とアピールできているでしょうか?

それとも、遅い自分を否定し、
何でもテキパキこなせる自分を求め、
そこに向けて努力する自分をアピールしているでしょうか。

私の師、サイモントン博士は、
「自分でない人間になろうと努力することで私たちは病む」
と説いています。

もし、ユジュさんが自分らしさを良さとして受け入れることなく、
自分でない誰かになろうと努力しているのなら、
それは苦しみの継続を意味します。

私たち一人ひとりが生まれながらにして持ち備える特性は
みな、コインの裏表です。

ある場面では長所になるものが、
別な場面では短所になるものです。

ですので、苦手をなくそうとするのではなく、
それをどのようにプラスに活かすことができるか
ということをぜひ考えてみてください。

今後仕事の場面で、取引先や面接などがあるなら、
ぜひ、「物事にじっくり、丁寧に、誠実に取組む私」
を訴えてみてください。

もちろん、そのことをまずユジュさんご自身が称えてください。

そのことで自分も相手も裏切ることもなくなり、
ユジュさんの中にインテグリティーと自信が
育まれるのではないでしょうか。

ぜひ、ご自身のセルフイメージをこのように描きなおしてください。

ーーー

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20210705

FROM 川畑のぶこ

今日は、まりもさん(40代・専業主婦)のご相談にお答えします。

【Q】
中学3年の娘のことで悩んでいます。
娘は不登校が4年続いています。

最近家から出ることもなくなり、
家で暴力を振るうようになりました。
時には包丁を出して見せつけることもあります。

昼夜逆転の生活で、自堕落と言うよりは
毎日苦しんでいるように見えます。

精神科の思春期外来に通院していますが、
近いうちに入院することになりました。

入院について説得することが難しいので、
外来に行くふりをしてそのまま入院する予定です。

娘の今後のことを考えたら、生活を整えて、
心を元気にする為に入院が必要だと分かっています。

しかし、入院させることが悲しくて、辛くて、
申し訳なくて、私は独りになると泣いてばかりです。

入院を前向きにとらえ、
心を回復させるため、この子の将来のためと
自分に言い聞かせてはみるものの、
辛くて仕方ありません。

入院当日、病院に連れて行くことを考えただけで、
逃げ出したい気持ちでいっぱいになります。

娘は夫が一緒だと出掛けないので、病院には
私ひとりで連れて行かなければなりません。

どうしたら強い心で入院を勧められるでしょうか?
アドバイスをお願いいたします。

 
【A】
まりもさんの娘さんへの想い、愛情、
そして苦しみが伝わってきます。

私も一児の母なので、
このような状況になったらどうかなと想像すると、
本当に胸が締め付けられるような気持ちになります。

まず最初に、まりもさんがされた判断は
本当に正しい判断だと思います。

娘さんとしては、入院なんてしたくないし、 家にいたい、
自分のスペースや時間が欲しいと思っていると思います。

そして、親としても、愛する我が子は
できる限り自分の目の届く所に置いておきたい
という気持ちがあると思います。

でも私たちは、時として
心を鬼にしなくてはならないこともありますね。

鬼手仏心、鬼の手も仏の心という言葉がありますが、
最初は痛みや苦しみが伴うかもしれないけれども、

でもこれは、どう考えても我が子にとっては
大事なんだと親が思うことで、
子どもには正しい判断ができない部分を、

親が時には心を鬼にして、
でも根底には仏の心があって、

我が子にとって、今は苦しくても
結果的には必ず良いことが起きるんだという希望
を持って取り組むときに、

その痛みや苦しみは決して無駄にはならないのだ
ということを知っておいてください。

続きは、ビデオでお話しします……

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