Clean,Dishes,Drying,On,Rack,In,Modern,Kitchen

Q.夫から離婚するといわれています。

夫は64歳、私は60歳、今年の1月で会社を退職し、
7月から近所の会社で週4日パートで働いています。

32年も一緒にいるとそれなりに歩み寄ったかなと
自分では感じております。

今回の喧嘩の原因は、
他人からするとバカバカしい事で笑ってしまう様なことです。

毎日使用するコップを主人がいつも飲み終わった後に
水だけで洗剤をつけて洗っていません。

私が翌日そのコップで水を飲んだ時に
「くさい」から洗剤で洗って欲しいと言ったところ、
食洗機に入れれば良いと言います。

後、私は土日に仕事のためお弁当を持参し、
主人のお昼はお皿に置いて行きます。

帰宅すると食べた後の食器が
桶につけたままになっています。

主人はお皿は食洗機があるので
そのままで良いではないかと言います。

私はそのべたべたに汚れた食器を
桶から食洗機に移す作業があると言ったところ、
これからはお昼の支度をしなくて良いし、
夕飯も外で食べ来ると言い、
コップも紙コップを使用しています。

その後、挨拶以外口をきいていません。

結婚当初から主人は台所に立つことはなく、
同じように働いていてもお互い忙しいので
手伝えないので食洗機を購入しました。

今私はパートとなり時間があるので
食器もその都度洗う余裕ができています。

土日位、私としては台所に立って欲しいと思いますが、
却下されます。

主人の考えは台所に立つことは仕事ととらえているようで、
自分と同じくらいの年収を稼いでくれば考えると言います。

来年には主人は65歳となり仕事も引退したいと言っています。
このままでは老後が心配です。

良きアドバイスをお願いいたします。

【らんちゃん・60代・女性・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

退職後、自宅にいる時間が長くなると、
これまで適度な距離感で絶妙なバランスを
取ってきた夫婦のバランスが崩れはじめ、
ぎくしゃくしたり、ぶつかり合ったりすることはよくあります。

今回のことは、らんちゃんさんが先に退職したことで、
ライフスタイルが変わり、
家事にかける時間が増えたことから、
これまで目につかなかったことや問題でなかったことが
問題として浮上してきた、でも、ご主人が
その変化についてきていないことが発端なのですね。

たしかに、ご主人からすると、
これまでは食洗機で問題なくやってきたのだから、
これまで通り食洗機で洗えば済むことということなのでしょうし、
これはこれで一理あるでしょう。

これまで何十年やってきた習慣を、
ある日変更するというのは、
お互いの合意を得たとしても簡単ではありません。

まず、らんちゃんさんはご自身の変化を受けて、
洗いもののルール変更をするにあたって、
ご主人に提案や依頼をし、合意を得たでしょうか。

ここは大きなポイントになると思います。

食洗機は以後使わないルールで合意を得た上であれば、
ご主人は注意されてもしかたありませんが、
もし、ご主人の合意なく、
食洗機から手洗いに切り替えるのは当然という姿勢で
「やって」と指令調になっていたのであれば、
これはミスコミュニケーションが起きても仕方ないでしょう。

これは些末な洗いものの方法論の問題ではなく、
同じ共同体で生活する者が互いの意見や立場を
尊重しあっているかどうかの問題です。

私の立場をわかってほしいというのと同じ様に、
相手の立場をわかろうと努力しているかが問われます。

もしかしたら、ご主人も退職して
時間的なゆとりが出てきたなら、
たまには台所に立って洗いものをしてみる気にも
なる可能性もなきにしもあらずですが、
現状、ご主人はこれまでのスタイルで進んでいるので、
突然のシフトに戸惑いがあるのかもしれません。

改めて、手洗いが当然という姿勢ではなく、
食洗機から手洗いに切り替えたいので
協力を求める姿勢で依頼をしてみると良いかもしれません。

また、突然ルールを変えて
それを押し付けてしまったのであれば、
そのことを素直に詫びてから依頼するのも良いでしょう。

そのことで、ご主人も自分の立場を尊重してくれていると
感じられるのではないでしょうか。

同時に、らんちゃんさんも家の外での
活動の場を増やすのも良いかもしれません。

夫婦であっても密になりすぎると煮詰まることが、
適度な距離感ができることで
良好な関係を築けることも多々あります。

これまで仕事に費やしてきた時間を、
新たなチャレンジや仲間との時間などに使うことは、
らんちゃんさんの日々の質を高めてくれることと思います。

 
ーーー
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FROM 川畑のぶこ

今日は、今ココさん(50代・女性・会社員)
のご相談にお答えします。

【Q】
夫との今後について、気持ちが定まらない件
でご相談させてください。

夫は仕事柄、海外駐在が長く、子どもの
進学を考える頃から単身赴任となりました。  

10年前に現地の女性と1年ほど不倫をした
ことが発覚、二度と泣かせないと誓いながら、
2年後には別の現地女性と2年近く同棲し、
妊娠中絶までさせていました。

バレないうちに別れたい夫と、
私にバラして結婚したい相手と。
結局、醜い別れ方をしました。

それは既に大学生となっていた子ども達も
知るところとなり、
家族の涙にさすがに懲りたようで、
以後も国内海外と単身生活を続けながら、
一人で踏ん張っている様子です。  

2度も裏切られた私は、
自分の存在も、それまでの家庭生活も
否定された気がしてたいへん傷つき、
未だ癒えない傷を抱えています。

それでも離婚しなかったのは、
経済的に私が損をするという打算と、
嫌いになりきれない感情の
2つからだったと思います。  

夫は、帰宅の際にはあれこれ家事を手伝い、
信頼回復に努めています。

基本、穏やかな人ではあるので、表面的に
は円満な夫婦に見えているかもしれません。
でも、私はもう夫を信用することはないと
思っています。

信じられない人と添い遂げることに意味は
あるのか、償いの気持ちで一緒にいられる
のは一層惨めではないか、時折あの苦しみ
が蘇るのは、一緒にいるせいではないか……。

では、別れたら? 人生の後半戦を迎えて、
私の方が孤独になるのではないか、
一人で生活していけるのか、
ここを乗り越えて相手を赦すことが
私に課せられた学びではないのか……。

相反する気持ちが交互に襲ってきます。

一生反省させたい、けれど、
もう夫を責めて落ち込みたくない……。

執着を外す努力をしてはいるものの、
自分でもどちらが本心なのか掴みきれずに、
苦しい日々です。

この苦しみから抜け出す術を
教えていただけないでしょうか。 

   
【A】
2度も同じ苦しみを味わった今ココさん。
きっと、その度に泣いて、叫んで、
お子さん達も一緒にお父さんに訴えて、
夫婦関係、家族関係の修復に
努められたのでしょう。

でも、裏切られたという心の傷が
どうしても癒えなくて、
この気持ちを引きずったまま前進したくない、
でもなかなか手放せない、、、

そんな、苦しい心理状況が
「一生反省させたい。でも、夫を責めて
落ち込みたくない」という、二重拘束で
ご自身をさらに苦しめているのですね。

この時点で、すでに明らかなのは、
一生反省させたいパートナーと一緒にいる
ことは健全ではないということです。

誰かの人生を更生させるために今ココさん
は生きているわけではないでしょうから、
この状況を踏まえた上で、今後、新しい
境地を今ココさんが開拓できるかどうか、
そこに今回のポイントはありそうです。

続きは、ビデオでお話しします……

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Smiling,Adult,Daughter,Greeting,Happy,Senior,50,Mother,With,Anniversary

Q.いつも拝見し、参考にさせてもらっております。

30歳の娘(4人兄姉の3女末子)のことで
ご相談させていただきます。
(私、夫、3女の生活、他の子達は既婚)
 
高校生の頃、友達と思っていた子が
他の子の使い走りをされているのを見て、
アドバイスをしたところ、
  
「私にとってその子の方が大事」と言われたり、
吹奏楽部で優秀で妬まれ、孤立し、
だんだん登校拒否状態になりました。
    
なんとか卒業し、大学に進学しましたが、
1年の途中で学校に馴染めず行けなくなり
(レベルの低い大学だったので、
授業中他の学生の雑音があり過ぎて嫌になる)
行けなくなり、中退しました。
 
その後アルバイトをしていましたが、
ギターの専門学校に行きたいということで、
楽しく学びました。

しかし、ギターの仕事には就けません。
遠くのギター教室の講師になりましたが、
経営者の横暴さで3ヶ月くらいで辞めました。
 
今は年一回のライブに声がかかるだけの状況です。
時々YouTubeに動画を上げる程度でした。
 
今年3月で人間関係で、アルバイトを辞めてから
無職で自宅におります。
 
以前もあったのですが、
再び睡眠障害が現れ始め、明け方ぐらいから眠り、
昼過ぎに起きる生活になり、
スマホを手放さずSNSを見続けている感じです。
 
だんだん「私は必要とされていない、
仕事もせず、人と比べて落ち込んで、
恋人もいない、家族も作れない、
イライラして、こんな自分は大嫌い」
「早く死にたい、0にしたい。」
と連呼するようになりました。
 
幼少期は繊細さは、ややあり程度でしたが、
現在は激しくなっています。
 
先日はドアノブにベルトが掛かっていました。
 
カウンセリングに行っていましたが、
「効果ない」と行かなくなりました。
しっかりした病院に受診しようと言っても
拒否する状態です。
 
私もそういった状況で毎日が緊張で辛いし、
怖くてしかたありません。
 
娘にどのように声かけして、
私はどのように動けばいいのでしょうか?
 
長々と申し訳ありません。
 
 
【かあさん・60代・女性・パート】
 

―――――――――――――――――
  

A:FROM 川畑のぶこ
 
愛する我が子が生きる意味を見いだせず、
死にたいと訴える、親としてこれほど
苦しいことはないと思います。
 
ドアノブにかかるベルト、娘さんは
それほどに思いつめているのですね。
 
かあさんさんが母親として
どのように動けば良いのか…
 
このようなかあさんさんの悩みそのものが、
娘さんが愛に値し、生きるに値する存在
であることの証明なのですが、
親の心子知らず―
なかなか伝わらないものですね。
 
希死念慮(死にたいという気持ち)を
持つ人への接し方に関しては、
万人への正解というものはないかもしれませんが、
臨床で提唱されているものに
“TALK”の原則というものがあるので、
かあさんさんにご紹介します。
 
TALKは自殺予防のためのゲートキーパー研修
でも紹介されているものです。
  
「ゲートキーパー」とは、門番という意味があり、
自殺の危険がある人の兆候に気づいたら、
適切な声かけをしたり、話を聞いたり、
また、必要な支援につなげたりして、
見守る役割を果たす人のことです。
 
医療者や教職員、保健師、民生委員などが
主な対象ですが、
そこにTALKの原則が取り入れられています。

  
TALKはそれぞれの頭文字に、
  
T=Tell(言葉で心配していることを伝える)
 
A=Ask(「死にたい」と思っているのかを率直に尋ねる)
 
L=Listen(積極的に耳を傾ける)
 
K=Keep Safe(安全を確保する)
  
という意味があります。
 

まず、相手と向き合う姿勢として、
死にたい気持ちを批判したり判断したりせず、
ただただ、受け容れます。
 
「死ぬ気になれば何でもできる」とか
「死んではいけない」とかといった訴えは
健康な人のものの見方であり、
 
死にたい人には通用しないどころか、
逆にこの人とは解りあえないと溝を深めてしまう
可能性があるので注意が必要です。
 
 
まず、「あなたのことを心から心配している
(ケアしている)」ことを伝えた(T=Tell)
うえで、率直に死にたいと思っているのかを
確認します(A=Ask)。
 
私たちは死を語るのはタブーな話題として
遠ざけがちですが、この否認の心理は
相手がどれほど危機的な状況にあるかの
判断を曇らせてしまうことがあります。
 
また、率直に伝えることで、娘さんは
「死にたいほどの」辛さを、母親も
把握している(またはしようと努力している)、
ごまかさずに真摯に向き合おうとしている
ことを感じ取ることができるでしょう。
 
娘さんの話を聴くときは、深く耳を傾けて
受け止めてあげてください(L=Listen)。
 
娘さんの立場を想像して、
「そのような状況であれば、
そういう気持ちにもなるよね」
という共感的立場で耳を傾けてください。
 
今の彼女に必要なのは
評価ではなく受容だということを
繰り返し思い出してください。
 
そして、かあさんさんにとって、
いかに娘さんが愛おしく、大切な存在であり、
いなくなればいかに悲しく辛いかも
率直に伝えてください。
 
彼女の価値観とは異なる価値観や視点の
提示です。
 
世の中の人々がどうかは知りませんが、
少なくとも、母親は私を必要としていることが
伝わるのは大きなことです。
 
危機管理(K=Keep Safe)に関しては、
娘さんを1人にせず、
多数の目と心で見守ることが大切です。
  
サポートは、かあさんさん一人で抱え込まずに、
医療との連携も大切に、
サポートネットワークを拡充してください。
 
娘さんが以前通っていたカウンセリングが
機能しなかったとのことですが、
いちどの出来事をすべてに適用してしまう、
『過度の一般化』と呼ばれるものの見方の癖
(認知の歪み)があることが考えられますので、
別な視点の提示も大切になります。
 
「簡単ではないかもしれないけれど、
気の合う医療従事者やカウンセラーが見つかる
可能性はあるし、一緒に行ってみようか」
と促すのも良いと思います。
 
今、娘さんは健全な判断ができる状態にはない
ので受診の判断を任せずに、専門家と協力して、
必要であれば、まずかあさんさんだけでも受診し、
専門家と連携するようにしてください。
 
現状、かあさんさんご自身も第二の患者のような
状態といえますので、助けを求めてください。
 
ここに、ゲートキーパーの手引のリンクを
貼っておきますので、
ぜひいちど目を通して参考にしてください。
 
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/0000168752.pdf
 

そして、このような状況にあると、
自分の育て方や関わり方に
問題があったのではないかと、
ご自身を責める気持ちになるかもしれませんが、
娘さんに起こっていることは
必ずしもかあさんさんのせいではありません。
 
問題というのはさまざまな要素が
からみあって生まれます。
 
そして、私たちは人生で
みんな課題をもっています。
 
その課題はときに困難ですが、
その困難に果敢に向き合い乗り越えることで、
より人生に深みや奥行きが増し、
思いやりや理解が深まり、
調和がもたらされることを想像してみてください。

娘さんもかあさんさんも、勇者なのです。
 
今は自分のちからを信じられないかもしれませんが、
超えられない試練はなく、
トンネルにはかならず出口があることを信じて
前進されますように。
 
応援しています。
  
 
ーーー
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20210920

FROM 川畑のぶこ

今日は、おかんさん(40代・女性・地方公務員)
のご相談にお答えします。

【Q】
今年25歳になる娘が働かないことが悩みです。

大学1年の夏から突然登校できなくなり、
引きこもりました。肉体的・精神的な
病気や障害はありませんでした。

できることは全てやり、じっくり話し合い、
今は、入浴や掃除、外出などはできるように
なり、ほぼ普通に生活できるようになりました。

ただ、「やりたいことがあるけれど
できる気がしない」と、
自分で生活の糧を得ることをしません。

私自身、病を抱え、
娘の生活費を全て担うのも限界です。

何とか現状を打破したいです。  

   
【A】
25歳。親心としては
そろそろ自立して欲しいと思う年齢ですね。
だから、おかんさんもたくさんの
サポートをしてこられたのでしょう。

大学1年生の夏から突然不登校になって
引きこもってしまったとのことですが、
そのときに、心療内科なり精神科なりを
受診はされたでしょうか?

入浴や掃除など日常生活がままならない
状況だったようですので、おそらく
うつだったのではないかと推察しますが、
 
もし受診されていないようでしたら、
今からでも受診をして、治療を続けながら
社会復帰をされていくことをお勧めします。

「やりたいことがあるけれどできる気が
しない」という娘さんは、まだじゅうぶん
に自信回復ができていないのだと思います。

これから徐々に、できることを増やして、
自信をつけていっていただきたいですが、
その際、精神科のデイケアや
ソーシャルスキルトレーニングというもの
を活用されることをお勧めします。

カウンセラーもいますので、
ぜひそういった専門家の力も借りながら
チームで娘さんをサポートしていただきたい
と思います。

くれぐれも、おかんさんが
全てを一人で背負い込まないよう、
ご自身のケアも大事になさってくださいね。

続きは、ビデオでお話しします……

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Little,Cute,Girl,In,Beautiful,Dress,Is,Dancing,Near,The

FROM 川畑のぶこ

毎年ハロウィンが近づくと、
今年の息子は何の衣装をリクエストするかな?
なんて楽しみがあります。

去年もそしておそらく今年も、コロナでハロウィンイベントは無いので、
コスチュームはお預けですが、
過去にはピーターパン、グラジエーター、ダースベーダー、消防士、
ドラキュラ、スケルトン、ゾンビなど、
年を経るごとにだんだんおどろおどろしくなってきているのは
いったいどんな心理からか…

本人は「驚かせたい!面白い!」というので、
私も調子にのって目の下のクマや血糊メイクなどをしていたら、
イベント主催者から血糊禁止のお触れが出たりして(^_^;)

一方で、周囲の女子たちはどうかというと…
例外もあれど、ほぼ…プリンセス一択!?

無論、下位項目としての白雪姫だのオーロラ姫だのジャスミンだの
の区別はあれど、基本みんなひらひらフリフリです。
間違っても血糊ゾンビはいません。

本当に、みんな可愛いいこと。

そう、子どもの頃は私も、例にもれずお姫様に憧れていました!

忘れもしない5歳の幼稚園でのお遊戯会。

ペールピンクかペールブルーのチュールのひらひらドレスを着て、
頭には花輪、そして銀の横笛を吹く、
儚げな「雪の妖精の踊り子♡」に立候補したのに…

「のぶこちゃんは背が高いからこっちね」と、
まさかの茶畑の農婦に任命され、かすりの着物に三角巾と前掛けで、
竹籠でドジョウすくいみたいな踊りをさせられたのは…
幼心にトラウマでした。
私はお姫様に値しないのだ!と…

同時に、その頃からお姫様への執着心も強くなったように思います。

時が過ぎて、社会人にもなれば、そんなおとぎ話もすっかり忘れて、
現実と向き合い、自立してたくましく前進!

のはずなのですが、刷り込みとは恐ろしく、

どこかで…

いつか素敵な異性が現れて…
万難から私を救い出し…

以降、幸せに(らくちんに)暮らしたとさ♪ ちゃんちゃん♪

のストーリーが青写真になっています。

世界を舞台に活躍したいから留学までしたのに、
無意識のゴールは、それはそれでいいんだけれど、
それもステップに素敵な出会いを無意識が欲している。

そして、周囲にもそんな女友達が結構いたりして。

一度目の結婚では、なんだか人生のゴール達成!
の気になっていたのだから怖ろしいです。

結婚とはあくまでもマイルストーンであって、ゴールではなく、
そこから旅が始まるのですが。
そしてその認識が甘いので振り出しに戻るのですが。

ゴールなんだから、「もう(幸せが)すべて整っていて当然」
という意識が働いていましたね。

で、だれがその「整う」責任を担っているのか?というと、
当然私ではなく、素敵な王子様です。

いわゆるシンデレラ・コンプレックスです。

パートナーが私のニーズを満たして幸せにしてくれるはず。

なので、自らを愛し、大切にし、人生を切り開くという
大事だけど面倒くさい仕事を放棄して、相手任せにしてしまう。

私のニーズなんて、私にはわからないのだから、
あなたがそれに気づき満たしてくださいな、
と言わんばかりの無自覚な姿勢がありました。

真の自立とは、己のニーズをきちんと把握しており、
それを基本的に自分で満たせていること。

そして真のパートナーシップとは、
自分と同じ用に、相手には相手のニーズがあり、
それを相手が自ら満たせることをサポートをする、
相手への理解と尊重があって成り立つもの。

これに気づくのに結構時間がかかりました。

いまだに行きつ戻りつしていますが、大きな違いは、
そんな「やっちまっている」自分にきちんと気づいていること。

気づいたら気づいたで、
大きな人生の仕事に取り組まなければならないので、
それなりにしんどいですが。

それでも、相手への多大な期待や執着が手放せると心は
とても軽やかで穏やかになります。

そして、間違いなく幸福度は
王子様を求め依存しようとしていた頃よりも高くなっています。

近年は、プリンセス物語にも
王子様に助けてもらうヒロインばかりではなく、
エルサのような自立したプリンセスも登場するようになっている
のは頼もしいです。

そして、女子のコスチュームの中に、
スパイダーマンを見つけたときは
「おー!いいねぇ!」と頼もしくも嬉しくも思いました。

基本的にお互いに自分の足で立ちながら、
愛ある関係性を育むことができたら、
きっと、「めでたしめでたし」なエンディングが
訪れるのでしょうね。

依存と自立のバランス、みなさんはどんな感じでしょうか?
  
 
ーーー
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20210913

FROM 川畑のぶこ

今日は、まるさん(20代・女性・大学生)
のご相談にお答えします。

【Q】
コロナ禍になって
自分の心と向き合うことが増えたのですが、
最近、人間の生きる意味とは
なんなのだろうと考えています。

私は、生きる意味と理由は別だと考えていて、
生きる理由は、例えば子どもを育てるため、
美味しいものを食べるため、推しを見るため、
などが考えつくのですが、
生きる意味が考えても出てきません。

自発的に生まれたわけではないのに、
なぜ人は生きたいと思うのでしょうか。

漠然とした質問で恐縮ですが、
よろしくお願いします。    

   
【A】
私たちは一体、
何のために生きてるんだろう、
いつかは死んでしまうのに、
なぜ生きてるんだろうという
人生の根源的な疑問、悩みは尽きませんね。

こと、今回のコロナのような災いがあった
ときなど、そのような思いが浮き彫りに
なることもあるでしょう。

私も10代の頃、このような哲学的な思索に
ふけることがよくありました。

一体どこから来て、
どこに向かっているんだろう、
なぜ私の人生はこういう人生なんだろうと、
考えることがありました。

今回のまるさんのご質問に
「これが答えです」と
私がお答えすることはできません。
生きる目的は人それぞれ違うと思うからです。

ただ、ヒントと言いますか、
私自身が、その当時思い至った考え方で
しっくりきたものがありますので、
ご参考まで、それをお伝えしたいと思います。

続きは、ビデオでお話しします……

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Retro,Effect,And,Toned,Image,Of,A,Woman,Hand,Writing

Q.一人息子が婚活を始めました。
そのことは、親として喜ばしいことだと思い見守っています。
 
今回、ご相談させて頂きたいのは、夫との関係です。
  
夫は結婚した時、災害被害にあった実家に
援助した時の多額の借金を持っていました。
  
夫の実家は、田舎の村では名門?ということで
立派な結婚式を希望し、
ほとんど付き合いのない親類(会社取締役)の
仲人を勝手に決め、お礼金等々負担させ、
   
その上結婚式では、沢山招待した(観光目的?)の
夫の親類の交通費や着付け代の負担、
挙句は、同じく災害被害に遭った、との理由で、
親類からの御祝儀を挙式中に、
勝手に返してしまうという暴挙にでました。
  
等々、新婚早々、多額の借金を抱えました。
   
そんな人たちですから、
何かにつけて援助の強要は続きましたし、
公的機関では既にお金を借りることができない
状態でしたので、村の人たちや親類にも
個人的な借金を残して亡くなりました。
  
今、夫は、相続放棄の手続き中ですし、
村の中にある墓にさえ近づけないような状況です。
  
途中が長くなったのですが、
これまで子育て、仕事、自身の親の介護等忙しく、
それなりに夫婦で助け合ってここまできました。
  
しかし最近、息子が婚活を始めたため、
全く忘れていたような結婚当時の些細な記憶が、
ふとした瞬間によみがえり、
既に亡くなった夫の両親や義兄が改めて許せません。
  
夫は亡くなった人を恨むなど人としておかしい、
とわたしを非難します。
  
綺麗ごとで言うなら、亡くなった人を恨むのは、
自身の精神にも良い影響を与えないので、
忘れて前を向きましょう。
  
と、いうことになるのでしょうが、ふとした瞬間、
無意識に記憶がよみがえり、苦しいです。
 
その記憶に囚われることが、
精神的につらくて仕方ありません。 
 
何かアドバイスを頂ければ、、、と思い、
ご相談させて頂きました。
 
 
【ハリネズミ・50代・女性・アルバイト】
  
 
―――――――――――――――――
 
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
 
義父母さんの歪んだ経済観念に、
文句を言わずに(おそらく良い嫁として)
ずっと耐えてこられたのですね。
 
息子さんの婚活をきっかけに、
古傷がうずき出したとのことで、
お辛いことと思います。
 
他界された義父母さんも、今頃はあの世で
我が人生をふり返り、ハリネズミさんに
ひたすら感謝していると願いたいですね。
 
私たちが相手との関係でいつまでも
悶々としてしまうことのひとつには、
大切な言葉を飲み込んでしまっている
ということがあります。
 
些細なことであれば、
さほどダメージはないかもしれませんが、
生活に影響するお金はとっても重要な事柄ですね。
 
価値観はそれぞれなので、
義父母の経済観念とご自身のそれが
異なること自体は構わないですが、
そこに巻き込まれるとなれば話は別です。
 
おそらく「被災」「支援」「思いやり」など
というキーワードが入ると、
ハリネズミさんも支援しないのは人でなし
というような罪悪感を刺激されたことと思います。
 
同時に、心の底ではやはり困っている人の力に
なりたい気持ちもあったことでしょう。
 
何もしない自分も許せないという気持ちも。
 
ただし、行動に移すときは、その度合いが問題ですね。
 
相手の勢いに飲まれてできず、
適度であれば問題のなかった支援が、過剰になってしまい
息苦しくなってしまったのでしょう。
 
おそらくハリネズミさんは自分のことよりも、
相手を優先させてきたのではないでしょうか。
 
相手はNOと言っても、自分は言ってはいけないと。
 
そうであれば、これからは相手に「NOと言って良い」という
ご自身に対する許可を出してあげてください。
 
NOがきちんと言えることで、
自分を大切にしている感覚が身についてきます。
 
相手に対していつまでも恨みを手放せないで
いるのは、自分の人生のコントロールを相手次第と、
任せてしまっているからかもしれません。
 
自分の人生の手綱を相手に握らせずに、自分でしっかり握る、
そのためにはときにNOを言うことも必要です。
 
手綱は譲りませんという意思表示は、
自分を大切にしますという誓いに即した行動でもあります。
 
ぜひこれからは、ハリネズミさんも
自分の気持ちを素直に相手に伝える努力をしてみてください。
 
そのことで、たとえ相手が変わらなくても、
自分の人生を自分で切り開いている感覚が
身についてくると思います。
 
このような自己効力感は人生においてとても重要なものです。
 
NOを伝えることで相手が気分を害したり、関係性が悪化する
ことをおそれていらっしゃるかもしれませんが、
自分が我慢をして気分を害しているのであれば、
すでに十分関係性は悪化しています。
 
ただ、表面化しているかいないかだけの問題で、
水面下ではすでにドロドロだということを覚えておいてください。
 
率直なコミュニケーションは結果として、
自分も相手も大切にすることに繋がりますから、
ぜひ面倒くさがらずに大切なことを
相手に伝える努力をされますように。
 
大切な事柄に関して、NOが言えたら、
ぜひご自身を褒めてあげてください。
 
最後に、義父母さんへの施しは、
ご本人から直接見えるかたちでお返しのような
何かが返ってこなかったかもしれませんが、
 
ハリネズミさんの思いやりや努力や誠実ある態度や行為は、
さまざまなかたちで巡り巡って
ちゃんとご自身のところに恩恵として返ってくると思いますよ。
  
 
ーーー
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20210906

FROM 川畑のぶこ

今日は、さくらさん(40代・女性・会社員)
のご相談にお答えします。

【Q】
よく、「自分自身を愛することができない
人は、他人も愛せない」と聞きます。

同じように、「自分のことを許せない人は
他人のことも許せない」とも聞きます。

私はよく自分を責めたり、許せなかったり、
自分自身が、虚しくて、情けなくて、
カッコ悪くて、たまらない気持ちになります。

それと同じくらい、他人のことも許せなくて、
よく腹を立ててしまうし、
嫌いな人がたくさんいます。
でも、もっと他人のことを許したいし、
好きになりたいです。

私が自分を愛したら、
他人も愛せるようになるのでしょうか。

私が自分を許せるようになったら、
人のことも許せるようになるのでしょうか。

そして、それは「なぜ」なのでしょうか。

なぜ、自分を愛したり許したりすることが、
他者を愛したり許したりすることに繋がるの
でしょうか。理由が知りたいです。

よろしくお願いします。       

   
【A】
自分を好きになりたいし、
相手のことも好きになりたい。
でも、難しいのですね。

じつは私自身も、
20代の頃まではとても自分自身に厳しく、
他者との関係作りに悩んだ時期があります。

表面的には
人には優しく振る舞ってはいましたし、
人のことを嫌いになっちゃいけない、
好きになろうと、努力はしていました。

ただ、だからといって、純粋に
他者を受け入れられるかというと
そうではなくて、肩肘張っていましたし、
緊張感がありました。

そもそも自分が相手から受け入れられて
いるのか、いないのか、
私のことを評価してくれているのか、
好きでいてくれているのか、

そうであれば
この人には心を開けるけれど……
こんな心理的ダイナミズムが働いていました。

おそらく、さくらさんもそのようなところが
あるのではないでしょうか。

まず、自分のことを愛することができない人
は他人も愛せないかというと、
愛し“にくい”と思います。

なぜかというと、
究極は、自分も他人も不可分だからです。

続きは、ビデオでお話しします……

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Three,Elementary,School,Pupils,Talking,In,Classroom

Q.川畑さん、こんにちは。
いつも、メルマガを楽しく拝読しております。

今回は、小学校6年生の娘の友人関係で
少し不安に思うことがあるので、相談させてください。

とある週末に、娘は数人の友人で
遊びにいく予定がありましたが
日程を勘違いしていたため
友人数人が集まっているのに、
娘ともうひとりの友人は
集合場所に行くことはありませんでした。

連絡は私(母親)のLINEでしたが、
折り悪く私は仕事中でLINEは見れず
事実を知ったのは当日の夜。

友人(クラスメートの女の子・Aちゃん)から
「何でこないの?」とびっくりするような件数のメッセージ。
最終的には、もう辛いので連絡したくないと、
ブロックされたとのこと。

娘から連絡しても、電話は出てもらえず、
他の友人経由で、待ち合わせの日付を勘違いしていた
と説明してもらっても、
「お父さんから距離を置くように言われた」とのことで
そのままブロックが解除されないそうです。

実は、AちゃんのLINEのブロックはこれが初めてではなく、
クラスで娘とちょっとしたトラブルがあると
ブロックを繰り返していました。

本人も自分のことを「メンヘラ」と言う
精神が少し不安定のタイプです。
何度もリストカットを繰り返していて、
娘もその傷跡を見たこともあり、
誘われたこともあったそうです。

Aちゃんのご両親は夜通し働くご職業で
夕飯や留守番を弟と子供だけでしているなど
家庭環境もあまりよくないと感じました。

娘は「Aちゃんが好きで、親友だと思っている」から、
直接事情を話せばわかってくれると言っています。

その通りだとは思うのですが、
私から見ると、精神的に難がある友人とは
あまり付き合ってほしくないとも思ってしまいます。

娘に、このAちゃんの件で、どのように接すればいいのか
アドバイスいただけたら嬉しいです。

【みくる・40代・女性・事務職】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

娘さんの友人関係がぎくしゃくしていて
親として気が気でないのですね。

そして、娘さんの友人Aちゃんの家庭環境やメンタルの状態が
大変なようで、みくるさんとしては
娘さんにもつらい思いをしてほしくないので、
距離を置いたほうが良いと思っていらっしゃるのですね。

今回の娘さんとAちゃんのように、
意図せずに事件が起きてしまったときというのは、
当事者の関係性の本質や課題が
浮き彫りになるときでもあります。

そして、これは娘さんにとって成長の機会でもあります。

まず、娘さんはAちゃんと仲直りしたいという姿勢である
とのことですので、その気持は尊重してあげると良いです。

ただし、親から見て、一緒にリストカットをしてしまったり、
精神的に不安定になって病んだ状態になってしまったりするなど、
命や健康に危険があると判断される場合は
適度な距離をとるよう促すことは大切です。

娘さんが振り回されっぱなしで、
都度勉強や他のことが手につかないほど落ち込む
などということがあれば、お母さんの意見を伝えて、
少なくとも今は距離をとることを勧めるとよいと思います。

ただし、娘さんが精神的にしっかりしていて、
相手の反応に戸惑いはありつつも、
基本的に自分とAちゃんの違いも認識していて、
巻き込まれること無く
適度に一線を引きながらAちゃんと関わっている、

また、彼女のよき相談相手となっていて、
Aちゃんの心の支えになっているのであれば、
それはお互いに必要な学びの過程にあるともいえます。

世の中、いろいろな背景や価値観の人がいるということを
肌で学びながら、相手とは異なる立場をとりながらも、
相手を排他することなく、
しっかりと人生に含み関わり合うことはできますし、
大きな学びでもあります。

自分とは異なる相手をどう思いやり勇気づけるか、
いうなれば、カウンセラーのような役割を果たす友人
というのは小学生の中にも存在します。

そのような子は多様性を受け入れ創造的に人と関わる力を
身に着けていくことでしょう。

娘さんが多少ブレることはあっても、
基本的にそのようなしっかりとした姿勢をもっているのであれば、
親が過度に介入する必要はありません。

そのときは、みくるさんは思いやりと、
しっかりと自分をもっていることを称(たたえ)ると良いと思います。

相手の言動は娘さんのミスが引き金になってはいるかもしれない
けれど、本質的に彼女自身の問題であることを区別して、
弱い部分を認めつつも巻き込まれないように
アドバイスされると良いでしょう。

AちゃんのLINEブロックが繰り返されるのも、傷つきたくない反面、
注意が欲しいからこその無意識の反応かもしれません。

そのあたりの理解を促すよう努めてください。

繰り返しになりますが、娘さんにとってAちゃんが重荷であれば
適度な距離をとることを促してください。

あと、娘さんの学校には、スクールカウンセラーはいますか?

娘さんとみくるさんとスクールカウンセラーとで
いちど面談をすることをおすすめします。

とくにリストカットを誘われたという情報を共有しておくことは、
娘さんだけでなく、Aちゃんを守ることにも
つながる可能性があります。

一時しのぎでなく、より深いレベルでの解決が持てることを
祈っています。

  
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