20220228

FROM 川畑のぶこ

今日は、ぷんぷんさん(50代・女性・個人事業主)
のご相談にお答えします。

【Q】
主人との関係についてです。

すでに夫婦関係は冷え切っていて、
私の方は離婚も視野に入れて考えています。

不仲の原因といえば、
15年間の夫婦生活における考え方の相違の
積み重ねがいちばん大きいです。

その中でも、 飲酒運転を平気で行い、
娘がたしなめた時に「うるさい、
小さいことにガタガタ言うな」とか、

私が意見を述べた時にも
「うるさい、お前は黙れ」とか、
子どもに教育論を話していたところに私が
参加すると「あんたには話してない」とか、

私が子どもとやりとりをしていると
「お母さんの言うことは全然違うから、
間違いだからね」とか横から言ったりとか、
常に、私との会話や、意見のやり取りも
含めた話が成り立ちません。

もう何も話をする気も、信頼も底をついて、
私は精神的に抑圧される感じがして、
疲れてしまっています。

子どもの前での、夫婦が不仲な状態や
目も合わせない状態というのは、
子どもにとってもいいものではないと思いますし、
この状態についてどう感じているかと
子どもに聞いてみたところ、
あまりいい気持ちはしないと。

離婚も考えていると話すと、
離婚するなら早くしてとも言われます。
けれども、どうしても思い切れずに
モヤモヤしています。

どう解消したら良いものか、
アドバイスをお願いいたします。
 
 
【A】
これはいわゆるモラルハラスメントですね。

意見を言い合って対話を深めていく、
広げていくのは良いことですが、
何も言わせない、シャットアウトして
しまうのは良くないですね。

また、当然のことながら飲酒運転は
犯罪ですし、周りを巻き込んでしまう、
とても危険な行為です。
これを止めないと、ぶんぶんさんや家族が
犯罪を黙認していることになってしまいます。

このような状態が精神的な負荷になって、
家族の関係が病んでいくのは当然です。

なので、ここに対しては毅然と向き合って、
この状態が続くのであれば離婚も考えている
ということを伝えてみると良いのではないか
と思います。

お子さん達がもう手のかからない年齢で
両親の離婚を合理的だと捉えることが
できるのであれば、
よく話をして、理解を促したうえで、
離婚に向けて進むという選択肢もありますね。

続きは、ビデオでお話しします……

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Caregiver,,Carer,Hand,Holding,Elder,Hand,In,With,City,Urban

Q.人の役に立ちたいと思えない私は
異常でしょうか?

散文ですがお許しください。

私には、人の役に立ちたい、社会に貢献したい
という気持ちが欠落しています。
特に仕事関係では、そういう感情は皆無です。

もちろん、電車でお年寄りには席を譲ります。
私よりも座席を必要としているのであれば、
譲るのが当然だと思うからです。

迷子がいれば迷子センターに、
ゴミが落ちていたらゴミ箱に、
これらは当然だと思いますし、実際行います。

ただ、休日を返上して参加する
ボランティアには一切興味がありません。

参加する人の中に
“アピール”のためにする人がいて、
そういう打算的な気持ちはわかりますが、
その他の方々の気持ちは想像もできません。

仕事に関しても、
学生時代のアルバイトに関しても、
役に立ちたいと思ったことはありません。
ただ、お金をもらっているからその対価を
出資者(雇い主)に返すという感覚です。

愛想は良い方だと思うので、アルバイトでは
接客業は好んでやってきましたが、
「お客様を喜ばせてあげよう」なんて
1度も思ったことすらありませんでした。

なので、「人の役に立つ仕事がしたい」
という感情を持ち合わせていないし、
理解が出来ません。

警察官、消防士他、命をかけて働く方々、
頑張ってくださるのは大変ありがたいですが、
天地がひっくり返っても私がなろうとする
ことはないでしょう。(なれないとも思います)

離島の医師、救急救命士他、
努力の上にやっとなれる割に、
待遇が期待出来ない可能性が高い所で
努力される方々もそうです。

きっと、彼ら彼女らは「人の役に立ちたい」
というのがあるんですよね?

そうでなければ
わざわざ激務を選択しないですよね?
なんで選択しようと思えるのでしょうか?

末筆ではございますが、
「人の役に立ちたい」と思う人を
否定する意図は一切ありません。

私にとって未知の感覚で、
そのように思えない自分は異常なのか、
と思うことがあり、ご相談しました。

よろしくお願いします。

【ひかり・30代・女性・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

人の役に立ちたいという気持ちが欠落していて、
ご自身が異常なのではないかと
悩んでいらっしゃるのですね。

結論からいうと、程度によります。

たとえば、どんなに人が苦しもうが、
己の利益を優先するような場合において、
それは病的です。

自己愛型パーソナリティ障害や
反社会性パーソナリティ障害などといった
障害はそのような例でしょうし、
ときに犯罪につながることもあります。

また、自閉スペクトラム症などでも、
「心の理論」と心理学で呼ばれる
相手の気持ちを推察したり、
共感したりする能力が欠如する、
ということが分かっています。

ただし、ひかりさんの場合は
当然のこととして、高齢者に席を譲ったり、
迷子の小さな子どものお世話をしたり、
公共の場にゴミが落ちていれば拾って
捨てるという利他心や公共心がおありです。

また、接客業も喜ばせたいという「情熱」
は持てずとも、仕事をきちんとこなし、
必要なものを提供することで
相手に利するという立場は取られていますし、
相手を害さないことには注意が
払われているのではないでしょうか。

このことから、実際にひかりさんが
そう感じられているかどうかは別として、
ひかりさんはとても世や人の役に立っています。

本人が役に立ちたちたいと感じていなければ
役に立てないわけではありません。

また、ご自身が役に立ちたいと思えないことが異常か?
と振り返るのも、
世の中で人々とうまくやっていきたい気持ちが
あるからこそ湧いてくる課題意識です。

人はそれぞれ心理的欲求が異なります。

共感力高く、人と喜怒哀楽を共感しながら
ふれあいやつながりを感じることで
基本的な心理的ニーズが満たされる人もいれば、
人から邪魔されず、一人の時間を大切に
することで基本ニーズを満たす人もいます。

おなじように、フィーリングはさておき、
公正さや公平さの観点から社会的な意識高く
仕事や社会的活動に自身を捧げることで
基本ニーズが満たされる人もいます。

一方が正常で他方が異常ということではなく、
どちらもポジティブな部分もネガティブな部分
も持ちそなえています。
これらはニーズの多様性です。

また、もともと人々の役に立ちたいという
ニーズがあっても、疲労やストレスなどで
そう思えなかったり行動できなかったり
することもあります。

そのような場合は
罪悪感を抱くかもしれませんが、
まずは自分自身をケアすることが大切です。

充電することで、本来の人とつながったり
人のためにはたらいたりするエネルギーが
湧いてくるでしょう。

ひかりさんにはひかりさんの個性が
ありますからそれを大切にされてください。

合理性を重んじる人は、
仕事で能力を発揮する人が多いでしょう。

ただし、ストレス下では
打算的となることがあります。
 
これらはすべてコインの裏表なのです。
  

ーーー
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20220221

FROM 川畑のぶこ

今日は、ノン子さん(70代・女性・主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】
初めてお便りします。

私は家庭菜園をしておりますが、
同じように家庭菜園をしているお隣の方が、
4〜5ヵ月ほど前から、
私との畑の境界の所で、残飯や野菜くず、
どう見ても焼くのは無理だろうと思われる
残飯等を家の中から持ち出し、
焼くようになりました。

当然、焼き残り、
そのままの形で何日も置かれ、
そこにはお茶碗やコップの割れたもの、
化粧品のケースチューブ、アルミ箔など、
いわゆる家庭ゴミ全般が混じり、
散らかっています。

不衛生で何とかしたいと思っているのですが、
普段はわりと親しくお付き合いをしている
のでうまく話せません。

どのように話せば気分よくわかってもらえる
でしょうか? 見る度にモヤモヤした気持ち
になり、悩んでいます。

その方はおそらく80代で、
娘さんと二人暮らしですが、
あまり良好な関係ではないようです。
「ゴミを持ち込むことも娘は怒るんだけど…」
と言っています。

せめて、私との境界でなく
ご自分の畑の中で焼いてもらうと
気持ちが楽になるのですが、
その方の畑は、草一つなくキレイです。

なぜ境界で焼き、
汚いままにするのか解りません。

良い方法はありませんか?
本当に悩んでいます。
よろしくお願いいたします。

【A】
ご近所なので、あまり波風立てずに
穏便にいきたいという、
ノン子さんのお気持ちが窺い知れますが、
これは非常にシンプルです。

こういったゴミを焼く行為、
野焼きというのは法律で禁じられています。
なので、このお隣さんがしている行為は
違法行為になるんですね。

ノン子さんは70代、お隣さんは80代という
ことで、おそらく若い頃は家で焚き火したり、
ゴミを焼いたりするのは当たり前だった時代
だと思うのです。

なので、染みついた習慣として軽い気持ちで
行なっている可能性が高いかもしれませんが、
もうこれは現代では違法行為に
なってしまいますから、その観点から
アプローチをしていくのがよいでしょう。

続きは、ビデオでお話しします……

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Woman,Take,Care,A,Red,Heart

Q..私は主人、2人の息子、母と
5人で暮らしている会社員です。
 
私の悩みは、
一年前に留学生の女の子を迎え入れた時に
主人の過剰なもてなしに反論したことから
夫婦関係がおかしくなったことです。
 
それまでは夫婦として距離感は感じているものの
家族幸せに過ごしていましたが
私が反論したしたことに対し、
 
「今まで我慢していた。
 私や母を見ないように暮らしていた。
 亡くなっている父のことも嫌いだった。
 結婚を後悔してる。
 今後母とは食事をしたくない。」
 
など辛辣な言葉が私を傷つけました。
 
長年主人がそんな風に思っていたのかと思うとショックで
主人が別人に思えて
以前のようには接することができなくなりました。
 
主人のそこまでの不満に気づけなかったことや、
気づいても私にはどうしようもないことだったり、
学歴や家柄にもコンプレックスがありましたから、
尚更落ち込み自分の存在すら消したくなります。
 
父で苦労していた母を楽にさせようと
仕事も続け、子育てもありましたから、
自分を省みることもできず
歳を重ねてきたことを反省しています。
母のことも重荷に感じ、母と接するのも苦痛です。
 
結婚当初にも主人の言葉で心が傷つき、
心を開けなく寂しい思いをしていたこと、
父親に甘えられなかった思いから
主人が留学生に接する時間は苦痛でした。
 
原因は自分の中にあると気づいているものの、
一年たった今でも涙が溢れ、心がぐちゃぐちゃです。
 
どのように整理したらよいのでしようか。
 
  
【ミルク・50代・女性・会社員】
 
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
留学生というこれまで縁のなかった人を
我が家へ長期間受け入れるというのは、
かなり非日常的なことであり、
心理的負荷もかかりやすい一大ライフイベントだと思います。
 
これはライフスタイルがガラリと変わる、結婚当初も一緒ですね。
 
このようなときは互いに緊張もしますし、
うまくやろうと張り切ったり、ナーバスになったり、
困惑したりすることでしょう。
 
それぞれが、ストレス下に陥ったときの
それぞれのパターンや課題が浮き彫りになりやすい状況であり、
これまで溜め込んできたものがあるなら
それらが噴出しやすい状況でもあるかと思います。
 
我が子のように女の子と日常的に関わりを持ってきたことのない
お二人であれば、無意識な心理的負荷は
なおさらだったのではないでしょうか。
 
ご主人の留学生に対するもてなしが、
果たして過剰かどうかはここでは判断できませんが、
ご主人の立場に立って考えてみると、
他所の家の大切な娘さん、
しかも海外の子を預かるという、初めての経験に、
日本の体験、我が家での体験をぜひとも
豊かなものとしてあげたいという気持ちから、
できる限りを尽くそうとされたのが想像できます。
 
それがミルクさんにとっては「過剰」に思えたわけですね。
 
おそらく、身内に対する態度というよりは、
お客さんをもてなす態度に見えたのでしょうか。
 
そして、反応してしまう理由として、
ご自身の父親との関係を投影させ、
比較してしまっているご自身にも気づかれたのですね。
 
このように素直に、冷静にご自身を分析できるのは
素晴らしいことだと思います。
 
おそらくミルクさんご自身も自分のそんな部分に
嫌気が差していることもあると思いますし、
それを認めるのは勇気のいることだと思います。
  
ご主人がそのような状況下で放った言葉が真意なのか、
それとも、自分の好意や誠意を批判され、
場合によっては人格否定をされたような気持ちになって、
防衛的かつ発作的にその場の勢いで、
 
それこそ目には目を歯には歯をの心理から
反撃に出たのかどうかは、冷静に振り返る必要がありそうです。
 
私たちは、それが夫婦であれ、義理の家族であれ、
さらには血のつながった家族であれ、
私たちは社会生活を営む以上、少なからず我慢を強いられます。
 
それらを健全なかたちでコミュニケーションしたり、
自身の心のなかで適切に処理をしたりしてこなかったのであれば、
小さな抑圧の積み重なりがいつかはけ口を求めて、
たとえば今回のような事件をトリガーとして
溢れ出てくることがあります。
 
実際は、いいこともたくさんあったけれども嫌なこともあった。
 
だけれども、今回は相手を攻撃する意図なので、
嫌なことだけをとりあげて仕返しをしたのか、
それとも本質的にこの結婚にいいことなど感じられず、
常に我慢ばかりをしてきたと思っているのかを
冷静に振り返ってみることです。
 
同時に、ミルクさんご自身が、
自分が父親にされたかったけれどしてもらえなかった、
あるいは自分が父親に対してしたかったけどできなかったことを
ご主人と留学生のあいだに見て、
有る種の嫉妬心が言動となってご主人の行動を批判したのであれば、
その部分に関しては素直に謝ることが得策ではないでしょうか。
 
一方で、ミルクさんの中には、
ホストファミリーとして、留学生をお客様としてではなく、
家族として身内のように接すれば十分であり、
そのことで相手も気遣いしなくて心理的な負荷が減る
という思いもあったかもしれません。
 
もし、そのことを伝えたい場合は、
ご主人の善意を理解し、認めたうえで、
また自分自身も気をつけているとしたうえで、
嫉妬心とは切り離したうえで、コミュニケーションしていれば
伝わりやすかったのかもしれません。
 
嫉妬心を原動力に正論を走らせるのではなく、
自分がこの部分は純粋で健全だと感じられる部分
(=適度なもてなし)に意識を向けて、
そのニュートラルな意見として伝えるということですね。
 
また、ミルクさん自身が、
父親との関係をご主人に投影させてしまっていることが
苦しみになっているのであれば、

父親との関係を振り返り、
いったいどんな決め事をしてしまったから苦しいのか
(たとえば「父は私を愛していない」とか
「私は基本的に愛に値しない」など)を振り返り、
そこを正していくことが
過剰反応を低減させるうえで大切になってくることと思います。
 
相手を大切にできる人というのは、
自分をも適切に大切にできる人なのでしょうね。
 
どうかまずはご自身を大切にされてください。

ーーー
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20220214

FROM 川畑のぶこ

今日は、ともこさん(40代・女性・専業主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】
はじめまして。
いつもYou Tubeを拝見しております。
兄のことで相談させていただきます。

兄は現在44歳、バツイチで、小3の息子がいます。
数年前に離婚しているのですが、
今も元奥さんの実家に同居をしており、
子どもは両親が離婚していることも知らない
という状況です。

親権は元奥さんが持っています。
彼女も、その両親も、家賃も払わず同居している兄に
不満を抱きながらも一緒にいるようです。

兄は20歳頃から借金問題を抱えていました。
債務が溜まると母が肩代わりして清算し、
そんな風にしてきたので、兄は改心することもなく、
未だに常にお金に困っている状態のようです。

困っているだけなら良いのですが、
兄は昔から手癖が悪く、
家族の財布や、銀行口座から
お金を抜き取ることがありました。

私自身も、口座から100万円ほど
引き出されたことがありました。
それについては、返済してもらいました。

私は結婚して、物理的にも距離が離れているので、
今、被害を受けることはないのですが、
義理の姉と甥っ子のことがとても気がかりです。

最近、義姉の身の回りで、
お金や、金目の物がなくなることが度々あったらしく、
犯人は兄しかいないだろうと彼女は思っているそうです。

私としては、彼女にはできれば兄から離れてほしい
と思っているのですが、
まだ離れるつもりはないようです。

非常に心配ですが、彼女がどんな選択をしても、
それは仕方ないなぁとも思います。

が、甥っ子がとても不憫です。
私がなにか甥っ子にしてあげられることは
あるのでしょうか。

川畑先生のお考えを
お聞かせいただけましたら幸いです。

 
【A】
お兄さんのこと、お母さんのこと、
義理のお姉さんと甥っ子さんのこと、
ご家族に対するとこもこさんの思い、
そして、胸の痛みが伝わってきます。

お兄さんの金銭トラブルの状況からして、
これはもうある種の依存症的なものが
背景にあるのではないかなと推測します。

ご家族にできることとしては、
まず、お兄さんがお金を何に使っているのかを
はっきりさせること。

そして、それが依存症的な使い方なのであれば、
精神科の受診を促すことです。

ご本人に病識がないと
受診もなかなか難しいかもしれませんが、
依存症は本人の意思や性格の問題ではなく
脳の病気です。

ご家族の理解や患者ご本人への対応法が
とても大事になってきます。

続きは、ビデオでお話しします……

PS
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Hands,Holding,Hot,Cup,Of,Coffee,Or,Tea,In,Morning

Q.はじめまして。
昔から心配症で生きづらいなと感じていました。
今30代です。
最近HSPという言葉を知り、もろに当てはまりました。

人に嫌われちゃいけない、みんなと上手くやりたい、
人の評価が気になり、ものすごく疲れてしまう。

そういった気持ちや言動が逆に
上手くいかないことを生み出していて、
自分が嫌になります。

自分の意見をズバッと言えたり、
嫌われても気にならないという人は、
まわりの評価や態度など
全く気にならないのでしょうか…

嫌なことがあっても、寝たら忘れる人がいるというのを
聞いてとってもびっくりしたことがあります。

私の場合、朝目覚めた瞬間から
気がかりなことがずーーーと頭に残ります。

また、さっきまでの仕事や日常の普通のやりとりなどが
朝から晩まで頭の中で自動再生されます。

仕事のノルマはきつくありませんが、
上司や同僚からどう思われているかなど、
勝手にプレッシャーになり気がかりで、
家に帰ってからもいろいろと考えてしまい
不安が拭えないです。

気質とはいえ正直、しんどいです。
仕事に行く前は不安で心がつぶれそうです。

【みかん・30代・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

常に心配なことや人の目などを考えて
疲れてしまうのですね。

裏を返せば、みかんさんは
周囲の状況や相手の気持を考える、
想像力が豊かな人だということがわかります。

想像力はネガティブに使えば私たちを消耗させますが、
使い方によっては私たちの人生を豊かにもしてくれます。

みかんさんには、イメージ力を別な方向に使えるように
なっていただくことで、楽になり人生に彩りが与えられる
のではないかと思います。

みかんさんは、「サウンドオブミュージック」という
ミュージカル映画(あるいはミュージカルそのもの)
を観たことはありますか?

挿入歌に主人公のマリアが歌う、
「My Favorite Things」という歌があります。

辛くなったときには自分のお気に入りのものを
思い浮かべるという内容で、
歌詞には彼女のお気に入りのものがズラーッと
リストアップされるのです。

たとえば、薔薇に滴る雨の雫、猫のひげ、
ピカピカの銅のケトル、あたたかいウールのミトン、
紐のかかった小包などなど…

みかんさんにも、ぜひこのような
なにか素敵なものを意識的にイメージすることを
習慣づけていただきたいと思います。

私たちは問題がなくなれば(たとえばみかんさんが
抱えている不安の源がなくなれば)
幸せに生きられるのにと考えがちです。

もちろんときとして、
問題に真摯に向き合うことは大切ですし、
そのことに時間を費やすことで
その問題が解決するのなら
積極的に取り組むべきです。

ところが、人生のすべての問題を解決すること
は無理難題です。

また多くの問題は、そのことを繰り返し考えるだけで
解決するものではありません。

問題はそこら中に溢れており、
それらに焦点を当てたなら、それこそ
24時間365日問題探しができるのではないでしょうか。

とりわけ他人の思いや考えまで
すべて解決するなど、不可能です。

そうであれば、頭の中を占めるイメージや考えを
問題ではなく、お気に入りのもので埋める努力を
してみましょうという提案です。

私たちは、2つのことを同時に考えることはできません。

お気に入りのものや素敵なことをイメージしながら
上司の気になる言動を想像はできません。

一瞬一瞬、切り替えています。

まず、抱いているイメージが好ましくないことである
と気づいたなら、「あ、私またやらかしているな」
と微笑みとともにやさしく気づいてあげます。

気づいたなら、その好ましくないモードを、
好ましいことモードに意図的にシフトさせます。

そのために、日頃からお気に入りのものや、
みかんさんが喜びや充足感を得られるもの、
幸せを感じられるものをたくさんリストアップ
することを心がけてみてください。

そこに長く停滞できるようになると、
その回路がどんどん開発されてくるでしょう。

身の回りに起きていることで
好ましいことは何かと、良いこと探し、
お気に入り探しが始まるでしょう。

たとえば、私は今この原稿を
新幹線の中で執筆しています。

今、この瞬間、身の回りで起きていることで
好ましいことをリストアップすると、
まず呼吸できていること(笑)、
私の身体が(多少の不平はあっても…汗)
今日も頑張って働いてくれていること、
思い通りにキーボードをタイプできていること
も好ましいです。

プラットホームで買ったミル挽きコーヒーの香り。

早くから開店してくれている、
駅のベーカリーで買ったシナモンパンの香り。

新幹線はまず定刻どおりに私たちを
行きたいところに連れて行ってくれます。

運転士さんや多くの人々の努力によって
私の生活や安全が支えられています。

周囲の人々は秩序を守って静かにしてくれています。

通り過ぎるはやぶさのミントグリーンとフューシャの
コントラストの可愛らしいさ。

トンネルを抜けたときの白銀のまぶしさ。

今、このように想像しながら執筆していると、
だんだん手足の先がポカポカと
温かくなってくるのがわかります。

心があたたまると身体もあたたまりますね。

いずれにせよ「いい気分」が訪れます。

この時間をみかんさんに増やしてほしいのです。

人生には辛いことがたくさんありますし
問題もたくさんあります。

でも、おなじくらいいいこともたくさんあるのです。

そこに意識を向けていないだけで、
それらは常にみかんさんが気づいてくれることを
待っているのかもしれません。

ぜひみかんさんのFavorite Things探しを
はじめてみてください。

ーーー
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20220207

FROM 川畑のぶこ

今日は、りえっちさん(50代・女性・主婦)
のご相談にお答えします。

【Q】
20年来の会社の同期が5人います。

ごくたまに、数年ぶりに集まることが
あるのですが、その中に、昔から、
誠実で優しくて、とても良い子と
周囲から言われている人がいて、
 
その子がいると、会話というよりは、
彼女一人がずーっと喋り続けるのを
聞かされているような状況になります。

私が入社したてだった頃も、
飲み会などの場面で、彼女が
「私のお父さんはとてもいい奴なんだー」
と、おもしろく語ることがあったのですが、

当時、私は、高校の就職試験中に
離れて暮らしていた父を亡くして
一年も経っておらず、
あまり仲良くはない父でしたが、
闘病を続け、最後は壮絶な死でした。

彼女に詳しい内容は話してはいませんでし
たが、亡くなったことは知っていたはずで、
そんな時期に、幸せそうな友達の話を
聞き続けるのが苦痛でした。

その後も、彼女の一人演説を聞かされる場面
に出くわすと、「あーまたか、本人は嫌い
じゃないけど、この演説風の話しは嫌だ、
逃げたい」と思ってしまいます。

「私だけが苦痛なのか? みんなはそうでは
ないのか?」と、場を白けさせないように
我慢して座っていますが、本当は本人に
「それ嫌なんだ」と言いたいくらいです。

本人も、「また自分だけしゃべっちゃったね、
ごめんねー」と言って、地元に帰って行きます。

他の人でも、一人喋り続ける人の話の時は、
長くて登場人物がわからなくなったり、
イメージがわかない話だと、何が言いたいの?
と思えてきて、不快になります。

私は家族仲良くないところに過ごしてきて
いるので、逆の立場の人の話が
苦痛なのかもしれません。

どうしたら楽になれるでしょうか?

   
【A】
りえっちさん、“いい人”なんですね。
とてもよく伝わってきます。

思うことはあるけれど、
相手の気分を害したくないので
ぐっと飲み込んで耐えているというような
状況なのではないでしょうか。

そんな、お友達思いのりえっちさんに、
とっておきのテクニックをお伝えします。

私が日頃、心理療法やカウンセリングの中で
使っているスキルの一つですが、
りえっちさんのお友達との関係においても
ご活用いただけるものです。

ぜひ試してみてくださいね。

続きは、ビデオでお話しします……

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Silhouette,Profile,Group,Of,Men,And,Women,Of,Diverse,Culture.

Q.一人暮らし。人と会わない日や
会ってもその後の1人になった時間が
怖いと感じるようになってしまった。

朝目覚めると、何とも言えない
寂しさや不安に襲われる時があります。

どうやって人とつながれば、
寂しさを消せるんでしょうか。

この不安感はどこからきているのでしょうか。

【ペコ・50代・女性・なし(失業中)】
  
  
―――――――――――――――――
   
A:FROM 川畑のぶこ
 
孤独感は私たちを蝕む感情ですね。
 
コロナ禍の中で人とのふれあいが減る中、
孤独感を覚える人は増えていることと思います。
 
ペコさんは50代ということもあり、
今後一人で人生を送ることをイメージすると
不安が増してしまうのではないでしょうか。
 
私たちが安全、安心、やすらぎを感じられる条件には
「つながり」が必須となります。
 
もちろん、そのつながりの対象は
必ずしも人とは限らず、
自然界や生きものたち、また目に見えない
大いなるものとの関係性の中に
やすらぎを見出す人もいると思います。
 
物理的に繋がっていることが
客観的にわかる状態とは限らず、
主観的につながりの感覚が得られるかどうか
ということがポイントになってくると思います。
 
ひとつ屋根の下に
二人やそれ以上で暮らしているにも関わらず、
「つながり」が感じられないどころか、
寂しさや孤独を感じている人も
世の中にはたくさんいます。
 
ペコさんが今後、
どのように人とつながればよいのかという課題については、
人との繋がり方の方法論の前に、
ペコさん自身の内面の準備が整っているのか
どうかを見ていくと良いかと思います。
 
ペコさんはもともと人と関わることは好きな方ですか?
 
それとも、どちらかというと、
一人の時間を大切にしたい方ですか?
 
もし、一人の時間を大切にしたいタイプであれば、
その時間はきちんと確保しつつ、
人と交流する時間をとることが大切です。
 
自身の基本的なニーズ(たとえば私の時間)を無視して、
無理に人と関わろうとすると疲れてしまい、
人との関わり自体が億劫になってしまいます。
 
もし、比較的一人の時間が好きな場合は
「それらをきちんと確保しながら人と関わりあえる」
ということを確認してください。
 
そして、人と関わるときに、
「いい人」でいることにこだわると、
つながりは表面的なものになり、
深いつながり感は得られません。
 
親密さは相手への信頼から始まります。
 
自分の良い部分もそうでない部分も含めて
受け入れられる関係は、
私たちに安心感をもたらしてくれます。
 
そして、相手への信頼不足は、
実は自分自身への信頼不足から起こること
が多いことを知っておいてください。
 
「私は取るに足らない人間で、素の自分を知ったなら
みんな離れていくだろう」という心理から、
素直な自分を相手に出せなくなり、
表面的な関わりだけになってしまうのです。
 
実際は、人間はみんな
良いところもいびつなところもあるわけで、
完璧な人間など存在しません。
 
そんな自分を受け入れない人は、
完璧でない相手も受け入れられなくなって
しまいますから、するといつまでたっても
表面的な関係で終わってしまい、
つながりや安心感が感じられなくなってしまいます。
 
人間関係構築のめんどうくささは、
自分にも相手にも完璧な関係を求めるから
くるのかもしれません。
 
自分も相手も完璧ではないし、
いびつなところもあるけれど、
それでもさまざまに補いながら人生を切り開いていける、
私もあなたも愛しい存在だ、と、
もろもろひっくるめて受容する姿勢を
育んでみてください。
 
そして、ペコさんだけでなく、
見えないところで多くの人が同じように
寂しさや不安を抱えていて、
つながりを必要としている人がいることも
覚えておいてください。
 
そのような姿勢を育んだうえで、
ペコさんが興味あることがらの
コミュニティーに加わっていくと良いと思います。
 
勉強や趣味のサークルなどから発展して
生涯の友になったりパートナーになったりする
ケースはたくさんあります。
 
もちろん、
その個別の関係が永遠に続くかどうかは別ですが、
それでも皆のなかに「つながりたい」本性は
常に宿っていて、代謝しながらつながりを保つと
信頼してみてはいかがでしょうか。

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