Q.こんにちは。
いつも感銘を受けつつ拝読しています。
一年前までの職場で、ある一人の同僚に
あからさまに避けられつつ勤務してきました。
廊下で会うと大回りして避けるとか、
同じ部屋に入ろうとすると
やりかけの仕事はそのままに
出て行ってしまうとかです。
4年ほど前の、私のミスがその人にとって
許しがたいものだったようです。
個人的にはその人に被害の及ぶものではありません。
立場上その人が全職員に通達しなければならない
業務連絡も、私にはないまま1年過ぎました。
下駄箱の靴を捨てられてしまったこともありましたが、
何も取り合わず自分で対処して過ごしました。
昨年の異動で別の職場となり安心して過ごしましたが、
その人と似た背格好の人と会いそうになると
不安で胸騒ぎがするような一年でしたが、
今回の人事異動でまた4月から同じ職場になるようです。
今から不安と不快感でどうしようもありません。
その人の感情は自分とは関係ないことと思おうとしていますが、
自分の気持ちをどのように持って
仕事をしていけばよろしいでしょうか?
どうか川畑さん助けてください。
【ms・60代・女性・高校教諭】
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A:FROM 川畑のぶこ
職場の同僚から嫌がらせを受けているのですね。
このような精神的ダメージをもたらす行為は
モラルハラスメントで、
msさんが個人的に心理体制を整えることのみならず、
組織的な対策が必要です。
繊細な人であればあるほど、
このような人が職場に一人いるだけで、
仕事のやる気やパフォーマンスが低下してしまいますし、
msさんだけでなく、職場全体にとってダメージをもたらします。
msさんの職場にはハラスメントに関する相談窓口は
設置されていないでしょうか?
昨今、教育現場でも、
そのような窓口を設置するところが増えていますので、
もし窓口があれば尋ね、なければ
人事関係者に相談することも大切です。
どうか一人で抱え込まないようにしてください。
立場上その人が全職員に通達しなければならない
業務連絡をmsさんだけに伝えないのは
逸脱した行為であり許されないものです。
これは職務不履行に該当しますから、
本来罰の対象となってもおかしくないはずです。
どう考えてもおかしいと思うことには
勇気を出して声を上げることを大切にされてください。
もし、msさんがその同僚のハラスメントにより
心身に不調をきたしているのなら
(たとえば動悸がしたり、仕事に集中できなくなるなど)、
心療内科や精神科を受診し治療をすると同時に、
受診のエビデンスをきちんととっておくことも大切です。
そのエビデンスをもって、
人事担当者と話をすればなお効果的で
真剣にとりあってくれるでしょう。
また、嫌がらせやいじめをする人間というのは、
歯向かわずにじっと耐える人を
ターゲットにする傾向があります。
相手は、自分が嫌がらせをしたところで、
msさんが立ち上がる人ではないと
足元を見られているので、行動を改善しないどころか
エスカレートしてしまっているのかもしれません。
これだと相手の思うつぼですから、
このような状況に耐えることなく、
勇気をもって立ち上がってください。
このことで、なすすべなく状況に翻弄される状況から、
「私はわたしを大切にする」という自身へのコミットメントや、
「自分の行動によって外界にちがいをもたらすことができる」
といった自己効力感を育むことができるようになるでしょう。
この自己効力感は私達が
自身の人生を健全に切り開くうえで必要な感覚です。
同時に、人生、ある程度の人からは
嫌われる勇気も備えてください。
msさんが尊敬できず、好きでない(むしろ嫌い)な人に
好かれる必要はありませんし、
そんな人に好かれなくても人生はそれなりに機能します。
「嫌われて結構。好かれちゃ困る。」くらいの心持ちで
その人と向き合ってみてください。
みんなから好かれないといけないという、
いわゆる「いい子」は
周囲に合わることを優先しがちで
あまり主張をしませんから、
さきほどもお伝えしたように
相手の思うつぼという悪循環に陥る可能性が
出てしまうのです。
ぜひご自身を大切にするために、
勇気を出して立ち上がってください!
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