Q.こんにちは。
私は38年間公務員として働き続けておりましたが、
10年前頃から同居してた実母が亡くなったり、
シングルマザーとして育てた(母の協力を得ながら)
娘2人が嫁いだり、
自分自身も昇級して責任ある立場に昇進しました。
良い事のようでしたが、
私にとってなにか目的を失った喪失感と、
今までなんでも積極的に頑張ってこなしてた働き方だと、
上手くいかなくなり、
なんでも背負い込んでパンクしてしまい、
体調を崩すことが増えました。
困っている同僚がいると、手伝ったり、
本来自分のやるべき仕事がわからなくなります。
多分わからないから、
他人の仕事に目がいくんだろうと今感じました。
自分がやるべきこと、他人に任せることを
上手く線引きできる考え方?やり方等があれば教えてください。
お忙しい時間割いて頂きありがとうございます。
【理恵・50代・女性・公務員】
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A:FROM 川畑のぶこ
シングルマザーとして2人の娘さんを立派に育てられ、
お仕事も熱心に取り組まれてきたとのこと、
女手一つでよくここまで頑張ってこられましたね。
素晴らしいことです。
今までは女性4人で暮らしていらしたので、
おそらくおしゃべりなど
賑やかに過ごされていたのではないかと思います。
そのような空間で、一人きりとなったなら、
寂しさや孤独感を感じるのも当然のことと思います。
とりわけ、理恵さんは、シングルマザーということもあり
仕事以外は子育てにほぼすべてのエネルギーを
注いでいた時期もおありだったと思いますし、
その寂しさはなおさらでしょう。
理恵さんのように、
子どもが巣立っていったあとに虚無感や喪失感を覚え、
生きる意味を感じられなくなるなど、
うつ状態になることを空の巣症候群
(Empty Nest Syndrome)と呼びます。
理恵さんは50代ということもあり、
更年期とも重なるかもしれませんが、
その場合、症状がさらに重くなりがちです。
理恵さんのパーソナリティーを察するに、
自分のことよりも人のことを優先して、人を満たすことで
ご自身も喜びを感じる方かとお見受けします。
程度にもよりますが、今後も関係性の中で
「私は相手に必要とされている」という実感が得られること
は大切となるでしょう。
これまで理恵さんを必要としていた
お母さんや娘さんたちが近くに居なくなった今、
その対象を拡大していくことが大事です。
今の苦しみは、これまでの習慣に固執することなく、
新たな環境をつくりだすための機会と受け止め、
新たな関係性を構築する努力をされてください。
新たに人との交流をともなう趣味や学びの場、
ボランティアやサークルなどに入ることも良いと思います。
もし理恵さんが動物がお好きなら、
これを機にペットを飼うこともおススメです。
ペットを愛でているときは、子どもを愛でているときと同じ、
オキシトシンと呼ばれる愛情ホルモンが出て
私達を幸せな気持ちにして健康に導いてくれます。
WHO(世界保健機関)はペットが
人の心身の健康に良いことを発表しています。
そして、ペットは子どもと同じかそれ以上にあなたを必要とし、
あなたなしには生きていけません。
ぜひ、理恵さんが愛情をかける対象を拡大してください。
今その対象が目の前になくても、
この世の中には理恵さんを必要とする人やものが
たくさん存在します。
しかしながら、
相手の課題と自分の課題の線引きに関しては、
理恵さんの自己肯定感や自己重要感が低いと、
自分が必要とされている感覚を得たいがために、
相手を自分に依存させてしまうので注意が必要です。
真の愛とは相手の自立をサポートすることであり、
理恵さんなしには生きていけない状態にすることではありません。
そのためにも、理恵さんが相手の課題に
取り組もうが取り組むまいが、
基本的に理恵さんは必要とされる大切な存在なんだ
ということをご自身が認めていることが大切です。
理恵さんのサポートにより(ときとして手を出さずに
見守ることも大切なサポートです)
相手が相手の課題に精力的に取り組めるようになったなら、
それこそご自身の手柄であり存在意義と
切り替えてみては如何でしょうか。
また、今後は
理恵さんがこれまで相手を満たしてきたように、
ご自身を親友と見立てて満たしてあげる努力をしてください。
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