Young,Woman,Standing,Alone,On,Lake,Footbridge,And,Staring,At

Q:私は物心がついた時からずっと
人との関わりがうまくいきませんでした。
 
保育園、小学生、いじめまではいかなくても、
基本的に孤立した感じでした。
 
記憶に残っている出来事の一つで
従兄弟の母親から
『〇〇ちゃん(私の名前)嫌い』
と言われたりして傷ついたりしてきました。
 
高校、大学を卒業し、友達もできて
やっと普通の人と同じになれたと
思っていたのですが、
職場では今もなんとなく孤立しています。
 
たぶん私が
物事が自分の思い通りに進まなくなると
相手を攻撃してしまったりしてしまうから
なんだと思います。
  
そして後から言い過ぎた、と我に返り、
相手にへつらってしまいます。
  
なので相手は『なに、この人?
なにを考えてるのかわからない』
という感じでしょうか。
 
先日最も信頼している友人から、
インナーチャイルドが癒されていないのも
一つの要因かもしれない、と言われました。
 
ただ、私のインナーチャイルドは、
友達の指摘どおり癒されてたまるか、
簡単に許してチャラにできるわけがない、
と自覚のないところで
潜在意識がそう思っているのだと思います。
 
瞑想などをして、自分自身を見つめることが
できれば良いのですが、
集中力がないためうまくいきません。
 
どうやって前に進んでいけばいいのか模索中です。
 
何かアドバイスをいただけると嬉しいです。
 

【おにぎり・50代・女性・パート】
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
健全な人間関係をどのように育んだらよいか、
おにぎりさんなりに模索中なのですね。
 
ものごとが思い通りに進まないと
相手に対して攻撃的になり、
爆発した結果それを悔いて、
こんどは相手との関係修復を試みるべく、
へつらってしまうとのこと。
 
確かに、このような状態では
周囲の人々は混乱してしまうでしょうし、
どのように関わってよいかわからず
距離ができてしまうかもしれません。
 
このパターンの理由に、
おにぎりさんにとって、
相手が自分に同意してくれることこそが
自分に存在価値があることの証という
思いがあるのかもしれません。
 
相手が認めてくれたなら
おにぎりさんの存在価値があることの証拠であり、
認めてもらえなければ価値がない証拠
という具合ではないでしょうか。
 
おにぎりさんにはおにぎりさんなりの意見が
あるように、
相手には相手なりの意見があります。
 
相手がおにぎりさんと異なる意見や価値観を
持っているからといって、
決してそれはおにぎりさんの存在価値を
貶めるものではありません。
 
私たちは自己承認ができていないと、
他人が認めてくれることによって
自分の存在価値を確かめようとしてしまいがちです。
 
インナーチャイルドが相手を許したくないのも、
同じ理由から損得や勝ち負けの構図に
陥ってしまっているのではないでしょうか。
 
そこに調和はありません。
 
勝ち負けにはつねに緊張がつきまといます。
 
おにぎりさんの望むものは、
相手を打ち負かすことによって自分の価値を
高めることではなく、
相手とのあいだの純粋な調和であるということを
いまいちど明確にしてみてはいかがでしょうか。
 
たとえおにぎりさんが相手の意見に妥協したとしても、
決して負けではなく、
健全な調和をもたらすかもしれません。
 
つねに正しくある必要はないことを
思い出してください。
 
これから人と関わる際には、「正しさ」ではなく
「やさしさ」を発揮してください。
 
やさしさは弱さではなく強さです。
  
ーーー
 
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20220829

FROM 川畑のぶこ

今日は、さわさん(60代・女性・パート)
のご相談にお答えします。

【Q】
夫66歳、私62歳、長女33歳、別居の長男31歳、
次男28歳。5人家族です。

長女のカード問題でご相談いたします。

長女は、以前はひとり暮らしをしていましたが、
今は私たちと同居しています。

カードで買い物をしすぎて家賃が払えなくなり、
1年半前に次男が家を出たタイミングで
戻ってきました。

その時は、弁護士から内容証明郵便が送られて
きて驚きました。訴訟の前段階だそうで、
この時は私がすべて支払いました。

彼女がカードで買った物は、比較的高価な洋服や
化粧品、資格の教材、体にいい食材など。

収入は手取り15~16万円で、
どこにいても余裕はないだろうと思い、
当時は家賃を補助していました。

実家暮らしになればやれるだろうと
高をくくっていましたが、現実には、
代引きで購入した服の代金が払えなかったり、
カード会社から化粧品の支払い督促が
来たりするようになりました。

このことについて注意すると、
子ども騙しのような言い訳をするか、
黙って、その後は口をききません。

夫も、若い頃は貯金もなく
経済感覚がなかったからか、
一度叱ったくらいで、その後は静観しています。

今、娘は朝出勤すると夜9時過ぎまで
帰ってきません。食事は済ませてくるのか、
残しておいた夕食はそのままになっています。

また、洋服の代引きはなくなったのですが、
去年契約した資格の教材の督促が来ています。

夫は、夜9時になるとテレビを消して寝室に
引き揚げ、私にも促すので、入浴して寝ます。
この生活が2ヶ月くらい続いています。

夫婦とも嘱託で働いているので、その疲れもあり、
早寝早起きをして娘と会わないようにしている
のが現状です。

どのように接したら良いのかわかりません。
ご助言をお願いします。

 
【A】
お辛いですね。
娘さんの借金返済を、さわさんが親として
肩代わりすることもある一方で、

ご主人はわりと我関せずというスタンスで、
さわさんとしては、娘さんへの不安とともに
ご主人に対する苛立ちも、もしかしたら
感じていらっしゃるかもしれませんね。

お見受けする限り、娘さんの買い物は
依存的な状況と言えそうです。
アルコールや薬物が物質そのものへの依存で
あるのに対し、買い物は、そのプロセス、
何かを得るという過程、行為自体への依存です。

ですので、娘さんの買い物や借金については、
症状として見てあげる必要があるかと思います。

親には相談できない何かストレスフルな出来事
があったり、精神的に満たされないもの、
心のポッカリがあって、
それを何かで埋めようとする過程として
買い物に走っている可能性もあります。

カードを止めるとか、お金を渡さないなど、
対症療法的な措置はもちろんできますし
やれることはやったらよいと思いますが、
残念ながら、それでは根本解決にはなりません。
 
娘さんの買い物依存の背景にあるものを
家族や周囲の人たちが深いレベルで理解し、
治療をサポートする姿勢が大切になってきます。

続きは、ビデオでお話しします……

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Young,Woman,Running,Free,In,Nature,Looking,To,The,Sky

Q:いつも拝読させて頂き、
自己を内省をして、新たな思考を手に入れ
前に進むことができており、感謝致しております。
 
自分に起こる事象を自分の考え方や受け取り方
によって変わることを実感しております。
 
今回の相談は、私は家族を守ることを最優先して
生活をしてきました。
 
夫や子供をサポートしていくことが私の使命となり、
夫や子供の成功が私の勲章や喜びだと信じてきました。
 
しかしながら、断捨離のやましたひでこ先生や
川畑のぶこ先生のお話から
自己を大切にすることの重要性を学びました。
 
定年退職した夫がコロナ禍で自宅にいる時間が増え、
また、もうすぐ40才になる二人の娘が自立せずに
私にいろいろ依存していることが負担になり
心が晴れない日々が続いております。
 
依存しているだけならまだしも
思うようにならないと
暴言や脅迫をして従わせようとしてきます。
 
私は自分を優先し、今まで自分を大切にする意味を
少しずつ実現しようと努めるようにしています。
 
自分を大切にしないから
他者から尊重されないんですよね。
 
私は他者を尊重してきたから
他者のサポートを心よくしてきた見返りが
私を便利屋に成り下がる事態を招いた自分が情けなく、
悲しい気持ちになりました。
 
これからどう考えて他者と接していけば良いのか
模索しております。
 
どう考え、どう対応したら良いか
アドバイスをしていただけましたら有り難いです。
  
 
【えみねむ・60代・女性・専業主婦】
  
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
えみねむさんのご家族への献身が伺えます。
 
コロナ時代は多くの人に家族関係の課題を
浮き彫りにしてくれているようです。
 
えみねむさん宅では、
ご家族がえみねむさんに依存していることが
浮き彫りになり、それをえみねむさんが
負担に感じるようになってしまったのですね。
 
依存はする側とさせる側の
絶妙なバランスのもとに成り立っています。
 
家族への献身は美しいものです。
 
ただし、常に自己犠牲を払ってまで行うと
バランスを欠いて依存を招きます。
 
相手に依存させる心理は、
「自分が必要とされる人間である」ことを
確認するニーズによって
もたらされることが多いです。
 
裏を返せば、そのニーズが過剰な場合は
「自分は素のままでは必要とされない
 人間なのでは?」という
己の価値への疑いによって生じます。
 
その疑いを晴らし、安心したいがために、
相手の力を奪うことで、自分に力を集中させる
力学がはたらいてしまうわけです。
 
ところが、本来相手が自立した人間として、
自分で出来てしかるべきことも奪ってしまうと 、
(「妻がやってくれるから」「母がやってくれるから」
と依存状態が常となると)結局は
負担が妻・母へ一極集中することになります。
 
ときとして、その結果
負荷を担う者が病気になるなどして機能しなくなり、
家族が自立せざるを得ない状態がもたらされ、
ようやくバランスを取り戻すようなケースもあります。
 
病気は無意識な問題解決者となるわけです。
 
このように、アンバランスな承認欲求の満たし方の
代償は大きいことがわかると思います。
 
共依存状態から抜け出すには、
相手に過度の助力を与えないのと同時に、
えみねむさんがご自身の存在を
自己承認できている必要があります。
 
私はあらゆることを完璧にこなすわけではないし、
失敗することも多々あるけれど、
基本的に価値のある存在で、必要とされる存在である、
ということを思い出してください。
 
そう思えないならその理由を書き出してみます。
 
それと同じ理由で
愛する友が悩んでいたならどうでしょうか?
 
いかに不合理な考えのもと悩んでいたか
ということに気づけるかもしれません。
 
断捨離すべきはそのような不合理なものの見方や
考え方だということを覚えておいてください。
 
えみねむさんは
ご自身がそう感じられるか否かは別として、
ただそこにいるだけで価値ある大切な存在なのですから。
  
ーーー
 
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20220822

FROM 川畑のぶこ

今日は、向日葵さん(60代・女性・自営業)
のご相談にお答えします。

【Q】
37歳の娘のことでご相談します。

2年前に離婚をし、近くに住むようになりましたが、
人脈を求め、また遠くへ引越すとのことで、
私は寂しいです。

私も仕事と高齢の両親の世話があり、
娘はほぼ一人で家のことをやっています。
子どもには、叱らないことを心がけているようで、
感情的に叱っているのはあまり見たことがありません。

それについては尊敬するのですが、
一方で、部屋の中がグチャグチャで
ひどい有様なのが気になります。

娘は「キッチリやらねばと思うとストレスで
子どもに当たってしまうから」という理由で、
家の中のことはルーズにしているようなのですが、

衣類は脱ぎ散らかしたまま、
おもちゃは出しっ放し、シンクには食器の山、
部屋の隅には髪の毛が溜まり放題、
仕事部屋には片付けていない段ボール……
などなど、そんな状態の中で食事をしているので、
子どもの教育にも影響するのではないかと、
私は心配です。

娘は友達も多く、楽しみながら子どもと2人で
生活をしているようではありますが、
内面や環境を整えることを後回しにして、
外部意識だけでやっていることが、
そのうち娘の仕事や子育てに影響しないか、
懸念しています。

私は訪問のつど、楽しく孫に向かって、
靴を並べること、おもちゃを片づけることなど、
焚きつけるようにアプローチしています。

このような娘に、
母としてどのように接すればよいでしょうか。

 
【A】
向日葵さんの母心、心配心あふれるご相談ですね。

まず、部屋の環境づくりや
住まいの片づけ方に関しては、
きちんとしないと気が済まない人もいれば、
ある程度、放ったらかしでも全く気にならない
人もいて、人それぞれ異なります。
 
向日葵さんが心配されるように、
子どもの命や健康に影響が出てきてしまうようで
あれば、何らかの介入をする必要があります。

また、その人がそれによって大きな問題を抱えて
しまって、人生が機能しなくなってしまっている
というのであれば、それもまた問題です。

しかし、そうではなくて、
部屋は散らかっているけれども
みんな元気で幸せで
健康にも心配なく過ごしているという場合は、

もうこれはその人のスタイルというか、
パーソナリティというか、それでも地球は、
私の人生は回っているという生き方の問題にも
なってくるかもしれませんね。

それでも、向日葵さんが何らかのアドバイスや
サポートをしたいと思われる場合、
今はワンオペで子育てをがんばっている娘さんが
置かれている状況を十分に理解したうえで、
批判からではなく、愛と思いやりから
コミュニケーションされることをおすすめします。

続きは、ビデオでお話しします……

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Baby,Turtle,Doing,Her,First,Steps,To,The,Ocean.,This

FROM:川畑のぶこ
         
昨晩、実家の沖永良部島への盆帰省から戻りました。
 
滞在中は時折スコールがある以外は晴天で、
島の青い空と透明な海、彩り豊かなサンゴ礁、
キラキラ輝くさとうきび畑を満喫することができ、
満たされ、癒やされました。

息子や友人らと毎日したスノーケリングでは、
ウミガメと一緒に泳ぐこともできました。
 
全身のちからを抜いて海にプカプカと浮かび、
つぶらな瞳のアオウミガメが
もぐもぐと青海苔を食べている姿をひたすら
眺めていることの幸せといったらありません。

 
このときはちょうど満月だったので、
夜に島の景勝地「ウジジ浜」へ行って、
しばし月光浴をしながら瞑想的な時間も持てました。
 
そのときの動画はこちらです。

コロナに罹患してからは後遺症で咳がずっと止まらず、
数ヶ月はかかると聞いていたのと
自分でも百日咳とおなじ感じと思っていたので
覚悟していたのですが、
沖永良部島にチェックインした日から
咳はピタッと治まり、今は完治してしまいました。
   
1週間(というか1日)で
こんなにリカバリーしてしまう人間の治癒力、
己を満たすことの重要さを改めて実感しました。
 
そんな美しく楽しい旅先から後ろ髪引かれる思いで
帰路につくのですが、復路のフライトでは
いつもなら軽く聞き流す離陸前の緊急時の説明動画
を息子と真剣に見入ってしまい、
改めてハッとさせられることがありました。
 
酸素マスクをするときの注意点に、
子ども連れの場合はまず親が酸素マスクを着用してから
次に子どもに着けることと具体的な説明があります。
 
サラッと説明されていますが、
これはとても重要な情報だなと思いました。
いざ緊急時のパニック状態となると
なかなかできないと思うのです。
 
親心としては、あるいは母性や父性の本能としては、
自分よりも小さくて弱い子どもを優先させて、
一刻も早く苦しみを取り除いてあげたいと
行動してしまうと思うのです。
 
ところが、親自身が酸欠になってしまったら、
その後の子どものケアができなくなってしまうのも事実です。
 
本能や情動にまかせず、
アタマ(大脳)をつかってコントロールし
行動しないとダメということです。

子どもや相手のためにもまず自分=Me-Firstなのですね。

今回、自己充電したおかげで咳が止まったわけですが、
実はその前の仕事仲間との会議では、
昨今メインとなっているオンライン講座で
講師が咳をしながら講義をするのは効果的でないので、
いつでも他の人が私のバックアップができるよう
整えることがアジェンダとしてあがり、
その準備を整えていました。

このことも肩の荷が取り除かれた思いでしたが、
そのような解放感と今回の充電期間で、
結果的にいつもどおり問題なく仕事ができそうです。

よくMe-Firstというと、
自分勝手やわがままなだけなのではないかと
疑問に思われる方がいらっしゃいますが、
  
Me-Firstは決して自分のためだけ=Only-Meではなく、
己をとりまく周囲の人々や全体の調和にとっても
大切なことなのです。

このような俯瞰的な視点から、
いったい何が大切なのか?をもういちど振り返り、
ぜひ自分自身を大切にすることを学んでください。
  
 
ーーー

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20220815

FROM 川畑のぶこ

今日は、マルコさん(50代・女性・児童指導員)
のご相談にお答えします。

【Q】
4月に離婚して
実家に戻ってきてしまいました。

昨年は、お互いに仕事もうまくいかず、
元旦那はコロナでリストラにあい
家に3ヶ月いましたが、
何もせずにゲームばかり。

昔は皿洗いや掃除も手伝ってくれたのですが、
「何でやらなくちゃいけないんだ!」と言われて
「私も食事作りたくない」と言ったら、
「作ってなんて頼んでいない」
と言われてしまいました。

何か言うと威圧的に言われ、
キレられてしまうので、
反論することもできなくなっていました。

そんな感じで半年間、洗濯もせず食事も作らず
にいたら「出て行け!」と言われてしまい、
私もずっと出ていきたいと思っていたため、
ちゃんと話し合いもせず出てきてしまいました。

実家の両親も戻ってきていいとの事だったので
勢いで出てしまい、少し時間が経った今、
寂しく、これで良かったのか、
一人で悶々としています。

最近は、昔の写真を見て、
この頃は楽しかったなぁとか、
ちゃんとご飯食べているかな?とか、
元旦那のことを考えてしまいます。

もともと結婚願望はあり
自分の家庭を作りたいと思っていたのですが、
なかなか良い出会いがなく
元旦那と結婚したのは42歳のときで、
結婚生活は10年でした。

子どもが好きで子どもが欲しかったのですが
子宝にも恵まれず、自分の家庭も築けず、
今は落ち込んでばかり。

パートで働いていたので収入もあまりなく、
この先、老後も一人かもと思うと
寂しさと不安でいっぱいです。

こんな私は、どうしたらよいのでしょうか。
よろしくお願いいたします。

 
【A】
適度な距離感があるからこそ
バランスが取れていた夫婦や家族が、
コロナ禍でのリモートワークで
四六時中同じ時空間にいることになり、
生じるストレスは大きいですね。

そして、さらにはそのコロナが理由で
元ご主人はリストラに遭ってしまった、
お互いに仕事もうまくいっていなかった
とのことで、マルコさんも
先々の生活が不安だったと思いますし、
当時はお二人ともストレスレベルが
かなり高い状態だったことが窺えます。

そのような状況の中で、
マルコさんが家を出る、互いの関係を
いったんクールオフするという選択は
勢いでしてしまったことではあるかも
しれませんが、同時にそのときにできる
最善のことだったことでもあると思いますので、
そこは否定せずに認めてください。

そのうえで「近況報告」というスタンスで、
今のマルコさんの素直なお気持ちを
元ご主人に連絡してみる、
というのはよいのではないでしょうか。

並行して、ご自身の新たな未来にも
明るい希望を持って
前進していただきたいなと思います。

続きは、ビデオでお話しします……

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Cat,With,Only,Apparent,Head,,Peering,Over,An,Eave,,Under

Q:2年前に母を癌で亡くしました。
遠方のため看取ることもできず、
自宅に帰りたい母の願いも
叶えられませんでした。

私は独身で既婚者の弟がいますが、
母亡き後、あまり会話もしていなかった
父と過ごすことも多く、
愛猫を連れて帰ることも多かったのですが、
いつも側にいてくれた唯一の味方の猫が
先日急逝しました。

病院選びなど私のせいで死期を早めたことは確かで、
自宅で看取ることはできましたが、
直前まで入院させて、
結局母と同じ苦しみを与えてしまいました。

父や弟から連日大丈夫か、落ちついたかと
連絡があり、もう爆発してしまい、
あなたには何もできない口をききたくない
と返信してしまいました。

仕事も含めですが、
私は自分の気持ちをうまく伝えることが出来ず、
限界に達すると後先考えずストレートに
相手に気持ちをぶつけてしまいます。

客観的に自分を見ることができない
本当に自分が嫌いです。

どうすれば人とうまくやっていけるのでしょうか。

大切な存在を失い続けるのは
私がこんな人間だからでしょうか。
私は何を学べばよいのでしょうか。

【まにゃ・40代・女性・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

人とのコミュニケーションがいびつになって
しまうことがあり、うまくやっていけるように、
なりたいまにゃさんなのですね。

まにゃさんは、相手の気分を害したくないとか、
相手に気分良くなってもらいたいという
配慮が強いがゆえに、
たとえ言いたいことがあっても、
ぐっと言葉を飲み込んでしまうのでしょうね。

一時的に波風を立てないことには
成功するかもしれませんが、
言いいたいことを溜め込んで蓄積させてしまうと、
ご自身でもお気づきのように、
やがて爆発してしまいます。
 
とりわけ、
がまんしたり自己犠牲を払ったりしたのに
望む結果が得られなかったときには爆発も大きくなり、
ときとしてコントロール不能な状態に
陥ってしまうかもしれません。
 
そして、その爆発は、相手に対するもののようでいて、
その実、自分自身の不甲斐なさに対する苛立ち
ということもあることでしょう。
 
まず、まにゃさんに心がけていただきたいのは、
相手に優しくなろうとするのとおなじくらい、
自分自身にも優しくなってあげてください。
 
そして、相手の感情の責任を取りすぎないよう
心がけてください。
 
感情というのは、
ものの見方や受け止め方の影響を多く受けます。
  
そして、相手の受け止め方はまにゃさんが
常にコントロールできるものではありません。
 
究極、その人の感情と人生の責任は本人にしか
とれないということを覚えておいてください。
 
そのうえで思いやりある態度で接し、
あとは相手の領域の問題であると知って
手放す感覚を大切にしてください。
 
お母さんや猫ちゃんも、今はまにゃさんが
まだ体験していない別な次元や世界で、
それぞれの課題に笑顔で取り組んでいる
可能性もあるのです。
 
たとえ、旅立つ瞬間がまにゃさんやお母様や
猫ちゃんの理想形ではなかったとしても、
そこで終わりではなく、
まだ物語は別な次元で続いている、
そしてふたりにとって素敵な物語が続いている
ことを想像してみてください。
 
そして、思いやりをもって語りかけてみてください。
 
もし、お母さんや猫ちゃんが
まにゃさんを見守っていたのなら、
人生を嘆いてばかりいて謳歌していないことの
ほうがよほど心配かもしれません。

まにゃさんが完璧なふるまいをもって
人生を生き続けなくても、
みなそれぞれに人生を切り開く力があることも
信頼してください。
 
そのような意味で、
たとえまにゃさんが相手に意見を伝えたとしても、
必ずしも相手が打ちのめされてしまうわけでは
ありません。
 
まにゃさんの意見が参考になることも多々ある
ということを知ってください。
  
まずご自身に優しくなって良いという許可が
必要です。
 
そして、まにゃさんご自身の人生を
豊かで穏やかなものにするための努力を
重ねてください。
  
ーーー
 
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20220808

FROM 川畑のぶこ

今日は、ななさん(60代・女性・嘱託社員)
のご相談にお答えします。

【Q】
私は何でも猪突猛進するタイプで、
何事にも一生懸命で、良いと思った事は譲れず、
妥協できず、丸く収めることができません。
そのため、いつも人間関係でこじれます。

職場では、説明しても分かってもらえないと、
声を荒げ、口調も強くなり、
どんどん孤立していきます。

良くしたい気持ちが強すぎて、
相手を不快にさせてしまいます。
無関心でいられたらどんなに楽か……。

そんな調子で、
主人ともほとんど口を聞いていません。

こんな私の性格、
いったいどうしたらよいのでしょうか?
アドバイスをよろしくお願いいたします。

 
【A】
ななさん、ご自身のことを
とても俯瞰的によく観察なさっていますね。

そして、理想通りにやってくれない相手に対して
どうしたらいいか、ではなく、
ご自身を変えるにはどうしたらいいか
という視点を持とうとされている。

自分が自分を苦しめてしまっている、
生きづらい人生にしてしまっているということに
気づいていらっしゃるわけですよね。

この気づいてる、気づいてない、
直したいと思っている、思っていないというのは
本当に大きな、ゼロイチの差がありますので、
ななさんはすでに大きな一歩を踏み出されて
いるのではないでしょうか。

それをさらに進めていただくために、
ななさんには、多様性を受け入れる寛容さ、
優しさ、そして思いやりを意識していただきたい
と思います。

続きは、ビデオでお話しします……

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Younf,Female,Sitting,Alone,In,Green,Forest,Enjoys,The,Silence

FROM:川畑のぶこ
        
メディテーション=Meditationは瞑想と訳され、
私自身も仕事でクライエントと、また
プライベートで自身の心を落ち着かせるのに
メディテーションを行いますが、
瞑想以外にも反省や黙考という意味があります。
 
哲学者であり、ローマの五賢帝の一人、
マルクス・アウレリウスは晩年、
毎日のようにメディテーションを行っていました。
 
彼は、日々を振り返り、
いかに人生を善く生きるかについて、
自分自身へ向けたメッセージを綴るというかたちで
内省をしていたのですが、この記録は
誰かに読ませるために綴られたわけではなく、
あくまでも自分自身のために綴っていました。
 
ところが、これが後に多くの人にとって
バイブルのように読まれることになります。
 
私自身にとっても、アウレリウスの自省録は
バイブルとなっています。
 
哲学者で賢帝というと、
自分とは程遠い人で、なんだか堅苦しかったり、
壮大な理想を掲げたりしていて
庶民にはついていけないというイメージがあり、
敬遠しそうになりますが、
 
この自省録は、アウレリウスの苦悩が透けて見え、
彼もまた私たちとおなじ、
一人の悩める人間に過ぎないのだという
親近感を覚えながら読み進めることができます。
 
そのテーマには、
怒りをどのようにマネージすればよいか、
仲間や相手とどのように向き合ったらよいか、
死の恐怖をどのように向き合えばよいか、
今抱えている苦しみをどのように乗り越えればよいか、
成功や権力をどのようにつかうべきか、
などといったものが含まれます。
 
成功や権力に関しては
彼の課題と私のそれはレベルが大きくかけ離れて
いるものの、悩みの質はほぼ一緒です。
 
そして究極の課題は手放すこと。
 
これは、すなわち
己の人生や宇宙を信頼することであり、
アウレリウスもこれらに対する信頼感を育もうと
努力していたことが伺えます。
 
まさに断捨離の境地ですね。
 
この世や自然界に対して
「あなたの欲するものを与え、
 あなたの欲するものを奪って下さい」
という姿勢を育むことと
アウレリウスは記しています。
 
彼はそれを強がりで行うのではなく、
自然に対する従順と善意から行うことが大切だ
といいます。
  
これは育むのにかなりハードルが高い姿勢であり
価値観ではないでしょうか。
 
このような境地を理解するのに、
いくつか大切なキーワードがあります。
 
ひとつは、ダイモーンという概念で、
神と人間の中間に位置する存在が教え導く声、
直感的な教えで、
人間の心の中にある神秘的なものを指します。
 
そして、もうひとつに、
指導理性(ト・ヘーゲモニコン)=叡智で、
宇宙を支配する理性の一部、
すなわち神的なものの分身で、
人間の心の中に座を占めるダイモーンであり、
人間の人間たる所以のものであるとしています。
 
この指導理性は人間を正しく導くものであり、
人間の自然に備わっているものとされています。
 
自然界にも私たちの内にも、
優れた指導者がきちんと宿っていて、
何をすればよいかすべて知っている
(ただしそれは必ずしも私たちのエゴを
満たすものとは限らない)という、
これらへの信頼の有無が心の平安や
穏やかな人生に影響を及ぼすということです。
 
 
アウレリウスの自省録から、以下指導理性と
ダイモーンに言及する一文を紹介します。
  
 
「私を取り上げてどこでも君の好きなところへ投げ給え。
 私はそこでも私のダイモーンを平静に保つであろう。
 平静とはすなわち、自分が自己の構成素質にかなった
 態度と行動を取るならばそれで満足している、
 という意味である。
 
 このことのために私の魂が苦しみ、
 真の自己よりも卑しくなり、低くなり、
 がつがつし、溺れ、驚愕する━━ 
 いったいこれはそれほど価値のあることであろうか。
 そもそもこんなことに値するほどのものを
 君は発見できるだろうか。」
 
 
唸るばかり。
 
しがみついているものを手放す勇気を
与えてくれるのではないでしょうか。
  

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20220801

FROM 川畑のぶこ

今日は、ゆいママさん(50代・女性・保育士)
のご相談にお答えします。

【Q】
最近、近くに越してきた母との関係で
悶々としています。

元々かなりキツイ性格で、全てが自分基準、
何かあれば他者原因、
一般的に言うと、かなりワガママな性格です。

その85歳になる母が、動けなくなってからだと
迷惑をかけるので今のうちにという判断で、
次女である私の近くに越してきました。

姉は遠く離れており、また、母とは合わない
こともあり、距離を置いています。

昔から、忙しくなると
切れて暴言を吐き散らす母です。

悪い事情が重なり、昨年9月に一度引っ越し、
その時も大変だったのですが、この6月に
2度目で、また引っ越しが重なりました。

やりとりでスイッチが入ると私を罵倒します。
私も忘れるように努力して、
何事もなかったように、また顔を出します。

言い返すと問題が何倍にも大きくなり、
結局自分が追い詰められます。

母にとっては新しい環境でできないことも多く、
放っておくこともできません。

が、私も心が疲れ果てています。
心をリセットしなければ、と感じています。
 
 
【A】
お姉さんはお母さんと合わないということで、
社会的にも精神的にも距離を置いているとのこと。

そんな、ある意味ドライなお姉さんとは反対に、
ゆいママさんは、
お母さんに寄り添おうとしているのですね。
誠実さと優しさが伺えますね。

ゆいママさんご自身もおっしゃっていますが、
心をリセットというかリフレッシュする時間を
まずはたくさん取っていただきたいと思います。

私たちが自己充電できているとき、
仮に何かネガティブなことがあったとしても
それに対する耐性ができていて、
感情に任せた「反応」ではなく
冷静な「対応」をすることができます。

質の伴ったサポートをしようと思ったら、
まずはサポーター自身が満たされていること
が大切です。

お母さんの年齢やこの時点での精神状態を
考慮した上でのコミュニケーション方法に
ついてもヒントをお伝えしますので、
ぜひご参考にされてください。

続きは、ビデオでお話しします……

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