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FROM 川畑のぶこ

今日は、ユキさん(60代・女性・無職)
のご相談にお答えします。

【Q】2人兄弟の下です。
兄は独身です。
母親の葬式には連絡をもらい、
参列させてもらえました。

後の法要については、
一周忌までは連絡はありましたが、
「精神的に辛いから1人でやる」と言われ
参列は叶いませんでした。

三回忌は一切連絡がなく、
行われたのかどうかもわかりません。

幼少の頃からの関係があまり良くなく、
自分が実家と関わると
精神的ダメージが大きく
体調不良になってしまうので、
こちらからの連絡は最低限です。

兄からの連絡は、
実家のことでは全くなく
親戚関係の連絡のみですが、

これも、親戚が亡くなった今では
もう連絡は無いと考えています。

三回忌に連絡がなかったことで
実家への罪悪感が減り、
自分的には楽になり安堵していました。

が、先日、急に連絡があり、
何かあったのかと思いました。

内容は親戚関係の連絡だったので
結果的には問題なかったのですが、

この連絡があったことで、急に、
兄に何かあって連絡があった場合
どうしたらいいのか、
めちゃくちゃ不安になりました。

身内は、私の家族のみです。
母の葬式の時に、これから
緊急連絡先は私の家族にすると言われ、
承諾しました。

その時は、まさか法要等に呼ばれない
ことになるとは思ってもいませんでした。

やっとやっと、こちらからではなく
向こうから非礼をしてくれて、
関係をやめることができて、
精神的にかなり落ち着いてきたのに、と。

兄に何かあり、連絡が来たときに
断りたいと考えていますが、
罪悪感を感じて苦しくなってしまい、
また精神的におかしくなってしまう
ことが怖いです。

かといって、関わるのも、自分が
おかしくなることがわかりきっています。

兄が、私の家族を当てにしない終活を
考えてくれていることを祈っているのですが…

頭では、先のこと、相手のあることだから、
考えても仕方ないとわかっていますが、
頭の中をグルグルして離れません。

何か良いお言葉を頂けると嬉しいです

【A】お兄さんとの関係について
悩んでいらっしゃるのですね。

今独身のお兄さんを、後々、
ユキさんがお世話をしなきゃいけなく
なるのではないかということを
懸念されているのかなと思います。

いちばん恐れていることは、
経済的なこと、介護などについて
自分の家族を当てにして来たら困る
といったようなことでしょうか。

お兄さんからの電話に
不安になってしまうとのことですが、

ユキさんもおっしゃっている通り、
これまでにかかってきた電話は
親族の事務的なことだけだった
わけですよね?

ああしろ、こうしろと
ユキさんが何か大変なことに
駆り出されるとか、経済的な負担を
強いられるというようなことでは
なかったようですから、

お兄さんとユキさんとの関係が
薄くなってきているのは
明らかだと思うんですね。

義理で最低限のことしか伝えてこない、
これは今のお兄さんにできるベストだ
と捉えてみてはいかがでしょう。

そして、もし今後、
それ以上の何かがあった場合は
ノーと言えばよい、断ってよい、
という許可を自分に出す、
心構えをしておく。

心構えをしたら、
それはいったん置いておく。
ずっとは考えないことです。

災害時の非常持ち出しのように
準備したらいったん
戸棚かどこかに置いておく。

そして、そのことは忘れて
日常のことに勤しむ、という
ことを心がけてみてください。

お兄さんから電話連絡がきた時
には、ご家族の協力も得られる
ようにしておくといいですね。

続きは、ビデオでお話しします……

 

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FROM 川畑のぶこ

今日は、ラッキーさん(80代・女性・無職)
のご相談にお答えします。

【Q】いつも相談への的確な回答に
学んでいます。

私は人の言葉を
そのまま受け入れられません。

表面には出さなくても
裏に何かあるのではないかという疑いを
いつも持って聞く癖があります。

幼い頃、母から妹と比べられ、
あなたはダメと言われ続けて育ち、

自己肯定感が低く、何をしても
不安や恐れがついて回ります。

執着は不安や恐れからくる、
不安や恐れは
人を信頼していないことからくる、

信頼感を育むことが必要と
分かってはいますが、
この信頼感の育み方がわかりません。

自己評価が低く、
人がほめて認めてくれても
素直に解放された心で
喜ぶことができません。

もっと心を軽くして
晩年を過ごしたいです。

いつも肩に力の入ったような状態で
身構えている自分がいます。

もっとのびのびと解放された心の
自分になりたいです。

【A】ラッキーさんというペンネームにも、
「幸せを目指すんだ!」という
心意気が見られて、
私はとても希望を感じました。

そんなラッキーさんのお悩みは、
「信頼感」ですね。

信頼感って、実はものすごく
トリッキーなんですよね。

私たちは、誰か他人を、
相手を信頼するという時、
どのように信頼するかというと

「私の期待通りに相手が振る舞う」
という風に信頼してしまっている
ことが多いのです。

そうすると「裏切られる」という
可能性も、必ず出てきますよね。

実際には、自分の
理想通りになることもあれば、
半分ぐらいなることもあれば、

期待が裏切られることも
あるのですけれども、

ラッキーさんのおっしゃる
「信頼できない」というのは、

相手が私の思い通りにとか
あるいは理想通りに
期待した通りに

動いてくれる人ではない、
振る舞う人ではない、

だから信頼できない、
という文脈なのではないかなと
感じました。

また、
表には出していないけれども、
裏に何かあるのではないか、

相手が言った通り、そのまま
鵜呑みにしてはいけないのでは
ないか、という考え。

これはある意味、危機管理では
すごく大事なことなんですよね。

言っていることを全て
鵜呑みにしてはいけない。

特に、人間関係が
浅い相手であればあるほど、

本当にこの人の言ってることは
真実なのかな、事実なのかな
という疑いの気持ちを持って
接することは、
決して悪いことではないです。

自分自身が後ほど
ダメージを受けないために、
自己防衛の機能でもありますね。

ですが、
ラッキーさんのご相談の中に
「いつも疑いを持って聞く」という
言葉があったのが、気になりました。

その都度、状況に応じて、
というのであれば良いのですが、

相手に対して常に懐疑的に接して
いると、消耗してしまいますね。

ここは一度、ラッキーさんの
心の奥深い所の信念を
掘り下げて見てみるのが
良いかなと思います。

続きは、ビデオでお話しします……

 

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170412_FB_kawabata

Q:子供のころより
既に決められた価値観の中で生きることに
息苦しさを感じていました。

思ったことをはっきり口に出すと
なんとなく周りから浮いてしまう経験から、

いつしか黙ってやり過ごす方が
面倒ではない事に気がつき、
いつしか他人軸な自分になっていきました。

それでも、50代になり
今まで不自由だったココロを解放したくて、
ありのままの自分で生きようと決め

少しずつ思った通りに行動したり
発言したりしていたら、
今まで良好だった親しい友人との間に
違和感を感じてきて、

こちらから距離を取ったり
逆に相手から取られたりして、
気がつけば今までの私の居場所が
なくなっている事に気がつきました。

本当に長い期間をかけて少しずつ。

最近変わらず仲良くしたい長年の友人から
「あなたは私の気持ちも考えず
 自分の気持ちをぶつけてくる」
と約束をドタキャンされた時に
傷ついた故を伝えた際言われて呆然。

私なりに誠意を持って
お付き合いしてきただけに
かなりショックでした。

「ドタキャンした時、
 私に何かあったか考えてくれたか」
と問われたのです。

私は何か起こった時
止むに止まれぬ事情があるのかも、
と考える前に感情が先に動くタイプです。

先にきちんと説明があった上でのキャンセルなら
理解出来たと思うのですが、友人も
私なら何も言わなくても理解してくれる、
と思ったようです。

今までずっと他人の気持ちを大事にして
自分のモヤモヤを見て見ぬ振りしてきたので、
もう他人軸には戻らないつもりですが、

自分を大事にし過ぎるのも
人間関係を損ねてしまうのでしょうか。

ワガママ過ぎたのでしょうか。

【なつなつ・50代・女性・主婦】
 
―――――――――――――――――
     
     
A:FROM 川畑のぶこ
        
自分を大切にすることと、
わがままや身勝手に振る舞うことの線引きに
悩まれているなつなつさんなのですね。

私たちが人生を豊かにするために、
人間関係を良好に保つことは
外すことができない要素です。

人間関係のバランスを保つには、
我慢しすぎてもしなさすぎてもだめで、
いずれも過不足なくというのが
重要となるでしょうね。

主張や意見を言うことは大事ですが、
相手の立場を考えずに
何が何でもそれを通そうとすると
人間関係は悪化します。

私はよく
Me First=まず自分から
という提案をしていますが、

それは相手があってのことであり、
自分さえ良ければ相手などどうでもよい
というものではありません。

まず自分のニーズを確認し、
それを満たすことを優先するのか、
それとも後回しにして相手を優先するのか、

そのことに関して
しこりが残らないようにするには、
どのようにコミュニケーションするのが
大事か、ということをお伝えしてきています。

Me Firstは決してMe Onlyではありません。

むしろ、自分を大切にするために、
相手とどのように良好に関われるかが
問われるでしょう。

良好な人間関係には
思いやりが欠かせません。

思いやりとは相手の苦しみを取り除き
安らぎや喜びをもたらしたい
という気持ちからの働きかけです。

なつなつさんがご友人のドタキャンに
自分の気持ちだけを感情的に伝えたことで、
ご友人が傷ついたという例を
あげていらっしゃいますが、

気心知れた友人との関係では
気遣いはご法度なこともあるでしょうが、
それも基本的に相手を思いやる気配りが
ベースにあって成立することです。

単に自分のことだけを考える
わがままな姿勢であれば
成り立たないでしょう。

なつなつさんも、ご友人も
「自分はこの相手から大切にされているのか?」
ということに疑問を抱いているので
起こった事件ではないでしょうか。

なつなつさんは、
蔑ろにされたと決めつけたので
感情をぶつけた、

一方で、ご友人は、
そんなこと私がするわけないのに
確認することなく「わがままな人間」と
決めつけられた、と思い、傷ついたわけです。

相手を思いやるには、
相手と自分の背景と置かれた状況を
深く理解するちからが必要になります。

私がそう受け止めてしまった理由は、
相手がそう受け止めてしまった理由は
どこにあるのだろうか。

お互いに違う背景や価値観がありますから、
その掛け合わせがうまくいくこともあれば
うまくいかないこともあります。

そのことも含めて
深く理解するちからが必要になるでしょう。

人間は失敗を免れませんから、
その失敗を批判するのではなく、
そこから何を学べるだろうか?
という姿勢が大事になります。

このような、
一見ネガティブに見える出来事も、それが
本当に大切にしたい人間関係であるなら、
これを機に絆を深める出来事にも
変えることができます。

そのためには、
頑なに自分の正しさを主張するのではなく、
状況の掛け合わせで誤解が生じたことを
素直に冷静に受け止め、

対応に不適切なことがあったなら
反省や謝罪を伝えることが大事です。

そのことで、相手にも
自分との関係を大切にしようと
努力してくれていることが伝わります。

決して決めつけることなく、
お互いが、失敗から何が学べるかということを
平静に観察して改善する気持ちを持っていれば、
いままで以上に良好な関係が維持できるでしょう。

ぜひ、この機になつなつさんが
真に大切にしたいものは何なのか?

もういちど振り返り、
素直に誠実に思いやりをもって
相手と自分に関わるようにしてみてください。

                  

ーーー

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FROM 川畑のぶこ

今日は、さちこさん(70代・女性・無職​​)
のご相談にお答えします。

【Q】いつも拝見しています。

50代の長女のことです。
私には、とても気を掛けてくれています。

でも、自分のことには我慢してか、
着る物・履く物にはお金を使いません。

何十年も前の物を着たり、
履いたりしています。

おしゃれには関心ないと言いますが、
生活できないほどではないと
思っています。

また、玄関や居間には、
自身の子どもの小さい頃の
写真が飾ってあります。

人が見たら、
彼女の孫の写真かと思われそうです。
私としては不思議で、
本人にも聞いていません。

家族は仲良くしています。
何か、どこかに問題があるのでしょうか。

頑張って節約もしています。
私よりもしっかりしています。

どんなふうに捉えたらよいのでしょうか。
よろしくお願いします。​​

【A】さちこさんの
親心あふれるご相談です。

おそらく、さちこさんは
周りの人と交流を豊かにしたり、
グループの中にいることを楽しまれる
方なのではないでしょうか。

なので、周りの人から
どう見られるかという見た目や容姿、
何を着るとか履くとかいうことにも
割と注意がいく人なのでは
ないかなと思います。

感覚的なものやフィーリング、
人との触れ合い…といったものを
大事にするのは、
女性に割と多いパーソナリティです。

一方で、さちこさんの娘さんは、
おそらく、周りの人と繋がることより
自分の世界を大事にする人なのでは
ないかなと思うんですね。

そのようなパーソナリティの人は、
人と交流したり繋がったりということに、
基本的な欲求がさほどなく、

それよりも、一人の時間や空間、
自分の内的な世界を充足させるのが
得意です。

ですから、写真についても、
それを見ると嬉しくなったり、
彼女ならではの世界につながる
ことができたりする、

彼女にとっては豊かな時間や
関係性なのかもしれません。

なので、別に
おかしいとかいうことではなくて、
ニーズが違うということです。

内的な世界を広げる人なのか、
外的な世界でやり取りを豊かに
する人なのか、
どちらによりニーズがあるのか
ということですね。

そして、内的な世界を大事にする人
というのは、見た目をさほど
気にしないという傾向があります。

服は、体を覆ってくれて
護ってくれればちゃんと機能を
果たしてくれるので、じゅうぶん。

履物も、履いて外を歩ければ、
怪我しないで歩ければじゅうぶん。

傘もビニール傘とかで大丈夫とか、
そういう価値感かもしれません。

一方で、色や柄、デザインで
もっと感覚的に満たされたくて
ファッションを楽しんだり、

また、それを周りの人から
どのようにフィードバックされるか
を楽しむ人もいますよね。

きっと、さちこさんはそのような
タイプなのではないかなと思いますし、

だから、そうではない娘さんを見ると
自分と違うし、何かおかしいのでは、
と思ってしまうのかもしれません。

ですが、娘さんは病的なわけでなく、
ただ、ニーズが違う、
パーソナリティが違う、ということです。

ぜひ、その視点を持ってみてください。

続きは、ビデオでお話しします……

 

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Q:大学生の一人娘についてです。
娘は実家で暮らし、
大学もバイトもサークル活動も
特に問題なくこなしています。

問題は彼女の部屋が異常に汚いのです。

本人は服装や美容にこだわり、
きれいに装って出掛けていますが、
居住空間は外見からは想像できないほど
荒れています。

モノが床に溢れるだけではなく、
食べ残しが腐っていようが、
汚れた衣類やゴミが散乱していようが、
まったく掃除しようとせず、
異様な匂いがしていても平気なようです。

私は掃除片づけが好きで、潔癖症なので、
このような娘の性分が理解できません。

それに、
汚さが度を越して病的な感じもします。

何度も注意したり、時には強く叱ったり、
「健康や美容にとっても
 不潔な空間はよくない」
と伝えているのですが、
一向に改善しません。

娘の部屋から漏れてくる悪臭に
気分が悪くなり、
彼女の不在時に部屋に入って
汚物を片づけることもしばしばです。

本人は部屋に入られるのは嫌なようで、
最初は不機嫌になっていましたが、
そのうち慣れたのか知らん顔をしています。

普段は母娘の関係は良く、
お互いに話を聴き合って
二人仲良く暮らしています(父親は単身赴任)。

しかし部屋のことになると、
私の言うことに拒否反応を示して
不機嫌になったり
数日間も無視したりすることもあるので、
まともに話ができない状態です。

今は
「時間がある時には部屋を掃除してね」
ぐらいしか言えず、
「うん」
と生返事が返ってくるような感じです。

一度彼氏が遊びに来た時には、
必死に見苦しくない状態まで
片づけていました(すぐに元に戻りましたが)。

私が潔癖である反動なのか、
部活や勉強で忙しかったため、
(私がやってしまい)掃除や片づけを
あまりしてこなかったせいなのか…

本人が清潔な空間で暮らすことに
意識を向け、
自室を整えられるようにするには、
どのようにしたら良いでしょうか。

【ココヨ・50代・女性・児童施設長】
 
―――――――――――――――――
     
     
A:FROM 川畑のぶこ
        
大学生の娘さんの部屋が
異常に汚く病的とのことで、
親心としては心配極まりない状態ですね。

ココヨさんは潔癖症とのことですから、
なおさらその状態を目にするのは
日々ストレスが蓄積されることと思います。

ココヨさんのご相談を読んでいて
気になったのは、娘さんは片づけ以外に、

学校生活で忘れ物が多いとか、
授業で集中力が続かず
成績が振るわないとか、
眼の前の刺激や楽しいものに
心が奪われてしまい、
本来の目的や重要なことを
後回しにしてしまう、

というようなことはないでしょうか?

もしそのような傾向がある場合、
発達障害のひとつである
ADHDの可能性があるかもしれません。

ADHD(注意欠如・多動症)の場合、
脳機能の障害があって、
本人の意志の力では
どうにもならないことがあります。

私たちの脳には遂行機能と呼ばれる、
目標や計画を立てたり判断したりするなど
思考や行動を制御する際に使われる
認知制御機能があるのですが、
ADHDの人はその遂行機能に
障害があります。

そのため、段取りや取捨選択を必要とする
片づけがうまくいかず、
部屋が散らかってしまうことが
多いのですが、
 
これは、本来やればできる人が
怠けているから起きていることではなく、
本人もどうしたらよいかわからず
困っているか、やってもうまくできないので
諦めている状態が多いです。

そこを叱られたり批判されたりするので、
モチベーションも低くなってしまい
悪循環に陥ってしまうのですね。

もし、
片づけられない理由がADHDである場合、
娘さんに必要なのは叱責や批判ではなく
サポートです。

生まれつきの脳機能の場合、
薬で治せるものではありませんから、
いかにその障害とうまく付き合って、
対処していくかが課題となります。

片づけも工夫が必要で、
集中力の持つ範囲内で行い、
取り組む場所や取り組み方もルールを決めて、
 
ビフォー&アフターの変化が
わかりやすく目に見えるかたちで
モチベーションを維持しながら
取り組むことが大切になります。

取捨選択ができないのであれば、
要・不要の基準を明確に、たとえば
1年以上使わなかったものは捨てる
などとルールを決めて仕分けしていきます。

仕分けの際は、
捨てるものの箱には「捨」、
取っておくものの箱には「取」、
迷うものは「迷」などと
目に見えるように3種にラベリングして
取り組むことをおすすめします。

確実に誰かにあげたいことが
明確なものに関しては、4つめの
「贈」の箱を準備しても良いでしょう。

また、
取り組む時間や範囲も決めてから行います。
今日は20分だけなど、
確実に集中力がもつ時間に設定し、
スマホのアラーム機能なども
活用するのが良いでしょう。

取り組む場所は、
命や健康に関係することは
何より優先させる必要がありますから、
異臭を放つ腐った食べ物などは、
まずそれだけに集中して
最初に捨ててください。

そのあとは、この1畳だけとか
このコーナーだけなどと限定し、
決めたら決してそこから動かず、
その場所だけに集中するという具合です。

部屋全体を一気に整理すると考えると、
気が遠くなりどこからどう手をつけてよいか
わからなくなるので、
場所と時間を限定することが大事です。

このように、
可能なことを少しずつ取り組むという
スモールステップ方式を
心がけてみてください。

手をつける順序も、ADHDの人は
視覚刺激に影響を受けやすいため、
取り組む場所はパッと見えるところから
取り組むことで
モチベーションを維持させます。

たとえば、
いきなりクローゼットの中や
引き出しの中などに手を出すと、
それらの中身を一旦床やテーブルに
出すことになるので、パッと見、
部屋がさらに散らかったような状態に
見えてしまいます。

するとやる気が失せてしまいますので、
目に見えるテーブルの上や机の上、
椅子や床やベッドなど
水平面から取り組むことは大事です。

それら水平面のものは、
本来収納場所ではなく、作業をするとか
座るとか寝るとかといった活動を
支える機能を持っているはずですから、
早めにそれら本来の機能を取り戻すことで
モチベーションも維持できます。

開始する前後に写真を撮って
見比べるのも効果的です。

片づけを始める前に、取り組む場所の
チェックリストを作っておき、
遂行できたらチェックしていくのも
良いでしょう。

また、
目の前の刺激に左右される特性を理解して、
写真や本や漫画などをついつい手にとって
見はじめたり読みはじめたりしないよう、
心に誓ってから取り組むことも大事です。

服も一緒で、
娘さんの場合は美容やファッションに
興味があるようですから、
片づけの最中にファッションショーや
メイクが始まらないよう
誓って開始するのが良いです。

全身鏡は最初に覆ってしまい、
「鏡禁止!」
と張り紙などしておいても良いでしょう。

その日に決めた時間と場所をクリアできたら
自分にご褒美を与えるのも良いです。

たとえば、さきほど我慢した
写真や本や漫画を読む時間をとる
などもご褒美のひとつになります。

これらのステップは
もちろんADHDでなくても
片づけが苦手な人にも有効ですので、
ぜひ参考にしてみてください。

もし、娘さんが何の障害もなく
ただ怠けているだけなら、
失敗から学ぶことを見守る修行と
切り替えてください。

娘さんは彼氏が来るときは
頑張って片づけるようですから、
部屋が汚れていることで
大切な異性との人間関係が崩れる
体験をもって初めて問題意識が芽生え、
片づけの重要性を
学ぶことになるかもしれません。

人間は成功より失敗から
多くを学ぶと言われています。

娘さんの学びのタイミングも
信頼してあげてください。

                  
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FROM 川畑のぶこ

今日は、ひまわりさん(10代・女性・大学生​​)
のご相談にお答えします。

【Q】こんにちは。
現在大学1年生の者です。

私は親との関係が
上手くいっていません。
私が嘘をついてしまうことが
原因だと思います。

過去に彼氏がいたのですが、
習いごとに集中できない、
私の人格が変わってしまう、
ダメな男に引っかかるなどの理由で
怒られてしまい、

その後も、同じように怒られるのが
目に見えていたので、
好きな人や彼氏ができても
隠すようになってしまいました。

なので、大学生になって
彼氏ができていても、
友達と出かけたり、泊まったりして
いると伝え、過ごしていました。

しかし、ある日スマホやレシートが
見られてしまい、私が話していたこと
と違うことがバレてしまいました。

もちろん、私が嘘をついてしまった
ことをいちばん反省しなくてはなりません。

しかし、嘘をつかなければ
親に何と言われるか分からず、
怖かった気持ちがすごくありました。

親は親で、何度も裏切られたと
大変怒っており、私の気持ちなどは
全く聞いてくれそうもありません。

自分の意志を持ちたいと思いつつも、
まだ親の扶養内で生活をしており、
親の言うことを聞かなくてはならない
のもわかっています。

どうしたら良いでしょうか。
上手く伝えられずすみません。
どうかよろしくお願いします。

【A】ひまわりさんの、
切なくて切実なお悩みですね。

今きっと夏休みですよね。

ひまわりさんの夏休みが豊かになるように
アドバイスさせていただきますね。
間に合うとよいのですが、、、。

まず、ひまわりさんは
すごく真面目ですね。

いわゆる「良い子」と言いますか、
親に対して、特にお母様に対して
「良い子」を頑張ってやっているんだな
というのが伝わってきます。

自分が嘘をついてしまったから
自分がいけないんだ、
反省しなきゃいけないんだ、

親の扶養内だから親の言うことを
聞かなきゃいけないんだ、、、と

おっしゃっていますが、
これ、違います。

ひまわりさんはひまわりさんの人生を
生きるという権利があるんですね。

自分の思っていること全てを
親に話さなきゃいけないという
ルールはないです。

ティーンエイジャーになったら、
秘密とか内緒にしたいことが出てくる
なんて当たり前です。

子どもが親離れする、巣立つというのは
自分の中に秘密ができる
ということでもあるんですよ。

お母様の過干渉に対して、
ひまわりさんがすべきこと、
それは「ノー」を言うことです。

ひまわりさんにはひまわりさんの
人生があり、課題があるように、

子を持つ親としてのお母様には
お母様の課題もまた、あるんです。

続きは、ビデオでお話しします……

 

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