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Q:最近あまりなかったのですが、
気分が落ち込みすぎると、
人との会話に困難が生じます。

相手が困っているのがわかっても、
無の状態になり、声も低くなり、
 
言葉も、もうありえないからという
雰囲気を出しながら、
吐き捨てるように、
きつくなってしまう私に悩んでいます。

   
先日、エアコン取り付け業者に
依頼をしました。
 
約束の時、17時からにして欲しいと
お願いしたところ、あまりに遅くなると、
暗くなるので、16時が限界ですと言われ、
 
お友達と約束していたのですが、
その日にお願いしました。

  
そして、当日。
お友達と過ごしていた時間を
切り上げたにもかかわらず、
予定時刻に来ず、
1時間後になると言われました。
 
であれば、最初から17時にしてくれれば
よかったのにという思いを抱えながら、
 
しようと思っていた予定を済ませて、
17時までに急いで戻ると、
まだ来ていませんでした。

  
電話をすると、
今高速で急いで向かっていて
あと30分はかかると言われてしまい、
 
この気持ちだとうまく業者と話せないと思い、
後日にして欲しいと思い、提案しました。

もともと別のお友達と
夜に会う約束もあったので、
断ろうと思ったのです。

しかし、そうなると、
次の予約がもっと先になると言われ、
そうすると、寒い日が続くと思ったので、
仕方なくお願いしました。

  
しかし、家で作業してもらう間も、
全く気持ちが戻らずにいました。
 
すると、外の配線の長さが足りず、
新しいものに変えたほうがいいと、
追加料金を請求されました。
 
その話は数日前に、
取り付け場所を見に来た時は、
長さは十分に足りますという話があったのに、
もうそれで、気分がさらに下がりました。
 
 
それで少し気分を取り戻したのですが、
相手もただならぬ雰囲気を察したようで、
値下げをしますみたいなことを
言い出したのですが、
 
そんなことでは気分は上がらず、嫌味っぽく
「こんなに費用がかかるなら、
 エアコンではなく、
 他のものを買えば良かったです」
と言ってしまいました。

すると、相手は
もうどうしたらいいんだ、
みたいな顔をしました。

 
それで、どうしようか悩んでいると、
さらなる値下げをしますと言われて、
もう信用度も下がり、本当に大丈夫か?
と思うほどでした。

大手の引越し業者の
下請けさんだったのですが、がっかり。

 
思い返せば、こういうこと、
昔はよくあったんです。

断捨離をする前の、闇の時代。
心が荒んだ時に、
相手を人間として扱えない自分。

こう扱われるべきだと思っていたのに、
そうでなかった時の失望感。

自分は悪くはなくて、
相手が全面に悪い感じが出てしまう自分。

何でこんなことに私を巻き込んだの?
という感じ。

自分は遅刻することもあるのに、
相手に時間を無駄にされたと思った時、
気持ちの切り替えがしにくい私。

プロとして、時間を守るのは当然じゃない?
お金を取るんだったら、しっかりやってよ。
そんなの当たり前でしょ。

いやーな私が溢れ出すことが、
昔はしょっちゅう。

 
あとから思えば、相手にも事情があったし、
仕方のないことだし、
相手も高速で来てくれたし、

私たちが快適に暮らすために、
夜も遅くて、暗い中で、しかも冬で寒い中、
頑張って作業をしてくれたのに、
感謝もできない私。

自分の予定が台無しにされたと、
気分を害してしまい、被害妄想になる私。

まだこの心の闇があるのかと思うと、
病気なのかなと思ってしまいました。

自分との関係性は、
今とても良くなったので、戸惑っています。
 
私が気づけていない私がいる気がして、
メールを送りました。
何かアドバイスをもらえたらと思います。
 
【サリー・30代・女性・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

せっかくの友人との楽しい時間を犠牲にして
スケジュールのやりくりをしたのに、
時間通りに来なかった業者に
悪態をついてしまう、

そして、そんな闇のある自分にも
嫌気が差してしまっているのですね。

自己分析をして
より良い自分になろうと努める
サリーさんの健気さや誠実さが伝わってきます。

 
まず、
サリーさんに受け入れていただきたいのは、
人間は誰でも闇を持っていて、
それ自体は自然なことだということです。

すべての闇を消そうとしても無理なことを
知ってください。

陰も陽も、
絶妙なバランスのうえに存在しているのは
私たちの心も一緒です。

 
私たちは己のニーズが満たされないと、
少なからず悪感情を抱くものです。
 
自分に完璧を求めない姿勢は
相手への寛容さにもつながることでしょう。

 
否定的な感情が湧いたならまず、
「ああ、今私は怒っているんだな」と、
「人間だな」と、それを認識して
素直に受け入れてみてください。

ただし、感情を受け入れるイコール
感情にまかせて行動して良い
ということではありませんし、
相手に悪態をつくことを
正当化するものでもありません。

否定的な感情を受け入れつつも、
悪態をつかず平静に対応することも可能です。

闇の存在を受け入れつつも、
その感情に飲み込まれない術を
身につけておくことは肝要です。

 
イラッときたら、感情に気づき、
一旦呼吸に注意をむけます。
吸って、吐いて×3回くらい
意識して呼吸をしてみます。

そして、
「ああ、今私は怒っているんだな」
「人間だもんな」
「今日はとくに友人との時間を
 犠牲にしたからだな」
と自分の気持ちに気づいてあげます。

これだけでぐんと心は落ち着くはずです。

 
そして、サリーさんが、
過去に似たような経験をしたにも関わらず、
さほど苛立ちや怒りが湧かず、
しなやかに対処できたときのことを
思い出してみてください。
 
そのときのサリーさんはどんな状態でしたか?
苛立つときとの差はいったい何でしょうか?

 
多くの人は、基本的に
自身のニーズが満たされているときには
他人にも寛容になれます。

睡眠不足のときよりも
睡眠が十分取れたあとのほうが、
お腹が空いている時より満腹のときのほうが
ゆとりをもって相手に向き合えます。

 
心理的なニーズも然り、サリーさんご自身も
「落ち込み過ぎたときに困難が生じる」
とおっしゃるとおりです。

友人との楽しい時間は
犠牲の感覚をともないますが、
それが職場の義理の付き合いのあとなら
さほど苛立ちは覚えないかもしれません。

そうであれば、
「すべてを効率よく今日のうちにこなす」
のではなく、

「何より友人との楽しい時間を優先し、
 集中して、その前後は
 スケジュールを入れずにゆったりすごそう♪」
  
とスケジュールの断捨離をすることで、
心が満たされやすくなるでしょう。
  
そんな時間を満喫して
睡眠も十分にとれた翌日などに、
業者が約束通り来られなくても
冷静に対応できたかもしれません。

 
自己犠牲を強いる日々を送っていると、
自分はこんなに
相手のために無理をしているのに、
相手は私に対してそうしてくれない
(=私を大切に扱ってくれない!)といった、
 
貶められたような気分になって
怒りを感じてしまいます。

 
自己犠牲と感じていることは、
可能な限りひとつずつ手放していくことです。

  
住宅設備業者が工事や修理の約束に
数時間遅れたり早まったりするのは
想定内のことで、

通常であれば、あらかじめそのことが
コミュニケーションされて
了承しているはずです。

(もしそのようなやりとりがされておらず
了承していないのなら、
前後する可能性があるので
ゆとりある日に設定することを
客に伝えるよう要請しましょう)

 
当然のことながら、
相手はサリーさんを尊重していないわけでも
怠けているわけでもなく、

彼らにできるその時点での精一杯を
しているだけなのは
サリーさんも認識されていると思います。
 
 
日頃から、心のエネルギーが
充電できている状態が保たれていると、
多少エネルギーが低下する出来事があっても
それなりにバランスがとれるはずですから、
 
まず自分の心理的なエネルギーの状態に
注意を向けて、
エネルギーが枯渇しているなら
まずそれを満たすことを
心がけてみてください。

  
自分に優しくなることは
相手に優しくなること。

空間にも時間にもゆとりをもたせることは、
心にゆとりをもたらしますし、
自分にも相手にも優しくなるための
大切なステップです。
 
 
ーーー

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ご質問はこちらから

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FROM 川畑のぶこ

のりまきさん(40代・女性・会社員)
のご相談にお答えします。

【Q】夫55歳、私は48歳、
バツイチ、子なし同士、
2年間の交際を経て昨年、再婚しました。

交際期間中はお互いに気楽な関係で、
私の自由奔放な性格も
「君らしくていいね」と
受け入れてくれていた夫。

でも、結婚してから
急に態度が変わりました。

今では、どこに行くにも
「誰と会うの?」とか
「何時に帰るんだ?」と
細かく訊かれるようになり、
正直かなりストレスです。

もちろん、夫なりに心配してくれて
いるんだとは思います。

でも、交際期間中はお互い、
適度な距離感を保ちながら
付き合っていたのに、

結婚した途端に束縛が強くなった
ことに戸惑っています。

「こんなはずじゃなかった。
もっと自由でいたい」と思っても、
夫を傷つけたくないから
本音を伝えるのをためらってしまい、
ますますモヤモヤしてしまいます。

結婚する前に、このあたりのことを
もっとちゃんと話し合っておくべきだった、
と後悔先に立たずです。

バツイチ同士だからこそ、
もう少し大人の余裕がある結婚生活を
想像していたのに、全く違っていました。

夫のことは大好きなのに、
今では毎日が窮屈に感じられること
さえあります。

私たちのような再婚夫婦が、
互いを束縛し合うことなく、
でも仲睦まじく、無理なく、
自然体で過ごすには、
どんな心構えや関わり合いが必要でしょうか。

【A】結婚してみたら
恋愛していたときとは違ったというのは、
本当に多いケースだと思うんですね。

初婚、再婚に関わらず、
あり得ることだと思います。

恋愛中は、会う場面や時間が
限られていますので、お互いに
ベストな状態、ゆとりがある状態
をある程度保てますよね。

そして、いいところを見せる、
あるいはちょっと無理をすることも
できると思うんです。

ただ、結婚するとずっと一緒にいるわけ
ですから、ここ一番という頑張っている
自分だけではなく、素の自分というのも
どうしても出てきますよね。

今回、のりまきさんの素の部分と、
彼のナーバスな部分が出てきた
ということだと思います。

のりまきさんは、結婚する前に
ここはちゃんと話をしておかなきゃ
いけないところだった、

価値観を確認しておくべきだったと
思っていらっしゃうようですが、
これは結婚してからでも
全く遅くないです。

結婚というのは異文化交流。

価値観のすり合わせで、
ぶつかり合いがあって当たり前と
思った方がいいですね。

結婚はゴールではなく
あくまでもスタートです。

「結婚」プロジェクトのカリキュラム、
大きなステップ1がきた、と思って
 
ぜひ、ご主人のことも、
のりまきさんご自身のことも
大切にしながら、

率直なコミュニケーションをとる
レッスンをしていただきたいなと
思います。

続きは、ビデオでお話しします……

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