断捨離メルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をあなたにシェアします。
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【Q】自分を大切にするには?
断捨離の実行には自分軸で生きることが不可欠だ
と書かれていますし、私もそう思います。
でも、現実は夫や娘たちの意見ややりたいことを優先させることが
習い性になってしまっている自分がいます。
昨日も旅行中、博物館で見たい展示があったのに、
中で子供が喜びそうなイベントをみつけた途端、
その展示のことは頭から消え、イベント向かう自分がいました。
結局、子供たちはそれほど興味を示さず、
私は見たい展示が見れずで、我ながら何をしているのかとガックリ。
自分に自信がないのではないかと思います。
こうしよう、こうしたいと家では考えてしながら出かけても
その場で他の人に何か言われるとコロッと自分の考えを捨ててしまうんです。
まるで自分を捨てているようです。
どうすれば自分をもっと大切にできるのでしょう。
【55歳 主婦 アグネス様】
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【A】
FROM 川畑のぶこ
アグネスさんのように、自分のことよりも
子どもや夫のことを常に優先する母であり妻は多くいると思います。
自分軸を実践する際に、必ずしも他人を満たすことを優先してはいけないか
といえば決してそうではありません。
私たちの喜びには、自分で自分を満たす喜びと、愛する者を満たす、
または愛する者が満たされる喜びとがあります。
どちらも大切な喜びあり大切な心理的ニーズです。
自分の喜びは相手の喜びであり相手の喜びは自分の喜びという
非二元性に気づくことができたのであれば、この上ない幸せではないでしょうか。
アグネスさんが博物館のケースでは
「私は私自身を満たすために相手を満たそうとしている」と
より自覚的に意識して子どものためのイベントに行けたのなら、
苦しみは減ったのでは無いかと思います。
私たちはそのことを歪曲して、自己犠牲を払い相手を満たしてあげている
という意識があるので、恩着せがましさが出てきてしまいます。
すなわち、相手が喜べば自己犠牲のお手柄であり、
喜ばなければ、自己犠牲を払ったのに、見返りが得られず損をした
という心理状態に陥るのです。
こうして落胆したり怒りを覚えたりします。
自分のニーズでなく、相手のニーズのためにやってあげているのだという幻想を
自分が相手の喜ぶ顔が見たいから、そのことによって「自分を満たしたいから」
やるのだと意識を切り替えることです。
そうであれば結果への執着は減るでしょうし、とらわれから解放されるでしょう。
子ども達は喜ぶかな?どうかな?という、子どものイベントへ行くプロセスそのものが
すでにワクワク感をもたらす喜びだと知り、結果は嬉しいことも残念なこともある。
これは、自分を喜ばそうとして某のイベントに参加しようとしたときも一緒。
喜ばしい結果のこともあれば残念な結果のこともあるでしょう。
人生とはそういうものであると受け入れ、うまくいかないチャンスもあるからこそ
うまくいったときの喜びも大きいことを受け入れることが出来たのであれば、
落ち込みも減るのではないでしょうか。
自分を満たすか相手を満たすか、両方大切ではありますが、
そのバランスも大切にしてみてください。
人によってそのバランスも違ってくると思います。
アグネスさんの場合は、前回は子どもを優先して満たそうとしたので、
今回は自分を優先して満たそう、というようなバランスの取り方も
良いかもしれませんね。
もちろん、自分を満たすときに、必ずしも家族を巻き込むイベントとは限らず、
家族抜きの場で前回のバランスとして自分を満たすことだって可能なわけです。
自分を満たすイコール誰かが犠牲を払う必要はありません。
人の意見や反応に影響を受けないところで、
まずは自分を満たす練習をしてみてはいかがでしょうか?