20210426

FROM 川畑のぶこ

今日は、なつさん(40代・女性・パート、主婦)のご相談にお答えします。

【Q】
悩みは、この春中3になった娘の不登校のことです。

昨年、2年生になったばかりのとき、
新しいクラスが嫌だと彼女が言ったのがきっかけで
話を聴いたところ、
そのクラスには誰も知っている生徒がおらず、
常に一人でいるということをポツポツ話してくれました。

もともと、小さい頃から人見知りが激しく、
私の後ろに隠れるくらい恥ずかしがり屋でした。
ただ、仲良しの友達とは普通に遊べる、
笑顔の可愛い娘でした。

この話を聞いて、
娘は果たして大丈夫なのか、不安になりました。

中学校では、毎日の授業予定を書いていく
連絡帳みたいなノートがあり、
そのページに担任の先生との交換日記のような
何でも書いて良いスペースがあります。

日頃は見ないようにしているのですが、
久しぶりに読んでみたら、
2年生になってからは担任の先生あてに
娘はこう書いていました。

「私は学校でいじめられています。
誰も知り合いがいないクラスなんて辛いです」と。

それに対して担任の先生からのコメントは
「ごめんなさいね。それは気づきませんでした。
何か対策を考えましょう」でした。

娘は、知り合いがいないクラスの中で
1日をどうすごしているのだろうと、気になりました。

後日、娘にそのことを 訊いてみたら、
一人で絵を描いているか、
周りの声が聞こえないようにシャットアウトして
自分の席に一人でいる、と答えました。

高校受験を控え、昨年末に塾に入れたのですが、
1か月ほど経った2月初め頃、
娘は「学校にも行かない!塾にも行 かない!」
と言って、朝から起きなくなりました。

何かあったのか? 何か悩んでいるのか?
訊きましたが、
「学校 が嫌だ!眠たい!時々泣けてくる」
としか言いません。

数日学校を休ませ様子を見ていましたが
何も変わらずでした。

【A】
なつさんの娘さんへのお気持ちが伝わってきますね。

我が子が苦しい状態でいるということは、
親にとっても胸が張り裂けるような思いだと思います。

まず、なつさんの親心としては、
一日も早く娘さんの苦しみが取れて
学校に行けるようになれたらいいなという思いが
強いのではないかなと思うんですね。

また、そのような働きかけ、勇気づけや元気づけを
されているのではないかと推察します。

娘さんに接する際に大切にしていただきたいのは
なつさんが娘さんの安全地帯になってあげるということ。

安心、安全、どんな私でも受け入れてくれる場
というのが、今の娘さんには必要です。

不登校になる子、いじめを受けて
学校に行けなくなる子たちというのは、
自分だって本当は行きたいんです、行きたいけど行けない。

それを、大人や社会の論理、
あるいは日本の教育システムのロジックにのっとって、
何が何でも行くべきだというような前提で
働きかけをしてしまうと、
心はどんどん荒んでいったり
壊れていってしまったりすることがあります。

今の娘さんはとても緊急状態にあって、
叫びがあるわけですよね。

泣けてくるし、行きたくない、
嫌だと言っているのだから、
「そうか。じゃあ行かなくていいよ」
と受け入れてあげることが何より大切です。

続きは、ビデオでお話しします……

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今日は、このメルマガが、なんと、めでたく100本目になります。
一昨年、2015年5月から第1回目が始まりまして、
2017年4月でいよいよ100本目になりました。

今日は、これまでの100本を振り返りながら、
私から皆さんへのメッセージをお送りします。

「ココロのホメオスタシス」、自然界の叡智を信頼する
ということについてです。
どうぞ、最後までおつきあいくださいね。

こちらからどうぞ……

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、お孫さんの偏食について「息子の嫁とうまく話し合いたい」という女性
(60代・主婦)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~

一人っ子で年長児の孫の、極端な偏食に困っています。
また、孫は人との関わりが苦手で、幼稚園でも孤立しがちなことも気がかりです。

孫の食べられるものを挙げていくと、十本の指で間に合ってしまいます。
数少ない食べられるものでも、パッケージや調理方法が違うと、
顔を背け、決して口を開きません。
例えばいつものヨーグルトではないとか、フライドポテトは好きだけど、
肉じゃがは食べないとか。
一緒に料理をして食べ物に興味を持たせたいと思っても、嫌がります。

以前、原因は分かりませんが、チック症状が出たことがあり、強く言えないでいます。

この強いこだわりは治療の対象ではないかと考え、
息子に発達相談を受けるよう何度も促し、息子夫婦は地域の無料相談を受けたようです。
そこでの診断は、年相応に身体的成長をしているので様子を観ましょうとのことでした。

私は、様子を観る=何もしない、とは思えないので、息子夫婦、特にお嫁さんには、
いろいろなところで発達状況と療育の相談をして欲しいのです。
そのためには労力もお金も協力する、と息子には伝えています。

息子も何とかしたいとは思っているようですが、お嫁さんを説得できずにいます。

私とお嫁さんとの関係は、年に数回お互いの家を訪ねて、当たり障りのない話をするだけ。
また二人とも、相手のひと言を気にするタイプなので、
孫のことを話し合うのを躊躇してしまいます。

お嫁さんに、孫の状況にもっと危機感を持ち、相談や療育に通うなどの行動を
起こしてもらうには、どのように話せば良いでしょうか。
嫌われてもいいやと思いつつ、こじれた時に板挟みになってしまう息子のためにも、
お嫁さんとはうまく話し合いたいのです。

~~~~~~~~~~~

愛する孫には元気に、健全に育ってほしいという、みつさんの気持ちが
ひしひしと伝わってくるご相談ですね。

まず、偏食について。
子どもが食べないときに、あまり「食べなさい、食べなさい」と強要してしまうと、
みつさんもご心配されているように、「食べること」の楽しさがそがれてしまい、
脅迫的に何かを「食べさせられている」という状態になってしまいます。

食べるということの文化はとても大事です。
実際に何を食べるのか、内容そのものはもちろん大事ですが、
どんな文脈で食べるのか、どんな文化の中で食べるのかということも、
とても大事ですので、そこを注意してあげるとよいと思います。

また、同じ物を食べても、ご機嫌な状態で食べるのか、不機嫌な状態で食べるのか
によって、栄養の吸収率も違ってきます。
いつもイライラしたり、殺伐とした環境の中でどんなに栄養価の高いものを
食べても、なかなか身にならないということですね。

今の状況で、「おばあちゃん」の立場であるみつさんにできることって何だろう?
と考えてみてください。

お孫さんの横にマンツーマンで付いて、「これを食べなさい、あれを食べなさい。
これにはビタミンが、カルシウムが、ミネラルが……」というようにはできないでしょうから、
子どもが楽しい雰囲気の中で食事ができる、また、家族っていいな、温かいなと思えるような
状況にするために、おばあちゃんが一役買ってみる、というのは価値がありそうですね。

「10本の指で間に合ってしまう」ということも、ある視点からは
「10個も食べられる物がある」、と捉えることもできるかもしれません。
地球という規模で考えると、日本というのは本当に稀有な、豊かな食生活を送っている
国民であり、その文化の中に私たちは身を置いています。

ちょっと飛行機を飛ばして何時間か行けば、毎日毎日、同じ種類、数種類の物しか食べられない、
それでも一生懸命成長し、頑張ろうとしている子ども達もいます。
どうぞ「生命力」というものを信頼し、リラックスして関わり合ってみてください。

お嫁さんとのコミュニケーションについては、ちょっとしたコツを押さえることで、
スムースに会話を進めることができますよ。

続きはビデオで……
https://youtu.be/zqA8IlN5vI4

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