Elderly couple rest at tropical resort

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【Q】家内が老人ホームに入ったのですが…

私は86歳 家内は83歳
家内は2年前からアルツハイマー型認知症と診断され、
次第に家事もできなくなり、
失禁、徘徊ががあらわれるようになりました。

この二年間介護してきましたが、
耐え切れず、有料老人ホームに委託しました。

介護から解放され肉体的にも心理的にも楽になりましたが、
生き別れの状態では常に家内のことが気になり、落ち着かないし、
自分の生活をどうしていけばよいか悩んでいます。

家内の病は治る見込みはありませんので、自然に任せ見守ってやり、
自分は残された人生をゆっくりと過ごしたいと思いますが、
もう一つ納得できません。

【86歳 男性 tomy様】

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【A

FROM 川畑のぶこ

tomyさんのように人生の伴侶が認知症を患い、
介護に苦労される方は多くいらっしゃり、
同じような苦しみを抱いていらっしゃいます。

tomyさんが、もう一つ納得がいかないのは、
どこかでまだ罪悪感や後悔が残るからではないかと察しますが、
人間が断腸の決断をするときは、どのような選択をしても、
少なからず後悔は伴うものです。

tomyさんが、その時点での、物理的、精神的、肉体的な限界を尊重し、
散々逡巡した上で下した判断であれば、
それはその時点での最善の選択であったということを
思い出してみてください。

物理的・肉体的・精神的な限界がないのなら
いくらでも理想を追い続ければ良いでしょうが、
私たちにはそれぞれの限界があります。

それを素直に受け入れず、
今の自分でない、誰かの限界を採用したり、
限界を知りながらも無視して無理をし続けたのなら、
かならず何れ破綻するでしょう。
奥様との関係性もいよいよ不健全なものになるはずです。

tomyさんはその時点でのベストを尽くされたのです。
人生には忍耐を必要とする場面が多々あります。

全体の流れを考慮した結果、互いにとって健全な判断をするときに、
手放さなければいけないものもあります。

生き別れではなく、心できちんと繋がっているということを
思い出してください。
会いたいときにはいつでも会えるのだと。

物理的にも、肉体的にも、精神的にもゆとりがない状態で、
質の薄くなってしまったサポートを日々行うのではなく、
物理的に関わる時間は少なくなったかもしれませんが、
精神的にゆとりをもっているが故、質のともなった濃い時間を
共に過ごせると考えてみてください。

一緒にいる時間の量よりも、その質が重要です。

奥様と一緒にいられない時間に焦点を当てるのではなく、
一緒にいられるその瞬間を、より生き生きと心を込めて関わり合い、
愛ある時間をじっくりと味わうよう心がけてみてください。

奥様にとっても、tomyさんの笑顔が何よりの薬となるはずです。

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【Q】介護をしたくありません

両親、特に母親が好きになれず、今後もし、介護が
必要になっても正直面倒みたくありません。
心の持ちようを教えて下さい。

既婚、子供無しの40代の公務員です。
私は一人っ子だったせいもあり、子供の頃は親の干渉
が強く、何かにつけ危ないからあれやっちゃダメ、
お金がかかるからこれもダメと、やることなすこと
ケチつけられ、厳しく育てられました。

そのせいで、小さい頃は何の楽しい思い出もなく、
無気力、無感動な人間になりました。

本当は大学に行きたかったのに短大にしとけと言われ、
その後の就職も親の勧め通り公務員になりましたが、
ちっとも楽しくありませんでした。

30代後半の時に東京に転勤になり、親からも離れられて、
こちらで結婚もしやっと自由を手に入れられた気分です。

世の中、短大も行けない人もいて、行かせて貰っただけ
でもありがたいと思わなきゃいけないのかもしれませんし、
ちゃんとした仕事につけていいじゃないと人から言われる
事も多いですが、正直幸福感は全く無かったです。

最近になって、転職しようと資格取得の為に勉強したりと、
やっと少し充実感が持てるようになってきたところです。

でも気になるのは今後の両親とのかかわり方です。
冒頭のように思うのは薄情でしょうか?

【40代 ケリー様】

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【A】FROM 川畑のぶこ

辛い子ども時代だったのですね。
親の過干渉や価値観の押し付けで、自分の本当にしたい
ことが出来なかった。そのことで親に恨みの念を持っており、
その感情を解消できないままでいる。

もしそのままで、無理に親の介護をしたなら、親子関係は
悪化するばかりで健全な状態をもたらすことはないでしょうね。
福祉施設に委ねるというのもオプションとなるかもしれません。

ただし、現時点では親の介護に関しては白黒はっきりさせる
ことはせず、いったん横に置いておいてみてください。

今、ぜひケリーさんに集中していただきたいのは、
親によって満たすことができなかった大切な己のニーズを、
親から解放され、大人になった今、自分自身が充分に
満たしてあげるということです。

親のニーズより、自分のニーズに集中してみる時期
というふうにとらえてみてください。

それは、自分がしたい仕事をしたり、過去にできなかった
勉強を今から始めるということでもあるでしょう。

転職や資格取得に向けて勉強されるのはとても良いことだ
と思いますし、恐らくそのような動機で励まれて
いらっしゃることと思います。

ただし、気をつけていただきたいのは資格などは
「取るべき」とプレッシャーを感じながら取ろうと
しているのか、それをも「取りたい!」と胸の高鳴りを
感じながら取ろうとしているのかを
じっくり振り返ってみてください。

前者であれば、ケリーさんの場合は考え直すことを
おすすめします。「べき」で判断する時というのは、
純粋に自分を満たすことよりも、世間や他人を軸に
判断していることが想定されるからです。

これでは公務員の仕事を選んだ時と同じ状況に陥ること
になるでしょうし、ケリーさんの人生の大切な課題から
目を背けることにもなってしまいます。
真に大切なニーズが満たされることは無いでしょう。

ぜひ、「したい」と思うことをしてみてください。
人生に始めるのに遅いことはありません。
肉体的な生命ではなく、意識や魂のレベルでみたなら、
私たちはまだひよこかもしれません。そうであれば、
これからがスタートで成長率は無限大です。

お母様も同様で、全知全能の神ではありませんから、
共に学びの過程と思えば良いでしょう。
時として、年齢は親の方が上でも、精神的な、あるいは
魂の発達は子どもの方が上ということもあります。

私たちの恨みの感情は、そのせいで取り返しがつかなく
なった場合に強く生じます。

まだまだ取り返しがつくし、むしろそんな経験があった
からこそ、それがバネとなって人生経験や学びが深まった
ということに気づくことだってあるかもしれません。

そうであれば、恨みの念はいつの間にか消えることでしょう。
時として反面教師をしてくれた親に感謝すらするかもしれません。

まずは親が自分に出来なかったことを自分がしてあげる。
自己充足してから、さらに、親が実際に介護が必要になったら、
そのときの一呼吸おいた自分に
判断を委ねてみてはいかがでしょうか。

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