151005

こんにちは。川畑のぶこです。

先週はイタリアから動画メッセージを配信しましたが、いかがでしたか?

現地では大丈夫だったのに、帰国後は時差ボケに悩まされています。
今週はずっとイタリア時間で動いていて、何時に就寝しても、
真夜中の1時か2時になるとパッと目が覚めてしまい、
そこからコーヒーが飲みたくなってしまうのです(笑)。

それ以外は、おかげさまで体調良くやっていますが、
季節の変わり目ですので、皆さんもどうか風邪など召されませんよう、
気をつけてくださいね。

今日はタイトルを見た瞬間に、私人も個人的に胸がグッと痛くなるような
ご相談をいただきました。
愛犬を亡くしてしまった方からの、ペットロスについてのご相談です。

————-

「愛犬が亡くなってしまいました。私は、40代の主婦です。
子供がほしくて、不妊治療を続けて早7年。
そんな中、去年の暮れに可愛がっていた愛犬が亡くなってしまい…。

この子が私の子どもだったらと何度思ったことか…。
哀しくて、哀しくて…。私のもとに帰ってきてほしい。
でも、そろそろ決断をしないといけない時にきています。

愛犬もいなくなり、子も授からず、
これからどうやって過ごしていったらいいのか泣き崩れる毎日です。

主人は、二人で仲良くやっていこうと言ってくれています。
でも、主人には悪いのですが、
愛犬は私が飼っていて生まれた時からずっと育ててきました。

まだ前向きになれず、希望が見えません。
どう思って生きていけばいいのでしょうか?」

———

家族のような存在の、愛するペットの死に、
どうやって向かい合っていったらいいのか。

愛する者が旅立っていけば悲しいのは当然です。
最初のうちは無理せずに、悲しんで、いっぱい涙を流して、
しっかりと喪に服するということが大事ですし、とても自然なことです。
無理に「早く前向きにならなきゃ」と思う必要はありません。

次のステップとして、natumeさんご自身も感じ始めていらっしゃるように、
心の整理が必要ですね。
ここでは意識の切り替えがポイントになります。

悲しみを「感謝」に切り替える。
ペットとの縁に「ありがたい」と思う方に、気持ちをシフトしていただきたいなと思います。
その人の「死生観」が試されるときでもありますね。

あと、ペットロスの度合いが非常に深く、なかなか立ち直れない人には、
ある種の傾向があるように思います。

それは、「人生の喜び」に対する考え方です。

続きは、ビデオでお話ししています。

https://youtu.be/M2t_a5aDgM0

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junge frau geniet den duft von flieder

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―――――――――――――――――
【Q】40代独身、彼氏なしです…

私は今年で40才になります。まだ独身で彼氏もいません。
もう15年位彼氏ができません。その間、好きな人は
出来るのですが、友達以上恋人未満で、付き合うという
ところまではいきません。

歳も微妙な年頃なので、付き合うとなると
相手も慎重にならざるをえないのかもしれませんが、
自分としては、もちろん結婚はしたいですけど、
普通に恋愛して、結婚したいです。

今まで全くモテなかった訳ではないのですが、
自分が好きになる人は結婚願望がなかったり、
経済状況が悪く、自分の事だけで
精一杯といった感じの人が何故か多いのです。

今も好きな人はいるのですが、初めは相手から
積極的にアプローチしてきて、私も気になって
好きになったのですが、仕事や引越しなど出会って間も無く
彼の生活状況が苦しくなり、関係もギクシャクし始めました。

何か力になれる事があれば遠慮なく言ってね!
と彼に伝え、出来る範囲でご飯作ったり、
お風呂かしてあげたり、たまには一緒に海に入ったり…
本や寝袋の貸し借りをしたり、タケノコくれたり…

でも微妙に私に対して敬語を使ったり、
約束しても、急な友達の訪問があれば、
そちらを優先されて待たされたり…

出会ってもうすぐ5ヶ月になろうとしてます。
今は彼の生活も安定してきたようですが
今や完全に彼は私に対して恋愛感情はなさそうです。

いっそ、友達と割り切った方が楽だと思いますが、
私はまだ彼を異性として見てしまうので、
友達として付き合うのは辛いです。

このまま連絡取らずに自然消滅させた方が良いのか?
きちんと彼の気持ちを聞いてケジメをつけてから
次の恋愛を探すのが良いのか?

自分でもどうするのがベストなのかわかりません。

自分に魅力が無いのか?
何か潜在的に結婚や彼氏には適さない人を
引き寄せてしまっているのか?

どうしたら自分にしっくりくる
ベストパートナーに出会えるのか?

いつかは出会えると信じているが、時々、
このままずっと1人だったらどうしよう…
と不安になります。

【40代 女性】

―――――――――――――――――――――――――――――
FROM 川畑のぶこ

【A】日本における、40歳を間近に控えた女性の恋愛観・
結婚観というのは、あれこれと先入観がともないがちですね。

洋を隔てれば、単純に「私は40歳で独身です」と
自己紹介がされるところ、ひとたび日本に足を踏み入れたなら、
「私は『もう』40歳で、『まだ』独身です」と
余分なストーリーがつく。実に残念だなあと思います。

さて、人生は時として選択を迫られます。
「あれもこれもぜーんぶ欲しい!」と思うのは自由ですし、
それにチャレンジするのも結構なことだと思います。
チャレンジは心に張り合いをもたらしますし、楽しいものです。

ただし、「あれもこれも、ぜーんぶ欲しい!
もし、それが得られない限り、幸せになれない!」とか
「私の人生台無し!」というような思いがあるのであれば、
そのような考え方を手放すことをおすすめします。

二兎追うものは一兎も得ずではありませんが、
私たちは時として、何かを得るためには
何かを切り捨てなければいけないこともあります。

おすすめする姿勢は、「あれもこれもぜーんぶ欲しい!
だけど、たとえそれが全部なかったとしてもオッケー!」
というものです。しがみつかない姿勢ですね。

「結婚はしたい。でも結婚するなら普通に恋愛してしたい。」
これは、あれもこれもぜんぶ欲しい、
しがみつきの姿勢にあたります。

出会う相手にこだわるのは結構ですが、
その人との「出会い方」にまでこだわる姿勢は、
王子様は白馬にのってやってくるものという
完璧なシナリオを求める、いわゆる
シンデレラコンプレックスに通ずるものがあります。

自らが人生を切り開くのではなく、
外的条件によって人生がつくられると信じる姿勢ですね。

私が幸せになるか否かは、結婚相手次第と、
過度に結婚や相手に依存してしまう状況は、
年齢に関係なく、相手も重たく感じるものです。

逆に、幸せそうに人生を送っている人というのは
年齢に関係なく魅力的なものです。

「40歳」が問題なのではなく、
「イキイキとした魅力的な」40歳なのか、
それとも、「不平不満のくすんだ」40歳なのか
が問われる…ということです。

もちろん、これは20歳であっても、
60歳であっても一緒でしょう。

そして私達はどんなにいっときくすんでいたとしても、
そこから自分をイキイキ魅力的に磨くことはできます。

さらに、「普通に恋愛」に関しては、
ご自身にとって、「普通」とは何かを
明確に定義してみることをおすすめします。

そして、本当にその「普通」がなければ
私は幸せになれないのか。「私なり」の幸せではダメで、
「普通」の幸せでないとダメな理由は何だろうか
を問い直してみてください。

どうでしょう?
明確な理由をあげることはできますか?

その条件がクリアされないと、本当に
ご自身にとって結婚や人生は機能しないのでしょうか?

これも日本人特有かもしれませんが、
「普通病」によって、唯一無二の輝ける個性を蔑にし、
人生を損なってしまう人が多いように思います。

これは実にもったいないことです。

普通とは平均や標準を指すのかと思いますが、
それらは決して「私」「個人」の幸せを
保証するものではありません。

平均的にはトマトよりきゅうり好きが多いから、
私もきゅうり好きになれば幸せになれる
ということではありませんし、

標準的には赤よりも青が好まれるから
私も青を好きになれば幸せになれる
ということではないのと一緒です。

恋愛や結婚も人それぞれ、私には私の恋愛や結婚が
あってよいと受け入れることが大切ではないでしょうか。

早咲きの花もあれば、遅咲きの花もある。
どちらが正しいというのはないのです。

選ぶ相手が、結婚願望がなかったり、
経済状況が悪く、自分の事だけで精一杯
といった感じの人ばかりとのことですが、

問題を抱えていたり、困難な状況にいる人に
惹かれる傾向のある人というのは、
もしかしたら、「必要とされたい」心理がはたらいて、
そのような状況をつくりだしてしまっているかもしれません。

困っている状況にいる相手の力になることによって、
相手から必要とされ、感謝される、そのことで
「私は価値ある存在」と確かめようとする心理です。

これは、裏を返すと
「自分は必要とされない人間なのでは」という
自分への疑いを潜在的に抱いていることを表します。

それを否定するために、自分が価値ある人間であることを
証明する機会をうかがっているわけです。

そのためには、相手は自立している人でなく、
どこか欠けているところがあって、
自分が埋めてあげる余地のある人でなければいけません。

過度に相手から必要とされることで
自分の価値を見出そうとしている人というのは、
健全に自立している人と一緒にいると、
自分の価値が見いだせないので居心地悪く
感じてしまうことすらあります。

自分の問題を解決するためには、
自分に頼ってくれる人でなければいけないのです。

ここに、「普通」の恋愛を求める一方、
困難な状況を引き寄せてしまうという
パラドックスが生じるため、なかなかものごとが
思うように前進しなくなってしまうことが考えられます。

相手が自分を必要としようがしまいが、
ぜひご自身が自分を愛し、必要とする姿勢を
育んでみてください。そして、世の中には
本質的に必要とされない人間などというのは存在しない
ということも思い出してください。

今お付き合いをしている男性に
恋愛感情が見られない場合は、次の恋愛へと
意識を切り替える潔さが必要かもしれませんね。

敬語を使ったり、約束しても、急な友達の訪問を
優先されて待たされることがある…、
少なくとも現時点では、残念ながら、気軽な異性の友達
としては認識されているかもしれませんが、
大切な異性としては期待はできない状況ではないでしょうか。

ご自身は相手を友人とは思えないから
きちんと縁を切ってから次の恋愛へ
意識を切り替えるのが良いのかということに関しては、
ご自身のしっくりくるように、としか言いようがありませんが、

相手に恋愛感情がない以上、自分が友人とは思えないまま、
次の恋愛へ意識を切り替えても構わないのではないでしょうか。

どうか、何が一般的かとか、クリーンなイメージか
ということにとらわれずに、唯一無二の個性を備えた
「私なり」の魅力的な恋愛や結婚を意識されますように。

* * * * * * * *
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先日、サイモントン療法のセラピストで仕事仲間の
あずみゆきこさんと等々力渓谷に行ってきました。

車の往来が激しい主要幹線道路(環状八号線)を歩き、途中、
渓谷への入口から階段を下っていくと、そこは別世界。

鳥がさえずり、川のせせらぎが聞こえ、
都会のオアシスとはこういうことを言うのだと思いました。

先月は多忙を極め、ずっと風邪気味で、
この日も咳が続いており、軽い頭痛と肩凝りもあったのですが、
渓谷へ踏み入ったとたん、全て消えてしまいました。

1時間ほどの散策の後、等々力不動尊でお参りもし、
この日を境に体調が好転しました。

西洋医学の父・ヒポクラテスは
「自然から離れると病気に近づく」と言ったそうですが、
病気になったときは自然に還ることがとても大事なのだ
ということを体験しました。

さて、今日のメルマガでは、
「母親との上手な付き合い方」についてのご質問にお答えします。

心配症の母親のプレッシャーから解放される方法を教えてほしい、
という方です。

シンプルなテーマですので、いろいろな捉え方があるかと思います。

この方にとってどんぴしゃりの的確なアドバイスができるか
分かりませんが、今まで私のカウンセリングルームにいらっしゃった
方々のケースと併せながらお答えしていきたいと思います。

一般的に、男性と女性とでは、
母親との付き合い方がずいぶん違うようです。

カウンセリングの現場で、
男性から「母親との付き合い方」についての相談はあまりなく、
ほとんどの場合、女性が悩んでいらっしゃいます。

私には兄と妹がいますが、兄と母との付き合い方と、
妹や私と母との付き合い方とは違います。

親子関係でのキーワードは「距離感」。

息子と母親との距離感。
娘と母親との距離感。

娘(女性)は、母親との距離感が短いからこその悩みが出てくる
ようです。

そして、「価値観」。

母親には母親なりの幸せの価値観が、
子には子の価値観、生き方がありますね。

「距離感」と「価値観」
それぞれどのように捉えていけばよいのでしょう?

続きは、Videoでお話ししています。

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――――――――――
【Q】主人に大切な人ができてしまって…

こんにちわ 私は結婚16年、子ども二人の4人家族です。
今 夫には私よりも大切に思う人がいて
私とは老後まで二人で過ごすことが想像できないと思われています。

これまで私自身も子育てと体調不良で自分のことで精いっぱいでした。
なんとか毎日を過ごしここまで来ましたが、
正直、早く人生を全うしたいという気持ちで流していました。

今、唯一出来る仕事をしていますが、これも主人がいるからこそ
成り立ってます。
主人に夫婦関係が難しいと言われれば、唯一出来るはずのその仕事も
手に付かず、子どもの世話や家事さえできなくなる精神状態に陥ります。

将来が不安です。
この年齢から独りで生きていくことができません。
何一つ自分の足であるけません。
出来れば朝、心臓が止っていればいいのにと思ってしまいます。

今は、夫婦でいることさえできればと思っていますが 
何かを消化しないと同じ事が繰り返されることも、
どこかで解っています。

すみません。
変な文章だと思います。
不安の中、ここまで書いてみました。
返信頂けたら幸いです。

【48歳 レストラン勤務 こころ様】

――――――――――――――――――――
FROM 川畑のぶこ

【A】
妻が子育てに追われている間に夫が別な女性と関係を持ち始める
というケースは多く存在します。
こころさんのケースはご自身の体調のこともあったとのことで、
本当に大変な状況を乗り越えながら
ここまで頑張ってこられたのではないかと思います。

家族のためにがんばっていたのに…
頼りにしていた人に裏切られることほど辛い経験はないかと思います。

ただ、このような経験も決していたずらに襲いかかってくるわけでは
なく、某かの因果律が働いて起こっている、
すなわち、こころさんの人生に意味あることが起こっているはずです。

『何かを消化しないと同じ事が繰り返されることも、
 どこかで解っています。』

こころさんご自身、心の底では大切な成長の機会であることも
気づかれている様子。

この「どこかで」分かっている感覚を大事にされてください。
不運な出来事ではなく、困難な出来事ではあるけれども、
これを乗り越えることで私自身がぐーんと成長できる、
辛くも豊かな出来事となると信じて前進してみてください。

こころさんのお悩みをお聞きする限り、恐らく
経済的な基盤となっていたご主人と別れると、生活がままならない
ことが大きな不安でいらっしゃることと思います。

『この年齢から独りで生きていくことができません。』

これは明らかに事実でしょうか?
仕事を手に入れるための努力をしてみましたか?
私はまだ48歳で、働く意力満々です!
という意志を相手に伝える努力はしましたか?

20歳に比べて48歳が職に就くのは
難しいというのは事実かもしれませんね。
ところが、イコール「仕事が無い」ではありませんし、
イコール「生活が出来ない」ではありません。

私も過去に50歳から初めて仕事をし始めている人を
何人もみていますし、この女性たちも贅沢こそしていませんが、
きちんと生活を機能させています。

たとえ、ご主人と別れることになったとしても、
養育費や生活費の補償もあるのでしょうし、
この辺は予め法律家など専門家ときちんと話をしておくべきです。

このことで、「なるほど、生活には問題なさそうだな」
と知ることで、安心して前進できるかもしれませんね。

もちろん人生に助け合いは必要ですが
誰か1人にどっぷり依存しなくても、なんとか自立して歩める
という感覚は、本当に尊いものです。

こころさんの魂は、この尊さをこの人生で経験したい
と思っているかもしれません。

その自分の内から湧き起こる感覚に耳を傾け、
その声を信頼して、勇気をもって前進してみてください。

ご主人のことでは、
「まさかこんな大変なことが私の人生に起こるなんて予想もしなかった」
と嘆いたかもしれません。

しかし、まったく同じように、
「まさかこんな素敵なことが私の人生に起こるとは 予想もしなかった!」
という素晴らしい未来が展開する可能性だって十分あるのです。

そんな未来を想像しながら、可能性を信じて前進してみてください。
自分と自分の人生を信じて歩むことができたのなら、
体調も良くなるかもしれません。

男性側からみても、誰かにぶら下がられていると思うと、
重たく感じるかもしれませんが、
生き生きと軽やかに輝いている人には惹き付けられるものです。

ぜひ、そのような機会であることも意識してみてください。
大丈夫、こころさんにもできますよ。

arbre flamboyant, Saint-Leu, île de la Réunion

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――――――――――
【Q】嫉妬心はどうしたらいいですか?

いつも人を羨んでしまいます。

毎週拝読しており、前向きにいきたい
と思っております。

私は転勤族の夫と数年ごとに
転居を繰り返して生活しています。

実家は首都圏ですが、
田舎に赴任することが多いです。

社内結婚で友人も社内結婚した人が多いの
ですが、他の人は本社や都市勤務が多いです。

家を買って夫が単身赴任になり、
友人は都会で生活している人もいます。
田舎を転々としているのは私くらいです。

なかなか会う機会もないのですが、
たまに会うと田舎の方が住みやすい
などと言われます。

1,2年しか住んだこともないのに、
そのようなことを言われると腹が立ちます。

子供がいないので地域の付き合いもなく
知り合いも友人もいません。

煩わしい付き合いがなくていいと
思うかもしれませんが、孤独です。

夫も東京出身なので慣れない土地で
仕事を頑張っているので感謝しています。

でも友人の夫がどんどん出世して、
私が住みたい東京に住んでいるのを見ると
とても羨ましくて悔しい気持ちになってしまいます。

東京は人が多くて大変だよなどと言われますが、
上から目線で言われているようでイラつきます。

趣味の手芸などで前向きに過ごそうと
思っていますが、子供もいない
(年齢的にもう無理)

夫は昇進しない、持ち家もない、
友人もいない・・・と
負のスパイラルに落ちて昼寝ばかりしています。

断捨離で変わりたいとやってみても
引っ越したらまた使うかも
(雪かきの道具や靴など)と思うと進みません。

人には誰でも嫉妬の気持ちはあると思いますが、
どうしたら乗り越えていけるでしょうか。

【むっく様 40代後半 主婦】

―――――――――――――――――
【A】 FROM 川畑のぶこ

転勤族で数年ごとに転勤、
慣れない土地でよく孤独に耐えながら
がんばっていらっしゃいますね。

心の底から分かり合える人間がいない…
孤独感ほど辛い感情はないのではないでしょうか。

周囲の友人・同僚たちへの嫉妬心が
孤独感を助長させてしまっているようですが、
ここでむっくさんにひとつ質問させてください。

友人とは分かり合えなくても、
ご主人とは分かり合えていますか?

YESであれば、まず自分は孤独ではなく、
ご主人という家族に恵まれていることを
意識してみてください。

もしNOであれば、まず見つめ直すべきは、
友人関係ではなく夫婦関係かもしれません。

自分の心に素直に正直に、
ご主人に思いを伝えてみてはいかがでしょうか。

その際に、注意していただきたいのは
相手を責める姿勢から伝えるのではなく、
分かつ姿勢から伝えるということです。

あくまでも「私は」この状況にこう感じている
と、相手ではなく「私」を主語に
気持ちをシェアしてみることをおすすめします。

そして、現状で対応可能なことに関して、
「私は」どうしたいのかを伝えてみてください。

たとえば、
「(あなたに)昇進して欲しい」とか
「(あなたが)転勤しないでほしい」

という、相手を主語にしたり
相手以外の組織の意思決定に依存するような結果
に対して何かを要請するのではなく、

「私は都会の生活をしたいと思っている」とか、
「私は一定の場所に落ち着きたいと思っている」

などといったアプローチで
気持ちをシェアしてみることです。

そのうえで、何かできることはあるか
と考えてみてはいかがでしょうか。

単身赴任もオプションとなるのかもしれませんね。

あるいは、
それまでは問題意識の無かったご主人が改めて
仕事のありかたを考え直すかもしれませんし、
人事への働きかけの可能性もあるかもしれません。

私たちは本来伝えるべき大切な言葉を
飲み込み続けると、消化不良を起こして、
心身が病んだり人間関係が病んできたりします。

「言ったって変わらない」と思うかもしれませんが、
「言わなきゃ伝わらない」こともあると
意識を切り替えてみてください。

コミュニケーションのポイントは、
相手を思い通りに変えることにあるのではなく、
伝えることで「思いを共有する」ことにあります。

結果はゆだねるしかありませんし、
相手は思い通りに動かないかもしれませんが、
妻の大切なニーズを知っているのと
いないのとでは大きな差があります。

友人への嫉妬心に関しては、
それをなくそうとするのではなく、
地元で良好な人間関係をつくる努力をしてみてください。

「田舎で子どももいないのに
 分かり合える人間など出会えるわけがない」
という思い込みを捨てて、

「やってみないことにはわからない」
「自分の望むタイミングでなくとも、
 その努力をしつづければ、いずれ素敵な人(たち)
 と出会う可能性だってある」
と切り替えてみてはいかがでしょうか?

「可能性は無い」と決めつけてしまうと、
実際にそのような環境が与えられていたとしても、
目に入ってこないことも多いものです。

さて、「まだ見ぬ未来の可能性はどこにあるかな?」
と好奇心をもって
人生に関わってみることをおすすめします。

嫉妬する相手と同じ条件を手に入れることに
幸せと定義するのではなく、
今この瞬間を、与えられている条件下でイキイキと
生きることに幸せを見つけることが出来るのであれば、

嫉妬心は自ずと消えてくるでしょうし、
いたずらに友人との関係を悪化させる必要も
無くなるかと思います。

また、友人の意味した田舎への羨望が
上から目線ではなく、真の憧れであったと理解できる
ときがくるかもしれませんね。

田舎生活で不幸に暮らしている人もいれば、
幸せに暮らしている人もいます。

都会生活で幸せに暮らしている人もいれば、
不幸に暮らしている人もいます。

条件が整っていることで幸せを感じられる人と、
どんな条件下に置かれても、
与えられた環境を存分に楽しめる人、

どちらが羨ましいでしょうか?

私たちは皆、望む条件を全て満たすことは
出来ないかもしれませんが、
与えられた条件の中で豊かに暮らすことは可能です。

ぜひその可能性を探求されてみてください。

* * * * * * * *
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flowering tree lilac as symbol spring awakening nature

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【Q】どうやって生きていこう…

どうやって生きていきたいかが、わかりません。

私は28歳の独身です。
誰もが通る道だと思いますが、これからどのように
生きていきたいのかに悩んでいます。

20代の前半までは声優に憧れていました。
声優の学校を探し体験入学もしてみて
入るつもりでいました。

しかし、なかなか仕事の休みが取れず、
仕事を変えてみました。

しかし、また、希望休日が取れなかった、
お給料も下がったので行けないでいました。

そんな悩みに付け込まれて、マルチ商法に誘われました。
借金を作る前に辞められましたが、貯金はなくなりました。

20代も後半になり、周りはどんどん家庭を築いていくので
結婚願望が芽生え、夢は諦めました。

すると、なんで今の医療事務の仕事をしているのか
わからなくなりました。

自分がどうやっていきていきたいのかという答えは、
どうしたら見つけていけるのでしょうか?

【28歳 女性 まるこ様】

―――――――――――――――――
FROM 川畑のぶこ

人生の目的は幸福を体験すること。

これは私の師である、
カール・サイモントンの言葉です。

長い人生の道のりで、私たちは時として
方向性を見失うことがあります。

そのような時に、道しるべとなるのが
喜びセンサーです。

「いったい私は何に喜びや深い充足感を得ること
ができるのか」ということに向かい合い、
取り組むということです。

さて、いったいまるこさんは日常生活の中で、
どのような時に喜びや幸せを感じるでしょうか?

声優になれれば人生は開けたはず、
休みさえあればその道を歩めたはず、
お金さえあれば時間がとれたはず、

みんなのように結婚して家庭さえ築ければ
幸せになれるはず。

でも、それをしたら夢をあきらめなければいけない…

まるこさんの幸せに対する姿勢には
ある一定のパターンがあることにお気づきでしょうか?

そのパターンとは、
「幸せは『何か』が手に入れば得られる」
というものです。

憧れの職業を手に入れば、
時間が手に入れば、
お金が手に入れば、
結婚ができれば、
家庭が持てれば、、、etc.

外的な条件が整ったなら、自分は満たされる。
あるいは、幸せは、それらの『何か』が足りないから
得られない、というものです。

幸せは外的な条件に依存するというものですね。

さて、それでは本当にそれらが得られたのなら、
幸せな人生は訪れるでしょうか?
それは明らかに事実でしょうか?

経験上、このような思考のクセがある人には
たとえ、外的な条件が整ったとしても、
一時的な達成感や充足感は得られるかもしれませんが、
それらが長く続くことはありません。

すぐにその環境の中に「何か」足りないものを見つけ出す
という傾向があるように思います。

その他の「何か」さえあれば幸せになるはずなのに。
と、持っているものや、やっていることは
以前と変わったように見えても、それらとの関わり方、
すなわち、あり方が変わっていないのです。

逆に幸せに人生を切り開いている人の特徴というのは、
どんな条件の下にいても、
その中に満ち足りる要素を見つけ出し、
それを堪能し、讃える力を備えています。

何をもつかとか何をするか(DOING)ではなく、
どのようにそれらと関わるか(BEING)の部分を
大切にしているのですね。

決して自分の思い通りではないけれど、
人生に無駄なものはなく、
どのような場からも、何かを学ぶことができ、
それを次のステップに生かすことができるという姿勢で
ものごとと向かい合う姿勢です。

まるこさんにはぜひ、今身の回りに起こっていることで、
ありがたいと思えることや喜ばしいことに目を向けること
を意識する習慣を身につけていただきたいと思います。

また、条件が手に入るという結果に幸せを求めすぎず、
それを目標にしつつも、純粋に心がときめくからという
理由で物事のプロセス自体を楽しむことを
意識してみてください。

喜びは喜びを生み出すことにも気づかれることでしょう。

* * * * * * * *
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【Q】実母との軋轢

実母との関係に悩んでいます。
母は70台後半で、ひとり暮らしですが、
家の中は完璧に片付けられており整然としています。

それが母の自慢です。
いつでも誰でも呼べる家です。

幼い頃から男女で育て方に差をつける人でした。
兄は2浪の末、大学院まで進学を許し、
わたしは県外の4年制大学を希望しましたが、
結局、地元の短大しか許されませんでした。

兄には学生の頃から留学を許し、車を買い与え
という感じでしたが、わたしは成人式の振り袖を
借りることもしませんでした。

生き生きと自分のつきたい職業で活躍する兄が
うらやましいです。

私は母の近くで母の雑用をこなす係。
正月にもお盆にも帰省しない兄を、
母はまるで憧れの人のように話します。

雑用係で便利な娘の私は結婚して家庭に入りましたが、
家の中は雑然として、ごちゃごちゃです。

そんな私をなにをやってもダメ娘、と言って
母は掃除をしたがります。何度拒否しても無断で
自宅までやってきて、一人で黙々と掃除をして、
母の好みの家にして帰ります。

先日とうとう大喧嘩をしてしまい、私は
お願いだから帰ってほしいと何度も懇願しましたが、
聞き入れられず、
とうとう実の親の頭からお水をかけて追い返しました。

それから罪の意識でよく眠れません。
母からは連日私を責める電話がきます。

これからどうしたらいいのか、わかりません。

【40代 女性 専業主婦 匿名希望】

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FROM 川畑のぶこ
A:
母は我が子から必要とされる(=散らかった家を片づける)
ことで己の価値を見出したい。

娘は母に愛されたいけれども、母の好みの通りでなくても
(=たとえ部屋が散らかっていても)そのままで愛してくれる、
価値ある存在であることを確認したい。

そんな母と娘の愛争奪戦を垣間見る気がします。

私たちは、互いに過度の依存関係に陥ることなく、己を愛し、
自立することが大切であり自らの発達に必要なことです。

その重要な自立が阻まれると本質的に不快感を得るものです。

今回の出来事は、子どものころに適切に反抗できなかった娘
と親の間に、ようやく母子分離が行われ始めようとしている
サインだと思います。

これは健全なことです。

人間は自己愛や自立など、真に大切なニーズ(心理的欲求)が
意識的かつ肯定的に満たされない場合、
そのニーズを取り下げるのではなく、無意識的にかつ否定的に
なってまでも満たそうとします。

自分で自分を愛することが出来なければ、
誰かから―多くの場合身近な人間から―愛されることで
そのニーズを満たそうとします。

お母様は時代的な背景も手伝ってのことと思いますが、
「女性とはかくあるべき」あるいは、「男性とはかくあるべき」
という価値観を大事に守ることで幸せになれると信じていたと
思います。

私たちは社会的な動物ですから、そのことで社会的バランスが
保たれることもあったのでしょう。そのことで、人からも
認められ、そのことで自己称賛もできるはずだった。

ところが、人生のいたずらとも言いましょうか、時代のずれが
生じたため、それがままならなかった。

新しい時代の価値観に適応できる人もいれば困難な人もいる。
残念ながらお母様には適応が難しかった。

せっかくこんなに頑張ってきたのに…
まさか自分の努力は必要はなかったとは言わせないと、
否を認めたくないので、相手をコントロールしてまでも
認めてもらいたかったのでしょう。

無論、必ずしも彼女に否があったわけではなく、過去の時代には
正しい姿勢であり、必要な価値観でもあったのでしょう。

子どもはそんな親の苦悩や心理ドラマは知らないので、
無条件で自分を受け入れてくれない親を怨み責める。

この問題は、どちらの価値観が正しくどちらが悪いと裁く話
ではなく、違う価値観を持たざるを得ない、違う時代に生まれた
人間の間にずれが生じたという事実を、第三者の目を持って、
冷静に認識することから取り組む必要があるかと思います。

違う国に生まれたので違う価値観を持たざるを得なかったのと
一緒ですね。日本では「いいこいいこ」と親が子どもの頭を
なでることが褒める行為であるけれども、異国においては
不敬にあたるというような差ではないでしょうか。

お母様は不器用な彼女なりのベストを尽くしたのだと思います。
これらを理解し、踏まえた上で、互いの摺合せをしたいのか
したくないのかという次のステップに入ります。

無論、彼女のベストだったからと言って、現在の姿勢の全てを
受け入れるというのは母と娘両者の自立を阻むことになります
から不健全です。

血のつながった親子であっても、適度な距離感というものは
必要です。
その距離は時と場合によっても変化するものでしょう。
適切な距離があることで、相手に敬意を払えたり、
愛情が湧いてきたりすることも多いのです。

今は相手を理解しつつも、「親離れ・子離れ」を意識して
心理的な巣立ちをしてみてください。

今この時点においては、毎日かかってくる電話に応える必要も
ないでしょう。

不器用な巣立ち方であることも、「いたし方ないこと」と
受け入れてみてください。

好みのかたちではないにせよ、互いにとって必要なプロセスが
起きていることを信頼して、まずはご自身が親への
コントロールを手放してみてください。

親が思い通りにならなくても、あなたは愛に値する存在で、
唯一無二の個性をそなえた魅力的で価値ある存在なのですから。
自分に最も近いご自身がそれを受け入れてあげてください。

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【Q】私は間違っていますか?

自分が変わればいい、捉え方、視点を変えればいい・・・
何回も呪文のように自分に言い聞かせますが、
嫌な事は嫌。不快な事は不快。許せないことは許せない・・・
なかなか頭から消えず、すっきりしません。

例えば夫の上から目線の言い方、食事中のマナー(肘をつく)
洗面後の汚さ、ドアの締め方等。

たくさんの心理学の本を読んだりラジオ人生相談を聞いたり
してきましたが、解決しません。
何か考え方が間違っているのでしょうか。

夫が出張等で居ないと、とても解放感に満ち生き生きと
やる気が湧いてくるのです。
どうしてなのでしょうか?

嫌な事があってもなくても、ぶれずに
生き生きと楽しく生きていきたいのですが・・・

【60代 女性 主婦 モモ様】

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FROM 川畑のぶこ
A:
モモさんのように自分自身が変わることで、
日々をより快適に過ごしたいと願っている人は多いと思います。

ただし、誤ってはいけないのは、それは決して無理をするという
ことでないということです。

不快なものを不快と思わなくなれれば、問題が解決することも
あるかもしれませんが、それは少々無理な話ではないでしょうか?

不快なものは不快で良いと受け入れることも大切な視点です。

「夫の上から目線は嫌いだ」という思いがあるのでイライラする、
そのイライラを止めたいからといって、
「嫌いになってはいけない」などと捉える必要は無いと思います。

「上から目線は嫌いな私で良い。」と受け入れてみてはどうでしょうか。

それよりも問い直してみるべきは、「夫が私の好みの通りの人物に
ならない限り私の人生は機能しない」という思いがあるのでは?
ということです。

もしそうであれば、その考え方を変えてみることをおすすめします。

「夫が好みのとおりの人物になったにこしたことはないけれど、
夫が思い通りでなくても、私は自分の人生を豊かに切り開いて行く
ことはできる。」という姿勢です。

どうでしょう?

「期待は裏切られることがある」という信念も健全だと思います。
期待したとおりになることもあれば、ならないこともあるのが
人生というものです。

そして、モモさんの現状は残念ながら期待どおりにならなかった
ケースです。でも、人生では想定内のことが起きていますし、
残念ではあるものの、全てが台無しになるわけではありません。

そう思えたのなら、さほど狼狽することもなくなるとおもいます。

他人は思い通りになりません。

夫や周囲などの条件次第で人生を幸せに生きれるとどこかで期待
しているのなら、そしてその期待が多ければ多いほど、
残念な経験をすることも増えることでしょう。

では自分は思い通りになるのかというと、それもまたYESとは
言い切れないのではないでしょうか。

自分を思い通りに変えるが難しいので、他人や周囲が思い通りに
変わることで自分を楽にしたいという心理が働いていることも
多いものです。

まず、嫌なことは何か、
それを嫌でなくなるにはどうするかにチャレンジするのではなく、
いったい、自分は人生に何を求めているのか?
何に幸せを感じるのか?
に焦点を当てて見ることをおすすめします。

そして、他人に依存しなくても、自分を幸せにするための行動を
積極的にとってみてください。

日々幸せを体験する頻度が増したなら、オートマチックに
イライラすることも減ってくるはずです。

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【Q】主人が浮気。どうすれば…

主人とのことです。
主人は小さな会社を経営していて、6年前に従業員の女性との
浮気が分かりました。14年前から一緒に働いていますが、
とても魅力的な女性(年上、夫、子持ち)で、
初めから気に入っていたようです。

初めは私と3人で一緒に働いていましたが、
私に黙って一緒に出かけたり、飲みに行くことがあり、
嫉妬からすごいけんかの日々でした。

主人の仕事を嫌々手伝っている私と比べ、心底、応援して、
主人が辛いときにずっとそばにいて励まし続けたのは、
彼女の方でした。私は彼女には適わないと思っていますが、
風俗へ行ってることも分かりました。
それでも離婚する決心はつきません。

一人で暮らしていくことへの不安、寂しさ、主人への未練。
私も主人を信頼せず、文句ばかり言ってきましたから、
今の状況は自業自得と思っています。

それでも、バレバレの嘘をついて、女性と旅行に行ったりされると、
私はどうしたいのか自分で分からなくなってきます。

前を向いて歩いていきたい。それだけです。

どうぞよろしくお願いいたします。

(40代女性 会社員)

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FROM 川畑のぶこ

【A】信頼している相手からの裏切り行為というのは
不意にみぞおちにパンチをくらわされたような感覚をもたらし、
心にぽっかり穴の空いたような気分になりますね。

夫婦間の浮気を許すか許さないかは、それぞれの価値観や
これまでの関係性にもよると思いますので、
万人への画一的な正解はないでしょう。

ただ、相手の浮気の行為そのものはすぐに許せずとも、
「人間とは本質的に失敗を免れない存在である」ということを
許容することは、わたしたちの人生を楽にしてくれると思います。

悪事を憎み、人を憎まずの姿勢ですね。

人生の選択で失敗することもあれば、
仕事や人間関係で失敗することもある。

大切なのは、そこから何が学べるか
という姿勢ではないでしょうか。

許しに関しては、夫の前に、自分自身が自分を許せているのかを
振り返ってみるとよいかもしれません。

そして許せていないのであればそれをきちんと許してあげる。
「私も人間。失敗を免れない存在だ。
でもここから学ぶことができる。」と。

失敗を許さない姿勢というのは、自分をかたくなに
させてしまいますし、相手との関係もこう着させてしまいます。

どちらかが悪くてどちらかが正しいという白黒はっきりさせる姿勢は、
私達に大切な変化をもたらそうと、意味があって起こっている出来事や
人生の流れを把握するための目を曇らせてしまいます。

全ての出来事は関わり合いの中で生じています。

浮気もしかり。病的な人は別として、基本的には
どちらか一方だけの問題ではなく、(少なくとも今、この時点では)
互いの関係性が健全に機能していないから、一度じっくり生き方を
振り返ってみましょうよ、というサインといえます。

私達は誰でもより良くなりたいと願っていますし、
それぞれが自分を幸せにするという
人生の大切なミッションを持っています。
それを達成するために、相応しい相手と関わろうとします。

また、関わり合いの中で私たちは
目に見えないエネルギーのやりとりをしています。

自分のエネルギーを満たしたり、
相手を満たしたり、相手から満たされたり、
また逆に相手からエネルギーを奪われることもあれば、
自分が相手のエネルギーを奪うこともあります。

その人と一緒にいると、エネルギーが湧いてくる、
あるいはエネルギーが与えられている感覚になれる人というのは
一緒にいて心地よく感じるので、より一緒にいたいと思うのは自然です。

結婚相手との関わりもしかりです。
浮気相手との関わりもしかりです。

おそらく、結婚したときは互いにエネルギーを
与え合う関係だったのではないでしょうか。

いまでもその部分を互いにもっているでしょうか。

もし、持っていないのなら、それを取り戻すことは可能でしょうか。
そもそも、それをしたいでしょうか。

いったい人生の流れで何がおこっているのか、
「浮気という点」に焦点を当てすぎず、
流れ全体に目を向ける姿勢をもてたのなら、
この問題を前向きに乗り越えることが出来るかもしれません。

まずは、出来る限り相手(ご主人含む)に依存しない状態で
ご自身のエネルギーを高められること=自分に喜びを与える努力を
してみることをおすすめします。

自分からエネルギーを奪うものから離れることも大切です。

夫の支援といえども、嫌々仕事をしているのなら、
仕事の継続に関して再考の余地はあるかもしれません。

意識を切り替えて溌剌と仕事をすることは可能なのか、
今の職場でそれが無理なら、自分が張り合いを持ってできる仕事を
見つけることも大切かもしれません。

自分で自分を喜ばせることができるようになって
エネルギーが充電されると、機嫌も良くなり、
ものごとも楽観的に見られるようになってきます。
人生が生き生きとしてきて、輝きを放つようになります。

そのようなときに、自分からエネルギーがあふれて
勝手に周囲の人にも与えていくようになります。

周りにいる人は心地よいと感じるし、
そんな人には魅力を感じるでしょう。

自分のために、自分を満たし、自分のいのちが輝く努力をすること、
これは浮気問題の根本解決につながるはずです。

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