150914

皆さん、こんにちは。川畑のぶこです。

今日はキッチンからお送りします。
私の横にある大きな瓶。
中に入っているのは自家製サングリア(もうだいぶ減っていますが)。
今回は赤ワインをりんごジュースで割って、フルーツをたくさん漬け込みました。

実は、週末に息子の誕生日があり、人がたくさん集まったのです。

土曜日は、メキシコ料理のタコスを作りました。
私がかつて長く住んでいたカリフォルニアでは、
メキシコ料理と言うと本当にお手軽で、スナックのような感覚ですが、
日本だとあまり馴染みがなく、何だかすごくエキゾチックで、
「おー!」と言われるのですが、手抜き料理です(笑)。

サングリアはたっぷり作ったので、まだ残っています。
「まだあるなぁ」と横目で見ながら、ノルマを達成すべく(!)
朝から、昼から、気になるときに、チビチビと飲んでいます(笑)。
 
タコス同様、サングリアも割と華やかに見え、「お!」と言わせる効果がありますが、
これも手抜きの出し物です(笑)。ぜひぜひご活用くださいませ。

さて、今回は非常にシンプルに、3行でご質問をいただきました。
「過去との決別の仕方」について、40代の女性からのご相談です。

「過去に囚われています。
既に結果が決まったことに対して、あーすれば良かったと後悔してしまいます。
過去との決別の仕方を教えて下さい」。

人生を送る以上、後悔はつきもの。
仕方のないこと、と割り切ることは大切です。

ただし、「比較的いつも後悔ばかり」という場合は、
少し不健全な後悔の仕方をしている可能性がありますので、
ものの見方を変えてみることも必要になってくるかもしれません。

反省はいいことです。
私たちは、反省しなければ未来によりよい違いをつくることはできません。
ただ、私たちのQOLを落とさない程度に、がポイントです。

そして、キーワードは「ビリーフ(信念)」。

続きは、ビデオでお話ししています。

https://youtu.be/yUJR2C7ii7Y

 

 

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150907

皆さん、こんにちは。川畑のぶこです。

私の背後にあるのは、新しいピアノです。
皆さんにはおそらくグランドピアノに見えると思うのですが、
実は、グランドピアノ“風”の電子ピアノなのです。
(ハイブリッド・ピアノと呼ばれるらしいです、笑)

この家は設計上、大きい引き戸や窓がなく、
以前あったアップライトピアノが入らなくなってしまったので、
それは友人宅にあげて、その家にあった電子ピアノを借りていたのですが、
息子も最近ピアノを習い始めて、長く続きそうな感触なので、
この機会にグランドピアノ型のものに買い替えたというわけです。

今回、このグランドピアノ“風”が入ったことによって、
その昔、一度は音大を目指した私の夢が一部叶ったということもあり、
ちょっとウキウキ、モチベーションが上がっています。

さて、今日は40代のよしさんという方(性別は分かりません)からの
「怒られるのが怖い」というお悩みです。

「仕事などで怒られた時に、とにかく怖くなってしまいます。
『もうこの人いらない、首にしたい』と思われているのかとか、嫌われたとか、恥ずかしいとか、
怒られた内容とともに、色んな思いがくっついてきて、血の気が引きます。

萎縮してしまい、動機がしてしまい、どうしたらいいかわからなくなります。
残りの時間も、家でもずっと引きずります。
失敗するのが怖くなり、もう仕事に行くのが怖くてしかたなくなります。
それで辞めてしまったこともあるし、その恐怖があることで、
仕事が長く続けられないという思いがあります。

心におこる動揺をどうしたら、扱えるようになるか知りたいです。」とのことです。

とても繊細で真面目な方なのでしょうね。
仕事や周囲の人々と誠実に関わり合おうとしていることが、文面からも伺えます。

まず、「怒られた」のか、はたまた「注意された」「間違いを正された」のか、
そのどちらなのかを、正しく捉えましょう。

そして、ご自身がおっしゃっている「色んな思いがくっついてきて、血の気が引きます」
という点について、この「色んな思い」というのが、
実際に相手や周囲が思っていることなのか、よしさんがそのように思い込んでいることなのか。
ここをきちんと区別していくことが、大切です。

人間というのは、失敗を免れない存在だというのをきちんと知っておくことも必要ですね。

続きは、ビデオでお話ししています。

https://youtu.be/5QoJf_Smf_I

 

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【Q】悲しいニュースをひきずってしまいます

川畑先生、初めてメールします。
いつもはっと目が覚めるような言葉をありがとうございます。

以前からなのですが、自分の性質かもしれませんが、、、
例えばテレビでも新聞でも辛い、悲しいニュースや記事を
目にすると、他人事に思えず、
悲しく苦しい気持ちがずっと続きます。

胸が絞られる様に痛く、眠れない日も多々有りまして、
最近では聞いた時に耳までキーンと痛くなるようになりました。

そういうものを、極力触れなければいいいのかと工夫したり
してもみましたが、日常生活でもそういう傾向が強く、
自分の最大限を尽くしても無力感を常に感じ、
常に申し訳ない気持ちになります。

どうやって気持ちを切り替えたらよいのかわかりません。

どのように考えていけばよいのか、
どうか御助言をお願い致します。

【30代 あいる様】

―――――――――――――――――
【A】FROM 川畑のぶこ

テレビやラジオをなんとなくつけていると、
望むと望まないとに関わらず、様々な情報が流れ込んで
きますよね。新聞、雑誌、ネットの記事なども同様です。

ニュースの多くは不幸な出来事を報じますので、
あいるさんのように、そのひとつひとつを真摯に受け止めて
いったのなら、私たちの身は持たないでしょう。

また、いったん不幸な出来事に注意がいくと
あたかもそのレセプタが開発されてしまったがごとく、
類似した出来事ばかりに目が行って、それらを受け止めて
しまうなんてこともありますね。

すると、どんどんエネルギーは奪われていくという、
負のスパイラルに陥ってしまう訳です。

他者の辛いニュースや悲しい出来事に接して、
そのことに共感して自分自身も辛くなったり
悲しくなったりするというのは決して悪いことではなく、
むしろ人として健全なことであり、避ける必要はないでしょう。

ところが、それが一次的なことでなく、継続的、あるいは
慢性的に悩まされてしまい、日常生活に支障をきたすようになる
(たとえば夜も眠れない)とか、身体症状に表れるようになって
くるようであれば、これは注意が必要で、対処が必要となります。

ご自身でできる対処法としては、下記3つをおすすめします。

1)情報媒体から距離を置く
2)良い情報に意識を向ける
3)儀式をつくる
ことをお勧めします。

まず、1)の情報媒体から距離を置くは、
あいるさんご自身もすでに工夫されたとのことですが、
「なんとなく」テレビをつけたり、ネットサーフをしたりすること
をやめることです。

それらの情報と接する際は、そのことを「意識的に選択」して接します。
ニュースなどは見聞きすれば、落ち込むとわかっているのであれば、
その覚悟をして、情報を受け止めるのか否かを決めるということです。
今まで無自覚だったことを自覚して取り組む作業です。

世間一般のニュースなどは、1日1度見たり聞いたりすれば充分でしょうし、
災害時などの緊急連絡などは、個別に配信されるシステムに入るなどすれば、
日常に支障をきたすこともないでしょう。

ネットもサーチエンジンを変えるなどして、望まない情報がトップページ
から垂れ流しされることを防ぐことも可能です。
メールマガジンは、受信した際や読んだ後に気分が落ち込むようなものは
配信を停止するなどするとよいかもしれません。

意識的に取捨選択をして、不要なものからは距離を置く努力を
してみてください。

2)の良い情報に意識を向けるとはその逆です。
この情報や状況に接するときはいつも気分が良くなるというようなものは、
意識してそれらとの接触頻度や時間を多くするようにしてみます。

たとえばある人は、ネットの閲覧でもニュースを見るとエネルギーが低下
するけど、猫の写真サイトにいくと、必ず気分が和やかでエネルギーが
高まるということがわかっているのでニュースを控え、猫のサイトを
増やすという具合です。

テレビ番組も、不安をあおるような演出が過度な病気番組は控え、
変わりに好きな芸人が出演しているお笑い番組を見るなどです。

その情報に触れると、気分が軽やかになったり愉快な気分になれるものを
見ます。また、問題提起するばかりでなく、問題解決を提示する情報であれば、
「世の中大変な事もたくさんあるけれど、出来ることもたくさんあるな。」
と地に足がついた状態で前向きな気持ちにさせてくれるかもしれませんね。

3)の儀式をつくるというのは、あいるさんにとって大切な信念を
育んだり強化したりするために、日常的に行う定期行動のことです。

たとえば、ネガティブな情報ばかりにとらわれずポジティブなことを
より意識して人生を軽やかにするという信念を育み強化するために、
何かあいるさん自身で決めた文言を、毎晩寝る前に唱えるというのも
良いかもしれませんし、好きなストーンやキャラクターなどのアイテムを
身に付けるのも良いかもしれません。好きなアーティストの音楽を聴いたり
口ずさむというのでもよいかもしれません。

いずれにせよ、自分を大切にするための目に見える行為を定期的に
取り入れてみてください。

最後に、自分の部屋を見回してみてください。
黒を意識すると、ここにもあそこにも黒ばかりある部屋に見えてきます。
でも、白を意識するととたんに白がたくさんある部屋にみえてくるのです。

人生に何を見るかは、私達自身が選択できるのです。

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【Q】私はひどい人間ですか?

我が家は、子供2人、夫婦共働きです。
私の夫は、金銭的にもルーズな上、家事も育児もすべて面倒な事
は私にやらせ、どんなに私が忙しくても、また、病気やけがで
寝込んでいても、平気で「俺のメシは?」という人です。

作れないからと夕飯代を渡すと、不機嫌な顔をして自分だけ
食べに行き、家族の分を買ってくるとか、作るとかいう事は
全くありません。

ふらふらしながらいつも台所に立ち、悔しいのか、悲しいのか
よく分からない涙を何度流したか・・・

又、努力することを嫌い、時間が空けば、昼寝三昧で、
ネガティブな性格とも合わず、どんどん夫婦関係は冷え切り、
部屋も別、言葉を交わす事もなくなりました。

もう愛情は全く無く、このまま夫婦でいる意味を見出せず、
下の子の中学卒業(現中学3年生)を待って離婚を切り出そう
と考えていた矢先、夫が脳梗塞で倒れ体に麻痺が残りました。

このまま放りだす事も出来ず、色々考えた末、
もう一度やりなおそうと、私から切り出し、夫と話し合いました。

その時に、心を入れ替え、子供の為、今後は予想される
辛いリハビリを頑張り社会復帰を目指す事、感謝の気持ちを持つ
など、約束致しました。

でも2.3日で、破られました。
「リハビリは辛い、面倒。俺の仕事は昼寝だけだ」
平気な顔でそう言い放ち、何度訴えても知らんふり、
寝てばかりの夫に殺意すら覚えました。

世話をする私は、夫の顔を見ると喧嘩腰になります。
悔しくて、情けなくて、憎くて、心も体もどうにかなりそうで・・

数か月後、病院から、そろそろ自宅で看てくださいと言われても、
私にはどうしても夫を受け入れる事が出来ず、離婚を致しました。

夫側の親戚からは、病人を放りだすなんてと、ひどい非難を受け、
まるで悪魔のような言われようです。

私自身、人としてやはりもっと我慢すべきだったのかと・・
私はひどい人間ですか?

【40代 女性 匿名希望様】

―――――――――――――――――
【A】FROM 川畑のぶこ

フルタイムで働きながら、子供2人を育てる…
とっても大変な仕事ですね。
その上、夫が家事や育児に協力的でないだけでなく、
そのことに対して感謝や思いやりもないとなると、
さらに負荷は増し、いっそのことシングルマザーの方が楽
という状態となるのは自然なことでしょう。

本当によくこれまで頑張ってこられましたね。
どうか、ご自身を褒めてあげてください。

離婚にあたっては、状況が状況だけに大変悩まれたことと
思います。さぞ罪悪感に苛まれたことでしょう。

「私はひどい人間なのか」の問いに関しては、
「ひどい人間」というレッテルは、ご自身のことをよく理解
した人が発せられているものでしょうか?

それとも、状況を深く洞察することなく表層的な部分のみを
見て判断している人のものでしょうか?

ここで川畑が「はい、あなたはひどい人間です」とジャッジ
すれば納得がいくでしょうか?
あるいは「いいえ、あなたは全くひどい人間ではありません」
とジャッジしたなら納得がいくでしょうか?

恐らくこのことは、周囲のジャッジで解決する問題ではない
でしょう。ポイントは、ご自身がご自身をどう評価している
のかということかと思います。

私たちには、それぞれの都合や期待があります。
ところが、私たちは残念ながら、周囲の全ての人間の都合に
合わせて生きたり、期待に応えて生きることはできません。

また周囲の都合や期待に合わせて生きたところで、相手が
自分の幸せや人生の責任をとってくれるわけでもありません。

大切なのは、自分の人生を生き生きとさせるのに、
「私が自分の人生に望むものは何か」を明確にし、
自分の期待を裏切らずに前進されることではないでしょうか。

もちろん、そのためには周囲の期待に添えないこともありますし、
波風を立てることもあるでしょう。

ときとして、大きな前進をするときには
「みんなから好かれる」とか「みんなから評価される」という
気持ちを手放すことが必要となります。
すなわち、嫌われる勇気を必要とするかもしれません。

それでも覚えておいてください。
自分を理解しない(またはしようとしない)人間に好かれる
必要は無いということを。

そして、たとえ周りの人間全員から裏切り者呼ばわりされた
としても、「私は相手を裏切ったのではなく、自分の人生を
切り開くのに最善の努力をしたのだ」ということを。

全ての人に忠誠を誓って生きたなら、結局は全ての人を裏切る
ことになるでしょう。

完璧な人間というのは存在しません。

不器用な自分なりの、その時点でのベストの選択をしたのだ
という信念を大切に育んでみてください。

周囲がどう言おうが、どうかご自身だけは自分を
厳しく裁くことにありませんように。

今後の課題は、世間の目を気にするばかりに
自己犠牲的に生きることをやめることかもしれませんね。

もちろん、愛するもののためや、人生に意義を見出せるもの
に対して献身的に生きることは良いでしょうし
そのような対象があることは豊かさにつながることでしょう。

まずは、自分自身を愛の対象として
生きる姿勢を育まれてみてください。

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【Q】兄へのトラウマ

仕事も子育ても楽しんでいます。
というのは外から見た私。
確かにがんばってキャリアも積んで自営です。
勉強も大好きで川畑のぶこさんのセミナーも有意義でした。

しかしながら、悩みがあります。
実生活で兄弟のこと。
暴力もあったし不登校などもあり家族とうまく行かず
結局のところ家を出ています。

生活保護状態で、絶縁したと本人は言うものの
ふらっと帰ってきたわけです。

昔から本当にいろいろありすぎ、よく両親も自分も対処
してきたと思います。しかしながら今は離れた地域に
出て行ってしまい、正直いないと楽です。

が、先日ふらりと帰ってきてその時、仕事で出て行く私
に電話がありました。声を聞くとトラウマのせいか、
手が震えてきて運転も怖いほどでした。

滅多なことはできないとは思いつつも、それほど自分が
「キライ、怖い」と感じているのだと再確認しました。

人やカウンセリングやセラピストとしての自分。
なのに、結局そういう勉強やTTをする時にもいちばん
治療的自我を向上させていたのは自分自身かもしれません。

もちろんセミナーの時にもすごく感じるところは大きく
気持ちも少し楽にはなりました。でも、久しぶりの電話の声
におびえる自分をどうして行くかアドバイスをくださいますか?

【50代 女性 ヨーガセラピスト サリア様】

――――――――――――――――――――
【A】FROM 川畑のぶこ

身内からの電話に怯えてしまい、平気でいたいのにいられない。
もう平気だと思っていたのにやっぱりダメだった。
いったいこれから、どれくらいこの怯えが続くのだろう…

サリアさんにとっては未来に暗雲が立ち込めるような気持
ちなのではと察します。

過去にどんなに辛い思いをしたとしても、絶縁状態であったと
しても、「身内」というのは思いを込めやすいものです。

嫌いで憎んでいても、心の隅っこでほんの少し変化への
期待や希望もある。

何とかならないものか、コントロールできないものかと
悩んでしまうからこそ、辛さは増すのではないでしょうか。

どうしたらよいか…
サリアさんご自身の気持ちに素直になるのが
最善の解決策でしょう。

兄がキライで怖い、という気持ちを素直に認めることです。
「私は兄がキライなのだ。過去も、今も。」
それでOKなのです。
未来は知りません。

ところが、お兄さんからの電話一本が、今のサリアさんにとっては、
否定的な身体反応が生じさせ、日常生活に支障をきたすほどの
ストレッサーとなっている場合は…
ひとまずは物理的にも精神的にも距離を取ることが大切かと思います。

どうか頑張って耐えないようにしてみてください。

家族でも適度な距離感というのは必要です。そのためには、たとえ
家族であっても距離をとって良いという信念が必要となるでしょう。

身体症状は心の底のメッセージでもあるので、その声にきちんと
耳を傾けてあげてください。

お兄さんが生活保護状態で経済的に困難があるのなら、
そこは冷静に、自営でそれなりに経済状況も安定しているサリアさん
がご自身が一人暮らしをされてみてはいかがでしょうか?

お兄さんのことを考えなくて良い、あるいは関わらなくてよい環境を
ご自身に提供してあげてください。

ご両親のことが心配かもしれませんが、それぞれがそれぞれの人生の
課題を持っていることを信頼する姿勢も大切です。

同じ家族メンバーであっても、それぞれの距離感は異なることが多い
ものです。サリアさんとお兄さんの距離感とお母様とお兄さんとの
距離感は異なるものだと思います。

私は私の課題に取り組む。
母は母の課題に取り組む。
父は父の課題に取り組む。
兄は兄の課題に取り組む。

信頼感をもって、このような姿勢を育んで見てください。
家族も人生もなかなか私の思い通りにはならない。
けれども、それぞれに必要な課題が与えられていて、
それらに真摯に取り組むことで人生の道が開けてくると。

時として課題は、相手や状況をコントロールしようという思いを
手放すことでもあります。

家族である前に一人の人間として向かい合うなら、どのような対応が
健全なのか、いまいちど振り返ってみてください。

ご自身への優しさを大切に。
これは結果的に相手への優しさに繋がり、セラピストのBeingにも
大切な姿勢です。

人間だもの、弱い部分はあってよい。
それを受け入れることが真の強さにつながるはずです。

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【Q】厳しすぎる性格を改善したい

毎回読ませていただき、川畑先生の洞察の深い、
ぬかりのないご回答に感動しています。わたしも相談したくなり
応募させていただきます。宜しくお願いいたします。

わたしは、前向きで明るくがんばりやです。
健康で仕事もうまくいっていて幸せです。

ただ、自分を凹ませてしまう、
自分の傲慢でわがままな性格に困っています。
厳しすぎるんです。

信頼して大切にしていたスタッフがわたしの意向に沿わないと、
話し合って改善してもらったり、励ましたり勇気づけたり
できるのですが、そのうち私のことを尊重せず勝手な行動や
言動をしていると感じると相手にしなくなるのです。

価値観がずれている人を尊重できない自分の了見の狭さに
気付いていやになるのに、やめられないのです。

小さい時からかわいがってきた姪が反抗期に入って、
あいさつもおざなりな感じになって、返事もちゃんと
しなくなったときも、はじめは辛抱して優しくしていたのですが、
がまんが続かなくなって無視するようになりました。

彼女は反抗期も過ぎ、わたしにまた笑顔を向けてくるのですが、
わたしの心は傷ついていて彼女を受け入れる気になれません。
「謝れ!」って思ってしまいます。
家族の集まるイベントも気が重くなります。

さみしいのかな、自分を認めてもらいたいのかな。
これまでにも、仲良くしていた友人に
連絡を取らなくなって疎遠になった事が何度かあります。

性格を改善したいのです。
何をすればいいのかアドバイスお願いいたします。

【50代女性 自営業 ワガママンさん】

―――――――――――――――――――――――――――――
FROM 川畑のぶこ

【A】
自分の価値観や信念が強い人というのは、完璧主義の人が多いです。
恐らくワガママンさんは、常日頃から志や理想を高くもち、仕事や
人生の課題に真摯に向かい合いチャレンジされていることと思います。

これは仕事などでプロジェクトやミッションを遂行するのに
とても役立つ気質であり、立派な姿勢ですし、人からも
頼りにされることが多いことと思います。

ただし、プライベート含め、「常に」この姿勢を持ち続けると、
周囲と波風を立ててしまうことも少なくありません。

信念の強いパーソナリティーの人というのは、
自分も完璧であるように努めるのですが、自分の心理的ニーズが
満たされず、ストレス下に陥ったときには、自分よりも他人に対して
非常に厳しくなる傾向があります。

また、他人の良い部分よりも、欠けている部分に目を向け
それを指摘しがちです。いわゆる粗探しですね。

自分が正しいという気持ちが強く働いてしまい、
自分の価値信念に同意できない人間は愚かに見えてしまうこともあり、
時として、そのような人たちに対して敬意を払わないどころか、
蔑む気持ちすら抱いてしまいます。

そのような姿勢で接すると、相手との溝はいよいよ深まり、
やがて周囲の人々に対して疑心暗鬼になって怒りの感情を
抱くようになるのではないでしょうか。

残念ながら、このような姿勢は周囲との関係にも、
自分自身との関係にも調和を生み出すことはなく、
やがて孤立するようになってしまいます。

信念の強い人というのは、基本的な心理的ニーズに、
自分の価値観や姿勢を認めてほしい、また、自分の取り組んでいる仕事
(家庭内での役割や地域コミュニティーへの貢献などを含め)を
承認して欲しいというものがあります。

このような姿勢や仕事に対する承認欲求が満たされているときには、
比較的良好な人間関係が構築できるのですが、自己承認が
出来ていない場合においては、相手と価値観の相違があったり、
仕事を思うように認めてもらえなかったときには
ストレス下に陥って非建設的なコミュニケーションをもち、
人間関係に不調和をきたしてしまいます。

大切な姿勢は、他人が認めてくれることで自分を評価しよう
とすることをやめることです。なぜならば、他人というのは
その人の好みや都合でしかワガママンさんを評価しません。
相手にとって好都合な言動をすればよく評価してくれますが、
不都合な言動をすれば悪く評価するものです。

逆もしかりではないでしょうか。
相手の評価は必ずしもワガママンさんの真の評価とは一致しません。
大切なのは、ワガママンさんご自身が自分自身を
真に評価しているのかどうかです。

ぜひ、自己承認というキーワードを大切にされてください。

そして、人は信じたいことを信じるし、信じたいことを信じる
権利があることを許してください。

他人がなんと言おうが、ご自身が自分の価値や意見を
大切にされるのと一緒です。また、
「ものごとが機能するために、かならずしも常に完璧である必要はない」
ということを繰り返し思い出してほしいと思います。

人間は失敗を免れない存在です。それでもなんとか人生を
切り開いていけるのです。全てが完璧で理想的に整っていたに
越したことはありませんが、残念ながら世の中や宇宙は
そのようにはなっていません。

秩序があれば混沌もあるのが自然界です。私達もその自然の一部です。
自分も他人も失敗を免れないことを受け入れ、常にそこから
学んで前進する。それを繰り返しながらどんどん賢くなっていく
ということを信頼してみてください。

人間は不器用な存在です。それでも何が最善かを
それぞれが模索しながら一生懸命生きようとする、愛すべき存在です。

私達の歩みは緩やかかもしれませんが、宇宙は気長に私たちの変化を
待ってくれていることも信頼してみてください。

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