断捨離メルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をあなたにシェアします。
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【Q】仕事をやめたことが、うしろめたいです
長年勤めた職場を退職しました。
理由は自分の気力、体力、能力に限界を感じました。
相手のある仕事で、とてもやりがいのある仕事で、
職場の人間関係もまずまずだったと思います。
しかし、上述の通り
(特に能力…カバーする為に勉強する等の気力もなく…)、
誰かの役にたちたいと思って仕事を始めたのに
このままではかえって人に迷惑をかけてしまうと思ったのです。
(私の変なプライドもあったのだと思います)。
退職する前は元々人見知りで、
それに強迫観念的なところもがあったのが少しずつ強くなって
朝早くから出勤して人が帰ってしまうまで職場に残り、
仕事内容の確認を何度も繰り返し、上司にも相談して
仕事量を調整してもらってからもその状態が続きました。
職場に15時間以上いる事が普通になって
家庭の事はないがしろにしていました。
それでも仕事は溜まる一方で、色々考えた結果退職しました。
ただ退職後も家庭の事はあまり出来ず
かえって子供の学校行事に参加するのも億劫になってしまい、
仕事より家庭が大事と思った割には思うように出来ていません。
収入は殆ど0円で、退職金は全て住宅ローンの返済につかってしまい
今は貯金を崩して生活しています。
夕食の準備はなんとかやっていますが、
それ以外は大したことはせずゴロゴロしてばかりでです。
子供の教育上よくないなぁって自分で思うのですが、
片付けようとしてもすぐ手がとまり気力がわきません。
自分がふがいないせいなのに子供に八つ当たりしてしまいます。
子供の一人は高校中退で仕事もせず家にいます。
別の子供は受験生で、本来なら今からが出費も重むから
なんとか収入を増やすか出費を減らすかしないといけない
とは思っていますが…。
とりあえず今年1年と子供の進学(公立)費用は
貯金でなんとかなるとは思っています。
でも本当にこんな生活でいいのでしょうか?
リフレッシュして気力と体力をつけて
早く仕事を出来るように今は思うのですが、
ちょっと新しい環境に入っていけない気もするし、
でももうすぐ50歳になるから再就職は難しい気もするし、
でもせっかくだからこの1年は
リフレッシュに重点をおけばいいとも思うし…。
でもやっぱり仕事をしていない自分が後ろめたくて
外出するのにも気が引けて…
ちょっと引きこもりになってしまっています。
そんな自分にイライラしてしまいます。
退職する時は、自分から退職するなんてこのご時世では
贅沢な事だし一回リセットする為にちょっと違う経験を
してみようと思っていたのですが…。
だらだらと書いてしまいました。すみませんでした。
【40代 無職 匿名希望】
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【A】
FROM 川畑のぶこ
人生の大きな変換期にいらっしゃるのですね。
長年勤めて来た会社を辞めてキャリアチェンジをする、
このようなときに不安定になるのは匿名さんに限らず
誰にでも起こり得ることですので、
まずは想定内のことが起きていると思って
少し気楽に構えてみてくださいね。
気力・体力・能力の限界を「素直に認める力」
というのは素晴らしいものです。
私たちは心の奥底で限界が来ているのを感じていても、
限界を尊重することなくそれを頑に否認して頑張りすぎてしまい、
いずれ破綻してしまうことも多いものです。
限界を尊重するということは、自分を大切にすることであり、
周囲との調和をはかることでもあります。
勇気を必要としますが、その勇気をよく出されましたね。
新しい仕事を始めていなくても、
仕事が無い状態自体が新しい環境です。
新しい変化に適応するまでは、ある程度の時間がかかる
でしょうから、焦らずに、じっくり腰を据えてみてください。
他者と比較することなく、自分自身のタイミング、
個性を大切にされてください。
恐れがでたときは、
『雨風を凌ぎ、日々の糧を得るだけの先祖代々の智慧が、
私の中に生まれながらにして備わっている』
と信頼してください。
また、
『困難を学びの機会として、人生に活かす先祖代々の智慧が、
私の中に生まれながらにして備わっている』
と信頼してください。
これはご自身だけでなく、ご家族も同様です。
理想を言ったらきりがありませんが、
それぞれが個性を大切にしながら、それぞれの人生を切り開く力は
生まれながらにして持ち備えています。
今後のアドバイスとして、既にご自身もお気づきのようですが、
どうやら「全か無か思考」が強くはたらく癖があるようですので、
ファジーな部分もときには大事と意識して、
許容する姿勢を育んでみてください。
白か黒かはっきりしなくても、人生は機能しているという事実
をじっくり観察して、ご自身の人生に落し込んでみてください。
結果だけでなく、そこに心を込めて取り組むプロセスや道自体が
私たちの人生に大きな影響を与えていますし価値のあることでしょう。
人からの評価の前に、自分に最も近い自分身が自分を評価して
あげることも大切です。
人から接してもらいたいように自分自身に接しているかを振り返り、
人を喜ばす前に、自分が喜ばす努力をしてみてください。
するとエネルギーが湧いてきて、自分が真に関心を寄せること
への向学心も湧いてくることと思います。
知らず知らずの内に不安も消えていることでしょう。