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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、ハナタンさん(50代・無職)のご相談にお答えします。

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私は強迫性障害を患い、22歳の秋頃から心療内科に通院・服薬しています。
 
特に物が捨てられません。そのくせ、100均などの雑貨が大好きです。
また、小型犬を2匹飼っているのですが、汚部屋になってしまい、
一人のヘルパーさんは私の部屋の臭さに耐えきれず、辞めていかれました。

主治医には1日1個捨てて行ってごらんなさいと言われましたが、
私の性格上、もっと早く結果が出て欲しいのです。
片づけ業者に頼みたくても、生活保護を受けており、
まずお金を貯めないといけない状況です。
 
なぜか八方ふさがりに思えて、どうしたらいいのか分かりません。
時々、死にたくなります。
私はどうしたら心の平安を得られるのでしょうか。教えて下さい。
~~~~~~~~~~~
  
強迫性障害というのは、昔は神経症などと呼ばれたりしましたけれども
何かせずにはいられない状態ですね。
 
例えば、何度も手を洗って、潔癖にしなきゃという状態に追い込まれたり
鍵かけたかなと何回も確認しに帰ったり、コンロの火消したかなと
気になって何度も確認してしまったり。

追い立てられる、駆り立てられるような、強く迫られると書いて
「強迫性障害」。20代くらいで発症する人は多いです。

まず、服薬はとても大事なので続けてください。
もう一つお勧めしたいのはカウンセリングです。

今日は汚部屋のことが書かれていますが、もしかしたらそれは表面的な
ことで、その奥に、自分の心の中で解消しきれていない課題があったり、
見ないようにしていた何かがあったりして、それが今の汚部屋の状態に
出てしまっているということもあるかもしれません。
 
その場合は、段階を経て、根底にあるものを見ていくのも大事です。
プロのカウンセラーはそういったところも丁寧に見てくれると思います
ので、通院中の心療内科にカウンセリングがあるようならぜひ受けること
をお勧めします。

ものの見方や考え方を不健全なものから健全なものに変えていく
認知行動療法というものがありますが、私もカール・サイモントン博士から
このセラピーを学んで、人生が本当に楽になりました。
   
  
 
続きは、ビデオでお話しします……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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180528

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、スミさん(30代・契約社員)のご相談にお答えします。

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メルマガ勉強になります。
今の私の悩みですが、時々死にたくなることです。

精神科で強迫性障害と診断され、15年ほど通院しています。
投薬とカウンセリングのおかげで日常生活を送るには支障がない程度に
回復しています。しかし、時に大した理由もなく、発作的に死にたくなります。


もちろん、とても傷つくことを言われたなど、明白な理由が原因の事も
ありますが、大抵は、仕事がうまくいかないな、休日明け、明日仕事だなと
考えた時など、些細なことです。
法則はあまりないようです。

こうなってしまった時は、すべての作業を中断し、抗不安薬を飲み、
ひたすら時が過ぎるのを待ちます。涙を流し、手首にカッターを当てて
切ったら痛いよ、書類が汚れて面倒なことになるよと言い聞かせます。
1時間ぐらいで憑き物が落ちたように治ります。


主治医に相談すると、時間が過ぎるのを待つしかないですね、と言われました。
ただ本当につらいので、心の持ちようで何とかする方法はないでしょうか。

ちなみに、仕事は責任が重いですがやりがいがあり、家族仲も良く、
特別ストレスが多いわけではないと思います。
~~~~~~~~~~~

すごく辛い状況だということが伝わってくるご相談内容です。

投薬とカウンセリング、15年ほど通院しているということで、
また、日常生活を送るには支障がない程度に回復していきているということ
ですので、投薬とカウンセリングが役に立っているのだと思います。

15年かけて良くなってきている、これからも更に5年、10年とどんどん
良くなっていくんだということをイメージしながら、引き続き主治医の先生
やカウンセラーの方と相談しながら、あまり焦らずに、カウンセリングや
通院を続けられるとよいのではないでしょうか。

ご相談の最後に「特別ストレスが多いわけではないと思います」とあるのですが、
私がこの相談内容を読ませていただいた限りでは、スミさん、割とストレスが
溜まっているのではないかと思う部分が、ポロポロとあります。

「大抵は、仕事がうまくいかないな」とか、休日明け、要は仕事ですよね。
「明日仕事だなと考えた時など些細なこと」と言っているのですが、
もしかしたら、スミさんが「些細なこと」と過小評価してしまっているのかも
しれません。

「法則はあまりないようです」と書いてありますが、私から見ると明確に法則
が見て取れます。「仕事がうまくいかないな」「お休み終わっちゃうな、
明日仕事だな、なんて些細なこと」と、スミさんは「些細なこと」と思っている
けれど、「仕事のこと」という法則があると思うのです。それを「些細なこと」
と思ってしまうという法則があるのかもしれませんね。

なので、ここはデリケートに見ていく必要があります。「ストレスないって
思ってるけど、もしかしたらストレスあるのかもしれない」と、こんなふうに
振り返ってみるといいかもしれません。

続きは、ビデオでお話しします……

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断捨離メルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をあなたにシェアします。
――――――――――
【Q】潔癖性の人の心理とは?

まわりで潔癖症だったり、掃除の妥協が一切できず
毎日しんどいと言っている方がいます。

片づけをせず物を持ちすぎることが
断捨離ではよくとりあげられていますが、
こちらのケースはどんな心理状態なのでしょうか?

【はなまる様 40代 主婦】

―――――――――――――――――
【A】FROM 川畑のぶこ

「モノを持ちすぎる」ことを断捨離は問題視していますが、
どの文節を強調するかで、意味合いが全く逆になってきますね。

「持つ」ことを問題視しているのか、
「すぎる」ことを問題視しているのか。

断捨離は、「過剰を取り除く」というのが基本コンセプト。
「全てを取り除く」と勘違いしている例が散見しますが、
これは誤った解釈です。

過ぎたるは及ばざるがごとし
持ち過ぎも、持たな過ぎも問題を起こします。

溢れすぎて困っているのなら減らしましょう。
足りなくて困っているのなら増やしましょう。
これは調和的人生を送る上での基本姿勢でしょう。

モノに関しては、現代は溢れかえって困っている人が多い
ので、減らすことの重要性が説かれているわけです。

さて、潔癖症の心理状態に関しては、それが健全なのか
病的なのかということがポイントとなると思います。

単純には、そのことでその人が困っているか困っていないか
ということに二分されます。

健全なケースは単なる綺麗好きです。
丁寧に片づけをしたり掃除をしたりする。
また、几帳面で、ものごとを細やかにきちんと行う
という人です。

これ自体は全く問題の無いことで、その人の
パーソナリティーです。「したい」からやっていることで
あって、このことで日常生活に支障が出ることはありません。
むしろ、周囲から好感を抱かれることも多いでしょう。

では、病的なものはどのようなものかというと、
そのことで日常生活に支障が出てくるものです。
また、好きだからそうしているのではなく、不安や恐怖から
それらを回避しようとして行動が駆り立てられます。

ばい菌などで汚れるから、他人を自分の部屋に入れないようにする、
そのことで健全な人間関係が損なわれてしまうケースとか、

他に優先順位が高いことがあるのに、清潔にするために
(たとえば何度も手を洗うなど)時間がかかってしまって
他の大切なことも後回しになってしまうとかといった状態です。

「したい」わけではないのに
(むしろこんなこと「したくない」のに)
「せねば」と思っている状態ですね。

専門的には潔癖症とはいわず、「強迫性障害」というものが
病的な潔癖症の人に使われる診断名となるかと思います。

清潔にしようとすることにとらわれてしまい
わかっちゃいるのにやめられないと、本人も疲れを感じています。

強迫的に清潔にするのとは反対に、強迫的に溜め込んでしまう人
もいます。

人からみれば全く役に立たないモノであったり、価値が無いモノ
に固執して、それらを大量に集めて捨てることが出来ないのです。
部屋がガラクタで埋め尽くされ、そのことで苦痛を感じたり、
周囲との関係に害が及びます。

「とらわれている」ことで苦しみがあることに、両者に変わりは
なく、根は一緒です。

このような病的な状態に陥ってしまった場合には、
「観念」を捨てることが大切になってきます。
「ねば」とか「べき」とかという思いにとらわれてしまっている
のなら、ひと呼吸おき、「ま、そうでなくても人生は機能する」
とゆとりをもって構えてみることです。

実際に、過去を振り返ってみると、不潔であったが故に人生が
損なわれたことよりも、清潔にこだわりすぎたから人生を損な
っていることが多いことを確認してみます。

溜め込んで困っている人なら、それらが無くて困ったことよりも
溢れて困っていることが多いことをきちんと確認します。

「こだわり」や「とらわれ」を捨てる練習をしてみてください。
実際にそれらにこだわらずとも、大丈夫だったという
体験を重ねていくことは勇気に繋がると思います。

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