20220314

FROM 川畑のぶこ

今日は、ミツコさん(50代・女性・自営業)
のご相談にお答えします。

【Q】
私は、70代の女性の家の片付けを
手伝う仕事をしています。

その女性はご主人を早くに亡くされて、
障害を持つ寝たきりの35歳の娘さんと2人
ご実家に戻られて生活している方です。

この家には、女性のご両親
(最近、90代で他界されました)と
60歳で亡くなられた妹さんの物が
大量に残っていて、
家全体のスペースを大きく占めています。

「家の中を片付けて広々と生活したい」
という思いから始まっているのですが、

まず「どこに何があるのかの確認から」と
言って、何年も開けていなかった押し入れ
の中の茶箱や階段下の収納スペースなど、
家中の「開かずの空間」の中身を確認する
だけで、ほぼ一年を費やしました。

「両親の財産をポイポイとは捨てられない」
「うんとお世話になった両親や妹の物、
ただ捨てるわけにはいかない」
という思いから捨てる事ができません。

「欲しい人に、できればご縁のある方に
使ってもらいたい」と知り合いに声をかけて
取りに来てもらったり送ったりしていますが、
その量は微々たるもの。
家の中の全体量は一向に減りません。

「親の残した財産」「志半ばで他界した
妹の財産」で埋め尽くされて、
自分自身が窮屈な生活をしているのです。

「自分の服じゃないのよ、両親と妹3人分
の服。これを片付けるのは大変なこと」
「勝手に捨てられない。でも、“時”が来たら
手放せる気もする」と語る彼女と
お付き合いさせていただきながら、

「亡くなった大切な家族の大量の物と
どう向き合ったらいいのか」
の答えを模索しています。

自分のものではない、亡くなった家族の
大量の高級な衣類の片付けについて、
どう考えたら良いか教えて下さい。

 
【A】
消費期限の切れた食材などと違って、
思い出の物を手放すというのは
とてもハードルが高いことですね。

物には、持ち主だった人の姿を
投影してしまいがちです。

そして、その物を捨てることイコール
相手を捨てること、というような関連付け
が私たちの中で起こってしまうのです。

このクライアントさんは今、
とても寂しい気持ちなのだと思います。

そのような状況下においては
捨てる・捨てないの話をする前に、
心理的ケアを施すことが必要です。

まずは、「捨てられないこと」を責める
のではなく、全肯定してあげてください。

遺品整理への向き合い方・考え方について
心理療法の観点からお伝えします。

続きは、ビデオでお話しします……

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