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FROM 川畑のぶこ

今日は、久美子さん(60代・女性・会社員)
のご相談にお答えします。

【Q】近くに住む長男家族のことでご相談いたします。

37歳になる長男は、大人になってから人一倍努力をし、
仕事上でも評価され、年収もかなり高い成功者と言えます。

3年前に、性格のとても良い釣り合いの取れた女性と結婚し、
子どもが生まれました。

その1歳の子の保育園の送り迎え、入浴、食事など、
息子がほとんどしているようですが、幸せそうに見えています。

ただ、いつの頃からか、性格がややこしくなって
親でも気に入らないことがあるとキレやすく、
厳しく説教したりします。
特に、私に対してが多いです。

親に対してだけかと思っていましたら、
嫁にもモラハラをしているようです。

たとえば、
仕事から帰るのが遅いと文句を言う。
電車の時刻を調べて、これに乗れと言う。

服装も好きな可愛い服を着られない。
友達と遊びに出かけるのを制限する。
出産後は飲み会にも行ったことがない。

嫁もかなり高収入なのにも関わらず「俺の稼ぎで…」と言う。
育児をしようとすると「俺がするから」と言う。

とにかく聞いていると、モラハラの典型のようで
ほとんどが当てはまります。

嫁はどちらかと言うと、
穏やかで波風立てたくない性格なので
いろいろ我慢しているようですが、

それが息子のモラハラを助長しているのでは
と思ってしまいます。

私も被害者なので私の言うことを聞くとは思えず、
今度のことを考えると悲しくなってしまいます。

外面はとても良いので他人からの評価は高いようですが、
家族に対しては冷たいです。

孫がいるので、主人は当たり障りなく接していますが、
私は腹を立てることが多いです。

甘えから来るのではと思いますが、
いい大人なのにと呆れてしまいます。

今後、長男家族とどのように接したらよいでしょうか?

放っておけばいいのではとも思いますが、
3分くらいの近くに住んでいて、嫁の実家は遠いので、
私が味方になってあげるしかありません。

なにか良い解決方法があれば、ご教示ください。

 
【A】久美子さんにとってもお嫁さんにとっても
非常に気の毒な事態が起きていることが窺えるご相談です。

そんな中、自分の息子さんの非を認め、
お嫁さんの立場になって考えてあげているというのは、
とても良いバランスですね。

まず、お嫁さんの味方でいるという立場は
ぜひ今後もキープされてください。

この状況を見る限り、息子さんはまさに
モラハラの典型のような言動をされていますね。

殴る・蹴るなどがなかったとしても、
このような言葉を浴びせたり
相手の人権を無視したような扱いをすることは
立派な暴力です。

おそらくご本人は、自分のしていることが
暴力に相当するという自覚はないと思いますので、

まずはそこを認識してもらい、
更生してもらうための働きかけが必要です。

また、DVをする人には、自己肯定感の低さや
承認欲求などいくつかの共通点があります。

それらを理解した上で接することも
周囲の人たちには求められてきます。

続きは、ビデオでお話しします……

 

 

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FROM 川畑のぶこ

今日は、TMさん(30代・男性・サービス業​​)
のご相談にお答えします。

 
【Q】レジリエンスという言葉を知ってから、
いろいろな心理学を学ぶようになりました。

学んだことを実践し続けて、
今ではすぐに認知の修正ができるようになりました。

3年以上大きなストレスはなく、
白黒思考や結論の飛躍などの不健全思考はほとんどしません。

ただ攻撃的な人から責められると
「意見を言うときはアサーティブに伝えるべきだ」など、
「べき思考」が働いていまいます。
このときのストレス度合いは3から4です。

出来事の直後に「どんなに共感できなくても
相手には考えの自由がある」と
バウンダリーを意識して気持ちを切り替えています。

自分としてはもっと穏やかな気持ちのままでいたいのですが、
これは自分に求めすぎでしょうか?

最近「何が起きても動揺してもイライラしてもいけない」
という考えがあることに気づきました。

もっと穏やに過ごすために
「こういうインプットや実践がオススメ」
という意見をお聞かせ頂ければ幸いです。

マインドフルネスやゲシュタルト療法など
興味のあることはたくさんあります。

 
【A】TMさん、とても勤勉ですね!
心理学用語がたくさん出てきて、
よく勉強されているのがわかります。

「レジリエンス」というのは
心の回復力、ストレスへの対処法、というような意味ですね。

風船が凹んだ時にポンッと跳ね返す力があるように、
私たちには、心が凹んだ時に跳ね返す力が備わっている、
そのことを指します。

また、いろいろと勉強・実践されるうちに、
認知の修正ができるようになったとのこと。

ものの見方や考え方が不健全な時に、
それを健全なものに変えることを「認知修正」と言いますが、
それができるようになられたのは素晴らしいと思います。

考え方を変えることほど難しいことはありません。
ブッダも、人間が最も執着するのはものの見方や考え方で、
執着ほど人間を苦しませるものはないと言っています。

それができるようになるということは
とても大きな安らぎをもたらすことと思います。

ただ、このような勉強をすればするほど、
TMさんもおっしゃる通りに、それができていない人のことも
気になるようになってしまうんですよね。

そして、それは「〜ねば」「〜べき」といった、
完璧主義思考から来ています。

完璧主義があると何事も苦しくなってしまいますね。
それを無理なく手放すためのヒントをお伝えします。

続きは、ビデオでお話しします……

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20220314

FROM 川畑のぶこ

今日は、ミツコさん(50代・女性・自営業)
のご相談にお答えします。

【Q】
私は、70代の女性の家の片付けを
手伝う仕事をしています。

その女性はご主人を早くに亡くされて、
障害を持つ寝たきりの35歳の娘さんと2人
ご実家に戻られて生活している方です。

この家には、女性のご両親
(最近、90代で他界されました)と
60歳で亡くなられた妹さんの物が
大量に残っていて、
家全体のスペースを大きく占めています。

「家の中を片付けて広々と生活したい」
という思いから始まっているのですが、

まず「どこに何があるのかの確認から」と
言って、何年も開けていなかった押し入れ
の中の茶箱や階段下の収納スペースなど、
家中の「開かずの空間」の中身を確認する
だけで、ほぼ一年を費やしました。

「両親の財産をポイポイとは捨てられない」
「うんとお世話になった両親や妹の物、
ただ捨てるわけにはいかない」
という思いから捨てる事ができません。

「欲しい人に、できればご縁のある方に
使ってもらいたい」と知り合いに声をかけて
取りに来てもらったり送ったりしていますが、
その量は微々たるもの。
家の中の全体量は一向に減りません。

「親の残した財産」「志半ばで他界した
妹の財産」で埋め尽くされて、
自分自身が窮屈な生活をしているのです。

「自分の服じゃないのよ、両親と妹3人分
の服。これを片付けるのは大変なこと」
「勝手に捨てられない。でも、“時”が来たら
手放せる気もする」と語る彼女と
お付き合いさせていただきながら、

「亡くなった大切な家族の大量の物と
どう向き合ったらいいのか」
の答えを模索しています。

自分のものではない、亡くなった家族の
大量の高級な衣類の片付けについて、
どう考えたら良いか教えて下さい。

 
【A】
消費期限の切れた食材などと違って、
思い出の物を手放すというのは
とてもハードルが高いことですね。

物には、持ち主だった人の姿を
投影してしまいがちです。

そして、その物を捨てることイコール
相手を捨てること、というような関連付け
が私たちの中で起こってしまうのです。

このクライアントさんは今、
とても寂しい気持ちなのだと思います。

そのような状況下においては
捨てる・捨てないの話をする前に、
心理的ケアを施すことが必要です。

まずは、「捨てられないこと」を責める
のではなく、全肯定してあげてください。

遺品整理への向き合い方・考え方について
心理療法の観点からお伝えします。

続きは、ビデオでお話しします……

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190114

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、やよいさん(40代・家業を継ぐ嫁)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
川畑先生こんにちは! いつもありがとうございます。

2019年、なりたい私について考えてみました。いろいろ出てきましたが、
突き詰めると「他人と比べない人になりたい」ということに落ち着きました。

私は、昔からすぐに他人と比べてしまいます。そして感じる劣等感…。
手先が不器用なので、何をやっても劣っている気がします。

同じ作業をしたら他の人より時間がかかり、仕上がりもたいしたことない
という残念な結果になります。だから、子供の頃は図工や美術の授業が
大の苦手でした。

自分の容姿などに関しても、自分のマイナスなところを周りの人と
比較しては、劣等感を感じています。良いところに目が向けられないんです。

一生懸命家事や家の仕事をしているのですが、なんだか要領が悪く
「自分は本当に役に立っているのか?」と不安になったりします。 別に
そこを誰かに指摘されたわけでもないのですが、自分でそう思ってしまいます。

周りを気にすることなくもっと自分に集中したい。自分がしていること、
自分自身にもっと自信を持ちたい。そんな私になるために、アドバイスを
お願いいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
~~~~~~~~~~~

私たち人間は社会的な動物ですから、他の人と比べてしまうというのは、
みんな少なからずやっていることだと思うのです。私も例に漏れず、です。

「比較する」こと自体が悪いことかというと、決してそうではありません。
ただ、程度問題なのですよね。

社会の中でどうなのか、周りはどうなのか、その中で自分はどういう立ち位置に
いるのか、という社会的調和を図るとき、いったいどれくらいを目指すと効率が
いいんだろう……。

社会的調和をとれば、それは結果的に自分の利益として返ってきますし、自分の
心の中にも調和としてもたらされることがたくさんありますから、そんなふうに
比較をして調整を図るというのは、決して悪いことではないのですよね。

ただ、ご相談内容を拝見して気になったのですが、やよいさんのおっしゃる
「比較」というのは、もしかすると「常に」、しかも「ネガティブなところ」
ばかり、自分のいいところではなくて、駄目だと思っているところばかりを
取り上げて、常に「自分よりいい人」と比べているということではありませんか?

やよいさんの中に、ご自身のものさしで決めた器用・不器用があって、その中で
自分は不器用の分類に入る。世の中、他にも不器用な人はいるのに、その人たち
とは比べない、器用な人とだけ比べている、ということだと思うのです。

なので、「いったい私は、何を、誰と比較しているんだろう」ということを明確に
して、書き出すことをお勧めします。「私は劣っている。なぜなら○○と比べて
これができないから」というように書いていただきたいのです。

続きは、ビデオでお話しします……

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