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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、ちよりんさん(30代・準公務員)のご相談にお答えします。

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川畑先生、いつもメルマガを楽しみにしています。
先生が教えてくださる新しい心の捉え方にハッとして、
心に風が吹き抜けるような爽やかさを感じることが何度かありました。

でも、今自分が抱えている悩みは、仕事を始めた2年ほど前から
ずっと解決されずに重くのしかかったままです。

職場にいる40代くらいの子育て中の女性たちの態度が意味不明です。
自分の悪いところやわかっていないことは「しょうがないじゃない」、
人が自分の思い通りに動いてくれないと責める、これが当たり前だと
思っているような態度に大変迷惑しています。

文句を言うことが、物事がわかっている証であるかのように、声高に
自分の意見を主張することが多々あります。作業効率を良くする
新しいアプリが出てきても、どうせわからない、と勉強もせずに
堂々として、そのくせ自分のやり方を人がしないと非難します。

自分のやり方を私に押し付けて、私がその通り動かないと私の上司に
文句を言い、上司も同じ世代で同じ年ごろの子供をもつ連帯感からか、
彼女の言い分をそのまま受け入れ、いつも私が悪いことになっています。

忙しいこともわかりますし、他にもご事情があるのかもしれません。
でも、だからといってなぜ私がターゲットになるのでしょうか? 
むしろ、ターゲットを必要とするのが恐ろしいと感じます。

子どもを育てること、結婚すること、一生懸命生きること、そのために
誰かに敵意や負の感情を向けなければやっていけない、そんな世界に
私は住んでいるのでしょうか。だとすれば目の前が真っ暗で夢も希望も
なく呆然としてしまいます。

自分に感じよくしてくれる人、ニュートラルにしてくれる人はたしかに
職場にいて、以前川畑先生のメルマガでそういう人たちに意識を向けている
といいとあったのは覚えているのですが、なかなかそれが実践できません。
また悪者にされるのかと心配で恐ろしいです。
~~~~~~~~~~~

30代のちよりんさんが、40代の子育て世代の先輩方、職場での人間関係で、
四面楚歌ではないですが、孤立したような状態になっているということが
伺えました。

まず、ちよりんさん、いつもメルマガをよく見て、読んでくださって、
ありがとうございます。

確かに以前、職場の中にいい人間関係もあるので、まずはそちらの方に意識
を向けてみる、というお話をしました。

今、身の回りで起こっていることで、ネガティブなこともあればポジティブな
こともあるけれど、どうしても私たちはネガティブな方に意識が行ってしまい
がちなので、ちょっと意識を切り替えて、良いことにエネルギーを注ぐ。

いいことの種に水やりをする、という表現を過去にしてきたと思いますが、
そのような姿勢を育めることが、一番はじめに大切なことになってくると思います。

ただし、そうは言っても、やはりネガティブな方がワッと覆いかぶさって
しまって、ポジティブなことになかなか目が行かないというとき、
蓋をするのではなくて、そこをちょっと見つめてみるというのはいいことです。

一方、ちよりんさんが書かれていた、「子どもを育てること、結婚すること、
一生懸命生きること、そのために誰かに敵意や負の感情を向けなければ
やっていけないのか」という、怒りが感じられる思いについて。

これはもしかしたら、ちよりんさんのバイアスがかかってしまっている部分
もあるのかなと思います。

もしかしたら、先輩たちのそのような姿は、もうオフィスの文化なのかも
しれませんよね。職場の風土というものがありますから、風土によってそう
なっているかもしれないし、例えば年功序列など、そこのリーダーシップを
とるような人たちの価値観というものが浸透しているのかもしれません。

必ずしも、結婚していることや子育てしていることが人に文句を言える立場に
いるということではなく、それは別のことだと考えてみる。そして、子育て
とか子どもを持つこと、結婚することに対して、ちよりんさんにはどのような
課題があるかというのも見てみると、過剰反応をしなくなってくるかもしれません。

続きは、ビデオでお話しします……

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、クロッカスさん(46歳・一般事務)からのご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
毎回、心に響く回答を拝聴しています。ありがとうございます。
私の中でどうにもスッキリと理解に至らない、
「投影」の心理について教えていただければと思います。

私自身、人から相談される事が多く、そのほとんどは人間関係について
なのですが、相手に感じる負の感情は自分の心の投影であるという見地
が、分かるようで、でも腑に落ちない部分もあります。

例えば、友人の夫が長年に渡り何度も不倫をしていた事が最近わかり、
彼女はとても苦しんでいます。加えて娘さんも、優しくて自慢だった
父親がそのような事を長年、平気でしていた事を知り、人を信頼でき
なくなり、友人とはまた別の苦しみを抱えています。

友人からは「自分は夫を裏切りたいとか不倫をしてみたいと思った事
などないし、事がバレてさっさと家を出て行った夫に、自分のどんな
気持ちが映し出されているの?」と聞かれ、私も返事に困ってしまいました。

友人、娘さんとも、夫、父親に対し激しい嫌悪感と怒り、悲しみの感情
を持っているのですが、この2人が、自分の心にも裏切りや、遊びたい
という願望があり、それを絶対にしてはいけないと禁止しているために、
相手に対し強い怒りが湧いている、という解釈なのでしょうか。

2人に、その禁止を緩めたらいい、と言ってあげても、心が救われる
わけではないように思います。

全ての問題が「投影」という事で解釈できるものではないと思いますが、
友人の例以外にも、裏切られた、騙された、馬鹿にされた、無視された
、、、という思いで苦しんでいる人は多く、その場合、投影の解釈で
どのように心の解決へと導けるのか、教えて頂けたら幸いです。
~~~~~~~~~~~

「投影」というのは、フロイトが始めた精神分析学で提唱された
「防衛機制」の一つで、自分の中の不安や欲求を、 相手などに映し出し
てしまう心の働きを言います。

精神分析学は、人間の深層心理、表層的には分からない無意識の分野を
扱う学問で、とても複雑であると同時に、その信頼性や妥当性については、
いまだに分からないような部分もあるのも事実です。

精神分析をするには長年のトレーニングが必要ですし、トレーニングを
積んだ人でも、解釈や活用の難易度は高く、非常にセンスが問われます。

私自身も、このような専門的分野の内容についての質問を受けることは
ありますが、そのたびに忠告したり、私自身も日頃から気をつけている
ことは、何か一つの概念を持ってきてそれを全てに当てはめようとしない、
ということです。

今回のケースで言うと、精神分析学の「防衛機制」における「投影」という
概念だけを取り出して、それで全てを解釈しようとすると、往々にして
壁にぶつかってしまいます。どの学問でもそうですが、概念というものは
広くいろいろ見ながら活用していくものだと考えるのが妥当と思います。

「投影」という概念の正しい捉え方、そして、今回のご相談にあるご友人
夫婦のケースについて、どのような見方ができるか、また、クロッカスさん
はどのような位置取りでご友人と接したらよいのか、私なりのアドバイスを
させていただきます。

続きは、ビデオでお話しします……

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こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、りすさん(35歳・女性・教育関係)からの
ご相談にお答えします。

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「ココロの学校」メルマガ、いつも興味深く拝見しております。

イギリス在住12年の者です。
一緒に暮らして5年になる現在のパートナーについての相談です。

彼は短気な性格、幼少時代のトラウマなどでカウンセリングを受けています。
調子がいい時はとても優しい彼ですが、爆発すると手がつけられない状態に
なります。今はカウンセリングのおかげでだいぶその頻度が減り、
彼の変わろうという気持ちと努力もあるので、それはそれですごく嬉しく
思っています。ですが、今までの喧嘩中に言われた数々の暴言、心無い発言
が忘れられず、度々思い出して苦しんでいます。

怒り狂った挙句「f*** you」を大声で連呼され、額をこすりつけながら
目の前で両手中指を立てられたこと、それに類似する数々の行動、
Fワードや罵りの言葉は数多く、他にもひどいことを何度も言われました。

そういった一連の言動については何度も謝罪されたし、彼の努力で状況が
少しずつ改善している事実も理解した上で、私もそれを許そう、忘れよう、
過去よりも未来、と思うのですが、それができずに苦しんでいます。
思い出すだけでものすごく悔しいし悲しいし、とてつもない憤りを感じます。
夢にも見てしまいます。

そして以前みたいに彼に優しくできない自分がいます。もともと辛抱強い私
ですが、少しのことでイラッとしたり、過去に言われたことをほじくり返し
たりして、彼を怒らせてしまいます。

せっかく彼が落ち着いてきているのに、私がわざわざ怒らせるようなこと
(過去にあなたはこう言ったじゃない、など)を言ってしまい、喧嘩になる、
という悪循環を止めたいです。過去のことを言及したくないのに口に出して
しまう、このリベンジみたいな癖、彼を悪者にする癖、責める癖をやめたいです。

何度もこのせいで別れ話になりましたが、お互いまだ好きで一緒にいます。
とても苦しいです。

どうしたらよいでしょうか。どうかアドバイスをお願いします。

~~~~~~~~~~~
りすさんの彼に対する愛情と、その一方での怒りとが伝わってくる
お悩み相談ですね。

まず、それが身体的ではなく「言葉」であっても、「暴言」というのも
暴力のうちだということは、このメルマガで何度かお伝えしてきたとおりです。
りすさんご自身が、自分は暴力の被害者なのだということは認識されていた
ほうがよいでしょう。

彼を悪者扱いするわけではなく、中立的な目で見て、ご相談の文面にあった
ような言動は、明らかに暴力です。そのことがフラッシュバックしたり、
夢に見てしまったりというのは、トラウマティックな出来事で、彼のみならず、
りすさんご自身も精神的に病んでしまっている状態ではないでしょうか。

そのような中でも、彼自身が今カウンセリングを受けていて、徐々によくなって
きているというのはとてもよいことですね。短気な性格、幼少期のトラウマなど
を抱える 人々においては、むしろ珍しいケースかもしれません。
これはりすさんと彼自身の努力の賜物ですから、そこはぜひ讃えてくださいね。

同時に、やはりりすさんも傷ついてしまっている部分が多いと思いますので、
もし可能であれば、カップルカウンセリングを受けてみることをお勧めします。
それがはばかられるのであれば、もちろん個人カウンセリングでも。

りすさんは、ご自身が辛い状況下でも、相手の過去をリベンジのように責めて
しまうというところに気づいていらっしゃること、そして、そこを改善したい
と思っているところがたいへん素晴らしいと思います。

自身の傷ついた心と折り合いをつけつつ、彼との関係性を良くしていくために、
心に留めておくとよいコミュニケーションのポイント、その時その時の状況の
受け止め方、行動の仕方について、アドバイスさせていただきます。

続きは、ビデオでお話しします……

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――――――――――
【Q】夫の眉間のしわ

川畑のぶこ先生
いつもメルマガを楽しみにしています。

ご相談したいことは、「夫の眉間のしわ」についてです。

3年前に結婚しました。
結婚する前は、車で出かけたり一緒に歩いたり、と横に並ぶ
ことが多かったためなのか、付き合っている楽しさからなのか、
眉間のしわはあったもののそれほど気に留めていませんでした。

ところが、結婚して食卓で向き合って座るようになってから、
「表情によって時々眉間にしわをよせる」のではなくて、
つねに気難しい表情に見えて、夫の穏やかな性格は
十分わかっているのに「何か怒っているのかな?」
と思っている自分がいます。

私が容姿を直すように誰かから指摘されたらショックだし、
容姿や身体的状態を指摘するのは嫌だし、しません。

眉間のしわは年齢を共に深くなるとは思いますが、
30才代で深いしわがあるのは、頻繁に眉間によせている
(不快のことがある)からなのか…
などと原因を考えてしまいます。

整形してとれるものかもしれませんが
「顔が怖いから整形してしわをとって。」とは言えません。

夫自身はしわを気にしていないでしょうから、
思っていることをはっきり言うことが怖いです。
どう反応するか想像がつきません。
しかし、怖い顔を見ると私は緊張します。

どのような心がけがよいのかアドバイスをお願いしたいです。
ちなみに私以外の人が見ても、怖い表情に見えるようです。

【38歳 女性 匿名希望】

――――――――――――――――――――
【A】FROM 川畑のぶこ

結婚して3年が経たれたとのこと、夫婦関係もすこしゆとりが
出てきて、また違った視点からお互いをみれるようになる時期
でもあるのかもしれませんね。

ご主人の眉間のシワが気になるとのことですが、
眉間のシワは必ずしも怒ってばかりとか不快ばかり感じている人
に生じるとは限りません。

パーソナリティーに関していえば、物事の本質に真摯に向かい
合ったり、深く洞察したりする人、また、高い志や強い信念を
持っている人などの傾向としても生じることが
臨床心理学的な研究からも詳らかにされています。

ガンジーやマザーテレサを見てみてください。彼らの深い眉間
のシワを見ても、決して怖いとは思わないのではないでしょうか。

実際のところ、眉間のシワそのものよりも、それを怖いと捉えて
しまうご自身の心理背景に何がしかの大切な課題が存在するの
ではないかと思います。

たとえば、幼少期に、自分のことよりも親の顔色を伺って過ごし
て来た人、すなわち「いい子」を演じてきた人は
「相手の気分を害してはいけない」と過剰反応する傾向が
強くなります。

また、「自分のせいでこうなった」とか「自分さえ我慢すれば」
とかといった自責の念や抑圧的な感情を抱きがちです。

これはどこから来るのかというと、相手(親)の機嫌をとることで、
自分を愛してもらうとか、認めてもらうとかといった気持ちからです。
そのことに成功しなければ、自分は愛されず、認められず、
無価値な人間になってしまう、それは受け入れ難いので努力せねば
という心理が私たちを駆り立てていきます。

私たちはこの課題がクリアできなかった場合に、自分のパートナー
や近しい人間を親に置き換えてその課題に再チャレンジすることが
あります。

過去に充分に満たされた感覚が得られなかったり、自己受容が
うまくできていないと、己の価値を確かめるべく、
さらなる努力をしてそれを達成しようとするのです。
実に健気ですね。

ところが、相手に合わせる努力をすればするほど緊張感の多い日々
となってしまい、いつか疲れて精神的に破綻してしまうことも
ありますし、良くしようと思っていた相手に対して
逆に恨みの気持ちすら抱いてしまうこともあります。

相手のシワがそうさせているのではなく、「いい子でいなければ」
と決めてしまった姿勢によることが多いのです。

父親がよく眉間にシワをつくって自分のことを怒っていて、
認めてくれることは少なかった、というようなケースでは、
自分にとっては“眉間ジワ=怒り”のサインとなるので、
そこに敏感になりそのサインを取り除きたくなるでしょう。

「あれ?気のせいか、最近眉間のシワがなんだか濃くなった気
がするけど、ストレスとか抱えてない?」と気楽に
コミュニケーション出来ないのは、相手の心を読みすぎて、
過剰に合わせようとしてしまっているからではないでしょうか。

そうであれば、相手は必ずしも怒っているわけではないし、
たとえ怒っていたとしてもそれが私のせいというわけでもない。

感情はものごとの捉え方から生じるが故に、
相手の感情の責任は相手にしかとれないことを知って、
気楽にコミュニケーションしてみてはどうでしょうか。

物理的に整形などで眉間のシワをとることは可能でしょうが、
対症療法にすぎず、根本的な課題をのりこえていなければ
いずれは眉間ジワに替わる別なサインに目が向くようになるでしょう。

相手が怒らないことに注意を向けるより、相手と共に心軽やかに
日々をすごせるにはどうしたらよいか、眉間のシワが自然と伸びる
ような状況や場にするにはどうしたらよいかを振り返り、
行動にちがいを起こすことはとても大切です。

また、それを実行するにあたって、相手の状態に振り回されること
なくしなやかに日々を過ごすのに、自分をどのように満たして
いったら良いかということはさらに重要な課題となる でしょう。

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