Q:21歳になる長男は、穏やかな性格でしたが、
中2の時に学校で友人関係のトラブルがあり、
クラスや部活でつらい時期がありました。
心が疲れて学校を休む日も増えていた頃、
父親が休むことを認めず、負けてはいけないと
とにかく学校へ行かせようとし、
勉強に手のつかない子供に手をあげ、
正座させたり、つきっきりで勉強させたり、
私が止めても止まらず
とてもつらい目にあわせてしまいました。
今、親から暴力を受けあんな目にあわされたのは、
自分は価値のない人間だったから、
勉強しないことが罪だったからと
当時からずっと思っていたと言います。
体調が悪いのも、
街で人と目を合わせないよううつむいてしまうのも、
人と離れたがるのも仕方なく、
不眠など悪循環から抜け出せないと、苦しんでいます。
私は、長男には罪などなく親が悪かった、
そういうことをした親に罪があったのだと謝りましたが、
本人が苦しいままなのは、
伝えきれていなかったのだと思います。
今彼は、自分には価値がないのか、
カウンセラーの先生の言葉が欲しいと言っています。
高校卒業後は大学へ入りましたが、
高校から大学への時期は、
父親が体調を崩し転職があったり、
家族にとってとてもつらい時期で、
私は仕事で家計も少しでも支えなければならず、
反抗期でもあった長男とはうまく向き合えず
避けられてばかりでした。
大学入学後は頑張っていたと思います。
しかし、不眠症による体調不良で
大学生活はだんだんうまくいかなくなりました。
現在は、違う分野のことを勉強したいと
大学を退学して浪人の状態です。
一生懸命これからの人生を考えています。
親が失わせてしまった自己肯定感を築いて生きていくために
アドバイスをいただけますでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。
【ajisai・50代・個人事業主】
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A:FROM 川畑のぶこ
我が子が自分の存在価値を見出せず、
苦しんでいるのを見るのは
親としてとても辛いことですね。
まず、ajisaiさんからは、
「あなたが信じるかどうかはわからないけれど、
私にとってあなたはかけがえのない存在で、
なくてはならない存在。愛しい存在です。」
というメッセージを息子さんに伝え続けてください。
息子さんがカウンセラーからの言葉が欲しいとのことで、
私からもメッセージをお伝えしたいと思いますが、
私の言葉だけでなく、ぜひ、実際に
カウンセリングにも行くよう促してあげてください。
身内の言葉には耳を傾けなくても、
客観的な専門家の言葉は受け入れやすい
ということもありますし、
健全な新たな視点を育む役にたつこと思います。
まず、人間は誰しも立ち止まったり
つまずいたりすることがあります。
ところが、それは失敗の証ではなく、
新たな学びや価値観を獲得するための貴重なプロセスです。
私たちは出来事によってではなく、
出来事の受け止め方によって悩まされます。
学校を休みがちになったということを、
敗北ととらえれば苦しみになります。
ところが、疲れた時は立ち止まって、
休むことも大事なプロセスと捉えることができれば、
さほど苦しまなくて済むはずです。
そのような意味で、残念ながら、
お父さんも偏った視点でしか
我が子の困難に対応ができなかったということを
理解してください。
お父さんはあなたに価値がないから
そのような言動をしたのではなく、
愛しているからこそ悩む息子を見て自らも苦しみ、
苦しみから脱却して欲しいから力づけたかったのです。
ところが、残念なことに、その健全な方法を知らず、
歪んだ形で愛情を表現してしまいました。
すなわち、
「父は、僕の嫌いなやりかたで、僕への愛を表現した」
のです。
おそらく、お父さんも彼自身の父親から
同じように根性をもって
物事を乗り越えるよう教育されてきたので、
それしか方法を知らなかったのかもしれません。
そのようなお父さんの不器用さや苦しみも
理解してあげてください。
そして、「僕は暴力に値しない。」「僕は愛に値する。」
ということをきちんと覚えておいてください。
自分に最も近い、自分自身が
自分の価値を信じてあげることです。
もし、自分の親友や愛する者が
(ペットがいるならペットでもいいです)
同じように「自分には価値がないんだ」と
落ち込んでいたら、
どのように声をかけてあげたいでしょうか?
ぜひ、そのように自分自身に声をかけ、
自分を大切にしてください。
自分こそが自分の親友になってあげてください。
ajisaiさんももどかしいかもしれませんが、
息子さんには息子さんのタイミングやペースで
大事なことを学びながら前進していく
ということを信頼してあげてください。
息子さんの状況に左右されず、
親がどっしりと構えていることができれば、
息子さんも
「自分は自分のままで大丈夫なんだな」
という信念も自然と育みやすくなることでしょう。
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川畑のぶこがお答えします。
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1 件のコメント
川畑先生
昨年9月にこちらからご相談させていただいた者です。【ajisai・50代・個人事業主】
21歳長男の今後の人生について
というタイトルです。
当初早くにご回答を頂いていたことに気づかず、先生からのご回答がサイトにあるのを拝見して、私自身とても救っていただきました。
長男は自分で無我夢中に解決法を探して、私は毎日の長男とのやりとり、そして私の祖母方からこちらに戻り自宅から少し離れた町で一人暮らしを始めたり、後追いでサポートする日々に追われておりました。
この度ご連絡させていただきましたのは、ご相談の際にかなり詳細な状況を書きましたため、知り合いの方などに私自身の相談ということが分かりそうで、長男が知りますとショックを受けるかもしれないと心配になりましたためです。
もし可能でしたら、21歳 という部分と、職業個人事業主 という部分を削除か別の表現に変更していただきたいのですが、可能でしょうか?
昨年の11月に腰の状態が悪化してから、精神的に自分を追い詰めており、今はまだ抜け出せていない状況ですが、できるだけ視野を広げるように心がけて過ごしております。
ご迷惑をおかけしまして申し訳ございませんが、ご検討頂けましたら幸いです。
原田智子
tomo_harada@icloud.com